8日目(6/24) アオスタ → ラ・パリュー → エルブロンネ展望台 → ラ・パリュー → クールマイヨール → アオスタ → コーニュ(グランパラディーゾ国立公園) → アオスタ(泊) (太字が今回の記事です)
グラン・パラディーゾ国立公園のハイキングが始まります。
トイレで問題が起きたコーニュの駐車場から1.5㎞ほどヴァルノンテ渓谷を遡りました。時間にしてわずか数分です。
後で知ったことですが、実はここにも無料のトイレがあり、コーニュで無駄な時間を費やす必要がなかったのです。トイレ事情を知らなかったのは、現地ガイドの知識不足ではないかと思います。
私たちが歩くハイキングコースはヴァルノンテの集落(標高1680m)から川の左岸を進むルートで、グラン・パラディーゾ山(4061m)が望めるラッセ小屋(2588m)に至る、往復5時間半程度の人気があるルートです。このルートの途中に、1000種類以上もの植物を集めた「パラディシア高山植物園」があるそうですが、今回は時間的に植物園まで行くのは無理です。
後で聞いたことですが、フリータイムを利用して、植物園まで行かれたご夫妻がいらっしゃいました。
左下は、パラディジア高山植物園の方向を示す表示板です(黄色い標識は各種のハイキングコース)。右下は、左岸に渡る途中でガイドの説明(通訳)を聞く一行。
橋からコーニュの方向を撮ったものです。
橋から、これから歩く方向を撮ったもの。川の右側を奥へと進みます。
それでは、ハイキング途中の風景を挟みながら、出会った花たちを紹介します。
ガリウム・メガロスペルムム(アカネ科ヤエムグラ属)


ダイアンサス・カルスシアノルム(ディアンツス・カルツシアノルム)
ナデシコ科ナデシコ属。=細葉ナデシコ、カルトゥジアン・ピンク

牧場の脇で花を撮る女性


ロトゥス・コルニクラトゥス(ロータス・コルニクラタス)
マメ科ミヤコグサ属≒セイヨウミヤコグサ

ヴィキア・クラッカ(マメ科ソラマメ属)=クサフジ

様々な花が咲き乱れる

ポリゴヌム・ビストルタ(タデ科イブキトラノオ属)≒エゾイブキトラノオ


ペディクラリス・ヴェルティキラタ(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
=タカネシオガマ(高嶺塩釜)

雨が少ない時期、花畑の維持にはスプリンクラーも必要なのでしょうが・・・
散策路に降り注いで、濡れてしまう人も(現地ガイドが方向を変えていた)


ティムス・ポリトゥリクス(シソ科ハナハッカ属)≒イブキジャコウソウ

クリサンセマム・アルピヌム(キク科シオン属)≒マーガレット

レウカンテモプシス・アルピナ(キク科レウカンテモプシス属)?

