7日目(6/23) アオスタ → ラーゴ・ブルー → チェルビニア → ラ・パリュー → アオスタ(泊) (太字が今回の記事です)
6月22日から3連泊となったアオスタの町は、フランスとスイスに向かうアルプス越えの交通路の要衝に当るため、紀元前25年、この地を制服した初代ローマ皇帝アウグストスが、退役兵士3000人を住まわせたことに始まる町で、アルプスのローマとも称されています。
下の図は、アオスタの位置(左図赤丸)と、ヴァッレ・ダオスタ州の地図です(Wikipediaより拝借)。

右上図の中央がアオスタ、この日これから向かう①チェルビニアと、②ラ・パリュの位置を示しました。③は翌日のオプショナルツアーで行くグラン・パラディーソ国立公園です。
9時にホテル出発、マッターホルン(イタリア語では、モンテ・チェルビーノ。標高4477m)がイタリア側から望めるチェルビニアまで移動します。
高速道路をシャティヨンで降り、北上。高度が増していきます。
ツアーバスはチェルビニアの手前にあるホテル・シャレーヴァルドテンの前で駐車、ここで小さな湖に向かいました(右下は、帰りに撮ったので皆さんが下ってくる)。
ラーゴ・ブルー(青い湖の意)は標高1980mにあり、周囲数百mの小さな湖ですが、モンテ・チェルビーノ(マッターホルン)が湖面に映るので、逆さマッターホルンが見られる湖として知られています。
しかし、この日は雲に遮られてよく見えませんでした。
右手の丘から、カランカランとカウベルの音が響いてきます。動画でどうぞ。
滞在時間は15分の予定でしたが、晴れてきたので、少し粘ってみることになりました。
30分ほど待ちましたが、スイス側から雲が湧き続けており、これが精一杯でした。
晴れていれば、こんな風に、モンテ・チェルビーノ(マッターホルン)が見えたのですが・・・(画像はネットから借用)。
湖の近くで咲いていた花を紹介しましょう。
左下、ケラスティウム・カリンティァクム(ナデシコ科ミミナグサ属)
≒セイヨウミミナグサ(ナツユキソウ)
右下、ドロニクム・クルシイ(キク科ドロニクム属)らしい
左下、アルケミラ・ブルガリス(バラ科アルケミラ属)
右下、不明 → アデノスチレス・アリアリアエ(キク科アデノスチレス属)
nobaraさん、ありがとうございました
この記事へのコメント
nobara
長さんは系統だってなさってるのですね~
山の景色は雲が切れそうで切れないと
粘りたくなる気持ち判ります。
アルケミラの右は・・・
アデノスティレス・アリアリアエ ?
フキとメタカラコウの中間型とかの記述がありました。
私は葉っぱは秋明菊で花はフジバカマ?のようと思ったんですよ。
みっきい
ここで3連泊でしたね。
マッターホルンが雲に少し隠れていますが、(私には雲の向こうに見える気がしています!)十分に素晴らしいアルプスの景観です。
聞こえてくるカウベルの音♪~~何てステキなんでしょう!
