中の沢温泉、野口英世記念館・・・2015秋の東北旅行(その3)

9月30日(水) 沼尻温泉経由、猪苗代町へ

 薬師岳パノラマパークで安達太良山の紅葉を見物した後、安達太良連峰の北側を反時計回りにドライブして、中の沢温泉に向かいました。
 写真は、その途中、国道115号を西に向かって走っているところです。まもなく、磐梯吾妻スカイラインとの分岐に至りますが、翌日夕方から通過する爆弾低気圧の気配は全く感じられない青空です。
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 15時前に、安達太良山のほぼ西に当る中の沢温泉に到着。妻がネットで検索した「磐梯高原リゾートインぼなり」(HPはこちら)で日帰り温泉を楽しみました。
画像 外観写真を撮り忘れ、Googleマップのストリートビューから拝借。
中の沢温泉源泉:日本一級の湧出量
 これまで、単独湧出口からの湧出量は、毎分9,000リットルの秋田県玉川温泉が最高でしたが、2009年10月、福島県会津保健所による調査で、中の沢温泉源泉が単独口湧出量13,400リットルで”日本一級”であることが判明されました。
画像 その日本一級の温泉は、安達太良山麓にある源泉(約70℃)より”ぼなり”までの約7km引き湯され、この間ガスが抜かれ幾度となく湯もみされ、”ぼなり”には約50℃前後でたどり着きます。大小4つの浴槽には、贅沢に溢れながら注がれ、その量と泉質の良さで全国の温泉愛好者に喜ばれております。(磐梯高原リゾートインぼなりのHPから)

 内風呂はどこにでもありそうな施設ですが、露天風呂は渓流に面した気持ちよい温泉でした。この日の女性用露天風呂はよしずで囲われ、外が見えなかったそうで、お気の毒様。
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「かわせみの湯」と名付けられており、カワセミが飛んでくるようです。
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 立ち寄り温泉は16時までなので、宿屋に行くにはちょっと早い。時間調整のため、今年4月1日にリニューアルオープンした「野口英世記念館」(HPはこちら)に行ってみることにしました。
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野口英世の生家
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幼少時にやけどを負ったいろりと、決意文を刻んだ床柱
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展示室の一部と、英世の写真(彩色してある)
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野口英世の3つの業績
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現存する最も古い英世の手紙と、妻メリーに送った最後の手紙
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画像 右は、英世に宛てた母シカの自筆の手紙です。英世を思う母の心情があふれる手紙と説明されていますが、借金をして家を出て行ったきり、全く戻ってこない英世に対し、暗に仕送りを願う手紙だとする見方もあるようです。
 3度もノーベル賞の候補となるような立派な業績を上げた英世ですが、故郷を顧みようとしなかった英世に対する地元猪苗代町での評価はあまり芳しくないそうです。

 次回は1泊目の宿の報告と、次の目的地に至るまでの報告です。
 (つづく)



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「2015つくば蘭展ミニ」(9/20~27)の出品作品から(5)

ミルトニア・エンザン・サマータイム‘利休’
Mirutonia Enzan Summer Time 'Rikyu'
交配種
渋い色合いで、茶席に合うかも知れません

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出展者:稲葉茂子さん

 9月22日撮影
 (つづく)


この記事へのコメント

  • ポン太

    爆弾低気圧の影響もあまり受けなかったようで快適な旅行を楽しんでおられるようですね。よかったです。
    野口英世については素晴らしい業績があるのにあまり身近に感じることができません。それよりも母シカの手紙の文面が今でも口をついて出てきます。
    2015年10月08日 16:06
  • 黄昏龍

    今日は~
    日頃の行いが良いので爆弾低気圧も
    気を使い遠慮したのでしょう・・・
    今年の日本人のノーベル賞受賞者の方々は
    謙虚な対応が目につきますね。

    野口英世程のように、どんな素晴らしい業績を
    残した人でも人柄を辛辣に評価されるのは
    お気の毒ですね。アフリカの方々の評価は
    故郷には届かなかったのでしょうかね??
    2015年10月08日 16:34
  • river

