世界らん展日本大賞2015 (8) 25周年記念特別企画の展示

 世界らん展日本大賞2015(2月14日~22日)で見た作品を紹介しています。
 今回は、25周年記念特別企画の展示をご紹介します。

Massa Nakagawa 「人類誕生の大地」

花アーティスト四天王の一人、Massa Nakagawa氏による展示
「ビッグバンから宇宙創成が始まり、地球誕生に至るまで
の世界観を演出した」そうですが、良く理解できなかった
写真は3枚を合成したもの
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假屋崎省吾の「蘭の世界」

華道歴30周年を迎えた、誰でも知っている華道家の作品
昨年もこのパターンで、左右の着物は昨年も展示されたもの
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海洋博公園・美ら海水族館

蘭の花に囲まれた、水量14tクラスの迫力ある大水槽に、
水族館の広報大使・ナポレオンフィッシュや熱帯魚が泳ぐ

画像をクリックすると、fullHDの動画がご覧いただけます
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宮内庁の蘭と盆器

宮内庁には温室があり、各種の洋ランが栽培されている。蘭は日本
各地で作られた蘭鉢の銘品に植えられ、皇居宮殿などに飾られる

左下(隠し画像あり)は、パフィオペディラム バトルオブエジプト‘アルファ’(Paph.
Battle of Egypt ‘Alpha’)で、雅子妃のお后教育(ご進講)の初回にも飾られた
鉢は、伊万里錦泥丸蘭鉢(明治時代前期、有田窯)
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左下、瑠璃釉丸蘭鉢(明治時代前期、瀬戸・美濃窯)     
           右下、久谷六角蘭鉢(明治時代、久谷窯)
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加賀正太郎物語~蘭と共に生きた実業家~

以前、このブログでも紹介しましたが、加賀正太郎は日本における蘭栽培の
先駆者です。また、多数の蘭を日本版画にして残したことでも知られています
NHK朝ドラ「マッサン」では、加賀正太郎をオール阪神が演じています
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加賀正太郎が育て、版画に描かせたランたち(それぞれ隠し画像あり
左、パフィオペディラム ユーフラシア ‘岩清水’(Paph. Euphrasia‘Iwasimizu’)
中、パピリオナンセ テレス‘大山崎’(Ple.(V.)teres‘Oyamazaki’)
右、パピリオナンセ テレス‘大山崎’から希に出現した、貴重な白花種
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蘭が結ぶ世界のおもてなし                 
女性大使のテーブル・ディスプレイ

今回は、世界各国の駐日女性大使による、ランを  
モチーフにしたテーブル・ディスプレイが披露された

エルサルバドル大使               ホンジュラス大使
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アイルランド大使                 イスラエル大使
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ルクセンブルク大使              スロヴェニア大使
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 2月20日撮影
 (つづく)

この記事へのコメント

  • なおさん

    あまりにも壮大なテーマですと、ランで表現するのも大変なことでしょうし、いまひとつ意図するところが?ということもあるかもしれませんね。

     沖縄の水槽とランという組合せもまた面白いですね。

     宮内庁秘蔵のランや各国大使夫人の展示もまたこの世界らん展ならではですねえ。
    2015年02月28日 14:33
  • 寿々木

    動画拝見しました。大がかりな展示には吃驚です。
    2015年02月28日 17:04
  • river

    25周年記念特別企画の展示を余すところなくカメラに収めましたね。
     人類誕生の大地は壮大な感じは確かにしました。抽象的なテーマですから難解ですが素直に感じたままで良いのだと思います。
     女性大使のテーブル・ディスプレイは今年は少し違った雰囲気でした。
    2015年02月28日 17:05
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    Massa Nakagawa氏による展示は、テーマが壮大すぎて、別にランでなくても良かったのではないか、そんな感じがしました。
    皇室の蘭はJOGAのらん展にも特別出展されています。次回は3月13日から昭和記念公園で行われますから、多分出展されるでしょう。
    2015年02月28日 17:54
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    14トンクラスの水槽と熱帯魚を沖縄からどうやって搬入したのか、とても興味があります。
    2015年02月28日 17:56
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    午前中、個別審査部門のトロフィー賞の作品は、とても落ち着いて写真を撮れる雰囲気ではなかったので、周辺から攻めようということになりました。
    女性大使のテーブル・ディスプレイは昨年も展示されていましたか。写真を探しましたが、撮っていませんでした。
    2015年02月28日 18:00
  • みっきい

