沖縄・琉球の絶滅危惧種から:オオクサアジサイなど

2014秋・つくば植物園にて(5)

 「熱帯資源植物温室」の横、通路を挟んで隣にある「多目的温室」に入ってみました。ここでは、沖縄・琉球の絶滅危惧種を見ることができます。その中から、いくつかご紹介したいと思います。

ツルウリクサ (蔓瓜草)

アゼナ科(←ゴマノハグサ科)ツルウリクサ属の多年草。琉球、台湾に分布
やや湿った明るい環境に生育。奄美大島では自生が確認されているが、
沖縄島と宮古島では絶滅した可能性が高い
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オオクサアジサイ (大草紫陽花)

アジサイ科クサアジサイ属の多年草。 西表島、台湾、中国に分布
山地の河川沿いに生育する
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紫色の萼片に白い葯が目立つのが中性花
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中性花の近くにある淡紅色の萼片を持つ小さいものが装飾花らしい


イシガキスミレ (石垣菫)

スミレ科スミレ属の多年草。石垣島の固有種。湿った渓流沿いに生育
八重山菫に似るが、葉が三角状である点で異なる
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以下は、絶滅危惧種ではありませんが・・・

ホソバワダン (細葉海菜)

キク科アゼトウナ属の多年草。九州~琉球列島、台湾、フィリピンに分布
海岸から山地の岩場に生育。沖縄では葉を食用にし、「ンジャナ」と呼ばれる
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ゴシキパイナップル (五色パイナップル)

パイナップル科アナナス属。ブラジル原産の園芸品種
園芸種名は 'Tricolor' で三色だが、和名は何故か五色
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観賞用だが、食べられるとのこと

 10月30日撮影。

 (つづく)



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