雪国植物園にて(3) シュンラン、ユキツバキ、マルバマンサク、ホクリクネコノメソウなど

2015雪割草街道の旅(10) (4月9日)

 「雪国植物園」で、ボランティアガイドに案内をしてもらった植物を紹介しています。
 雪国植物園は、長岡市より委託を受け、社団法人平成令終会が運営管理と継続した植栽補強などを行っています。
 社団法人平成令終会では、事業継続のための個人及び企業法人による賛助会員の増強をお願いしております。 (植物園のHP=こちら=より)

シュンラン (春蘭)
ラン科シュンラン属の多年草
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花の形や花の唇弁にある斑点から、じじばばとかホクロの呼び方がある

アオキ (青木)
ガリア科(またはアオキ科)アオキ属の常緑低木。写真は雄株
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日本海側多雪地帯型の変種で、アオキよりひとまわり小さいヒメアオキがある

ユキツバキ (雪椿)
ツバキ科ツバキ属の常緑低木。  新潟県の県木
ヤブツバキが日本海側の多雪地帯に適応したものと考えられる
雄しべは根元で合着していない
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主幹を立てず、茎はしなやかで雪が積もると横に寝て、折れることがない
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マルバマンサク (丸葉満作)
マンサク科マンサク属の落葉小高木
マンサクの変種で、日本海側の山地に生える
花の大きさはマンサクより小さく、繊細な感じがする
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エゾツリバナ (蝦夷吊花)
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木
北海道、本州の日本海側の山地に多く自生する。まだつぼみだった
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カワセミの巣
カワセミは営巣するために、蛇が登れないような崖などの壁面に穴を掘る
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ミズバショウ (水芭蕉)
サトイモ科ミズバショウ属の多年草
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ヤマアカガエルの卵とオタマジャクシ
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ネコノメソウ (猫の目草)
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草
日本全土の山地や山のふもとの陰湿地に生える
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ホクリクネコノメソウ (北陸猫の目草)
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草
新潟県から山陰地方の日本海沿岸地方に分布
茎や葯は暗赤色を帯びる
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ワサビ (山葵)
アブラナ科ワサビ属の多年草。日本原産
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ギョウジャニンニク (行者大蒜)
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。日本では北海道から奈良県にかけて分布
葉をもむとニンニク様の強い臭いがある
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 4月9日撮影。
 雪国植物園(1)からの植物掲載数累計 30。
 (つづく)


この記事へのコメント

  • 寿々木

    ミズバショウ、いいですね。北海道の沢で見た感じを思い出しました。3月末頃、雪解けと同時に咲き出します。
    ギョウジャニンニクはスズランと似てるでしょ、間違えて食べると大変だそうです。
    2015年04月22日 15:00
  • ポン太

    ネコノメソウって何となく猫の目に見えてネーミングが面白いですね。シュンラン、子どもの頃「おきくぼんさん」と言ってたくさん摘んで遊びました。お菊さんと坊さんがほっころすわっている感じがして‘じじばば’より味わいがあるでしょう(笑)
    2015年04月22日 15:12
  • みっきい

    日本海側の多雪にも折れないユキツバキなのですね。
    水芭蕉がこんなに咲いていたんですか!
    5~6月に咲くのでは?早いように思いますが。
    ヒスイ色のカワセミの営巣がこんな崖に穴を掘るとは想像しませんでした。びっくりです。
    オタマジャクシ…、もういるはずですね、見に行ってこなければ…と思いました。
    2015年04月22日 15:41
  • nobara

    水芭蕉が咲いてるんですね~
    友人たちと尾瀬には昔から出かけていました。
    尾瀬に精通した友人がいたからですが・・
    昨秋、ひき逃げで落命しました((+_+))
    私はその哀しみからまだ抜けられません。
    時に触れ、思い出してしまいます。
    「夏の思い出」も涙にくれて歌う事に?
    ギョウジャニンニク、美味しいですよね。
    猪さんが好物らしいですよね。
    そこは獣害は出ないのでしょうか・・
    佐賀の樫原湿原は大変な被害が出ていました。
    2015年04月22日 17:05
  • 無門

    こんにちは

    カワセミの巣は珍しいですね
    土の中に作るんですね
    我が近所カワセミ君は
    どこに住んでいるのだろうか
    2015年04月22日 17:38
  • 目黒のおじいちゃん

    なるほど時期で違いがありますね。大変勉強になります。
    ユキツバキは昨年皇居東御苑で見たのが初見です。
    2015年04月22日 18:19
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    北海道のミズバショウは3月末頃咲きますか。もっと遅いと思っていました。
    ギョウジャニンニクは初めて見ました。とてもネギの仲間とは思えません。
    2015年04月22日 18:47
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    ネコノメソウは金色に光る猫の目を連想して付けた名前でしょうね。蛍光灯料でも吹きかけたみたいです。
    「おきくぼんさん」ですか、面白い。シュンランは各地に生えるので、地方によって呼び名が異なるのでしょうね。
    2015年04月22日 18:50
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    ヤブツバキは毎年雪に押しつぶされるので、枝を強くしなやかにして生き残るように変化したのですね。
    ミズバショウは標高がないと雪解けからすぐに芽が出て花が咲くようです。
    カワセミが土に穴を掘るとは意外でした。
    2015年04月22日 18:55
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ミズバショウは私たち夫婦にとって青春の思い出ですが、nobaraさんには悲しい思い出があるのですね。もう尾瀬には行けませんね。
    ギョウジャニンニクは滋養強壮に良いそうですが、食べたことはありません。イノシシの害については、ガイドさんは何も言っていなかったです。被害に遭うほどたくさん生えていない?
    2015年04月22日 19:01
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    カワセミが土に穴を開けて営巣するとは意外でした。川の近くの切り立った土の壁で、上の方がせり出していると絶好の条件らしいです。
    2015年04月22日 19:02
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    早春に咲く花たちは我先にと生えてきますから、今の時期は短い間にいろいろなものが見られるようです。
    ユキツバキは皇居東御苑にもありましたか。
    2015年04月22日 19:06
  • 信徳

