ムシトリスミレ、チャイニーズハット、ネリネ・フミリス、アキザキスイセン

つくば植物園にて(19)

ムシトリスミレの一種 (虫取菫)

タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物
ムシトリスミレ属はオーストラリアと南極を除く各大陸に約80種が存在する
中でもメキシコとヨーロッパに多い。写真のものはメキシコ原産
葉の表面は天辺に粘液の球を付けた細かい腺毛で覆われ、
粘りつけられて動けなくなった虫を消化吸収する
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スミレに似ているが、花弁は合着しており、スミレにはほど遠い
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ホルムショルディア・サンギネア

クマツヅラ科ホルムショルディア属の常緑低木。原産はインド、ヒマラヤ
お皿のような額の中心から筒花が咲くという、ユニークな形
英名のチャイニーズハットの方が有名
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 チャイニーズハットの名の由来は、花の形が中国の帽子に似ているからだそうだが、こんな形の帽子のことではないだろうか(ネットより拝借)。
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 以下は、日本ではあまり知られていない植物だそうです

ネリネ・フミリス

ヒガンバナ科(←ユリ科)ネリネ属の多年草。原産は南アフリカ・ケープ地方
花径は4、5cmくらい。冬生育型で、夏には休眠する
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ナルキッスス・セロティヌス

ヒガンバナ科(←ユリ科)スイセン属の多年草。原産はモロッコ、イベリア半島
花径は3cmくらい。和名はアキザキスイセン(秋咲水仙)
原種スイセンの一種。これも冬生育型で、夏には休眠する
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 11月13日、熱帯雨林温室の2階回廊で撮影。フラッシュ使用
 (つづく)


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労組OB・OG会の文化交流会&望年会

 12月16日、都内のホテルで第11回文化交流会と望年会が開催されました。
 文化交流会の出品者は、幹事から過去の出展者の殆どの方に声を掛けてもらったお陰で、昨年の15名+1グループから、今年は28名+1グループとほぼ倍増。用意した展示スペースが不足するという嬉しい悲鳴でした。
 私は、今年の北イタリア旅行の写真と、ブログに掲載した記事に修正・加筆したものをハードカバーに製本したものを出展しました。
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出展作品のほんの一部です
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望年会を終えて、参加者全員で記念写真(私は最上段にいます)
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 黒澤さん、本城さん、名倉さん、写真を拝借しました。感謝。

この記事へのコメント

  • なおさん

    このムシトリスミレは日本の山に生えるのとは少し様子が違うものですね。
     チャイニーズハットの花も面白いです。つくばの植物園にはいろいろ面白いものがあり、楽しいですね。
     アキザキスイセンも清楚な感じです。うちの日本スイセンも咲き出してきました。

     労組も大きな団体ですと、OB、OG会も活動が活発ですねえ。出品されたものはどれも力作ぞろいのようで、スバラシイですね。
    2015年12月20日 14:12
  • 無門

    こんにちは

    スミレやナデシコなど
    可愛い花でも
    虫を捕るんですね
    生命の循環
    不思議で楽しいですね
    2015年12月20日 16:17
  • 寿々木

    ムシトリスミレの花、ムシトリナデシコにチョット似てますね。食虫植物ではありませんが・・
    チャイニーズハットの咲く時期でしたか、面白い格好の花です。
    2015年12月20日 17:21
  • river

