カエデガイドツアー(2) イロハモミジは省エネ型
11月21日、カエデのガイドツアーに参加しました。元園長の山下英夫氏(森林公園マイスター)の後に続いて「カエデ園」で説明を聞きました。
山下氏によれば、照葉紅葉とは「葉が逆光で輝いているもの」だそうです。
黄色はカロチンによるもの、赤はでん粉がアントシアニンに変わったものだと。
枝の下から照葉紅葉を撮る人
照葉紅葉(イロハモミジ)
オオモミジ (大紅葉)
北海道から九州の山地に分布。日本固有種
イロハモミジより葉が大きく、厚手
山下氏は「イロハモミジはオオモミジの進化形。
イロハモミジは葉が小さく薄い、省エネ型」と説明された
オオモミジの樹形
オオモミジの葉。基本的には黄葉となる
コハウチワカエデ (小羽団扇楓、別名:イタヤメイゲツ)
北海道から九州の山地に分布。日本固有種
葉は9つに分かれている。葉柄は葉身よりやや短い
トネリコバノカエデ
北アメリカ原産。別名:ネグンドカエデ、ボックスエルダー・メイプル
上の写真の右端はコハウチワカエデ(↑)
照葉紅葉(イロハモミジ)
オオモミジ (大紅葉)
北海道から九州の山地に分布。日本固有種
イロハモミジより葉が大きく、厚手
山下氏は「イロハモミジはオオモミジの進化形。
イロハモミジは葉が小さく薄い、省エネ型」と説明された
オオモミジの樹形
オオモミジの葉。基本的には黄葉となる
コハウチワカエデ (小羽団扇楓、別名:イタヤメイゲツ)
北海道から九州の山地に分布。日本固有種
葉は9つに分かれている。葉柄は葉身よりやや短い
トネリコバノカエデ
北アメリカ原産。別名:ネグンドカエデ、ボックスエルダー・メイプル
上の写真の右端はコハウチワカエデ(↑)
10月20日撮影。
(つづく)
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つくば植物園にて(3) 11月13日撮影
アマゾンユリ(アマゾンリリー)
ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草(球根植物)
原産はアンデス山地(コロンビアからペルーにかけて)
別名:ギボウシスイセン(擬宝珠水仙)
(熱帯資源植物温室にて)
ヒポエステス・アリスタータ (ヒポエステス・アリスタタとも)
キツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑多年草。原産はアフリカ
別名:リボンブッシュ
(熱帯資源植物温室にて)
ヒガンバナ科アマゾンユリ属の多年草(球根植物)
原産はアンデス山地(コロンビアからペルーにかけて)
別名:ギボウシスイセン(擬宝珠水仙)
(熱帯資源植物温室にて)
ヒポエステス・アリスタータ (ヒポエステス・アリスタタとも)
キツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑多年草。原産はアフリカ
別名:リボンブッシュ
(熱帯資源植物温室にて)
(つづく)
この記事へのコメント
コスモス
以前はどれもイロハモミジと思っていましたが、最近少しカエデ類の違いがわかるようになってきました。
river
イロハモミジにはベニシダレ、アオシダレ、ノムラカエデ、オオサカヅキなどたくさんの園芸種がありますね。
家にはトウカエデやミヤサマカエデもあります。
寿々木
カエデの仲間の材はとても固く、野球のバットを作るのに適しているとか。
長さん
オオモミジは基本的に黄葉だそうです。葉が厚手なのと関係があるのではないでしょうか。
前回、カエデ園紅葉ガイドというリーフレットを掲載しましたが、葉の形が違いがよく分りました。
長さん
カエデ科の植物は多いですね。それらと多くの園芸種を見ることが出来る日本は恵まれていますね。
今回のガイドで見た園芸種は置霜、切錦、名月、若緑、待風、鬱金、紅鏡などでした。
長さん
イロハモミジは紅葉するカエデのチャンピオンですね。
ヤマモミジとイロハモミジを比べると、7裂した「手」ひとつひとつはヤマモミジの方が太いですね。ヤマモミジも鮮やかに紅葉するそうですよ。
バット材は、日本ではアオダモやシマトネリコですが、メジャーリーグは‘ハードメイプル’が多いとか。
なおさん
shuuter
素敵なモミジ 10年に1度の割合だそうです。
長さん
ここには園芸種が50種もあるそうですね。それが一時に紅葉(黄葉)したら見事でしょうね。園芸種は古今和歌集などの歌にヒントを得て命名されたものが多いようです。
長さん
府立植物園でもガイドツアーが行われているのですね。
京都の気候ですと、イロハモミジの綺麗な紅葉は12月に入ってからでしょうか。
みっきい
長さんの照葉紅葉のイロハモミジがきれいですね!
