今回は、報告の最終回で、赤系統の花を集めてみました。私の好きなヤナギラン、フウロソウの仲間に加えて、アカバナシモツケが咲き始めていました。
ノハナショウブ、ノイバラ、ハクサンフウロなどが見える

ヤナギラン (柳蘭)
ラン科ではなく、アカバナ科ヤナギラン属
北海道から本州(中部地方)にかけて、日当たりのよい山地の草地に生える
名の由来:細長い葉が柳に似ており、花が蘭を思わせるところから

ハクサンフウロ (白山風露)
フウロソウ科フウロソウ属。エゾフウロ(蝦夷風露)の変種
本州の東北地方から中部地方にかけて、亜高山や高山の湿った草地に分布
名の由来:花が多く見られるという白山(標高2,702m)にちなむ

イブキフウロ (伊吹風露)
フウロソウ科フウロソウ属。伊吹山と東北地方の一部に生える
エゾフウロ(蝦夷風露)の変種。花弁の先端が三裂するのが特徴

グンナイフウロ (郡内風露)
フウロソウ科フウロソウ属。花色には濃淡がある(これはかなり薄い)
北海道から本州(中部地方)の山地や亜高山の草地に分布
名の由来:分布が多いという山梨県東部の桂川流域の古名にちなむ

エゾカワラナデシコ (蝦夷河原撫子)
ナデシコ科ナデシコ属。北海道から本州の中部地方、
低地から山地の草地、海岸沿いの草地の分布

ヤナギラン (柳蘭)
ラン科ではなく、アカバナ科ヤナギラン属
北海道から本州(中部地方)にかけて、日当たりのよい山地の草地に生える
名の由来:細長い葉が柳に似ており、花が蘭を思わせるところから
ハクサンフウロ (白山風露)
フウロソウ科フウロソウ属。エゾフウロ(蝦夷風露)の変種
本州の東北地方から中部地方にかけて、亜高山や高山の湿った草地に分布
名の由来:花が多く見られるという白山(標高2,702m)にちなむ
イブキフウロ (伊吹風露)
フウロソウ科フウロソウ属。伊吹山と東北地方の一部に生える
エゾフウロ(蝦夷風露)の変種。花弁の先端が三裂するのが特徴
グンナイフウロ (郡内風露)
フウロソウ科フウロソウ属。花色には濃淡がある(これはかなり薄い)
北海道から本州(中部地方)の山地や亜高山の草地に分布
名の由来:分布が多いという山梨県東部の桂川流域の古名にちなむ
エゾカワラナデシコ (蝦夷河原撫子)
ナデシコ科ナデシコ属。北海道から本州の中部地方、
低地から山地の草地、海岸沿いの草地の分布
左下、ワレモコウ(吾亦紅、吾木香。バラ科ワレモコウ属)
右下、クルマバナ(車花、シソ科トウバナ属)
各地で鹿が増えすぎて困っているという。八島湿原付近でも例外ではなく、湿原の南~北には鹿進入防止用の柵が設置されていました。そのため、散策路には2カ所に扉が設けられています。
最後は、咲き始めだったこの花で絞めましょう。
数年来の懸案だった八島ヶ原湿原訪問でしたが、いつの日かリベンジをしてみたいものです。
今夜の宿泊地に向かいます。
(つづく)
北イタリア旅行記と交互に投稿しています。
この記事へのコメント
なおさん
ヤナギランは高原の女王と呼ぶひともいるくらいで、気品のある姿が好ましいですね。以前美ヶ原で見た群生は何とも言えない雰囲気でした。
フウロの仲間もいろいろですね。北岳の大樺沢で昔見たタカネグンナイフウロは色が良いものでしたが、白に近い薄紫のグンナイフウロもまた良いものです。アサマフウロもあでやかで良い感じです。
シモツケソウのピンクは緑の中でも映えて良いですよね。やさしげな雰囲気が何とも言えません。
シカの天敵が居なくなったことと、猟師が減ってきたことでシカも増えすぎて問題になっていますね。
今年の6月に僕の地元の川越でも、絶滅したと思われるニホンオオカミの代わりに外国のオオカミに天敵としての役割を担わせてはどうか、というシンポジウムがあったそうです。
コスモス
アカバナシモツケソウは素敵な花ですね。どこかで見たいものです。
無門
自然は自然においておく方が
良いのだけれど
人の侵入や温暖化等で
動植物に多大な影響を及ぼして・・
今こそ人の手で守らなければいけないね
寿々木
ここのグンナイフウロは白っぽいですね、ほとんど花後に近いからかも知れませんが、ご存知、木曽駒の千畳敷カールの花色は薄紫をしています。標高2500mですから花色が濃いのでしょうか。
eko
ヤナギランは多分実際に見たことがないと思います。
フウロソウはどの花も可愛くて良いですね。
鹿との住み分けをしないと自然を保存できなくなっていますね。
アカバナシモツケソウも素敵ですね。
長さん
ヤナギランは5年前の妙高高原で初めて見ました。美しい花で、たちまち好きになりました。
ここのグンナイフウロはもう残り花でした。色が薄いですが、ネット検索すると、ここのものはこんな色らしいです。
全国的に野生の鹿が増えて困っているそうですね。これだけ被害がひどくなると、囲い込んで捕殺し、鹿肉として利用したら良いのではないかと思いますが・・・。オオカミを放つというのも一案ですが、別の問題が発生する恐れはどうなんでしょうね。
長さん
ヤナギランはこれからが最盛期で、8月いっぱいくらいは咲くと思います。アカバナシモツケソウも花期は8月までですから、どこかに出かけられるチャンスがあると良いですね。
長さん
自然の植物を守り育てていくのは人間の役割ですね。
ところが、鹿害などという問題が起きています。増えすぎたものには対策が必要でしょうね。
長さん
この日は涼しいを通り過ぎて、ちょっと肌寒いくらいでした。