    記念特別企画の展示、こんな展示もあるのですね!
    地球誕生に至るまで の世界観をランで表そうとするところがすごい発想だと思います。
    假屋崎省吾の「蘭の世界」、着物とランは豪華さでよく合うと思います。着物は昨年と同じものが?コチョウランは垂れていない立っているランですね。
    美ら海水族館の水槽に泳ぐ熱帯魚がランの花に囲まれてよいふんいきです。
    宮内庁の蘭と盆器では、雅子妃のご進講に飾られていたラン、隠し画像で見ました。ラン鉢は見事ですね!!
    加賀正太郎物語~蘭と共に生きた実業家は、マッサンにも出てきた方と言うとわかり良いですが、蘭栽培の先駆者だったのですね。
    毎年、女性大使のテーブル・ディスプレイと言うのもあるんですね。
    賞を取ったすばらしいランばかりではなく、いろんなコーナーがあるわけですね!楽しいラン博ですね!
    長さんの取材、撮影、素晴らしいですね!!
    2015年02月28日 20:35
  • eko

    「人類誕生の大地」テーマが壮大すぎて分かりにくいのでしょうね。ランと振袖は華やかでよく似あいますね。
    美ら海水族館の水槽14トンとは凄いですね。カラフルな熱帯魚たちとランの花も良いですね。
    宮内庁の蘭と鉢、加賀正太郎氏の蘭、各国女性大使の蘭と見どころ満載ですね。
    2015年02月28日 21:34
  • shuuter

    イスラエル大使の デイスプレイ 
    西洋では日本の華道のような作法があるのでしょうか。
    花瓶の花活けるとき 個人の感覚で行けるだけですかね。
    2015年02月28日 21:57
  • ミックン

    こんばんは
    ランの世界も奥が深いのですね。こんな風に表現できると、ちがった世界を味わえます。それだけランは魅力的なのでしょう。加賀正太郎さん、「マッサン」での情報に納得畑は違っても、日本の産業の発展に尽くされたその尽力に、当時の日本人の夢や憧れ、また、冒険心など学ぶことが多いです。女性大使のディスプレイも品があってそれどれに見応えがあります。隠し画像、よかったです
    2015年02月28日 22:07
  • mori-sanpo

    25周年記念特別企画の展示、うまくまとめられましたね。
     「人類誕生の大地」と「蘭の世界」は25㎜レンズでもうまくまとめきれませんでしたが、合成という方法があることをすっかり忘れていました。
     その他の特別企画の写真も撮り込みはしましたが、そのままPCにファイル保存で終わりそうです。
    2015年02月28日 22:11
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    「人類誕生の大地」という作品は良く分かりませんでしたが、假屋崎さんの作品は分かりやすいですね。コチョウランは枝垂れているものでした。
    美ら海水族館の水槽のなかに蘭の花があったら面白いでしょうね(笑)。大きなナポレオンフィッシュは泳げないか。
    2015年02月28日 22:21
  • 月奏曲

    結構駐日大使に女性増えてますね。

    日本の安全性とかもあるのでしょうがそれでも女性が進出してきているのは個人的には嬉しいことです。
    2015年02月28日 22:25
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    今回は25周年なので、特別な展示がありましたが、「人類誕生の大地」はかなり異質なものを感じました。プロ受けはするんでしょうけどね。
    NHK朝ドラで「マッサン」が放映されている時だったので、加賀正太郎と蘭の関わりが展示されていたのは良かったです。
    2015年02月28日 22:49
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    イスラエル大使のルツ・カハノフさんは、美しい蘭とイスラエルの伝統的要素の組合せを日本の生け花という手法に生かしたと言っておられるそうです。
    2015年02月28日 22:55
  • 行き当たりばったり

    今晩は。見事な企画です。ここまでくると企画から、一見外れてるようなものも---。
    貴重なものもたくさんあるようで。ランにまつわる話もたくさんでしょうね。
    2015年02月28日 22:56
  • nobara

    やはり宮内庁の蘭にびっくらんしました。
    鉢がそうそうたる逸品ですね~
    蘭も鉢に負けてなるかと頑張るわけですね。
    駐日大使諸氏の作品もお国柄?
    個人の個性?が出て面白いです。
    意図はちゃんと理解なさってるのでしょうね。
    美ら海水族館の水槽は凄く立派なモノでしたよね。
    私は泳ぐ魚たちよりも水槽に感動したんでした。
    2015年02月28日 23:00
  • りりい

