雨が降っても見学できるところということで、諏訪湖畔まで下り、北澤美術館に行くことにしました。
北澤美術館(HPはこちら)に着いた頃は雨は止んでいました。左下は、美術館の入口。右下は、創設者・北澤利男氏の銅像。北澤氏はキッツ(旧北沢バルブ)の創業者。バルブ製造では世界的シェアを持つ。
館内は撮影禁止なので、パンフレットの表裏を貼り付けておきます。美術館の目玉展示はエミール・ガレの「ひとよ茸ランプ」(下の写真の中央右)。解説員から、入手の経由などの詳しい説明をお聞きしました。
エミール・ガレの他に、ドーム兄弟、ルネ・ラリック(開館30周年記念特別展)、パート・ド・ヴェールの作品、近代日本画、などの展示がありました。
湖畔で蕎麦を食べた後、諏訪大社秋宮に参拝。左下は、神楽殿、右下は、拝殿です。諏訪大社のHPはこちら。
蕎麦屋で、 ダメ元でと、美ヶ原高原美術館に電話を入れてみると、「雨と霧と風です」と、最悪のコンディション。
続いて、諏訪大社春宮に参拝。左下は、神楽殿、右下は、拝殿です。
春宮の境内で、「これから万治の石仏を案内します」と声が聞こえました。ボランティアガイドさんのようで、私たちもご一緒させて頂くことにしました。
万治の石仏は、春宮から御手洗川を挟んで北西側にあります。
万治の石仏の歴史
1974年、たまたま諏訪大社の御柱祭を見学に来られこの石仏と対面された、画家の岡本太郎さんや、作家の新田次郎さん方が感嘆されたことにより、一躍話題を呼び講演又は雑誌等で全国に紹介され知られることになりました。石仏の「万治」は、この石仏を建立した願主が、万治3年(西暦1660年)と刻まれているところによるものです。
誕生の由来
明暦3年(1657年)、諏訪高島三代藩主忠晴が、諏訪大社下社春宮に遺石の大鳥居を奉納しようとした時のこと。命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れたおり、はからずもその石から血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立された・・とされているのがこの石仏です。
風貌(ふうぼう)
この石仏は自然石で石質は安山岩でつくられています。
高さ・・2.6m、横・・3.8m、奥行き・・3.7m、胴回り・・11.85m、顔の長さ・・65cm、顔周り・・1.38m、重さ・・不明 (以上、下諏訪観光協会のHPより)
左下が、鑿の跡(青矢印)と、血が流れたという模様(赤矢印)。右下、参拝方法は時計回りで3回歩く。
諏訪湖エリアまちなか観光案内人の今井さん、詳しい説明をありがとうございました。アンケートに協力したら、ご本人撮影の生写真も頂きました。感謝。
TADAOさんご夫妻は、諏訪高島城をご覧になっていないとのことなので、案内しました。文禄元年(1592年、日野根髙吉が築城、明治8年(1875年)廃城。現在の天守閣は昭和45年(1970年)に復興。
まだ、ペンションに帰るにはちょっと早いので、片倉館千人風呂に立ち寄りました。国の重要文化財(平成23年6月指定)で入浴できるなんて滅多にない機会です。
この片倉館は昭和3年(1928年)、当時、シルクエンペラーと称された片倉財閥の2代目、片倉兼太郎氏が、地域住民に厚生と社交の場を供するためとして建造。
詳しくはHP(こちら、一見の価値あり)をどうぞ。
ちょっと失礼して、ガラス戸の外側から内部を撮影。あの「テルマエ・ロマエ」のロケにも使われました。
今回は花の写真がなかったので、翌日(7月24日)に行った富士見パノラマリゾートのゴンドラ券売所付近で咲いていた、ヤマアジサイ(紅=くれない)とヤブカンゾウの写真を貼り付けておきます。
次回は、ペンション「リゾートイン・ボヌール」の2回目の夕食と、敷地で咲いていた花の続きを投稿します。
(つづく)
北イタリア旅行記と交互に投稿しています。
この記事へのコメント
tomi
この中で一番私の気をそそったのは「万治の石仏」これは古いのでしょうね、とても味わいのある仏さま、詳細は又 コピーをして ゆっくり読ませていただきます。
雨の蓼科高原は それなりに情緒が有ったのでは。
みっきい
北沢美術館は5年ほど前にいきましたが、諏訪湖周辺には見たい美術館がたくさんありますね。
昨年の7月には岡谷インターから諏訪湖に入り、諏訪大社両宮や万治の石仏をみました。パワースポットとして人気がありますね。小さいけど印象的ですね。
片倉館千人風呂や高島城は見ませんでした。
思い出せて…うれしかったです。
長さんが検査入院なさっているのですか?
