笠間の菊まつり(2)

秋の茨城温泉旅行(その2)
 旅行1日目(11月12日)、笠間の菊まつりを報告しています。
 笠間稲荷神社・本殿の裏手、門をくぐると正面に笠間稲荷美術館があります。その前の境内や嘉辰殿の前、池の周囲にも菊が並べられています。
 写真は、笠間美術館の階段から今くぐってきた門を見たものです。
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 美術館入口に向かって左手には懸崖作り、右手には千輪作りなどが展示されていました。
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千輪咲きの作り方
 前年の4月に挿し芽する所から始まり、1年半以上かかって育てる。摘芯を2度したのち、夜中に電気を当てることにより、つぼみをもたせずに冬越しさせ、その後はひたすら摘芯する。一鉢で3m以上の半球状に花が隙間なく、規則正しく並べて咲かせる。

 門を入って右手に進むと池がある庭園になっています。サルスベリの古木が見事。
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 紅葉はイマイチ。おまけに天気が悪い。
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 門から歩いてきた通路です(写真の左が池)。
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 三本仕立て。奥に見える屋根は笠間稲荷美術館。
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 嵯峨菊(始め平らに咲いた後、細い花弁が立ち上がって茶筅状になる)
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 11月12日撮影。
 次回は、有料エリアに入ります。 
 (つづく)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    千輪づくり、初めて見ました。手がかっているのですね。父が大輪の菊を育てていましたので、挿し木の具合を見て育ちました。
    2015年11月16日 17:17
  • river

    以前新宿御苑で巨大な輪台に千輪作りの枝を結び付けていくところを見たことがあります。茎を折らないように数百の枝をくくり付けていく技にびっくりしました。
     中菊の江戸菊、肥後菊、伊勢菊、嵯峨菊、丁字菊なども独特な仕立て方があり面白いのですが最近は展示が少なくなりました。
    2015年11月16日 18:23
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    数輪でも難しいのに千輪(実際にはそれほどないのでしょうが)咲かせ、しかも半球型になるように育てるなんて、至難の業ですね。
    2015年11月16日 18:30
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    千輪咲きは分枝させることも困難なのに、半球型に誘引しなければならないので大変ですね。よほど計画的にやっていかないと、途中で破綻しかねませんよ。
    江戸時代からの伝統的な仕立て方を守っている人もおらられるのでしょうが、段々少数になっていくのでしょうね。
    2015年11月16日 18:36
  • 信徳

    境内の中にも至る所に菊が飾られていて素敵でした。
    時間が無くて有料コーナーに入れませんでしたので楽しみです。
    2015年11月16日 19:20
  • nobara

    菊造りの方は今でいうおたく?な感じなんですね。
    気が遠くなるような作業があるのですね。
    いっときも気を抜けませんね~~
    菊に限らず蘭やサツキなどもそうでしょうけど。
    家菊をちまちまと成り行きで咲かせてるくらいがいい?
    たてもの園でもボランティアさんが大輪造りなど頑張っていらっしゃいます。菊の花の飾り方?は作法があるのでしょうか?
    2015年11月16日 20:45
  • eko

    懸崖菊を見ても凄いと思いますが、1年半もかけて作られる千輪作りの菊には素晴らしいとしか言いようがありません。
    境内の至る所に並べられた菊、綺麗ですね。
    2015年11月16日 20:54
  • なおさん

    菊も本格的に作るとなると、いろいろお世話がタイヘンで、手のかかるものですよねえ。各地で昔から伝統的な菊が好まれてきましたので、それぞれ見事ですね。

     うちなど小菊や野菊の類を植えっぱなしにしていますので、ぼさぼさになっていますが、なるべく野趣を楽しもうという建前ですが、その実は無精なだけですねえ。
    2015年11月16日 21:10
  • ミックン

    こんばんは
    見事な菊が並びましたね。中でも千輪咲きは素晴らしいです。菊まつりに合わせて開花させるのですから、製作者の方のご苦労が忍ばれます。笠間は菊も焼き物もすばらしい町ですね。秋の香りがこちらまで届きました。
    2015年11月16日 21:55
  • shuuter

    千輪 手の込んだ栽培をするようですね。
    骨組みなど苦労がしのばれます。

    菊は日本の伝統文化 これからも続いていくことでしょう。
    2015年11月16日 22:34
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    有料ゾーンをパスされましたか。菊人形だけかと思ったら、特作花壇という素晴らしい作品が並んでいましたよ。
    2015年11月16日 22:42
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    菊作りは手間がかかりますから、今ではオタクと言われそうですね。
    こういうのは見るだけが良いです。我が家も手間の要らない小菊だけを植えています。でも、植えっぱなしだと株が弱るそうなので、来年は挿し芽をしようかと思います。
    菊の仕立て方は伝統的な方法があるようですよ。
    2015年11月16日 22:46
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    菊は春に挿し芽をして秋になれば咲きますから、それを咲かせないようにして茎を太く長くし、翌年咲くようにするんですって。
    100年も続いている菊まつりですから、決まった並べ方があるのかもね。
    2015年11月16日 22:49
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    菊の仕立て方は江戸時代から受け継がれてきたようですね。
    新宿御苑では、皇室ゆかりの伝統の技法を守ると共に、新しい手法も取り入れているそうです。
    菊もほったらかしだと株が弱るそうで、我が家の小菊もそんな状態のものがあります。挿し芽で復活させなければ。
    2015年11月16日 22:55
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    一本作りや三本作り、一文字、福助などは頂点に一輪ですから、一鉢ごとの手間はそうかからないと思いますが、千輪咲きや懸崖作りは一鉢だけでも大変ですよね。
    今回、焼き物屋にも立ち寄りましたよ。
    2015年11月16日 23:00
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    懸崖作りも千輪咲きも整形するための骨組み作りが必要ですし、それに茎を誘導するのも大変ですね。
    菊は、桜と共に日本人に親しまれてきましたから、これからも続くでしょうね。
    2015年11月16日 23:05
  • すーちん

    お早うございます
    千輪咲き、そうやって
    育てるんですね~
    キクの香りが好きです
    2015年11月17日 07:47
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    千輪咲きや懸崖作りはとても手間がかかる作品なんですね。技術はもとより、余程の情熱と忍耐力が無ければ出来ませんよ。
    2015年11月17日 09:05
  • ポン太

    千輪菊って見るたびに大変な手間をかけるのだろうな、どのようにして作るのだろうと思っていましたが一年半も手間をかけて育てるのですね。よっぽど好きでないと育てられませんね。
    2015年11月17日 16:27
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    千輪(と言ってもその半分以下)咲かせるだけでも大変なのに、半球型に誘導してやるのも大変ですよね。菊を育てるのが好きだ、なんて生半可な心では出来ませんよね。
    2015年11月17日 17:31
  • はるる

    千輪咲きのやり方を見て驚きました。
    知らなかったものですから。
    いたるところに飾られているんですね。
    まわりの木々などもうまく景色のなかに入って楽しめます。
    2015年11月17日 18:52
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    長年の伝統ある菊まつりですから、境内は菊一色でした。
    私も千輪咲きの作り方を初めて知りました。これだけ咲かせるには2年越しで生長させないとダメなんですね。
    2015年11月17日 21:49

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