ボルツァーノ 考古学博物館(アイスマン)・・・北イタリア旅行3日目

2015年・北イタリアの旅(その14)

 3日目(6/19) ラ・スペツィアモデナボルツァーノ(泊)
          (太字が今回の記事です)

 ボルツァーノのアルト・アディジェ考古学博物館HPはこちら)にやってきました。ここでアイスマンを見学します。閉館間際でしたが、添乗員がOKを取ってくれました。
画像画像

画像
アイスマンとは (Wikipediaから抜粋)
 1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷(海抜3,210メートル)の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラである。エッツィ(Ötzi)の愛称で知られる他、英語圏ではエッツィ・ジ・アイスマン(Ötzi the Iceman)、ハウスラプヨッホの男(Man from Hauslabjoch)などとも呼ばれる。
 2012年に初めて実施された解凍調査の結果、瞳、髪の色は茶色、肌の色は白色、身長160cm、体重50kg、骨からのデータにより年齢47才前後、筋肉質な体型だと解明された。
 2005年4月には、愛知県で開催された愛・地球博にちなみ、「アイスマン展」と題した展示会が名古屋の名古屋ボストン美術館と豊橋の自然史博物館で催された。

 この博物館では、-6℃に冷凍されたアイスマンのミイラや遺品が展示されています(撮影禁止)。
 5300年前の人間とは思えない高度な文化を持っていたようで、毛皮で出来たズボンや靴、外套、帽子を着用しており、その実物が見学できました。右上の写真は、衣服の復元模型(ウィーン自然史博物館に展示されているもの。Wikipediaより拝借)。
 下の写真は、この博物館に展示してある、科学的に忠実な復元模型。
画像

 アイスマンのレントゲン写真とコンピューター断層解析画像。死因は左肩に矢を受け(矢尻が残っている。写真右下、白い矢印)、更に頭部を打撃されたことによる失血、脳内出血と考えられている。
画像画像


 旧市街をぶらぶらしながらエルベ広場に戻ると、クラシックカーのイベントが終盤に差し掛かっており、参加車が1台ごとに紹介を受けて、走り去るところでした。
画像画像


ボルツァーノで見た街路樹です

黄色い花や葉の様子から、モクゲンジ(ムクロジ科)と思われる
画像画像

赤褐色の葉を持つ木 ? → ベニバスモモの木だそうです
なおさん、nobaraさんに教えていただきました
画像画像

小さな実をたくさん付けた木 ?? → ボダイジュと、そのつぼみ
なおさんに教えていただきました
画像画像


 この日の宿泊は、バスで15分ほどのところにあるフォーポインツ・シェラトンHPはこちら)でした。ホテル内の広いレストランでは、クラシックカーのイベント関係者による200名規模のパーティが行われていました。
画像画像

 私たちの部屋です。白いカバーで清潔感があります。すべてのホテルにはビデがあり、私はウォッシュレット代りに使っていました。
画像画像

 夕食はホテルの食堂で、生ビールをオーダー。食事はラビオリ(少な!)、ビーフ、プリン。
画像

 翌日は、いよいよドロミテ街道の旅になりますが、予報は曇り時々雨。天気が心配です。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • GG

    アイスマンの報道を覚えています。
    凄いことですね・・
    5300年前の話しでしたか~この頃の文明はバカにできないほど水準が高かったのですね。
    立山連峰にも遭難者がいて、いまだに見つからない人がいます・・もしかすると、そのまま5000年がたって見つかるかもしれませんね。
    2015年07月10日 16:17
  • 寿々木

    今度は考古学博物館ですか、閉館間際とは忙しいですね。
    2015年07月10日 16:34
  • 長さん

    GGさん、コメントありがとうございます。
    アイスマンの報道を覚えていらっしゃいますか。私は記憶になかったです。5300年前というと、古代エジプトのミイラより古いわけで、ヨーロッパに高度な文明があったことに驚かされます。
    暖かい日が続き、偶然発見されたようですが、立山連峰の遭難者もそのうち偶然に見つかるかもね。
    2015年07月10日 16:37
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    閉館間際でしたが、退場は30分後ですから、見学に支障はありませんでした。
    2015年07月10日 16:38
  • みっきい


    ボルツァーノのアルト・アディジェ考古学博物館には、あのアイスマンが展示してあるのですか!

