関東東海花の展覧会にて(5)  &  あんこう鍋の旅(3)

関東東海花の展覧会にて(5)  主催都県の花展示(1)

 1月30日~2月1日に池袋サンシャインシティ文化会館で開催された、第64回関東東海花の展覧会に行ってきました。
 この展覧会は、関東から東海地方までの1都11県及び花き関係の団体が主催する国内最大級の花のイベントです。
 今回から主催都県の展示を2回に分けてご紹介したいと思います。

茨城県
画像
茨城県フラワーセンターのイメージ(ダリア、バラ、ベゴニア、プリムラなど)


群馬県
画像
群馬県サキーネ生産グループ(カーネーション・サキーネ)
画像画像


栃木県
画像
とちぎ花フェスタ・栃木花センター(プリムラ・マラコイデス)
画像画像


三重県
画像
三重県秋季花き品評会入賞作品(アンスリウム、パフィオペディルム)
画像画像


岐阜県
画像
県内生産品種(バラ、フランネルフラワー、キンセンカ「かれん」=右下、
サルビア「フェニックス」、カレンデュラ「オレアネオ」、カランコエ等)
画像画像


愛知県
画像
フラワーガーデニングショー2015(プリムラ・ジュリアン、オンシジウム、
ミニ・コチョウラン、シンビジウム、カーネーション、アナナス等)
画像画像

 1月30日撮影
 (つづく)


~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

あんこう鍋の旅(3)

梅津会館(常陸太田市郷土資料館) 2月4日その3

 常陸太田市の鯨が丘商店街界隈を散策する拠点は、梅津会館(常陸太田市郷土資料館)です。ここの駐車場に車を駐めさせてもらい、梅津会館を見学しました。
画像
 梅津会館は、昭和11年(1936)に梅津福治郎からの3万5千円の寄付により、太田町役場として建てられました。塔屋がついた鉄筋コンクリート造2階建ての近代的な建物は、当時の新聞に「県下に冠たる太田町役場」「県下一の豪華庁舎」と評されていました。
 太田町役場から常陸太田市役所、行度資料館と変遷を遂げてまいりましたが、このたび(平成26年)、昭和11年の竣工当初の姿に復原しました。
 平成11年(1999)、国の登録有形文化財となる。 (郷土資料館の案内リーフレットより)

 車寄せから玄関を入ると長いカウンターがあります。地元産の寒水石(大理石)が用いられています。寒水石は国会議事堂の中央玄関の階段にも使われています。
画像画像

 竣工当時の庁舎内事務室と現在の姿(一部耐震補強)
画像画像

 竣工当時の2階会議室(ホール)と現在の姿
画像画像

 階段室の親柱も寒水石。中央は梅津会館の説明。右は梅津福治郎の略歴。
画像画像画像

 鯨ヶ丘商店街のレトロな建物を探して歩きます。
 2月4日撮影
 (つづく)

この記事へのコメント

  • shuuter

    花の需要 拡大しているのでしょうか。
    花のある生活 安らぎがあり潤いますね。

    小さな庭ですが 年中花が咲くようにしているようです。
    2015年02月10日 16:23
  • river

    主催都県の展示が見事です。花が溢れる会場は季節が冬であることを忘れさせてくれますね。栽培技術が進歩して何時でも花を咲かせることが出来る時代になりました。
     梅津会館は立派な建物です。個人の寄付と言うのがすごいですね。
    2015年02月10日 17:38
  • nobara