    ムシトリスミレは尾瀬や赤城山の一部に自生しています。もちろん日本産のものですから洋種のものとは違います。赤城山のものは毎年、確認のために行っているのですが年々減少しているので何年後かには絶滅するかもしれません。
     文化交流会&望年会ですか。ずいぶん盛んな活動ですね。
    2015年12月20日 17:42
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    このムシトリスミレはメキシコ産のものです。日本に自生するムシトリスミレは色が濃く、こんなに平開しませんよね。
    チャイニーズハットは温室で見る花ですが、沖縄では路地植えで咲いているのを見たことがあります。
    私どもの労組OB会はわずか200名ちょっとの組織なのですが、腕に自慢の方も多いのです。
    2015年12月20日 17:44
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    ムシトリスミレは可愛い顔をしているのに虫を消化吸収してしまうのですから驚きですね。一方、ムシトリナデシコは茎に粘着性があるだけで、消化吸収の能力はないのです。
    2015年12月20日 17:47
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    花色は違いますが、ムシトリナデシコも5弁でしたね。これはメキシコ産なので、日本のムシトリスミレとは花の形が違っています。
    チャイニーズハットのようにお皿型の萼をもっている花は他にありましたっけ。
    2015年12月20日 17:51
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    日本に自生するムシトリスミレは寒地性のものだそうですね。写真のものはメキシコ産ですが、日本にムシトリスミレの方はずっとスミレに似た花ですよね。群馬県のムシトリスミレはレッドリストに載っていないようですが、他の県では絶滅危惧種に指定されており、群馬県も時間の問題でしょうね。
    2015年12月20日 17:59
  • nobara

    ムシトリスミレ、いいですね~
    育てられないと判っていても食指が動きます。
    チャイニーズハット、なるほどですね。
    ダイヤモンドリリーですよね?
    夏は水をやってはいけないのに
    水を欲しがるのと同居していて困りました。
    結局今年は一輪しか咲きませんでした。
    3日前くらいに住宅地でこの花に似たネリネが咲いていましたよ。カメラ不携帯でザンネン!
    労組のOB・OG会、頑張ってらっしゃいますね
    2015年12月20日 19:53
  • shuuter

    ムシトリスミレ 
    葉の粘液で虫ヲつかまえるのですか。
    菫の名前にして 怖さをもつのですね。
    2015年12月20日 20:05
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ムシトリスミレは可愛いですね。日本産のものは寒地性で夏越しが難しいそうですが、暖地性の北米原産や、熱帯高地性のメキシコ産のものなら育成が出来そうです。
    ネリネ・フミリスはダイヤモンドリリーの原種と言われるものだそうです。夏、水をやらないと言われても置き場所に困りますね。私も一度育てましたが、全く咲きませんでした。
    2015年12月20日 21:21
  • コスモス

    ムシトリスミレという花があるんですか。普通のスミレとは全くちがう種類なんですね。
    文化交流会お疲れ様でした。幹事の努力で多くの人に参加してもらえて良かったです。私の作品も掲載していただいてありがとうございました。
    2015年12月20日 21:24
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    動物が植物を食べるのは普通のことですが、自然界にはその逆もあり得るのですね。植物は場所を移動することが出来ないので、粘着させて捕獲するという知恵を付けたのですね。
    2015年12月20日 21:29
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    食虫植物としてはウツボカズラやサラセニア、モウセンゴケなどが有名ですが、こんなに可愛い花を咲かせるものもあるのですよ。
    文化交流会は盛況で良かったです。33名もの出品者がいたことは史上最多ではないかと思います。
    2015年12月20日 21:33
  • eko

    ムシトリスミレの花はムシトリナデシコの花に似ていませんか。可愛い花が食虫植物とは面白いですね。
    チャイニーズハットは見たことがありますが、名前そのままの花姿です。
    文化交流会は盛況ですね。皆さんの力作が並びましたね。
    2015年12月20日 21:56
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    花弁が幅広なムシトリナデシコもあるので、雰囲気は似ているかも知れませんね。
    チャイニーズハットのいわれとなった帽子を探してみたのですが、こんなものがイメージ的に一番近いかなと思いました。
    文化交流会は今年で11回目、望年会と組み合わせて、会員が多数集まれる企画にしています。
    2015年12月20日 22:16
  • しおん

    こんばんは!
    不思議な花も色々ありますね。ネリネも含めて 彼岸花の仲間もこれまた色々ありますね。長さんの所へお邪魔すると「へ~ こんな花もあるの?」といつも驚かされます。
    皆さん 色んな趣味をおもちなのですね。文化交流会・忘年会組み合わされていると参加者との話題も膨らみますね。
    2015年12月20日 22:21
  • 長さん

    しおんさん、コメントありがとうございます。
    珍しい花を探したいという癖があります。植物園はそんな好奇心を満足させてくれます。ネリネ・フミリスを改良したものがダイヤモンドリリーとして出回っています。
    ひとそれぞれですが、定年後も何か趣味をもってそれを深めようとするのも長生きの秘訣ではないかと思います。
    2015年12月20日 23:08
  • 行き当たりばったり

