姫有明葛、断崖の女王など & つくば蘭展から(第二会場)

つくば植物園にて(10)

 今回も、つくば植物園の熱帯資源植物温室で見た植物です。

画像ハナソウカ (花束荷)
ショウガ科ハナミョウガ属の多年草
小笠原諸島と沖縄県の南北両大東島に分布
ソウカはゲットウ(月桃)のこと
葉を裂いて、植物などを束ねるのに使った
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アブチロンの一種
アオイ科アブチロン属の常緑低木
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ヒメアリアケカズラ (姫有明葛)
キョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑小低木
ブラジル原産。背後の大きな葉と赤い苞はイトバショウ(糸芭蕉)
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花径は3~5cm(アリアケカズラはつる性植物で花径5cm以上)
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シニンギア・レウコトリカ
イワタバコ科シニンギア属の多年草。ブラジル・バラナ州に分布
和名は断崖の女王。英名はブラジリアン・エーデルワイス
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全株が白い毛に覆われ、葉の長さは15cmくらい
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つくば蘭展から(10)

 今回も第二会場(多目的温室)の「筑波実験植物園 野生ランコレクション」から、ご紹介したいと思います。すべて原種ランです。

エピデンドルム・プロストラツム
Epidendrum prostratum syn. Physinga prostrata
ブラジルに分布
花が見つかったら、画像をクリックしてください
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プラティレピス・オックラタ
Platylepis occulta
マダガスカル島に分布
ランとは思えない姿だが、花穂から咲いた花は確かにランに見える
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プレウロタリス・ジレンマ
Pleurothallis dilemma
エクアドルに分布
茎の先に多肉質の葉をつけ、茎の付け根付近に花が咲く
という、ランとはちょっと考えられないような姿なんです
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 以上、3月18日撮影。
 (つづく)



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大勝院で見た花

 前々回紹介した、松戸市内の大勝院で見た花の続きです。

葉が出ているので、オオシマザクラ(大島桜) ではなかろうか
→ ユスラウメ(桜桃、梅桃。バラ科サクラ属の落葉低木)でした
   nobaraさんに教えていただきました
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リキュウバイ (利休梅)
バラ科ヤナギザクラ属の落葉低木。中国北中部原産
別名ウメザキウツギ、バイカシモツケ、ウツギモドキ、マルバヤナギザクラ
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茶花として利用されるが、明治時代末に渡来したので、千利休とは無関係

 3月30日撮影。


この記事へのコメント

  • GG

    帯広は今日は少し暖かく感じましたが12~3度と思います。
    お日様が出ていると暖かく感じますね。
    そちらの花々を見ていると、暖かい所はいいなーと思います。
    田舎で夏に咲く花でアイゼンカツラとかなんとか言う花だと思いますが、ツル科の様な花で・・黄色い花を見てそんな花を思い浮かべました。
    2015年04月02日 16:56
  • 長さん

    GGさん、コメントありがとうございます。
    今日、東京へ花見に行ってきました。晴れで17℃位になったと思いますが、北風が弱まり暖かく感じましたよ。
    田舎でご覧になったとすると、橙色のノウゼンカズラかもしれませんね。
    2015年04月02日 18:06
  • なおさん

    ソウカと言われると??という感じですが、ゲットウのことと言われると、ソウカソウカと納得します。武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇の露地植えのゲットウは咲くのは夏ですが、温室では春早くでも見られるのですね。

     ラン以外にも面白いものがいろいろで楽しいですね。
    2015年04月02日 18:18
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ソウカ!と納得していただけましたか(笑)。小笠原諸島と琉球列島にしか同じ呼び名がないというのが、文化の伝わり方を示しているようで面白いです。温室の花の見頃情報に乗っていたのですが、4m位上の方で咲いていました。
    2015年04月02日 18:49
  • river

    珍しい花で見たことのない花ばかりです。アブチロンは1鉢持っていますが花は全く違います。断崖の女王と言う花があるのは知っていましたが実物は見たことがありません。
    2015年04月02日 19:25
  • eko

    見たことのない不思議な花たちです。
    断崖の女王、白い毛に覆われた葉にオレンジ色の小さな花ちょっと魅力的ですね。
    原種のランも不思議な花ばかりです。
    桜が咲き、一気に様々な花が咲きだしましたね。
    2015年04月02日 20:36
  • shuuter

    オオシマザクラ 好きな桜です。
    妻が葉を塩漬けにして保管しています。
    桜餅を作るときに使います。
    葉からとても素敵な香りが漂います。
    2015年04月02日 20:43
  • もこ

    名前も姿かたちも初めての物ばかりでビックリ・・・
    紹介して頂いてもまったく覚えられません()
    2015年04月02日 21:02
  • みっきい

