センブリの花、シロガネヨシ、ギンギツネ

2014秋・つくば植物園にて(1)

 ネタ切れ時に頼りになる植物園ですが、今回はセンブリやノジギク、コウヤボウキなどを撮ってきました。勿論、温室の花もね。

 センブリ(千振)はリンドウ科センブリ属の一年草または越年草で、日本各地の野山で、日当たりの良い草地に生えるといいます。花期は8~11月。
 つくば植物園では、受付棟から中央広場に向かうプロムナードの奥で、トチノキやマロニエの落ち葉の間から伸びていました。
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 草丈は10~20cmになるそうですが、プロムナードはメタセコイアの並木の間なので日当たりが悪いせいか、草丈が低いものも多かったです。
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 花を見た第一印象は「とてもちいさい」ということです(花径は2cm程度だった)。
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 花弁には紫色の筋があり、雌しべが1本、雄しべが5本あります。花は夜、閉じてしまうそうです。
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 花は合弁花で、花弁の付け根付近には毛が生えています。
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 センブリは全草に苦み成分を含み、健胃薬としてよく知られている。ドクダミ、ゲンノショウコなどとともに日本の民間薬の代表的存在。千回振り出しても(=煮出しても)苦みが取れないことから千振の名がある。生薬名の当薬(とうやく)は「当(まさ)に薬」を意味し、良く効くことから。「良薬は口に苦し」の代表ですね。


 メタセコイアの並木を抜け、左斜め前には大きな温室が見えます。

 温室の前に生えているパンパスグラスです。イネ科の多年草で、和名はシロガネヨシ(銀葦)。原産は南アメリカ。雌雄異株で、ここのは雄株としてありました。
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 こちらはパンパスグラスと温室の間で見たフェザートップ・グラスです。イネ科チカラシバ属の多年草で、和名はギンギツネ(銀狐)。原産はアフリカ北部。ギンギツネの尻尾になぞらえた名前なんでしょう。
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 10月30日撮影。

 (つづく)

この記事へのコメント

  • 目黒のおじいちゃん

    やっと出逢えましたね。私は幼少の頃から祖母におしえてもらった花です。苦い経験もあります。
    2014年11月01日 13:55
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    センブリは可愛い花なのでいつか見たいと思っていたのです。念願が叶いました。
    子供の頃、富山の置き薬の中にあったのかもしれません。
    2014年11月01日 14:27
  • tomi

    長さん;こんばんは’。
    せんぶり 思い出します、祖母が良くお腹が弱い私に飲ませてくれたのです 苦かった、ちなみに私は おばあちゃん子でして ユキノシタやツワブキ、など 自然の薬が私の常備薬、ここが困るんです 歯痛の時に 「巣鴨のお地蔵さん」 のお札を頬に貼るんです、父とやりあっては父は私を歯医者に連れてゆくのですね、薬草は馬鹿にできません、今私の歯磨きクリームはフランネルと言いまして 女郎花の花で出来たの使用です。
    2014年11月01日 14:31
  • 長さん

    tomiさん、コメントありがとうございます。
    やはりお祖母さまがセンブリをお持ちでしたか。古くから効き目が試された民間薬ですから、間違いが無いですが、苦いのは子供にとってはきついですね。さすがに子供だって、お札で歯痛が直るなんて思いませんよね。
    2014年11月01日 14:39
  • shizuo

    小さいですね~、花径は2cm程度とは。
    センブリと言うんですね、
    枯葉に混じっているけど、白い花弁に黒いしべが印象的です。
    なぁ~るほど、「良薬は口に苦し」はこの花から。
    長さん、ひとつ勉強に^^。
    2014年11月01日 15:44
  • 隠居GG

    センブリはかんぼうの原料になりますよね。
    苦い生薬で千回ぶり返すほどの苦味だと聞きました。
    私も飲んだことがありますけど・・忘れました。
    酒飲みには欠かせない薬効がありますね。
    2014年11月01日 16:13
  • nobara

    センブリって今頃だったのですね?
    お花はカチッとして素敵ですね~
    落ち葉の間から咲くなんて
    野趣味に富んでいます。
    2014年11月01日 16:32
  • river

    センブリは何回か貰って飲んだことがあります。確かに苦いのですが後を引く苦さではありません。胃の薬として飲みました。
     花は観音山丘陵で見たことがあります。庭先にたくさん干してある家があり、これほどの量が何処にあるのか不思議でした。場所を聞いたのですがあいまいな返事しかもらえませんでした。もちろん私は収穫する気はありません。花が見たかっただけです。
    2014年11月01日 16:47
  • fujisan

    千振ですか、懐かしい名前で、コメントしました、亡き母が昔よく煎じて飲んでいました、胃の調子が悪い時などに苦い苦いと言いながら飲んでいるのを思い出しました。花はこんなに可愛いのですね。当時は知りませんでした。
    2014年11月01日 17:04
  • なおさん

