千成バナナの花、時計草の花と実など & つくば蘭展(第二会場)

つくば植物園にて(9)

 今回は、つくば植物園の熱帯資源植物温室で見た植物です。

ホヘンベルギア・ステラタ
パイナップル科ホヘンベルギア属の多年草。南アメリカ北部原産
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赤いイガのようなものが苞で、紫色の部分が花
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センナリバナナ (千成バナナ)
バショウ科バショウ属の常緑多年草。原産はマレーシア
実は親指大で、食用には向かない → 観賞用・飼料用
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房が長く伸びていたので、おしべやめしべがはっきり見えた
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パッシフローラ・シトリナ (黄花時計草)
トケイソウ科トケイソウ属の常緑蔓性低木。原産はグアテマラ・ホンジュラス
今回は低いところで咲いていたので、しべや葯がはっきり撮れた
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パッシフローラ・カプスラリス
トケイソウ科トケイソウ属の常緑蔓性低木。原産は中米から南米北部
時計草の実が見られるのは珍しい。白い花が咲くそうだ
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つくば蘭展から(9)

 今回も第二会場(多目的温室)の「筑波実験植物園 野生ランコレクション」から、ご紹介したいと思います。すべて原種ランです。

オベロニア・ティスベ Oberonia thisbe
フィリピンに分布。 全体の姿を撮るのには失敗した
根元から下垂した花穂に、毛と花がらせん状に付いていた
花穂の全長は30cm位で、一つの花は1mm位(右はかなりトリミング)
日本産のヨウラクラン(瓔珞蘭)は、この仲間
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マラクシス・種名不詳
Malaxis sp.
花径1cm位で、距がある。 何かの顔に似ていませんか? 猿?
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メディオカルカル・パラドクスム
Mediocalcar paradoxum subsp. paradoxum
ソロモン諸島~サモアに分布。花径は1cm弱。シーマニアに似ている
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ショーンバキア・ティビシニス
Schomburgkia tibicinis
→ Myrmekofila tibicinis
中南米に分布。花茎は3m以上あり、
中間をワイヤーから吊っている

右端の男性は植物園の
ボランティアガイドさん

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ブルボフィルム・マクシムム
Bulbophyllum maximum
ウガンダ、ケニア、タンザニアに分布
これもコブラオーキッドと呼ばれるが、先日紹介
したものより花が可愛い(花径は5mm位)
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 以上、3月18日撮影。
 (つづく)


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大勝院で見た花

 前回紹介した、松戸市内の大勝院で見た花の続きです。

ゲンペイモモ (源平桃)
ハナモモの園芸品種です
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コブシ (辛夷)
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花の下に葉が一枚出るがハクモクレンとの違い
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 3月30日撮影。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • nobara

    ホヘンベルギア・ステラタ・・舌カンジャイソウ。
    ツボサンゴにも似てるような(*^-゚)⌒☆
    蘭もここまで来るとワケワカメ((+_+))です。
    源平桃、これからのようですね~
    いろんな模様のバリエーションがありますね。
    コブシの花は華奢でいいですね~
    ハクモクレンはどうも~って気がします。
    蕾の時はいいんですけどね~
    2015年04月01日 15:22
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    パイナップル科の花はグズマニアやハナアナナスなどが有名ですが、こんな花もあるのですよ。
    ランの仲間には本当に面白いというか、変わった花がありますよね。
    ゲンペイモモは咲き始めの活きの良い花を撮ってみました。
    2015年04月01日 16:08
  • river

    パッシフローラ・シトリナに似たトケイソウを栽培したことがあります。1年でダメにしてしまい今は寒さに強い2種類のトケイソウを栽培しています。以前この2種類を交配して実を成らせ種を播いたのですが発芽しませんでした。
     ランの花は本当に奇妙な形をしたものがありますね。
     家に「源平枝垂れ桃」があります。昨年の大雪で枝が折れてしまい枯れるかなと思ったのですが何とか花を咲かせました。
    2015年04月01日 16:44
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    日本で見られる黄色い花のトウケイソウはシトリナ(キトリナともいう)ぐらいですから、これと同じものだったのではないでしょうか。
    トケイソウは挿し木でも実生でも育てやすいと聞きますが、交配種は難しいのでしょうか。
    源平シダレの花桃ですか、風情がありますね。
    2015年04月01日 17:16
  • 無門

    こんにちは

    オベロニア・ティスベ
    ネジバナですね
    一直線にすると
    かなりの長さになりますね
    2015年04月01日 17:27
  • shuuter

    辛夷の花咲けば 歌を思い出します。
    春本番です。

    エドヒガンのウオーク今朝確認し急遽4月4日に決めまし
    た。暖かさと日照りにより開花一気に進み慌てています。
    お天さん 気まぐれです。
    2015年04月01日 18:01
  • なおさん

    バナナの類は大きくなりますが、草だというのが面白いですよね。花も面白いものです。
     この黄色いトケイソウは以前国営昭和記念公園の花みどり文化センター前の緑のカーテンで咲いていたのを見たことがあります。

     つくばのランもさまざまで楽しいですね。

     ハナモモも色とりどりで咲くとより美しさに幅が出て艶やかな雰囲気がより感じられて良いですね。
    2015年04月01日 19:02
  • みっきい

    千成バナナは観賞用ですか?面白いです。
    時計草の実は見たことありませんが、これは白い花で、上の写真には黄色いトケイソウがありますね。ちょうど良いところに(写真が撮りやすい)咲いていたのですか?
    時計のような青い時計草が庭にありました。いろんな種類があるんでしたね。
    野生ランは変わったものがあるんですね!コブラみたいなランは好みではないですわぁ~
    源平桃は不思議です!花モモなのですね?
    見ていて飽きない花ですね。
    2015年04月01日 19:48
  • eko