    今晩は。
    珍しいお花です。
    そしてお仲間との作品発表・交流会。
    それぞれお得意な分野があるようですね。
    趣味を持ち続けるのは---いいことですねぇ。
    2015年12月20日 23:59
  • ミックン

    こんばんは
    「ムシトリスミレ」、名前は知ってますが、実際には見たことありません。こんなに優しい色合いで、名前とはかけ離れていて、虫も案外喜んだりして
    後は、舌を噛んでしまいそうで、初見の花ばかりです。
    文化交流会、大盛会でしたね北イタリアの旅の報告、ご苦労様でした。みなさん熱心で、それぞれの趣味などを発表され、益々、生き生きされています。こんな風に年を重ねたいものです。
    2015年12月21日 00:01
  • 小枝

    いつも拙ブログに
    気持玉をありがとうございます。

    ホルムショルディア・サンギネア
    こと、英名チャイニーズハット
    ご参照のお帽子を見て
    私も納得いたしました。

    ある物の形に似ていることから
    通称(別名)が付けられている植物は
    意外と多いかと思いますが
    見れば見る程その名付け方が見事で
    関心してしまいました。
    2015年12月21日 02:45
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    無趣味という人もいますが、長年趣味を楽しんできた人たちはそれなりの作品を持ってきてくれます。このところちょっと出展者が減ってきたので、多くの人に声を掛けてもらいました。
    2015年12月21日 09:05
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    小さな虫が葉に止って一休みしようと思ったら、それが最後の場所になるなんて・・・。虫たちもまさか植物に食べられるとは思わなかったでしょうね。
    文化交流会は幹事の努力で過去最多の出展者になりました。自分の趣味を自慢し合う会みたいなもので、皆さん自信作を持ち寄りました。
    2015年12月21日 09:17
  • 長さん

    小枝さん、コメントありがとうございます。
    名のいわれとなったチャイニーズハットがどんな形なのか書かれていないので、花のイメージに合いそうなものをネットで探しました。
    学名は面白くも何ともありませんが、和名にしろ、英名にしろ、なるほどと思える植物名って多いですよね。
    2015年12月21日 09:20
  • すーちん

    今日は
    チャイニーズハット、成程
    好い名前付けましたね~
    忘年会大盛況でしたね
    2015年12月21日 11:22
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    チャイニーズハットの名の由来となった帽子はこんな形ではないかと思っています。
    文化交流会と望年会、当初予測以上に集まってくれて盛況でした。
    2015年12月21日 12:54
  • みっきい

    こんばんわ~1週間のご無沙汰でした。
    労組のOB/OG文化交流会&望年会に注目!
    多芸な方々の出展はステキですね!絵画あり書あり、陶器に写真と盛況ですね。
    中でも、長さんの「北イタリアの旅」が、こうして旅行の記録が写真や本になって残すという手段を、みんなに見てもらえてよかったですね。旅の楽しみが倍加しますね!
    望年会と言う名前がとっても良いですね!!
    2015年12月21日 20:09
  • はるる

    文化交流会ですか。
    すばらしい会ですね。出展も多く、種類もいろいろで楽しいですね。
    これからもますます続いていくことでしょう。
    励みにもなりますね。
    花は珍しいものばかりです。
    よのなかにはまだまだ珍しいものがあるんでしょうね。
    そう思いました。
    2015年12月21日 20:40
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    会員が200人もいると一芸に秀でた人もいるので、玄人はだしの作品もあったりして楽しい会になりましたよ。
    ブログの記事を読んでもらうわけにも行かないので、記事をコピペして編集してみました。ハードカバーのキットを買ってきて製本しました。
    2015年12月21日 21:06
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    文化交流会は今年で11回目ですが、昨年は出展が少なかったので、手分けして声がけし、音出しの参加も含めてバラエティのある展示になりました。
    花の種類は多いです。花に興味を持って10年、いまだに初めて見る花に出会います。
    2015年12月21日 21:14

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