    ランの展示にも、実にいろいろな工夫がされているのですね。
    假屋崎省吾さんの着物とランとのコラボの展示も美しいし、駐日女性大使の作品などなどの企画が見る人の関心が高まる訳ですね。
    東京では観る物が多くて、リタイアしても教養は高まるばかり。
    「今日、行くところがある。今日、用事がある。」
    まさに教育と教養の世界を味わわせていただきました。
    2015年02月28日 23:15
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    世界らん展日本大賞は多くのらん展と異なり、特別展示のコーナーやステージでのアトラクションなどが併せて行われるのが特徴です。蘭の魅力は多面的であり、愛好者も広い世代、年代に跨がっているからでしょうね。
    2015年02月28日 23:16
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    会場が広いといっても、通路幅以上に後退することは出来ませんので、人が少ない時を狙って数枚写真を撮り、繋げることにしました。今は、ワンクリックでパノラマ写真が自動的に出来上がるので楽なんです。
    2015年02月28日 23:19
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    駐日女性大使がこんなにいるとは思いませんでした。日本も政治や外交の分野のみならず、女性が活躍する場を増やすべきですね。
    先日新聞に載っていましたが、女性議員がいない県がいくつかあるそうです。
    2015年02月28日 23:22
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    興味ある企画が並んでいたのは良かったですが、 「人類誕生の大地」というテーマは良く分かりませんでした。
    恐らく蘭にまつわる話はたくさんあると思いますよ。
    2015年02月28日 23:26
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    たくさん種類がある花の中で、皇室が世界の賓客をもてなすのに蘭を選んだということは、蘭が世界共通で受け入れられているということでしょうか。
    駐日女性大使の挨拶文を読むと、しっかりコンセプトが伝わっているようですよ。
    美ら海水族館の大水槽は感動ものですよね。私は初めて行った時、小一時間も大水槽の前にいましたよ。
    2015年02月28日 23:32
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    らん展に限らず、やはり東京は大きな展示や企画が集中するところですね。今回は前売り券を買って見に行きましたが、新聞販売店の抽選チケットでもかなり文化的な企画に触れる機会が増えています。明日はそんな機会のひとつを報告しようかと思います。
    2015年02月28日 23:36
  • Tomi-

    ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます。
    美ら海水族館のお魚も、ランの花に囲まれて嬉しそうに泳いでいましたね。
    仮屋崎省吾さんのブース、何年か前に見た時とあまりかわっていないのが気になりました。
    2015年03月01日 08:23
  • GG

    欄の愛好者のすそのは大きいのですね。
    各大使館のご婦人の方々も沢山出品されているようで、素晴らしいことだと思います。
    一度見てみたいね野です・・
    楽しませていただきました。
    2015年03月01日 08:27
  • すーちん

    今日は
    蘭を引き立ててくれる
    蘭鉢、結構個性あるんですね
    競い合いそうな鉢もありますね
    2015年03月01日 10:03
  • 長さん

    Tomi-さん、コメントありがとうございます。
    美ら海水族館の魚たちは、普段はもっと広い水槽で泳いでいるんでしょうね。
    假屋崎さんのブースは何年も前から変わっていませんか。華やかですが、マンネリでは飽きられますよね。
    2015年03月01日 10:51
  • 長さん

    GGさん、コメントありがとうございます。
    私なんかが蘭に夢中になる時代ですから、愛好家の裾野は大きく広がっているのでしょうね。
    駐日大使のご夫人ではなく、女性大使です。女性大使が多いことに驚きました。
    2015年03月01日 10:54
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    洋ランはそれほど鉢にこだわらないようですが、和ランは鉢とセットで楽しむもののようです。皇室の場合は、国賓がご覧になることでもあり、高価な鉢を使っていますよね。
    2015年03月01日 11:00
  • はるる

    すごいですね。
    ただ私など、こうやって見せていただけるだけでありがたいです。目の保養にもなります。有名な方たち、また大使の方たちも良く考えられていますね。
    2015年03月01日 20:00
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    これだけ大規模ならん展は世界中を探しても他に無いのではないかと思います。それだけに、女性大使も自国の名誉にかけて頑張ってくれたのでしょう。
    2015年03月01日 21:04
  • 無門

    こんにちは

    花の装飾は
    まだまだ発展し
    夢が広がりそうですね
    誕生当時の地球は・・・
    2015年03月02日 16:59
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    花の装飾は人類が滅亡しない限り、なくならないでしょうね。
    ランは植物の中で、一番最後に発生した植物で、まだまだ発展しそうです。
    2015年03月02日 17:35

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