    まぁ~!珍しい花ばかりですね。
    千成バナナの花おしべにめしべがよく見えて面白いですね。
    トケイソウの実初めて見ました。
    原種ラン、なんといっていいのか不思議な花ばかりです。メディオカルカル…は可愛いです。
    ゲンペイモモは大好きです、紅白の花が毎年出方が違うそうです。
    大きなコブシの木ですね。
    2015年04月01日 21:56
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    オベロニア・ティスベは花茎かららせん状に花柄が出ているので、引き延ばせないのですが、まさにネジバナ状態ですね。
    2015年04月01日 22:09
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    shuuterさんも千昌夫の「北国の春」を思い出されますか。
    ウォーキングの会は4日に決まりましたか。今週は後半の天気が下り坂すから、雨が心配ですね。
    2015年04月01日 22:12
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    バショウ科の植物は巨大な草ですよね。同じ温室にイトバショウという大きな葉の植物がありましたが、糸が取れるなんていわれてもピンときませんよ。
    黄色いトケイソウというのは珍しい方ですよね。
    モモもキメラが出やすい樹種なんですね。
    2015年04月01日 22:21
  • mori-sanpo

    野生ランのコレクション、ユニークな形のものが多くて興味をそそられました。
     オベロニア・ティスベは花と毛が螺旋状について、幾何学模様をしているところが不思議ですね。
     ブルボフィルム・マクシムムは以前の直線状のコブラオーキッドよりスタイルが良さそうですね。
    2015年04月01日 22:24
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    千成バナナ、観賞用といわれても植えるところに困ります(笑)。
    トケイソウはつる性でいつも温室の上の方で咲いているのですが、今回は下の方に咲いていました。トケイソウの実は丸みを帯びたものが一般的ですが、この赤い実はスターフルーツみたいな形で変わっています。
    ハナモモも赤と白を交配するとピンクじゃなくこんな花が咲くものも現れるのですね。
    2015年04月01日 22:28
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    トケイソウの実は食用になるものが多いですが、写真の実は形がちょっと変わっていて、食べられないようです。
    原種ラン、この植物園に来ると毎回不思議なランに出会います。
    源平モモの花色は接ぎ木した場合に現れるようです。その子孫がこのような花を咲かせるのですが、色の混じり方はとっても気まぐれなんですって。
    2015年04月01日 22:41
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    野生ランの中には勿論、見慣れた形のものあるのですが、こんなに変わった花も出現するのが面白いところです。その最たるものがオベロニア・ティスベで、これほど完璧ならせんはないのではと思えてしまいます。ブルボフィルム・マクシムムはコブラがのたうち回っているような感じです。
    2015年04月01日 22:46
  • りりい

    「千成びょうたん」は聞いたことがありますが、「千成バナナ」は、初耳でした。
    挿し木や接ぎ木で、次代の花など、植物を育てて保存していくのは、長い年数をかけてTRY & TRYですから、根気強くないとだめですね。
    2015年04月01日 23:27
  • すーちん

    お早うございます
    今日は好いお花見日和に
    成りそうな一日ですね
    蘭、名前も形も面白い
    ですね~
    2015年04月02日 07:05
  • 寿々木

    パイナップルの仲間は花色が綺麗ですね。パイナップルの花も紫なんだそうですよ。
    2015年04月02日 07:15
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    さすが珍品揃いです。驚きです。
    マムシオ-キッド--、いかにもそれらしいですね。
    大勝院のお花、日本の春--、ほっとします。
    2015年04月02日 07:16
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    千成バナナは本州では馴染みのない植物ですね。
    花桃に限らず、品種改良はすぐに結果が出ないので、長い年月が必要なのでしょね。
    2015年04月02日 08:01
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    今日が労組OB仲間15人ほどで花見をする事になっているので、天気が良くなりそうで嬉しいです。
    ランって、次から次にヘンテコリンなのが出てくるでしょう?
    2015年04月02日 08:04
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    黄色い実のなるパイナップル、紫色の花が咲くのは意外感がありますよね。
    2015年04月02日 08:06
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    原種ラン、いろいろ展示されていましたが、ちょっと変わったものばかり撮ってきました。変な趣味ですか?
    大勝院のさくら、この辺りでも穴場的存在なので、ゆっくり楽しめました。
    2015年04月02日 08:09
  • はるる

    コブシは花の下に葉が出るんですね。
    これが見分け方ですか。
    覚えておきます。
    だいたいはわかっていたつもりでしたが、言われてみればそうですね。
    2015年04月02日 19:53
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    千成バナナ、御苑温室にもありました。
    原種のラン、変わったものばかりで面白いですね。コブラオーキッド、ヘビっぽくて間違えそうです。
    2015年04月02日 20:44
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    モクレンとコブシの見分け方で、最も分り易いのが葉があるかどうかなんですよ。他に、花の向きがモクレンは上が、コブシが横向きが多いです。
    2015年04月02日 21:15
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    新宿御苑の温室にも千成バナナがありましたか。実が大きくならないから温室向きなのかもね。
    ちょっと変わったランが展示してあると、つい嬉しくなって撮ってしまいます。
    2015年04月02日 21:18

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