検査結果は大丈夫でしたか?お伺いいたします。
なおさん
諏訪大社もご覧になりましたか。此処の神紋はカジノキの葉をデザインしたものですよね。石仏も面白い表情です。
片倉というと、八王子の片倉を思い出してしまいます。八王子の片倉あたりも絹にゆかりの土地ですよね。
eko
諏訪湖辺りは何回も通っていますが、はるか昔に諏訪大社両宮を見ただけ、ほとんど覚えていません。諏訪大社の万治の石仏は表情が良いですね。
美術館は見応えがありそうですね。キノコのランプは見たいです。
諏訪高島城は行ったことがありません。機会があれば行きたいです。
片倉館仙人風呂の内部のゴージャスなこと、入られたんですね。
検査入院とありましたが、長さんが検査されているのですか?
長さん
万治の石仏は、今から360年ほど前に作られたものです。民間の石工が作ったもので、歴史的にはそれほど貴重なものではありませんが、ユニークな形から、小説家の新田次郎や芸術家の岡本太郎が注目して有名になりました。
霧の濃い蓼科では観光になりませんでしたよ。
長さん
車山高原は深い霧なので、下界に降りれば晴れも期待できるかなと諏訪湖に行きました。北澤美術館の他に、下諏訪駅近くにもハーモ美術館がありますね。
万治の石仏、今、流行のパワースポットに格上げされちゃいましたね。
検査入院の結果は17日に分ります。
長さん
諏訪湖周辺は諏訪大社を始め、見どころがあちこちにありますよ。北澤美術館の近くには、温泉掘削中の昭和58年に噴出した間欠泉(高さ50mまで自噴し、当時は世界第2位の高さだった。現在は人工的に5mほどの間欠泉を再現している)なんかもあります。
諏訪大社の御神紋、妙な形だなと思ったら、カジノキの葉をモチーフにしたんですか。
八王子の片倉は室町時代に築城されたの城の名前にちなむらしいです。
長さん
高原は霧が深くて観光になりませんので、諏訪湖まで降りてきました。
名古屋からだと2時間半くらいで諏訪湖に着きますね。
北澤美術館はそれほど大きくありませんが、ガラス製品の展示が素晴らしいです。ガレ作のひとよ茸ランプは世界に5つしかないそうです。
片倉館千人風呂はちょっとオーバーな言い方ですが、100人くらいなら一度に入浴できるとか。
検査入院は私です。結果は17日に分ります。
無門
武田の築城技術は
一種独特のものがあり
見事ですよね
静岡県内にも
魅力的な城跡がいっぱいです
信徳
万治の石仏、以前首が伸びると有名になりましたね。
原因は修復時に首に水が溜まり凍ってそれが少しずつずれて来たと聞いています。
地方にはこんなパワースポットが見られますが人間が何かにすがりたいそんな世の中になっているのですね。
mori-sanpo
それでも、諏訪湖周辺は見学したい場所が多くて楽しめましたね。
私も4年前のお盆を利用して、家族と諏訪湖畔で2泊していろいろ歩きましたので、長さんの行かれた場所を懐かしく拝見しました。
長さん
高島城は豊臣家に仕えた信濃諏訪藩主日根野髙吉により築城されたものです。当時は諏訪湖に突き出していたので、諏訪の浮城と言われたそうです。
長さん
万治の石仏、ユニークですね。その首が伸びる話、ボランティアガイドが詳しく話してくれましたよ。お参りの仕方を書きましたが、昔はそんな風習はなかったそうです。
長さん
4年前にこの近辺を散策されましたか。今回はぶっつけ本番で散策したんですよ。もう一カ所、ハーモ美術館のアンリ・ルソーやグランマ・モーゼスの絵も見てみたかったのですが、時間が足りませんでした。
nobara
諏訪大社は北軽に住んでた時、学校から卓球大会の選手として行った事が。相当昔の話です(失保を戴きながら専門に行ってました)
そちらの色々なレポートも楽しそう。
テルマエロマエのロケ地?ですか・・
高島城は諏訪の花友さんがいつもレポして下さって興味のあるところなんですよ。
車山高原のお宿、私のレポにも2枚ほど写ってました。
あの時の宿の花壇のお花・・・
バコパ→クリーピングタイムの白花のような?