    今晩は!
    昨日のショウジョウバカマ、不定芽についてのHP紹介有難うございました。良く観察されているのに驚きです。雪椿、深い雪にも耐えて枝が曲がっても決して折れることはありません。残雪の中から出てきて咲くツバキは見事なものです。魚沼は丁度、雪が解けたところからショウジョウバカマ、カタクリ、イワウチワが出てきたそうです。まだ田圃には雪が残っています。
    2015年04月22日 21:10
  • eko

    ユキツバキは雪国に適応するように進化したのですね。どんな植物もその土地に合うように根付き綺麗な花を咲かせる生命力が素晴らしいです。
    ネコノメソウは名前のように見えるのが面白いです。
    カワセミはこんな崖の壁面に営巣するんですね。
    2015年04月22日 21:24
  • なおさん

    ガイドさんに案内してもらうと地味な花でも教えてもらえるので良いですよね。
     シュンランは僕がこどものときには近所の川越の雑木林でも普通に見られたものでしたが、今あは雑木林そのものが激減してしまいました。
     
     雪国では雪圧に耐えられるように適応したものでないと、生き残れませんね。低く這うものやしなやかなものでないと雪折れしてしまいますよね。

     ミズバショウは武蔵丘陵森林公園では3月のお彼岸頃には咲いているときもあります。高い山では6月の花ですから、早いですね。

     ギョウジャニンニクは山菜として有名で食べたことがありますが、美味しいものながらニンニク臭が強烈ですので、それだけが難ですねえ。
    2015年04月22日 21:35
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ショウジョウバカマを研究したHP、ご覧頂けましたか。
    ユキツバキは枝がしなやかで、これなら雪に押しつぶされても絶えることが出来るなと、感心しました。
    魚沼は豪雪地帯ですね。「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」と、川端康成の小説そのままでの世界ですよね。
    2015年04月22日 21:57
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    植物は、動物と違って、自分で移動することは出来ませんから、環境に合わせる進化をしたものしか残れなかったのですよね。
    猫の目が黄色に見えるように、ネコノメソウも黄色く輝いていました。
    カワセミが穴掘りするなんて、想像できませんでしたよ。
    2015年04月22日 22:03
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    自分たちだけで回ったら、花が咲いていない植物はきっとスルーしていたでしょう。つぼみや葉だけのものも名前を教えてもらえましたから、助かりましたよ。
    直立して雪から頭を出すか、しなやかに地を這って雪の重みに絶えるかのどちらかでしょうか。
    ミズバショウというと山の中の湿原というイメージですが、実際は雪解けと共に咲き始めるのですね。
    ギョウジャニンニクはそんなに臭いですか。
    2015年04月22日 22:09
  • 小梨

    カワセミの巣、崖の穴にあるんですね。 意外でした。
    ガイドさんがいないと、こういうことには気が付きませんね。
    2015年04月22日 22:11
  • shuuter

    カワセミの巣 川べりの土手に横穴あけているのを見たことあります。

    川べりに咲く水芭蕉 素敵な光景です。
    しばらく休憩していきたい場所ですね。
    2015年04月22日 22:24
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    カワセミは蛇などに卵を狙われないよう、崖に穴を掘るのだそうです。この他、ガイドしてくれなければ、多くの植物を見逃したでしょう。見つけても、名前を調べるのが大変。
    2015年04月22日 23:56
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    カワセミの巣作りを目撃されましたか。主に雄の仕事らしいですよ。
    渓流の両側に植え込んだものだと思いますが、今や自然な風景に見えます。
    2015年04月22日 23:58
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    シュンランは、山の中では、春の訪れを教えてくれるお花です。嬉しいものです。
    ワサビ、ギョウジャニンニクなど、冷たい水が生育にいいのでしょうね。
    カワセミの巣--こんなところに!!
    2015年04月23日 06:13
  • river

    以前、新潟の加茂市の加茂山公園のユキツバキを見に行ったことがあります。原種のユキツバキはもとよりたくさんの園芸種があるところです。大木にはならずに雪の下に埋もれても雪解けとともに立ち上がる健気なツバキです。
    2015年04月23日 06:21
  • すーちん

    お早うございます
    水芭蕉咲いてますね~
    カワセミ、こういう処に
    巣をつくるんですか~
    2015年04月23日 07:17
  • 長さん

    行き当りばったりさん、コメントありがとうございます。
    昔はどこの山野でもシュンランが咲いていたのでしょうが、今は少なくなったようです。
    カワセミが穴を掘るとは意外でした。
    2015年04月23日 09:39
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ユキツバキのしなやかで強靱な枝は雪の重みを耐えて、雪解けと共に立ち上がるのですね。この植物園にも椿園があって、かなりの種類が植えられていました。
    2015年04月23日 16:39
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ミズバショウは雪解けと共に芽を出し、3月には咲き出すようです。
    カワセミは意外なところに巣を作るのですね。
    2015年04月23日 16:41
  • はるる

    いろいろな植物をガイドしてもらい、楽しかったことでしょう。こういう旅っていいですね。そしてこういう場所もいいですね。カエルの卵は最近見ていないです。ワサビの白い花もきれいですね。
    2015年04月23日 19:41
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    やはり現地を良く知っている人にガイドしてもらうのが一番です。特に、この植物園は名札が一切ありませんから、ガイドは大変助かります。
    2015年04月23日 21:24

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