今回の植物はなんと優雅な名前なんでしょう。源氏物語にでも出てきそうです。花は地味で、奥ゆかしさを感じますが、花の形はとてもユニークなのです。園内の武蔵野植物園で撮りました。
オオヒナノウスツボ
大雛臼壺。ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。花期は8~9月
北海道~四国、九州の限られた日当たりの良い林縁や草地に生える
海外では、朝鮮半島、中国、台湾に分布
草丈は1m以上になり、ここでは私の背丈を超えていた
名の由来は、ヒナノウスツボ(草丈50cm前後、こちら)より大型だから
ヒナノウスツボは小さい臼のような壷型の花が咲くから
茎は四角形で、葉は対生。葉腋から分枝して花柄をつける
花径は7、8㎜。ふくらんだ壷形で、先端は5裂、上2唇、下3唇に分かれる
雄しべは4本。仮雄しべが1本(上唇に沿って伸びている)
めしべは1本で、受粉すると、下唇に沿ってカールする
三脚を使いましたが、風に揺れて、花のアップを撮るのは難しい
ミラーレスに望遠ズームをつけて手持ち撮影をしている男性が
10分以上チャレンジしていました。果たして結果は出たでしょうか
この花は蜂が好むようで、蝶は殆ど飛来しませんでした
飛来した蜂はスズメバチより小型なので、キイロスズメバチらしい
右下に伸びているのは、ヒメキンミズヒキの実らしい
コミスジ
小三條、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科。前翅長は22-30mm
北海道・本州・四国・九州で4~10月に見られる
滑空と小さなはばたきを繰り返す独特の飛び方をする
大雛臼壺。ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草。花期は8~9月
北海道~四国、九州の限られた日当たりの良い林縁や草地に生える
海外では、朝鮮半島、中国、台湾に分布
草丈は1m以上になり、ここでは私の背丈を超えていた
名の由来は、ヒナノウスツボ(草丈50cm前後、こちら)より大型だから
ヒナノウスツボは小さい臼のような壷型の花が咲くから
茎は四角形で、葉は対生。葉腋から分枝して花柄をつける
花径は7、8㎜。ふくらんだ壷形で、先端は5裂、上2唇、下3唇に分かれる
雄しべは4本。仮雄しべが1本(上唇に沿って伸びている)
めしべは1本で、受粉すると、下唇に沿ってカールする
三脚を使いましたが、風に揺れて、花のアップを撮るのは難しい
ミラーレスに望遠ズームをつけて手持ち撮影をしている男性が
10分以上チャレンジしていました。果たして結果は出たでしょうか
この花は蜂が好むようで、蝶は殆ど飛来しませんでした
飛来した蜂はスズメバチより小型なので、キイロスズメバチらしい
右下に伸びているのは、ヒメキンミズヒキの実らしい
コミスジ
小三條、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科。前翅長は22-30mm
北海道・本州・四国・九州で4~10月に見られる
滑空と小さなはばたきを繰り返す独特の飛び方をする
(つづく)
この記事へのコメント
nobara
オオヒナノウスツボではなくクロバナヒキオコシでしたが。なんだか様子が似ていますよね(*^-゚)⌒☆
お花のアップがとても綺麗!
臼壺の意味がわかる?いいお写真ですね~
危ない蜂が、長さんに突進してこなくて佳かったです。黒い色が危ないそうですね。そんなところで長居は厳しそうですね。手持ち撮影の方、どうだったのでしょう?(笑)
eko
名前は優雅ですが、花は小さくて地味、気が付かないで通り過ぎてしまいそうです。
キイロスズメバチ、怖いですね。被害がなくて良かったです。昔、スズメバチが空いていた車の窓から入ってきてその大きさに驚いたことがあります。
虫がいる場所へは黒い服は着て行かない方が良いそうですね。
みっきい
風が吹いての小さい花の写真は難しいですね。
小三筋という蝶ですか?よく見かけます。滑空するので蛾かと思っていました。
長さん
クロバナヒキオコシも花茎が長く伸びて小さな花が咲くので、草姿はオオヒナノウスツボと似たところがありますね。キイロスズメバチが寄ってくるのも共通ですか。この鉢はあまり獰猛ではないらしく、追い払ったりしない限りは人を襲うことは少ないようです。しかし、ゆっくりと行動しましたよ。
手持ち撮影の男性に「苦労していますね」と声をかけたら苦笑いしていました。うまくいかなかったのでしょう。
長さん
伊吹山のオオヒナノウスツボ、8月20日の記事で報告されていましたね。小さな茶色い花がきれいに写っていましたよ。その時はスズメバチが飛んできていなかったようですね。スズメバチもいきなり人を襲うようなことは少ないですから、大きな声を出さずにそっと遠ざかるのが一番です。
長さん
つぼ型のかわいい花でしょう?