    福島の地図を見ながらドライブのコースを確認しています。五色沼や猪苗代湖へは何度か行ったことがあります。以前は郡山から会津に向かうときに猪苗代湖北岸の野口英世記念館には2度ほど立ち寄ったことがあります。今は高速道路で行くので通過です。
     野口英世は優れた研究者でしたが困った性格の持ち主でした。お金があると気が大きくなりすべて使い果たす放蕩家でした。借金の天才とも言われています。
    2015年10月08日 16:54
  • 信徳

    爆弾低気圧は後半に襲ってきたのですか?
    ・・・とすると先楽後憂でしたか(笑)。
    野口英世、まさにノーベル賞ものですがこの時代は自分たちの生活が精一杯で村を捨て家庭を捨てて出て行ったと誤解されてしまったのでしょうね。
    今では記念館を作ったりで褒め称えているのでしょう。
    2015年10月08日 16:57
  • みっきい

    青空の上天気でよかったですね!
    関東以北はよく知りませんが、中の沢温泉源泉の湧出量が日本一級ということですか?露天風呂があるんですね!
    カワセミが入りに来るんですね??
    野口英世もノーベル賞に匹敵する業績を残していますが、個人的には批判もあったのでしょうか。
    ミルトニア・エンザン・サマータイム‘利休’
    本当渋い色合いですね!利休という命名がいいですね。
    2015年10月08日 17:25
  • なおさん 

    中の湯温泉は露天風呂から渓流が眺められるのですか。いいですねえ。四季折々楽しめる眺めのようですね。
     野口英世の記念館は近くまで行ったことがあるのですが、寄ったことはないのです。新しくなったのですか。

     研究とは違うところでいろいろ評価されてしまうのも仕方のないことなのですかねえ。


     利休という銘のランですか。個人的にはもっと渋めのものでないと、利休という名はなんだかピンときませんね。花は可愛らしい感じで良いものです。
    2015年10月08日 18:46
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    この日はまだ爆弾低気圧の影響はありませんでした。翌日の夕方から翌々日の朝にかけてが大変でした。
    野口英世は出て行ったきり、母親はおろか、地元に殆ど貢献しなかったようです。
    2015年10月08日 21:03
  • 長さん

    黄昏龍さん、コメントありがとうございます。
    爆弾低気圧の影響は翌日の夕方からで、一番来て欲しくない日に当りました。
    今年ノーベル賞を受賞したお二方はご高齢ですよね。野口英世が受賞できなかったのは年齢の問題があったのかも知れませんね。
    当時、アフリカの人たちの声が日本に届くという状況ではなかったのでしょう。
    2015年10月08日 21:08
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ちょうど安達太良山の周囲を反時計回りに一周したことになります。
    野口英世はアフリカや南米では研究漬けだったようですが、ヨーロッパ時代はかなり遊んだという話を聞いたことがあります。
    2015年10月08日 21:15
  • 月奏曲

    野口英世先生はちょっと…というかかなり?女性関係と金銭関係がモニョモニョモニョ

    科学者は研究実績で評価すべきで人格はあまり関係ないのですがまぁ度が過ぎると…モニョモニョモニョ

    ファインマン・アインシュタイン・ノイマンあたりも人格というか人間性というか常識という面においては????ですが『愛すべき非常識』くらいでおさま…あ、アインシュタインも女性関係屑だったわw
    2015年10月08日 21:16
  • shuuter