    断崖の女王と聞いて、さすが白い大きな花なのだ!と感心していたら、白いのハッパで、赤い小さな花がありました。
    岩の断崖に咲く花なのですね。
    ジレンマ、これも原種ランなのですね。ジレンマを感じます?本当に珍しいランがあるものなのですね!
    リキュウバイは茶花に使いますが、千利休とは無関係なのですか…?
    2015年04月02日 21:06
  • mori-sanpo

    「断崖の女王」は魅力的な花ですね。
     一見した時には、白い花びらに見えたものが、葉だったのですね。
     英名でブラジリアン・エーデルワイスと呼ばれるのも分かるような気がします。
    2015年04月02日 21:13
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    アブチロンといえば、受け咲きと長い花柱が定番ですが、写真の品種は平開するのが特徴です。
    何度もこの温室に来ていますが、断崖の女王が咲いているのは初めてでした。
    2015年04月02日 21:22
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    断崖の女王は育つ環境が水分が少ないところですから、たくさんの白い毛は水分を吸収するためらしいです。
    今日、都内で花見をしてきましたが、桜以外にも花の種類が増えてきたのが分ります。
    2015年04月02日 21:28
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    奥様が桜餅を作られるのですか。オオシマザクラの実は食用になりませんが、葉を塩漬けすると良い匂いが出てきますね。
    2015年04月02日 21:32
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    昨日の記事を見せてもらいました。ご主人に歩いてもらうためにとっても頑張りましたよね。
    ランの名前を覚えるのはやめましょう(笑)。多すぎて私も覚えられません。
    2015年04月02日 21:36
  • nobara

    ハナミョウガ、そのものに見えますね。
    シニンギア・レウコトリカは布の細工物に見えます。
    オオシマザクラ?とあるのは
    どの位の木でしたか?
    オオシマなら花びらはかなり大きいですよね。
    雰囲気はユスラウメのような感じがします。
    ニワウメも考えましたが木の姿が?
    ここのリキュウバイはかなりウェーブしてますね。
    2015年04月02日 21:42
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    女王なんて名前の植物だから、花も大きいと思っちゃいますよね。実は花径1cm位の小さな花でした。
    プレウロタリス・ジレンマを発見した人は、これがランなのか?鼻の一部なのか葉なのか?ジレンマを感じたのかもしれませんよ。
    リキュウバイは茶花としての雰囲気を高めるための命名かもね。
    2015年04月02日 21:43
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    断崖の女王は大きな断崖で見たら、葉が花弁に、花が蕊に見えたかもしれませんね。
    毛に覆われているエーデルワイスでえすが、その名を直訳すると高貴な花という意味なんですってね。
    2015年04月02日 21:51
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    珍しい植物ばかりで、断崖の女王もの命名もすごいですね。
    神々しい感じです。ジレンマも珍しいですね。
    驚きです。カタカナ文字を一文字ずつ声に出して読んでます
    (笑)
    2015年04月02日 21:53
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    シニンギア・レウコトリカは布の細工物、確かに。毛足の長い布ですね。
    ユスラウメですか。葉は大きくなかったですね。ユスラウメ=ピンクの花というイメージだったので、見誤りましたね。ご指摘、ありがとうございました。
    リキュウバイの花は咲き始めは花弁がウェーブするんですかねー。
    2015年04月02日 22:00
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    断崖絶壁でこんな花に出会ったら、驚きますよね。
    ジレンマは発見者が植物の分類を決めかねてジレンマに陥ったのかも(笑)。
    学名のカタカナ表記は声に出すと舌を噛みますのでご注意を(笑)。
    2015年04月02日 22:09
  • 寿々木

    当地でも、白いユスラウメと紅色のニワウメが満開です。ユスラウメは赤い実が貯められますね。爽やかな味ですが、甘くも酸っぱくもありません。
    2015年04月03日 06:36
  • すーちん

    お早うございます
    『断崖の女王』成程
    ソンナ風格ですね~
    命を掛けてでも採りたく
    なりますね~
    2015年04月03日 07:24
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ユスラウメというニワウメが満開とは良いですね。
    ニワウメの実が食べられるのは知っていましたが、ユスラウメの実も食べられるのですね。
    2015年04月03日 07:59
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    断崖の女王も、もしかすると、プランツハンターが見つけたのかもしれません。驚いたのは、日本での結構流通していることがわかったことです。
    2015年04月03日 08:03
  • はるる

    世の中にはびっくりするような花がまだまだあるということですね。見たことないような花ばかりです。
    リキュウバイ出会ってみたいです。名前がいっぱいあるのですね。
    2015年04月03日 20:19
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ランの世界って、こんな変なものがあるから面白いのですよ。
    リキュウバイは比較的遅く日本に紹介されたので、初めて見た人が自分の知っている、似た植物の名前を織り込んで付けたのじゃないでしょうか。だから、色々別名がある?!
    2015年04月03日 22:00

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