1月25日に、つくば植物園の熱帯雨林温室で見た花たちです。
カキバカンコノキ (柿葉カンコの木)
コミカンソウ科(←トウダイグサ科)カンコノキ属の落葉小高木
屋久島・種子島・琉球・中国・台湾・インドシナ・マレーシア・インドに分布
葉が柿の葉に似ているカンコノキだから。カンコは由来が不明
花径は7~9mm。雌雄同株異花。写真は雌花
コミカンソウ科(←トウダイグサ科)カンコノキ属の落葉小高木
屋久島・種子島・琉球・中国・台湾・インドシナ・マレーシア・インドに分布
葉が柿の葉に似ているカンコノキだから。カンコは由来が不明
花径は7~9mm。雌雄同株異花。写真は雌花
しっかりと開いた黄色い雄花(注:雌花の間違いではないか)のわきに、つぼみのようなものが見られますが、いつまでたってもこの花が開くことはありません。(上の写真で、黄緑色の丸いもののことらしい)
実は、キミガヨラン(ユッカ)と同様このカンコノキの仲間にも専属の花粉媒介をするガがいて、このガ以外は雌しべに触れられないようになっているのです。もちろんガはただで花粉を運んでくれるわけではなく、実る種子の約3分の1はガの幼虫の食料として差し出されます。 (つくば植物園のHPから)
インドジャボク
キョウチクトウ科ラウウォリフィア属の常緑小低木。熱帯アジア原産
根が蛇のように曲がっている故の命名。インドでは蛇の解毒剤として使用した
ホンコンシュスラン (香港繻子蘭)
ラン科ルディシア属の地生ラン。インド~中国南部に分布する
葉に赤っぽい筋が入り、観葉植物としても楽しめる
花径は1cm弱。和蘭のシュスランとは別属
ファレノプシス・アマビリス
ラン科ファレノプシス属の着生ラン。フィリピン~オーストラリア北部に分布
コチョウランの原種のひとつ。白花の交配母種として使われる
右下は、へご板に着生している様子
ミルトニオプシス・ワーセウィッジィ (Miltoniopsis warscewiczii )
ラン科ミルトニオプシス属の原種着生ラン。コスタリカ~パナマに分布
花径は5~8cm。水滴がついたガラス越しに撮影
キョウチクトウ科ラウウォリフィア属の常緑小低木。熱帯アジア原産
根が蛇のように曲がっている故の命名。インドでは蛇の解毒剤として使用した
ホンコンシュスラン (香港繻子蘭)
ラン科ルディシア属の地生ラン。インド~中国南部に分布する
葉に赤っぽい筋が入り、観葉植物としても楽しめる
花径は1cm弱。和蘭のシュスランとは別属
ファレノプシス・アマビリス
ラン科ファレノプシス属の着生ラン。フィリピン~オーストラリア北部に分布
コチョウランの原種のひとつ。白花の交配母種として使われる
右下は、へご板に着生している様子
ミルトニオプシス・ワーセウィッジィ (Miltoniopsis warscewiczii )
ラン科ミルトニオプシス属の原種着生ラン。コスタリカ~パナマに分布
花径は5~8cm。水滴がついたガラス越しに撮影
1月25日撮影
(つづく)
明朝(2/04)、早く出かけますので、お返事が遅くなることがあります。ご容赦ください。
この記事へのコメント
nobara
感じのものが並びましたね~
ホンコンシュスランって
ピレアの葉のようにも見えますね。
着生ランで胡蝶蘭みたいな花が咲くのですね。
日本の着生蘭とはかなり雰囲気が違いますね。
無門
カキバカンコノキ
専属の蛾にしか
胸を開かないなんて
超貞淑な花ですね
river
カンコノキは日本にも自生があり名前の由来は和船を四国地方で「カンコ舟」と呼んでおり、カンコノキの葉の形が似ているところから名付けた、という説があります。
shuuter
種子がたくさんあるので蛾に種子の一部提供しても大丈夫なのですね。
自然の仕組みは面白いですね。
eko
カキバカンコノキ、専用の蛾と共生関係にあるんですね。
いろいろな植物があって面白いですね。
ホンコンシュスランの葉もユニークですね。
2種の原種ランも良いですね。
みっきい
つくば植物園の熱帯雨林温室には変わった花がいっぱいなのですね!ちょっと難し過ぎます…。
長さん
ピレアって知らなかったので、画像検索したら、葉にホンコンシュスランのような濃い筋がありますね。ホンコンシュスランの葉は見た目、ベルベットのような感じです。
ファレノプシス=コチョウランですが、原産地では木の幹や枝に根を着生させいます。しかし、流通では取り扱いがし易い鉢物として扱っていますね。
長さん
超貞淑とは面白い。特定の昆虫と共生している例はいくつかあるようです。ダーウィンがラン科のアングレカムとスズメガの関係を指摘したのは有名な話です。
長さん
つくば植物園は交通の便が良い(車で)ので、良く訪ねています。時期をずらすと違う花が見られるので、楽しいです。
カンコノキはカンコ船に似ているという説がありますね。ただ、カンコ船のカンコの語源が分からない。船尾にある燃料タンクなど積む場所をカンコという、との説もあるようです。
長さん
カキバカンコノキは特定の蛾との共生というか共進(共に進化する)関係にあるそうです。
長さん
カキバカンコノキは蛾に受粉を手伝ってもらい、木の方は幼虫に栄養を補給するという、持ちつ持たれつの関係ですね。
ホンコンシュスランは花のないときでも、綺麗な葉を観賞することが出来るので良いものです。
長さん
カキバカンコノキは受粉をしてもらう代わりに、蛾の幼虫に住処と食料を提供しているわけですね。
植物園には珍しい植物が多いのですが、ラテン語綴りの学名なので、覚えられませんねー。
なおさん
インドジャボクは、血圧を下げたり鎮静などの効果もあるようですが、ヘビに咬まれた際につけたのですか。コブラに咬まれても効いたのですかねえ。
ホンコンシュスランは観葉種としてもいけますね。
長さん
カキバカンコノキは枝にびっしりという感じで花がついていました。
インドジャボクですが、即効性の蛇毒にどれほど効いたか疑問があるところですね。
ホンコンシュスランの葉は濃い色ですが、観葉植物として十分観賞に堪えますね。
mori-sanpo
ミルトニオプシス・ワーセウィッジィとう原種着生ランはなかなか良いですね。
行き当たりばったり
Tomi-
始めてみる花の数々に驚きます。
ランかの花も底知れないほどの種類があるのですね。
カキバカンコノキの珍しい花つきに興味深く見させていただきました。
すーちん
カキバカンコノキ一杯
花を付けて、少し位
食べられても大丈夫
そうですね
長さん
ホンコンシュスランの花はとても小さく、花が咲いていないときもありますから、観葉植物としての価値は高いと思います。
ミルトニオプシスは湿度調節された室内におかれていたため、ガラス面が曇ってしまい、クリアに撮れませんでした。
長さん
カキバカンコノキやインドジャボク、他の植物園では見たことがないです。京都府立植物園あたりなら見られるかも…。
長さん
ラン科の花は正に千差万別、行くたびに初めて見る品種に出会います。
カキバカンコノキは幹や枝から直接花が咲くのが面白い。
長さん
植物は花をたくさん咲かせて子孫を残そうという種類と、花は少なくても確実に受粉するような種類があるように思います。