ここのグンナイフウロは最終版のようでした。ここのものは花色は白っぽいのが普通みたいです。濃淡は標高と関係があるのでしょうか。
タカネグンナイフウロ、2年前の夏ですが、千畳敷カールでは発見できませんでした。
長さん
毎日暑いですね。こう暑いと、この霧の中をもう一度歩いてみたい気になります。
ヤナギランは綺麗ですよ。残念ながら、伊吹山にはないようですね。
鹿害対策はそろそろ国レベルで本格的な対策を打ち出さないといけませんね。あの電気柵の被害者がまた発生するかも知れませんし。
みっきい
鹿止めが2か所もありましたか、共存はなかなかむつかしいですね。
可愛いフウロはたくさん種類があるのですね。
赤い花、アカバナシモツケソウは蕾も花もかわいく優しげな花ですね!!
信徳
ヤナギランが咲き出して綺麗ですね。
高峰高原に群生が見られましたが何処に行ったのでしょうか?
この花、タカサゴユリと同じように風で種子が飛んで生えるので何時も同じ場所とは限らないようです。
池の平もまばらでいつの日かまた群生が見たくなってきました。
月奏曲
焼き過ぎてちょっと何かに触れただけで声でちゃう状況の私には今日の写真は涼しそうでなごめます(*'▽')
ぃぁ…超イテー
長さん
同じ場所でも季節が異なると咲いている花の種類も数も異なります。次回に行ったときは開花情報を必ず見ることにしましょう。
ここは天然記念物に指定されていますので、鹿に侵入されると困りますね。
ヤナギランやアカバナシモツケソウが咲き始めるとここも華やかさを増します。
長さん
高峰高原や池ノ平湿原ではヤナギランが減少していますか。多年草ですから根は残っていると思うのですが、ヤナギランが好物のベニスズメの幼虫による食害が出ているのでしょうか。
長さん
晴天より明るい曇りの方が花の撮影には向いているかも知れません。
今回はISOも可変の自動露出でとりましたから、手ぶれさえ気をつければ綺麗に写ります。それでも露出アンダーは起こりますので、フォトショップエレメンツで調整します。
海かどこかで日に焼けましたか。
mori-sanpo
高層湿原らしい野草類が多くて、歩きがいのある観察路だったようですね。
シカは防護用の柵の設置だけてなく、根本的には生息調査を行い頭数調整を検討すべきでしょうね。
長さん
湿原を一周するだけでしたらおよそ90分を見れば良いでしょう。これに撮影に要する時間が加わりますから、2時間を見れば十分でしょう。
咲いている花の種類も多く楽しめましたが、霧で見通しが利かないのは残念でした。
車山などのニッコウキスゲも被害を受けていますし、鹿の増えすぎた鹿対策を抜本的に改めなければなりませんね。
river
黄昏龍
ヤナギランの線の細さがなんとも良いですね。
アカバナシモツケソウも印象深いですね。
長さん
毎年行かれているのですか。御射山遺跡を見学した上、北側は山側で一周したのに97分とは早いですね。私たちが行ってから1週間、新たに咲き出した花があるかどうか楽しみです。
長さん
ヤナギランやアカバナシモツケソウは魅力的な花でしょう?
今回はマクロレンズを持参しなかったので、接写は出来ませんでした。
GG
でも、霧の摩周湖も良いのですが、湖にかかる霧のカーテンもなかなかおつですよね・・
すーちん
流石空気が澄んで
花々の色が冴えわたってい
ますね~
別天地ですね~
ロシアンブルー
八島ヶ原湿原の高山植物の花々、霧の中でも存在感ありますね。霧が掛かってる時の景色しか見てませんので仕方ないです。
シモツケソウやフウロ、ヤナギラン素敵ですね。
長さん
霧のお陰で花が浮き立つような雰囲気になります。
霧のカーテンも良いのですが、カメラに湿気は禁物です。
長さん
花の写真はピーカンの日より曇りとかの方が雰囲気良く写ることがありますね。霧が漂う風景をもっと撮ってくれば良かった。
長さん
霧の中でも赤系統の花は目立っていました。中でも、フウロソウ、ヤナギランは好きな花ですし、咲き始めたばかりアカバナシモツケソウも綺麗でした。
nobara
私たちは次の日のお天気の崩れを心配して
アカバナシモツケの群生の所まで行きませんでした。
2日目に行く予定だったのを前倒ししました。
フウロソウ、3種に出会えたのが嬉しかったです。
もう暫くするとタチフウロが見られますね。
八島湿原はもう何十回も行ってますが
お天気の巡り合わせは半々ですかね~
また、良い季節にリベンジなさってくださいね。
車山高原のプチホテルは「花南」でした。
ののはな
はるる
高山植物、名前の知らない私でも、以前山で見かけた花があり、やはり高原はいいなぁと思って眺めています。
アカバナシモツケソウ、きれいですね。
こういうところは何回行ってもいいと思います。
長さん
一週間でかなり花の種類が増えたようです。フウロソウも3種揃い踏みだったし。ヤナギランやアカバナシモツケソウが咲いていたのも良かったです。
プチホテル花南は、私たちが泊まったペンションのすぐ近くでした。
長さん
息子さんが旅行をプレゼントしてくれるなんて、良い退職記念になりましたね。
梅雨明けしたし、花も多くなっただろうと出掛けました。花は期待通りだったのですが、霧と小雨の中の散策になりました。
長さん
高原の湿原は花の宝庫です。今度は天気の良い時に来てみたいです。はるるさんの二つ上のコメントをいただいたnobaraさんは毎年2回くらい来られているはずです。