10月29日、労組OB・OG会で御巣鷹の尾根に慰霊登山を行いました。
山小屋で昼食を済ませた後、13時頃、「昇魂之碑」に向けて更に登り始めました。
左下は、すげの沢林間登山道と昇魂之碑への分岐表示。右下は、御巣鷹の尾根の案内図です。「現在地」から4G地点を経て、左端の昇魂之碑に向かって登りました。
案内図の数字は北から15m間隔で振られた番号、英文字は上から下へ、やはり15m間隔で振られた記号です。数字と英文字の組み合わせで15m×15mの区画が特定でき、ご遺体、遺品等の発見場所として全てこの番号が記されました。
下の写真で、稜線の右上が昇魂之碑の方向です。
昇魂之碑に到着しました。TVや新聞等でご覧になった場所だと思います。ドウダンツツジが真っ赤に紅葉していますが、事故後に植えたものです。
まず全員で、犠牲者のご冥福を祈って黙祷。参加者中一番若い方が代表して昇魂之碑に献花をしました。
記念撮影です(写真は名倉さん提供)
昇魂之碑前の広場(仮設ヘリポートだった)で渡辺さん(黄色矢印)から123便墜落の状態を聞く参加者。
上の写真で白矢印が大島さん。事故後、ご被災者相談室に配属になり、ご遺族のお世話と御巣鷹の尾根の整備、地元との折衝などで中心的に活躍した当会会員です。定年後もボランティアで尾根の整備を行っています。渡辺さんは日航山行会会員として御巣鷹の尾根の整備に携わり、大島さんの後任として業務を担当しました。大島さん同様、定年後も活動しています。
下はU字溝(矢印)を見る一行です。この尾根の向こう側で小さなループを描いた機体は右主翼で尾根を深く削り、裏返しになった機体は昇魂之碑の上部(X岩付近)に機首を激突させ、周囲に飛散、胴体後部がすげの沢に滑り落ちたと推定されています。
昇魂之碑から尾根を少し登ると、遭難者遺品埋蔵所、航空安全記念像、鎮魂の鐘、祭壇小屋、茜観音、犠牲者全員の名が刻まれた碑などが並んでいます。
更に上に登るとX岩があります(左上)。裏返しになった機首が衝突したと思われるのはこのすぐ上と考えられています。
(つづく)
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日比谷公園ガーデニングショー2015にて(2)
10月24日撮影
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
燃えるようなドウダンツツジは植えられたものですか。石碑や観音像を据え付けるのも大変だったことでしょう。
日比谷の花壇ではネコノヒゲやコスモス、ウインターコスモス、マリーゴールドなど咲いて目を楽しませてくれますね。
ロシアンブルー
事故後に出来た登山道、ご遺族の方が昇り易いよう整備されたんですよね。以前は登山道らしき道もなかったとおもいますが。
13回目ですか~、お疲れ様でした。
信徳
~30度はあろうかと思います。スキー場の30度のスロープはかなりのものです。
色々御苦労されているのですね。
river
長さん
御巣鷹の尾根までは徒歩の所要時間が以前より半減したとは言え、お年寄りには厳しい登山道です。手すりなどの整備も欠かせません。
大きな資材は山道を運ぶのは困難ですから、大型ヘリを使ったのでしょう。
この花壇はガーデニングショーのために作られたものですが、プロの園芸師がデザインしたものと思われます。
長さん
事故の翌年の慰霊祭に向け、何とか尾根までの道が作られました。その後。毎年のように登りやいように間然されてきています。
良く数えてみたら16回目でした。
長さん
事故現場は漁師もあまり入ったことがないような急な斜面でした。スキーで30度は絶壁のように感じますが、この斜面は45度以上のところもありますよ。
長さん
事故現場の様子は映像でしか知りませんが、それはもう悲惨なものだったそうです。私も藤岡市でご遺族と共にご遺体を探し歩きましたが、既に洗浄されたものでした。それでもむごたらしいものでした。
観光目的の方の登山はかなり減ったそうですが、遊び半分で来てもらいたくはないですね。
shuuter
日本では最大の飛行気機 事故ですね。
遺族の方 御巣鷹の尾根に向かわれる気持 わかる気がいたします。
ポン太
高齢化している遺族が訪れるのは大変でしょうね。
それでも何とか訪れたい気持ちは分かる気がします。
小説「沈まぬ太陽」は何度も何度も読みましたが実際に今も道の整備や遺族の御世話をしている方がおいでになるのですね。
日航の社員研修がここで行われるそうですがお若い方も気持ちが引き締まることでしょう。
二度とあってはならないことですね。
長さん
今年は事故後30年と言うことで、特に登山される方が多かったようです。123便の事故現場に限らず、ご遺族は亡くなった方の現場に立ちたいという欲求が強いようですね。
長さん
昔から比べると、階段は多くなったし、手すりが要所要所につけられたりして、登りやすくなりましたが、それでも御巣鷹の尾根までは40分ほど歩かねばなりません。
「沈まぬ太陽」をお読みになりましたか。あの小説は私の人生と大きく重なります。主人公のモデルとなった小倉寛太郎さんとは親しくしていただきました。
私たちが登った日にも日航の新人たちが来ていたようです。
すーちん
大きな事故でしたね~
毎日放映された現場の状況
脳裏に残ってますね~
寿々木
無門
あの飛行機は
確か焼津上空も
通過していったのですよね
nobara
そのすぐ後に甲府に赴任したのですが・・
地元の方の目撃や音を聞いた話など
たくさん聞きました。
JALさんだけでなく、忘れてはならない戒めですね。
ジニアやマリーゴールド。
強いお花たちが多いですね~
セセリさんも忙しそうです。
しおん
御巣鷹の尾根に行かれたのですね。
細かく見せて戴き あの時も困難な道だったと感じてましたが 整備されたとはいえ この坂道は大変でしたね。
丁度娘が生まれた直後で 群馬の実家に帰っていたのですが 自衛隊が近くにあり 昼夜なくヘリコプターが飛んでいて その音に恐怖が増した覚えがあります。もう30年ですものね~
長さん
こんなに大きな事故だったのに、原因の徹底的な解明が不十分なままになっているのは残念なことです。
長さん
日比谷公園ガーデニングショーというイベントで出展された花壇です。普段はもっと寂しいです。
長さん
123便がダッチロールしながら焼津上空を通過したのは18時31分のことでした。
長さん
私は事故翌日から藤岡に向かいましたからTV報道は殆ど見ていませんが、連日この関連の報道に多くの時間が使われたそうです。
今なら、GPSなどで正確な位置が割り出せて、生存者ももっと見つかったでしょう。
今のJALはこの事故の戒めが忘れられているのではないかと危惧しています。
長さん
群馬で子育て中でしたか。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
昔から比べると登山道はかなり整備され、駐車場も上の方に出来ましたから、登りやすくなりました。でも、ご被災者の平均年齢は確実に上がっていますから、登るのは大変です。
はるる
飛行機事故はほかにも他の国でもおこっています。
胸がしめつけられる思いです。
長さん
日本では未曾有の航空機事故でしたから、多くの皆さんの記憶に残っていますよね。
先週もロシア国籍の航空機が墜落しましたね。空中爆発と伝えられていますが、ISが撃墜したとの見方もあり、残念なことです。