なおさん
日本でも富士山など撮影するのに雲が全然切れないで、どうしても見えずに断念することがありますが、辛抱強いひとは半日くらい粘るひともいるそうで、富士の病??はオソロシイ執念です。
この町で3連泊されましたか。1日くらいはいい天気もあったのでしょうか。
長さん
旅行先で添乗員の説明を書き留めるのは大変ですから、写真を基に「地球の歩き方」とかネット情報、時には現地で入手した資料なんかを参考に記事を書いています。
マッターホルンは高い山だけに、雲がかかりやすいです。風向きが逆ならバッチリだったのですが。
アデノスチレス・アリアリアエで確認できました。ありがとうございました。フキとメタカラコウの中間型、なるほどね。
長さん
アオスタの町は、マッターホルンとモンブランの中間に位置しているので、両方の山を見に行くための宿泊地としてはベストだと思います。
みっきいさんには雲の向こうにマッターホルンが見えましたか。
牛がいるところからはかなり距離があるのですが、たくさんのカウベルの音が増幅されて聞こえてきましたよ。
長さん
ツアーですから、一カ所にずっと留まるわけにも行かず、添乗員の判断できる時間まで粘ってみました。しかし、この日は風がマッターホルンの向こう側から吹き上がってきており、1時間滞在しても無理そうでした。10年前にスイスのツェルマットから見たマッターホルンはバッチリだったんですがねー。
mori-sanpo
山頂部が雲のために遮られて残念でしたね。
しかし、雰囲気だけは十分に伝わって来ました。
river
カウベルの音にスイスの牧場を思い出しました。カウベルの役目は遠くへ行っても行方がわかること、持ち主がわかること、乳腺を刺激して乳の出を良くするためですね。
長さん
晴れていれば青い湖面にマッターホルンが映り、素晴らしい景色なんですが、ツアーでは何時間も待つわけにはいきません。雰囲気だけでも感じていただき、ありがとうございました。この後、待ったー掘るのが間近に見える場所まで移動しますので、それに期待です。
月奏曲
資金面さえクリアできれば数日とか週単位でどっかり腰降ろして景色堪能するんでしょうけど…最大にして最高難易度ですからねぇ…資金面のクリア…(ノД`)シクシク
長さん
マッターホルンは急峻な上、夏でも雪が降ることがある山です。日本人2名は天候急変によるものと滑落だそうですね。先週には45年前に亡くなった日本人2名の遺体が発見されたとか。
カウベルの音はかなり遠くまで伝わりますね。乳の出を良くする効果もあるのですか。知りませんでした。
長さん
マッターホルンは雲がかかりやすい山としても有名ですから、プロのカメラマン泣かせの山でもあるようです。晴れている日に当るのは時の運としか言いようがありませんね。
GG
そして、お亡くなりになったお二人にご冥福を申し上げます。
60歳の方の様でしたね・・登山になれた足取りで登頂され下山時に滑落されたと聞きました。
写真で見るように素晴らしい景色の山です。
変な話ですみません~
でも、本当に素晴らしい景色を体感されましたね。
黄昏龍
雨えとても凌ぎ易い朝です。
つい最近マッターホルンの日本人
滑落事故には心が痛みましたが、
本日の風景を見ると山に登る
理由がななんとなくわかるような
気がしますね。それにしてもラーゴ・ブルー
の湖の色と湖面に映る姿は見事ですね!
長さん
マッターホルンは有名な山だけに登山を試みる人が多いようです。しかし、急峻な上、天気が変りやすい山としても知られています。お二人がどの程度の装備で登ったかは知りませんが、60歳を超えて厳しい山に挑むのは如何なものかと思います。
長さん
今の登山技術からすれば、経験を積んだ登山家なら困難な登攀ではないらしいですが、山は魔物ですね。見ている分には雄大で美しい景色ですが、イタリア側からの登攀はスイス側からより難しいと言うことです。
すーちん
憧れのマッターホルン、遭難者
出てしまいましたね~
眺めているのが良いのかな~
長さん
高い山は麓から眺めるのが一番ですね。でも、スイスやイタリアは高い山のすぐ近くまで労せずして登れるのが魅力です。
無門
マッターホルンは
アルピニストの憧れの山
我が弟も国内訓練中
失敗して
来年以降再度挑戦するつもりとか
長さん
アルピニストにとってマッターホルンは一度は登頂してみたい山なのでしょうね。しかし、見るからに急峻ですから、相当な経験が必要だろうと思います。
はるる
まるで夢のなかのようです。
こんなところで咲いている小さな花も美しさ満点ですね。
長さん
青い湖に人気のマッターホルンが写る風景、素晴らしいですね。これでマッターホルンに雲がかかっていなければ言うこと無しなんですがねー。