長さん
霧の深い車山高原ではいかんともしがたいので、山を下ることにしました。花火も良いですね。調べたら7月26日からでした。
片倉館はテルマエ・ロマエⅡの撮影で2階が使われたそうです。
nobaraさんのレポート、再度拝見しましたら、その他の花の2段目と3段目がそれですね。2段目の右端がまさに私がレポートした花たちがあったところです。クリーピングタイムですね。ありがとうございます。
ミックン
霧の車山を後に諏訪湖ですね。神聖な湖で好きなスポットです。以前行きまして、思ったより大きいのにびっくりしました。諏訪大社の祭りもいろいろとニュースになりましたが、一度は見たい祭り。北沢美術館、高島城、懐かしくなりました。諏訪はこちらからはアクセスもよく、手ごろな観光地ですね。
GG
でも、今は夢の様です。
松本から諏訪を通って中央高速を抜けていくルートですが、甲府では美味しい桃を買って帰ったり、帯広に送ったり、友達に送ったりとやっていた行動ですが、すべて終わってしまいました。
ゴルフコースも甲府の塩山・・今も持っていますが、このコースを走って楽しんだものです。
長さん
北澤美術館や高島城はもうかれこれ20年以上前に訪れました。その時は間欠泉なんかも見学しましたよ。
諏訪大社の御柱は来年ですが、お船祭は8月1日で、神輿を載せる台が春宮に置かれていましたよ。
長さん
富山から東京、静岡方面に出るにはR158で松本に出るのが早道ですね。その先、中央高速ですから諏訪湖は通り道ですね。
昔は山梨まで桃を買いに行ったこともありましたよ。
行き当たりばったり
さすがに、時間を無駄なくお使いのようです盛りだくさんの行程がピッタリと収まっていますどの地域も私には初見で、興味深いものでした。
寿々木
長さん
この日は急遽、諏訪湖に下ったので、北澤美術館と万治の石仏以外は成り行きで回りました。片倉館千人風呂も当日決めたのですが、この温泉が良かったですよ。
長さん
午前中は雨が残ると予想し、北澤美術館を見学しました。日本の美術館は著作権の問題もあり、撮影禁止のところが多いですね。
すーちん
気軽に誘い誘われる
友がいらっしゃる事は
良いですよね~
ロシアンブルー
高原は雨、霧で残念ですが、諏訪湖に下りられて新たな行動ができ、仲良いお友だちがご一緒で良かったですね。
最近、諏訪の温泉も寂しい温泉街ですが、諏訪湖周辺の美術館等もあり、楽しめますね。
長さん
気軽に一緒に旅行が出来て、しかも、言いたいことを言い合える友人(今回は先輩)がいるってとても人生にプラスになりますね。
長さん
雨と霧で予定の行動が出来ませんでしたので、ペンションの情報やインターネットの情報を参考に、諏訪湖まで下りました。
諏訪湖の温泉街は昔来た頃に比べ、お客さんが減っているような感じを受けました。
はるる
諏訪湖は車でよく休憩するところです。
周辺いろいろなところがあるんですね。
このお風呂すごいですね。
長さん
久しぶりの諏訪湖畔でしたが、それなりに見どころもあるんですよね。
このお風呂、1m以上の深さで、底に玉砂利が敷いてあるので、歩行すると足裏マッサージが出来るのです。