この写真を撮った時は少し風があったので、ミラーレスの男性同様、苦労しましたが、三脚を使ったことと、EOS70Dの合焦の速さに助けられました。
コミスジは羽ばたきと滑空を繰り返す飛び方をしますね。
mori-sanpo
この園地は何回も歩いていますが、小さな花なので見過ごしていたようです。
風に揺れている小さな花は、ミラーレス機で手持ちでは失敗もしますが、ファインダーの拡大MFで連写すれば、風があってもうまくいくときが多いです。
長さん
オオヒナノウスツボは武蔵野植物園の最奥部、左手で咲いています。結構草丈がありますが、背後の緑に紛れてしまうきらいがあります。
件の男性、ちょっと長めの望遠レンズをつけていました。少し離れて小さな花を狙っているようでした。まだミラーレス機に慣れていないのかもしれません。
なおさん
オオヒナノウスツボは地味で渋い葉案ですが、ハチが好むというのであれば、見かけによらず蜜も多く出るのかもしれませんね。
行き当たりばったり
オオヒナノウスツボ、これも初見です。
会心の写真ですね。細かいところまでくっきり。
味わい深い写真です。
コミスジですか、これも見たことがないような---
長さん
スズメバチの仲間はオオヒナノウスツボの蜜が大好きなようです。実は今日も行ってきたんですが、やはり1匹飛んできていました。臼壺ならぬ蜜壺なんでしょう(笑)。
長さん
今回は花をじっくりとってみようと思ったので、まあまあの出来ではないでしょうか。
コミスジはあまり見かけませんが、生息域は日本全国だそうです。
小梨
ご苦労の甲斐があって、綺麗に撮れましたね。こういうの、誰か助手を連れてって、押さえてもらいたいですね。
ミキ
こういう植物そのものを知らなくて…。
初めての者に素晴らしい花の写真を見せて
いただき感激です。
それにしても壺形の花がなんとも可愛らしい
です。知らなければ通りすぎてしまいそうに
地味ですね。(^^♪
長さん
オオヒナノウスツボは草丈の割に小さい花なんですよ。
EOS70Dを使っているのですが、ピントが合うスピードがめちゃ速いので、多少の揺れはカバーしてくれます。
長さん
オオヒナノウスツボは2年前にここで初めて出会ったのです。地味な割に可愛いので毎年撮りに行っています。そのためか、花を写す‘ツボ’が分ったのかもね(笑)。
信徳
近くに巣でも有ったら大変ですが蜜を吸いに来ているだけならソット静かに。
寿々木
すーちん
蜂が好む花、蝶が好み花
と有るんでしょうかね
色の関係でしょうか
長さん
キイロスズメバチは一匹だけだったし、人間には近づいて来なかったので、飛ぶ方向に気をつけながら撮影しましたよ。
長さん
昨年も一昨年もコメントを頂いていますが、それほど印象に残らない地味な花なんですね。
長さん
蜂が好む花、蝶が好む花はあるようですよ。
蜂の場合は、ツツジ、カラミンサ、サルスベリ、サルビア、柑橘類、ギボウシなどがあるそうですが、色の識別は出来ないのではないでしょうか。
ロシアンブルー
オオヒナノウスツボという花を始めて見ます。
ツボ型の珍しい花ですね。
キイロスズメバチが吸蜜できる花形なんでしょうね。
でも、小さい花の撮影がたいへんですね。
無門
花よりはるかに大きな
スズメバチだよね
花に嫌われないのかな
長さん
オオヒナノウスツボは日当たりの良い草地、林縁、山地などに生えると書いてありますが、珍しい花の部類でしょうね。キイロスズメバチは下唇の上に載って吸蜜していました。
長さん
スズメバチが飛んでくるお陰で受粉で来るのですかオオヒナノウスツボにとってはありがたいのでしょう。
はるる
蜂もきれいに撮れていますし蝶も珍しいです。こういう園では蝶も珍しいものが見られるのですね。
長さん
地味な花ですが、味わい深い花だと思いますよ。
都心に蟻ながら、広い森がありますので、蝶や蜂も生息しやすいのかも知れませんね。