これまで歩いてきた道を振り返ったところです

ダイアンサス・カルスシアノルム(ディアンツス・カルツシアノルム)
ナデシコ科ナデシコ属。=細葉ナデシコ、カルトゥジアン・ピンク
牧場の脇で花を撮る女性
ロトゥス・コルニクラトゥス(ロータス・コルニクラタス)
マメ科ミヤコグサ属≒セイヨウミヤコグサ
ヴィキア・クラッカ(マメ科ソラマメ属)=クサフジ
様々な花が咲き乱れる
ポリゴヌム・ビストルタ(タデ科イブキトラノオ属)≒エゾイブキトラノオ
ペディクラリス・ヴェルティキラタ(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
=タカネシオガマ(高嶺塩釜)
雨が少ない時期、花畑の維持にはスプリンクラーも必要なのでしょうが・・・
散策路に降り注いで、濡れてしまう人も(現地ガイドが方向を変えていた)
ティムス・ポリトゥリクス(シソ科ハナハッカ属)≒イブキジャコウソウ
クリサンセマム・アルピヌム(キク科シオン属)≒マーガレット
レウカンテモプシス・アルピナ(キク科レウカンテモプシス属)?
これまで歩いてきた道を振り返ったところです
この辺りで、珍しい花を発見しました。それは次回に。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
長さん
ピンクのイブキトラノオが群生していましたよ。
ロートホルンまで登られましたか。私たちはスネガから少し先の湖(ライゼーやステリゼー)までまでハイキングをしましたが、ロートホルンから歩いて下ってくるハイカーに出会いましたよ。
river
なおさん
でも珍しい花に出会えたとのこと、次回が楽しみですね。
mori-sanpo
それにしても、雨の少ない時期の花畑の維持のために、かなり遠くまで飛ぶスプリンクラーが使われているのは豪快ですね。
nobara
お花に国境はないのですね~
こちらの似通った花に当てはめて見られます。
トイレの事とか、いろいろあるから
あとで思い出して面白いですね。
珍しい花???楽しみです(*^-゚)⌒☆
eko
ピンクのイブキトラノオの群生は見事ですね。
植物園は残念でしたがハイキングでも高山植物が見られて良かったですね。
花畑のスプリンクラー、凄い勢いで出てますね。
珍しい花、楽しみです♪
長さん
パラディジア高山植物園の標識はハイキングコース案内とは別のスタイルでしたから、すぐ目に付きました。
このハイキングで初めて見た花もあったので、満足すべきでしょうね。
長さん
高山植物園に行くのが目的で、二つのオプショナルツアーを選択しないで、コーニュまでバスで出かけたご夫妻もいらっしゃいました。でも、このご夫妻はモンブランの絶景は見られなかったのですから、どちらの選択が良かったのか判断は難しいですね。
珍しい花、なおさんには「なーんだ」と言われるかも(笑)。
長さん
ラッセ小屋まで行くためには往復5時間半かかりますが、私たちに与えられた時間は1時間半程度なので、そのとば口程度でしょうね。でも、結構たくさんの花が咲いていましたよ。
広い国立公園ですからスプリンクラーも巨大でした。
月奏曲
一応それがグローバルスタンダードなんでしょうね(;´Д`)
長さん
ここまでの花はこのシリーズに登場したものもありますし、日本でも類似の花を見ることが出来ますね。次回には初めて見た花が登場しますが、nobaraさんならご存じかも知れません。お楽しみに。
長さん
山と木と川、そして花、いかにも山間のリゾートに来たような雰囲気ですよね。
イブキトラノオ、先日行かれたときにはもう花が殆どなかったのでしたよね。次回も、伊吹山でご覧になったものと同じ仲間の花が登場するかもです。
長さん
スプリンクラーが角度と風によってはかなりの水量が降り注いできます。妻は帰り道でまともに浴びてしまい、びしょ濡れ。風邪をひいたと怒ったいました。
小梨
クリサンセマム・アルピヌムはどちらかというとノースポールやフランスギクに似ていますね。
珍しい花って何でしょう? 楽しみです。
長さん
野生の花を期待してのハイキングですから、スプリンクラーが設置してあると、移植した花かと思ってしまいますよ。
レウカンテモプシス・アルピナかなと思うのですが、ノースポールやフランスギクだとこの辺りの分布ではないし・・・。
信徳
スプリンクラーで水撒きとは観光客に良い状態で見せるための苦肉の策なんでしょうか。
長さん
ハイキングをしたのは標高1700m程度の所でした。日本でも類似の花が咲いていますね。
このスプリンクラー、もしかすると家畜用の牧草を生長させるためかも知れません。
すーちん
ツアーでハイキングが
出来、野草を堪能できるの
素晴らしいですね
無門
美しい自然の花園
スプリンクラーは
ちょっといただけませんね
長さん
オプショナルツアーなのでそれなりの追加費用が掛かりますが、午前中のモンブランとこの野草観察ハイキングで過ごした1日は記憶に残りますよ。
長さん
お花畑にスプリンクラー?と勝手に判断しましたが、牧草地だったのかも知れません。
はるる
今の自分は歩くとき上や下、きょろきょろしながらです。
いくつかでも花に会えたら満足なのに、これだけの花々には驚きます。
長さん
今回のツアー時期は、日本の亜高山帯の旅行でもそうですが、花の季節ですから期待して行ったのですが、行く先々でこれほど多くの花に出会えるとは思いませんでしたよ。