4日目(6/20) ボルツァーノ → ドロミテ街道(カレッツァ湖、ポルドイ峠、ファルツァレーゴ峠) → コルティナダンペッツオ(泊) (太字が今回の記事です)
カレッツァ湖から1時間少々で、ドロミテ街道の最高地点であるポルドイ峠(2239m)に到着しました。
雲は低くなり、今にも雨が降りそうな天気です。
駐車場では勿忘草(ミオソティス・アルペストリス、ムラサキ科ワスレナグサ属)がお出迎え。
コルチナダンペッツォには12時半到着の予定でしたが、ホテル側が14時以降でないと部屋が準備できないとの連絡があり、途中で時間の余裕が生まれました。
そのため、ポルドイ峠では、見晴らしの良いサッソ・ポルドイ(2950m)までロープウェイで昇る予定でしたが、頂上駅は雲の中。やむなく断念となりました。
ポルドイ峠のレストラン(ロープウェイ乗り場の階下)で昼食となりますが、その前に、希望者は、サッソ・ポルドイとは街道を挟んで向かい側の山(写真右下)の中腹まで、ミニハイキングをすることになりました。
残念ながら小雨となり、傘を差したりポンチョを着たりで、緩やかな坂道を登りました。
山道の両側には多くの種類の高山植物が咲いていましたが、気がつかないうちにデジイチのセレクトダイヤルが絞り優先(F14)になっており、結果的には上手く撮れませんでした。植物名はいずれも推定です。
ランヌクルス・モンタヌス(キンポウゲ科キンポウゲ属)
ホモジネ・アルピナ(キク科ホモジネ属) 右下は花後
左側、アンティリス・ウルネラリア(マメ科アンティリス属)
中央~右側、ビスクテラ・ラエビガタ(アブラナ科ビスクテラ属)
ビスクテラ・ラエビガタ(アブラナ科ビスクテラ属)
ヴァレリアナ・モンタナ (オミナエシ科カノコソウ属)
白: アスター・ベリディアアストルム(キク科シオン属)
黄: ロトゥス・アルピヌス(マメ科ミヤコグサ属)
不明① ウサギギクに似るが、葉の形や茎を抱くところが異なる
ホモジネ・アルピナ(キク科ホモジネ属) 右下は花後
左側、アンティリス・ウルネラリア(マメ科アンティリス属)
中央~右側、ビスクテラ・ラエビガタ(アブラナ科ビスクテラ属)
ビスクテラ・ラエビガタ(アブラナ科ビスクテラ属)
ヴァレリアナ・モンタナ (オミナエシ科カノコソウ属)
白: アスター・ベリディアアストルム(キク科シオン属)
黄: ロトゥス・アルピヌス(マメ科ミヤコグサ属)
不明① ウサギギクに似るが、葉の形や茎を抱くところが異なる
次回も高山植物の紹介を続けます。
(つづく)
この記事へのコメント
nobara
ウサギギクの仲間の ドロニクム・クルシイとかに似てますね。長さんの写真はくっきりして上手に撮れていますね。
残雪などみると乗鞍などの感じなのかしら?
ガスった感じを見てそう思いました。
お花の名前、良く調べてありますね~
みっきい
頂上へは天候が悪化して残念でしたね!
ミニハイキングで高山植物が迎えてくれましたね。
名前は全くわかりませんが、長さんのお写真でなるほど、なるほどと見せていただきました。
イタリアの高山植物の名前はご苦労があるでしょう!!