    各県の独自色、出すのって大変な作業でしょうね~
    ややもすると同じような感じになってしまいそうですね。その県が推してるお花ってやはりあるんでしょうか?
    三重県が独創的ですね~
    梅津会館、りっぱですね。大理石は豪華だわ~
    いつの時代も篤志家っていらっしゃるんですね。
    役場には皆さんが誇って訪れられたでしょう。
    2015年02月10日 17:59
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    花の需要は世帯年齢が上がるに従い多くなっているようですが、若年層では需要低下の傾向があるそうです。今は全体的に不況の様相ですから需要は伸び悩んでいるようです。花の値段が欧米と比べて高いという統計もあります。
    奥様もお花好きなんですね。
    2015年02月10日 19:32
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    花の栽培は、温度、湿度、日照時間のコントロールはもう常識で、早咲き品種の開発など、年々技術向上が図られているようですね。
    梅津福治郎は頑張り屋の負けず嫌い、函館で大成功したそうです。
    2015年02月10日 19:38
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    各都県の展示を見ると、統一感というものは感じられないので、与えられたスペースにそれぞれがデザインしたような感じです。この展示からは、各都県がどの花を推奨しているのかは感じ取れません。それだけ、栽培品種が多いと言うことでしょうか。
    昭和10年頃の35,000円ってどれくらいの価値があったんでしょうね。生まれ育ったと言うことだけで、大金を寄付した梅津さんて凄い人ですね。
    2015年02月10日 19:43
  • みっきい  

    参加県の展示にはそれぞれ工夫されPRしていますね。
    愛知県は壁面使っていますね。関心あります。
    長さん、この写真をいただいても良いでしょうか?
    来週、愛知県の豊明市にある花卉卸売市場へ見学に行く予定があり、日本一と言われる花き市場を見に行きたいと思っている所です。
    梅津会館はS11年、寄付によって出来上がったものなのですね。梅津福治郎氏は多くの寄付をして、社会貢献されたのですね! 明治の話ですが小学校も有松絞りの豪商の寄付で出来たという話が身近にあります。昔の方は、今もいらっしゃいますが、儲けた余分な金は寄付してほしいです…。
    2015年02月10日 20:07
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    愛知県の展示は、3月26日~29日に名古屋の栄・オアシス21で開催される「フラワー・ガーデニングショー2015」のイメージのようでした。すでにHPが開設されていますから、ご覧になると良いと思います。
    http://fg-show.com/
    今、富豪と言われる人々が多額の寄付をしたなんて話は聞きませんねー。
    2015年02月10日 21:51
  • mori-sanpo

    主催都県の花展示は、それぞれの都県の花卉生産者の努力の成果が表れているようですね。
     昭和11年に太田町役場として建設寄付された、現在の梅津会館は素晴らしい建築物ですね。
     北海道で大成功された梅津福次郎氏の人物像を詳しく調べてみたくなりました。
    2015年02月10日 22:05
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    各都県ともどの花を展示に使うか頭を痛めたのではないでしょうか。
    梅津福治郎氏は「人には容易に真似の出来ないことをして、体の続く限り、精魂を傾けて、働けるだけ働く」ということを70年間一貫して信条としたそうです。郷土資料館のHP(↓)にこの話が載っています。
    http://edu.city.hitachiota.ibaraki.jp/museum/institution/institution-umedu.htm
    2015年02月10日 22:28
  • 行き当たりばったり

    今晩は。各県とも趣向を凝らし、アレンジしているようですね。カラフルです。いつまでも見ていたい気になります。
    梅津会館ですか!ケタ違いの金額だったのでしょうが、それだけ、商売にも頑張ったということですね。
    2015年02月10日 22:29
  • eko

    各県それぞれにどの花も素敵ですね。
    我が県はやはりバラがありますね。愛知県はランが盛んなのかしら。
    梅津会館は私財を寄付して造られた建物なんですね。3万5千円は今だとどの位になるんでしょうね。当時のままに復元されてきれいになり見栄えがよくなりましたね。
    2015年02月10日 22:49
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    各都県ともきちんとデザイナーなりアートディレクターなりにに依頼したのではないでしょうか。
    昭和11年頃の35,000円は今の価値に換算すると3,000万円くらいじゃないかと思うのですが。当時は資材が安かったのかもしれません。
    2015年02月10日 22:55
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    岐阜県の花卉生産額ですが、切り花はバラ、ユリ、キクの順、鉢物ではポットローズ、観葉植物に次いで洋蘭が第3位に入っているそうです。
    梅津氏が寄付した額は今の価値なら3,000万円位ではないでしょうか。
    復原されるきっかけは、多分、東日本大震災で被害が出たからではないかと思います。
    2015年02月10日 23:05
  • なおさん