    渓流を眺めながらの露天風呂 寛ぎますね。
    野口英世に地元の評価 当時は厳しかったですか。
    立派な業績 今は地元の誇りですね。
    2015年10月08日 21:16
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    爆弾的圧の影響は4日のうち2日目の夕方からですから、後半と言って良いでしょうね。
    母親でさえ貧困のままに過ごさせたのですから、英世の頭の中には故郷への貢献などみじんもなかったのではないでしょうか。記念館にしても、「誰があんなものに金を出すか。あれを建てたのは東京の人だ」という評価らしいですよ。
    2015年10月08日 21:19
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    湧出量が日本一と言わず、日本一級と言うところがミソでしょうか。
    かわせみの湯と名付けられていますが、カワセミが飛んでくるのは近くの渓流のことでしょう。
    野口英世が浸んだのは51歳です。もっと長生きしていれば、ノーベル賞がもらえたかもね。
    2015年10月08日 21:25
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    渓流沿いの露天風呂、良い雰囲気でしたよ。これでカワセミが飛んでくれば言うこと無し(笑)。
    野口記念館は建物はそのままに、展示をリニューアルしたと言うことらしいです。英世のロボットが登場したり、コンピューターを活用したりで、現代風になっていました。
    もっと渋い色の方が「利休」に合いますか。
    2015年10月08日 21:29
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    日本人は温泉好きで、私たちも例外ではありません。こんな雰囲気は尚よろしい(笑)。
    有名人に対する地元の評価というのは、往々にして地元にどれだけ貢献したかによって判断されがちです。英世の場合はそれがなかったようです。
    2015年10月08日 21:33
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    英世は女性と金の問題があったらしいですね。
    ノーベル賞選考委員にもそれが知られたかな(笑)。
    2015年10月08日 21:36
  • eko

    爆弾低気圧が来るとは思えないような良いお天気ですね。
    渓流沿いの露天風呂で良い雰囲気ですね。これでカワセミまで見られるとは良いですね。
    野口英世も長生きしていればノーベル賞を頂けたのでしょうね。
    ミルトニア・エンザン・サマータイム‘利休’落ち着いた色合い、名前の利休が良いですね。お茶席にも似合いそうです。
    2015年10月08日 22:34
  • ミックン

    素晴らしいお天気で、空がこんな青いとは野口記念館、リニューアルされたのですね。一度行きましたので、懐かしく思い起こしています。長生きしないとノーベル賞も頂けない、その通りそれと、英世は地元を顧みなかったということ、初めて知りました。
    2015年10月08日 22:50
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    爆弾低気圧はこの翌日から出てきました。一番来て欲しくない日なんです。
    旅の楽しみのひとつは温泉です。良い温泉があると聞くと、寄ってみたくなりませんか。これでカワセミを見ることが出来たら最高なんですが・・・。
    お茶席に似合いそうですが、正式なお茶席に洋ランを飾るというのはあまり聞きませんがね。
    2015年10月08日 23:04
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    ノーベル賞受賞者の業績はかなり以前のもので、今回のお二人も、きっと「今頃?」と思っておられるかも知れません。野口英世も長生きすれば良かったのですが、自分が発見した黄熱病に冒されたらしいです(異論を唱える人もいます)。
    2015年10月08日 23:10
  • nobara

    立ち寄り湯ってかわせみって名を付けられるところが多いようですね~奥さま、いいところ見つけられる天才ですね~
    16:00でチェックインに早い? わが夫は自分で運転すると早くにチェックインしたがります((+_+))
    ノーベル賞がらみで、また人気がでるかも?
    ふるさとの人は何をしてあげれば人気がでたのでしょう?いろいろご事情があると思いますけどね~???
    今、TVでエイズ治療薬のお話を見ていました。
    彼もノーベル賞に値するのかも。
    長生きして貰いたいです。
    この蘭は切り花になさってるのですか?
    渋い蘭のお花で茶席にもいけそうですね。
    2015年10月08日 23:36
  • 小梨

    主人の友人は南アに旅行する際に受けた黄熱病のワクチンで発症、隔離病棟に入院して楽しみにしていたブルートレインがおじゃんになったそうです。
    2015年10月09日 00:56
  • OZMA

    磐梯吾妻スカイラインは、「日本100名道」に選定されており、いつか走ってみたいと思っています。
    その折りは、中の沢温泉や野口英雄記念館にも行ってみたいですね。
    2015年10月09日 06:41
  • 寿々木