river
不明花は私もウサギギクに似ていると言うことで検索してみました。nobaraさんの言う様に私もドロニクム・クルシイDoronigum clusiiキク科ドロニクム属ではないかと思いました。
長さん
地域が異なると、やはり分布する植物が異なります。雰囲気的には、昨年nobaraさんが訪れた乗鞍・畳平に似ていますね。
ウサギギクの仲間として候補にしたのは、ドロニクム・クルシイとドロニクム・グランディフロルムでした。どちらも写真のものとは相違点があり、同定は断念しました。
長さん
ポルドイ峠は高度がありますので、今回の旅行ではぐっと気温が下がりました。太陽が見えていれば、ヤッケなどを着込むほどではないそうなんですが・・・。ロープウェイで山々の風景を見るか、ミニハイキングで高山植物を見るか、選択を求められたら難しいでしょう。
長さん
山が連なる様子を見るのも今回の目的ですが、ガスの中ではやむを得ません。その分、高山植物を見ることができて良かったですよ。
似ているのはドロニクム・クルシイとドロニクム・グランディフロルムあたりなのですが、同定はし切れませんでした。ドロニクム属は確実ですね。
信徳
ワスレナグサ、世界共通ですね。
他のは微妙に違いますね(大きく違うのも有ります)。
ところ変われば品変わる当たり前でしょう。
小雨が降ってきて景色は残念ですね。
無門
お天気がイマイチ
でもこの雄大な自然の中
旅情を感じますね
長さん
いわゆる勿忘草は何種類かある(学術書により品種数が異なる)そうですが、代表的なものはミオソティス・スコルピオイデスとミオソティス・パルストリスで、本来はミオソティス・スコルピオイデスをワスレナグサという説もあるようです。
長さん
小雨の中、山道を登っていくと高山植物の数々が現れました。この後、雪になったんですよ。
mori-sanpo
しかし、近くの山へのミニハイキングで、登山道沿いの高山植物の観察ができて良かったですね
高山植物は種名は違っても、日本のものとかなり類似した花が見られたようですね。
なおさん
いろいろな花が見られて楽しいハイキングになりましたねえ。裏山しい??ことです。
ロシアンブルー
高山植物のお花も種類も多く、可愛いお花ですね。
霧や雨になると、気温もかなり下がるんでしょうか?
山の天気は変わり易いですから、霧がかかるとお花も見にくいので、写真も写しにくいでしょうが、綺麗に撮れていますね。
長さん
ロープウェイで山に登りたかったのですが、雲の中では仕方ありません。代替え策のミニハイキングで高山植物をたくさん見ることが出来たので良しとすべきですね。高山植物の小種名は違っても、日本で見ることが出来る属名が登場しました。
長さん
この日の天気予報は曇り一時雨だったので、予報通りということなのです。ドロミテ山塊は地形が複雑ですから、この後天気が良くなることも期待できます。雨でも高山植物の撮影には特段の支障はありませんでした。
長さん
高山植物はその環境から小さなものが多いです。その中で、一番下の菊科の花は大きい方でしょう。
高度2200m以上で小雨ですから、寒かったですが。花を撮るのに夢中でした。実は、この後、もっと寒くなるんですよ。
eko
でも時間が出来たおかげで、高山植物を見ることが出来て良かったです。
名前はさっぱりわかりませんが、日本で見る植物と似ている花も見られますね。さすがに写真が綺麗に撮れていますね。
長さん
こういうことがあろうかと、防寒防滴のウエアを持参しました。このあと、もっと気温が下がったのです。
ロープウェイには乗れませんでしたが、ミニハイクで高山植物の色々を撮ることが出来て良かったと思っています。
小梨
GG
雨降りだったのかな・・
テレビに出てくる景色ですね・・
高地にも沢山の花を見かけますね・・
自然は一体化すると言うより、人間がとけ込む景色を表現しているのですね。
感謝、感謝・・です。
寿々木
長さん
麦草峠は2127mですから、それより100mちょっと高いですね。緯度的には北海道稚内と同じくらいですから、植生もかなり違ってきます。
薄手ですが、暴風・防滴のウエアを用意し、カメラにタオルをかぶせて濡れないようにして撮影しました。
長さん
ロープウェイで高所には登れませんでしたが、高山植物をたくさん見ることが出来たので、良かったですよ。花を撮りながら南の方向に登っていますが、この先は冬には広大なスキー場になるそうです。
長さん
軽量の暴風・防滴のウエアを用意しました。小雨でしたので、傘は差さずとも撮影できる程度でしたが、タオルでカメラを濡らさないようにしました。
はるる
お天気が悪く残念ですが、ミニハイキングもよかったのではないですか。いいところですね。
いろいろな花、やはり花はいいですね。
長さん
雲が厚くて雄大な山々を見ることは出来ませんでしたが、私としては高山植物を見ることが出来て満足です。ツアー会社も代替え策をきちんと考えているのですね。