    各県がそれぞれに趣向を凝らした展示で、花の魅力を伝えていますね。それぞれの県の違いなど見てみるのも興味深いことでしょう。

     レトロな建物が町にあると、散策もたのしくなりますね。復元されたというのもいいものです。維持するのも大変ですよね。
     川越も蔵造りの建物以外にも、そこそこレトロなものがのこっていたりしますので、興味深いものです。
    2015年02月11日 07:01
  • 信徳

    県ごとに自慢の花を飾っているのですね。
    興味深いですね。
    常陸太田は歴史ある街並みのようですね。
    一度ゴルフで通過しただけで街並みを見る事が出来ませんでした。
    2015年02月11日 07:23
  • GG

    お花が沢山・・いつもきれいですね。
    アンコウ鍋も食べたい鍋の一つですが、友達から今度すっぽん鍋を食べに行こうと誘われました。
    田舎に行った時ですけどね・・
    私の苦手な鍋なので~いいよ(いやと言う意味)と、答えたらバカあんなおいしい鍋は無いぞと一喝・・それでも「いらん~諄い・・」と逃げました。
    2015年02月11日 07:56
  • 寿々木

    展示の花はやはり鉢植えが良いですね。三重県のビーナスのスリッパ綺麗です。愛知県のオンシジュウム、チョコレートの香りがしませんでしたか。
    2015年02月11日 08:57
  • 無門

    こんにちは

    各県の自慢の花たち
    春爛漫ですね
    背景がシンプルだと
    花も引き立つのですが
    2015年02月11日 09:32
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    各県の展示がずらりと並んでいました。ポスターを貼って鉢を並べただけというところもありました。1都11県と多いので、埼玉県は次回のご紹介になります。
    梅津会館は国登録有形文化財に指定されたので、文化庁から修復予算が出たそうです。川越は一度行きましたが、都心から近いこともあって、賑わっていますね。
    2015年02月11日 09:40
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    県により花の選択基準が異なるようで、生産量が多い花を中心にしているわけでもなさそうです。
    常陸太田市のこのあたりは蔵造りの店が残されていたりで、江戸時代から続くお宅が多いようでした。
    2015年02月11日 09:45
  • 長さん

    GGさん、コメントありがとうございます。
    すっぽんはお好みではありませんか。肉として出て来れば、亀の面影は全くないですし、美味しかったですよ。風邪を引いたときに食べたのですが、効果覿面でした。
    2015年02月11日 09:48
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    県別に見ると、切り花、鉢物とも愛知県が一位を続けており、三重県は鉢物で伸びてきているようです。この中にランも含まれているのでしょう。
    愛知のオンシジウム・シャリーベイビーですが、ちょっと奥まったところにありましたか、鼻を近づけることはできませんでした。
    2015年02月11日 09:54
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    花を撮るときの背景はモノトーンが良いのです。そのほうが花が引き立ちます。
    静岡県は次回のトップでご紹介します。
    2015年02月11日 09:56
  • すーちん

    お早うございます
    県によって得手不得手が
    有るんでしょうね~
    皆見事ですね、立派に
    咲かせるのは難しいです
    2015年02月11日 10:32
  • Tomi-

    ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます。
    常陸太田の役場ですか。
    当時の栄華を物語るものですかね。
    どんな産業があったのでしょうかね。
    2015年02月11日 11:34
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    花の展覧会という性格上、それぞれの県がどんな生産品種をメインのイメージにするかというのは難しいようです。
    切り花、鉢物とも、各生産者が選りすぐりのものを出展しているそうです。
    2015年02月11日 12:01
  • 長さん

    Tomi-さん、コメントありがとうございます。
    旧太田町は江戸時代から葉たばこの生産が有名だったそうですが、専売公社ができた以降、下火になったようです。常陸太田市の産業は農業がメインで、常陸秋そば、常陸太田産コシヒカリ、巨峰ブドウが代表的なものだとのことです。
    2015年02月11日 12:03

この記事へのトラックバック