オオモミジは黄葉になるそうですが、イロハモミジはオオモミジの進化形…と言うからわからない。
イロハモミジは葉が小さく薄い省エネ型なので、赤くきれいになるのですね!?
黄色はカロチンによるもの、赤はでん粉がアントシアニンに変わったものと言うのも知りました。
トネリコバノカエデはきれいな黄葉ですね、メープルが採れますか?カエデいろいろですね。
eko
黄色はカロチン、赤はアントシアニンですか。勉強になります。
アマゾンユリ、綺麗ですね。
しおん
コウチワカエデは若葉の頃も優しい緑で大好きです。
所謂モミジ? 葉事態の大きさや分かれ目の数・・・良く見ると多くの種類がありますよね。でも紅葉の季節は本当に色鮮やかで目を楽しませてもらってます。
信徳
良く写真に撮るのも逆光が多いです。
順光だと色が映えません。
nobara
基本な事が判ると嬉しいモノです。
オオカエデ?かなとかイロハモミジかな?とか。
ミヤサマカエデって形のいいのがありますね。
(ア)マゾンユリ?ですね。
丸っこい花ですね~ギボウシスイセン、納得です。
すーちん
紅葉が冴えるのは
矢張りお天気が良い時
輝いてますね~
長さん
今まで、紅葉の時期になると「ああ、綺麗だな」で済ませていましたが、こうして色々お伺いすると、黄色いモミジがあることが分ったりするように、一層興味が湧いてきます。
葉の形の違いは知っていたのですが、その形から木の名前を知ることは出来なかったのです。
ネグンドカエデからは樹液を採取することはないようですよ。
長さん
植物に詳しい名物園長さんだった方で、お話も面白かったです。
アマゾンユリは私の好きな花のひとつです。
長さん
カエデの仲間は意外に多いですね。新緑の若葉が美しい品種や、新葉が赤い品種もありますね。今回、葉の形から樹種が分るリーフレットを頂戴したので、これを覚えれば樹種の違いが分るようになるかも知れません。
長さん
照葉モミジのことを聞きましたから、順光と逆光のモミジを鳥比べてみましたよ。確かに、違いは歴然ですね。
長さん
切れ込みが入っておらず、これがカエデ?なんて思うものもあって、色々知ることが出来ました。モミジも赤くならない品種があるんですね。
ミヤサマカエデはトウカエデの園芸種みたいですね。
あっ、「ア」が抜けていますね。失礼しました。
長さん
今日のような良い天気の日に、太陽の光越しにみるモミジはとても綺麗でしょうね。やっと昼夜の温度差が大きくなり、これから紅葉が進むでしょう。
無門
樹木の専門家がいると
紅葉も一段と
生き生きして観察されますね
長さん
専門家のガイドがあると、樹木に関する知識が広がって良いですね。しかも只ですから(笑)。
ロシアンブルー
イロハモミジがキレイになってきましたね。
モミジと一口に言ってしまいますが、いろんな種類があるんですね。赤色、黄色の成分も勉強になります。
コハウチワモミジの葉のかたちが青空に映えます。
長さん
一昨日あたりからぐっと気温が下がってきましたから、紅葉が進むでしょうね。
私もカエデをひとまとめにモミジと言っていましたが、ガイドツアーで得た知識を活用しないといけませんね。
コハウチワカエデの枝は写真を撮りやすい位置に伸びていました。
はるる
お天気のいい日は逆光が最高です。
ツアーに参加された方、結構いたんですね。
植物園の花はやはりとってもきれいです。
長さん
日本のカエデは紅葉が多いと思ったのですが、どうもそうではないということが分りました。
逆光と順光と撮り比べてみましたが、やはり違いは歴然でした。