    2005年の愛知万博では、愛知県館が取り上げまして、
       驚きと感動!「地球タイヘン大講演会」
    と、ドラマ仕立てにしてアイスマンを紹介してくれました。
    地球温暖化により氷河が解けて…5300年前のアイスマンが出てきたのでした。
    1万8000年前の冷凍マンモスも展示されていて、
    地球温暖化への警鐘がテーマになっていました。
    愛知万博からもう10年も経過、上海万博見に行ってきましたが、今ミラノ万博が開催されているのでしたね。
    ごめんなさい、思い出してしまいました・・・。
    2015年07月10日 18:05
  • river

    アイスマンをご覧になったのはうらやましいです。発見された時は遭難者と考えられていましたが身に付けていた衣服や持ち物からおかしいと思われ調査の結果、5300年前の人であることが分かりマスコミで大々的に報道されました。
     2年前にもNHKの特番で放送されました。その後も再放送されていると思います。
     死因については失血、脳内出血と分かったのですが彼が何故そこにいたのかは多くの説があり定かではありません。
     空想を掻き立てられる謎です。
    2015年07月10日 18:09
  • 黄昏龍

    今晩は~
    アイスマンの存在を初めて知ったので
    とても驚きました。
    北極クマも将来は博物館行きとなるのでしょうかね?
    2015年07月10日 18:26
  • 無門

    こんにちは

    アイスマンは
    事故死だと思っていましたが
    戦闘か何かで殺されたんですね
    2015年07月10日 19:27
  • 信徳

    凍土から出たマンモスと同様に世界中に有名になったアイスマン、愛知万博は見ていませんが人気だったのでしょうね。
    実物を見られたのですね。
    2015年07月10日 20:13
  • eko

    アイスマン、愛知万博では見ることができなくて…。
    実際に見ることができて良かったですね。
    争いか何かで殺害されたのですね。
    5300年前の人物が発見され、その時代の謎を知ることができる貴重な存在ですね。
    2015年07月10日 21:20
  • mori-sanpo

    アイスマンの報道はNHKのテレビて見た記憶があります。
     考古学博物館で実物をご覧になったのですね。
     5300年前の人間がミイラとして発見され、展示されているのは奇跡のようなものですね。
    2015年07月10日 21:24
  • なおさん

    ひとを凍り付かせる??オヤジギャグならば得意技なのですが、実際に冷凍保存されたひとが出てきたというのはスゴイですよねえ。

     モクゲンジの下のは銅葉の樹ですね。銅葉スモモなら見たことがあるのですが、これもそうかどうかは??です。
     その下のは、ボダイジュかなあと思います。
    2015年07月10日 21:34
  • 月奏曲

    ふむふむ~…といろいろ考えながら読み進んでたはずなのに最後で吹っ飛びました。

    晩御飯すくなっ!ラビオリすくなっ!
    2015年07月10日 21:46
  • nobara

    アイスマンってスノーマンみたいな夢のある?って思いましたら、大きく違っていました。平泉のお方とは違って随分鮮明に残っているのですね。古代ハスの比ではないですね~だって5300年前ですもんね。びっくりしました。
    私もベニバスモモ辺りかな?と思います。
    イタリーは夕食は少な目?なんですか・・・
    2015年07月10日 22:32
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    愛知万博の時、アイスマンをご覧になりましたか。冷凍マンモスはロシア・ツンドラ地帯の永久凍土から発見されたものでしたね。
    上海万博も行かれたのなら、ミラノ万博も行きたいと思われているでしょうが、足の関係でちょっと無理かな。
    2015年07月10日 22:45
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    アイスマンは、当時のマスコミからオッティという愛称までつけられるほど、大々的に報道されたようです。NHKのアーカイブスにも入っていますか。再々放送を楽しみにします。
    もっと下界で殺され、氷河に運び上げて葬られたという説もあるそうです。
    2015年07月10日 22:48
  • 長さん