    綺麗な青空ですね。野口英世の生家が保存されてますか。農家のようですね。
    2015年10月09日 07:48
  • すーちん

    今日は
    素晴らしい眺めの
    露天風呂ですね~
    温泉、暫く行ってません
    野口英世、浪費家だったようですね~
    2015年10月09日 11:15
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    妻は宿屋も温泉も時間をかけて探しているようです。勿論、口コミもチェックです。この日の宿のチェックインは16時~なのですが、温泉は済ませたし、夕食が19時~だし、ゆっくり着くことにしました。
    業績があった有名人ですから、地元の評価もそれなりに高いと思っていたのですが、どうも違うようでした。
    ミルトニア・エンザン・サマータイム‘利休’は鉢植えですが、花茎が長いので、切り花にした一輪挿しという飾り方が出来そうです。
    2015年10月09日 13:05
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    野口英世の時代は、まだ電子顕微鏡がなかった時代で、ウイルスは目で確認することが出来なかったそうです。
    南アフリカは黄熱病の危険地帯から外れているようですが、罹患しましたか。
    2015年10月09日 13:10
  • 長さん

    OZMAさん、コメントありがとうございます。
    紅葉時期の磐梯吾妻スカイラインは良い眺めですよ。9月の大雨のによる路肩崩落のため、現在、旧土湯ゲートから浄土平までは通行可能ですが、高湯温泉経由福島方面は通行止めになっています(逆は通行可)。お出かけになる際は、HPなどで確認されると良いでしょう。
    2015年10月09日 13:20
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    このひはまだ爆弾低気圧の影響がなく、良い天気でした。
    野口英世の生家は典型的な農家です。
    2015年10月09日 13:21
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    露天風呂は良いですね。こういう渓流が望めるところは雰囲気もあり、渓流の音も心地よいものです。
    野口英世は立派な業績を残したのに、生活面ではちょっと問題があったらしいです。
    2015年10月09日 13:25
  • 無門

    こんにちは

    遠い落日の下では
    故郷は遠かったことでしょうね
    私は子供のころ
    野口英世というニックネームで
    うれしかったです
    2015年10月09日 14:05
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    研究に次ぐ研究で替えるに帰れなかったということなのかも知れません。
    ニックネームが野口英世でしたか。お顔が似ていたのでしょうか。
    2015年10月09日 16:57
  • ロシアンブルー

    今晩は。
    日帰り露天風呂泉質も良く、ゆったりできましたね。
    野口英世、ノーベル賞候補になったもの残念でした。
    利休と云う名のラン、色合いが素敵ですね。ランを茶室に飾るのにちょっと抵抗があるのは私だけでしょうか。
    2015年10月09日 18:21
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    この温泉、女性たちは肌がつるつるになったと言っていました。
    野口英世が生きていた頃は日本人がノーベル賞を受賞した前例がなく、時代が悪かったかも知れませんね。
    茶室に洋らんを飾るなんて、作法に反するかも知れません。
    2015年10月09日 18:27
  • はるる

    こんないい景色を眺めながら温泉は極楽ですね。
    見るからにカワセミが飛んできそうです。
    最初の写真、道は広いし、空も青い、嵐の前の静けさと言う感じですか。
    2015年10月09日 20:00
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    露天と言っても人口の庭を眺める温泉が多い中で、自然をたっぷり味わえるところは得がたいですね。
    最初の写真、反対側には登坂車線が作られているんです。この24時間後、熱帯低気圧がやってくるのですが、そんは気配はみじんもありません。
    2015年10月09日 21:42
  • りりい

    野口英世記念館は、屋根の上に覆いがあるので、かやぶき屋根の家の保存が出来、見栄えが悪いけれど、よい工夫をされてるなと思いました。でも、10数年前に訪ねたときは、「ナニコレ!」自分自身もやや批判的な思いがありました。
    ノーベル賞候補になった方はたくさんいらっしゃいますが、早く決定されないと、病気などで亡くなる方もあります。決定は迅速になされることを祈ります。
    野口英世に関しては、こんなにもいろいろと批判の声もあったとは!
    少し驚きました。
    2015年10月11日 09:45
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    生家の上の構造物はちょっと異様な感じがしますが、かやぶき屋根の保存方法としては良いかも知れません。
    ノーベル賞受賞者の業績はかなり昔のものが評価される傾向にあるようです。日本人の受賞者はご高齢の方が多いですよね。
    2015年10月11日 15:16

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