    黄昏龍さん、コメントありがとうございます。
    私はアイスマンのことを知らなかったものですから、ここでとても驚きましたよ。
    北極も氷が溶けて、シロクマの生存が脅かされているようですね。
    2015年07月10日 22:51
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    アイスマンは左肩を背部から射られているし、頭部を内出血するほど殴られているそうなので、殺されたものと考えて良いのでしょう。
    2015年07月10日 22:54
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    愛知万博でアイスマンを見損ねましたか。でも、見なくて良かったのかも知れませんね。私は話の種に見ましたし、展示された写真も撮ってきましたが、それをブログに載せるのははばかられました。
    2015年07月10日 23:00
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    アイスマンのNHK放送をご覧になりましたか。
    冷凍保存されたミイラは丸い小窓から覗くようになっていて、5300年前のものとは思えないほど新鮮な感じがしました。
    2015年07月10日 23:02
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    寒いギャグを連発しても冷凍付けにするのは難しいですね(笑)。
    銅葉スモモですか。調べてみたら、ヨーロッパでは街路樹として使われているそうです。その下、菩提樹ですね。開花時期を考えれば、実ではなくつぼみですね。ご教示、感謝です。
    2015年07月10日 23:06
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    レスが前後して、申し訳ありません。
    アイスマンが来日していて、NHKでも放送されたなんてちっとも知りませんでした。NHKの再放送を見てみたいものです。
    2015年07月10日 23:08
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ラビオリ、少ないでしょう。後でお替わりが回ってきましたが、私は太るかも知れないのでお断りし、メインを完食しました。
    2015年07月10日 23:10
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    アイスマンはレントゲンだけでなくCTスキャンなどでも詳細に分析されているそうです。氷漬けで水分が失われなかったのが、新鮮さを保つのに効果を発揮したんですね。
    バニバスモモですね。ありがとうございます。
    前菜のラビオリは、前日までのパスタの量に比べたら随分と少なかったです。食事コントロールしている私には丁度良かったですが。
    2015年07月10日 23:15
  • ミックン

    こんにちは
    今回は考古学博物館ですか。「アイスマン」、凄いですね、実際に見学できて幸せでしたね。愛知万博も行ってないので画像でしか知りません。それにしても5300年前ですか。気が遠くなりそうです。良い旅が続き、まるで同行させていただいている気分になってます。
    2015年07月11日 10:39
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    5300年も前に高度な文明を身につけたヨーロッパ人がいたということにビックリしました。ミイラの写真の写真も撮りましたが、生々しすぎて掲載できません。
    まだ旅行3日目で、先は長いです。よろしくお付合いのほど、お願いします。
    2015年07月11日 12:50
  • 藍上雄

    アイスマンに記事は以前新聞で読んだ事が有ります。実際に保存され、いろいろな資料が展示されている物が有るとは知りませんでした。5300年前の冷凍保存された人間が、現れるのも、地球温暖化の一因かもしれませんが、昔の人間が、どのように生活していたのか、推測では無く、実際の証拠としての価値は高いですね。
    2015年07月11日 13:38
  • 長さん

    藍上雄さん、コメントありがとうございます。
    アイスマンにご記憶がおありですか。5300年も前のものとは思えぬ新鮮なミイラと共に、身につけていた衣類・帽子・靴や、道具類など多くの遺品が完全に残っており、学術上の価値は非常に高いですね。
    2015年07月11日 14:13
  • はるる

    アイスマンですか。
    驚きました。
    これでいろいろなことがわかってしまうのですね。
    気がとおくなるような昔、いたんですね。
    一般の発掘と違って冷凍ですから、そのまま残りますからね。
    2015年07月11日 19:26
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    現代の科学は、死因を始め、どんな持病を持っていたとか、‘つぼ’を使って治療していたとか、5300年も前のミイラから色々なことを割り出してしまいます。それも、遺体が新鮮に保たれたからなんです。
    2015年07月11日 22:04

この記事へのトラックバック