    つくばの植物園におでかけされましたか。品揃えが豊富な植物園はネタをかき集めるには最適ですよねえ。

     センブリは武蔵丘陵森林公園でも何か所かで見ることが出来ます。清楚な白い星型の花に紫の条が入り、良いものですよね。見慣れると実生苗があちこちに生えているのが目につくようになります。
     葉を噛むと苦いですが、イヤな苦さではなくすっきりとした感じでいいものです。
     センブリエキス配合の養毛剤の方が御世話になりそうですよねえ。

     パンパスグラスの穂も花屋さんで売られていることがありますね。このごろはオーナメンタルグラスということで、イネ科の草もいろいろ売られているようですね。
    2014年11月01日 17:09
  • eko

    センブリは生薬として名前だけは知っていますが、花を見たことはありません。2cmとは小さな花ですね。でも魅力的で綺麗ですね。
    パンパグラスは雌株の方が花穂が綺麗と聞きました。
    ギンギツネは初めて見ました。ほんとにきつねのしっぽがいっぱいで面白いです。
    2014年11月01日 17:25
  • すーちん

    今晩は
    センブリ、「良薬は・・」の
    代表ですか、可愛らしい花ですね
    2014年11月01日 17:51
  • shuuter

    千振気品のある花です。
    昔はどこにも生えていたのでしょうね。
    数が限られています。

    葉をかむと確かに苦いですね。
    いやな苦さではないです。
    2014年11月01日 18:20
  • 無門

    こんにちは

    センブリは毎日飲まされました
    飯場のマカナイのおばちゃんが
    山から採ってきたもので
    始めはあの苦さに参りましたが
    毎日飲んでいる内に
    呑まずにはいられない快感を
    覚えましたよ
    随分若いころの話ですが
    2014年11月01日 18:45
  • 寿々木

    センブリ、学生時代にクラブの先輩に連れられて、市内の池の畔に群生しているを見たのが最初の出会いです。
    2014年11月01日 19:11
  • みっきい

    センブリの名は知ってますし、花も見た事があります。
    飲んだことはないので、どんな苦さか分かりません…。
    「良薬は口に苦し」の千振なのですね。
    パンパスグラスはあちこちで見られるようになりましたね!
    銀ギツネは、エノコログサに良く似ていますが別物ですね。
    まるでキツネノしっぽみたいですね!
    2014年11月01日 19:38
  • 信徳

    今晩は!
    センブリの花は花弁がハッキリしていて好きな花の一つです。アケボノソウに少し似ていますね。
    2014年11月01日 20:48
  • mori-sanpo

    センブリの花、植物園でも見たことがありませんでしたが今頃咲くんですか。
     花びらも葉もすっきりしていて魅力的な花ですね。
    2014年11月01日 21:15
  • ポン太

    センブリもゲンノショウコもドクダミも土瓶で煮出したのを飲んだことがあります。センブリの花を見たのは初めてです。いまわたしは加味逍散料という漢方薬を毎日飲んでいますがこれらも色々な薬草が入っているのですね。
    奈良は富山と同じように配置薬が盛んでした。また万葉のむかしから薬草狩りをした記録が残っています。薬草園もありますがまだ行ったことはありません。
    2014年11月01日 21:35
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    写真では見ていたセンブリですが、実物は意外に小さい花でした。
    いまだに薬草として需要があるそうで、栽培している農家もあるようです。
    2014年11月01日 21:57
  • 長さん

    隠居GGさん、コメントありがとうございます。
    センブリは当薬という名で日本薬局方に記載されているほどですから有名ですよね。健胃薬ですが、二日酔いにも効きますか。
    2014年11月01日 22:00
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    センブリの開花期は8~10月としてありますが、ここでは10月頃から咲くらしいです。
    落ち葉の間から伸びていましたが、芝生の方に種が飛んで生えてきているとのことでした。年配の女性カメラマンは、花が浮き出ないと言って、落ち葉が気に入らないようでした。
    2014年11月01日 22:05
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    センブリの苦さは後を引きませんか。それが、長く使われてきた秘密かもしれませんね。
    センブリは今も需要があるようですから、庭先に干していた民家はセンブリを売っているのかもしれませんね。
    2014年11月01日 22:08
  • 長さん

    fujisanさん、コメントありがとうございます。
    昔の方は千振(当薬)を服用しておられた方が多いようですね。私は記憶にありませんが、もしかすると両親は富山の置き薬で利用していたかもしれません。
    2014年11月01日 22:16
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    私の場合は、植物園がないとブログネタが尽きてしまいます。なおさんも二つの国営公園がないと困ったことになりますね。
    センブリはかなり広い範囲に生えていました。種が中央広場の方にも飛んで花を咲かせているそうです。
    すっきりとした苦みですか。それだと、また服用しようという気になりますね。
    私は健胃薬ではなく養毛剤の方でお世話になっています。もっとも、歳ですから効き目はないでしょうが(笑)。
    パンパスグラスはオーナメントグラス用の矮性種があるそうです。ギンギツネなんかなら良いかもしれません。
    2014年11月01日 22:30
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    センブリは民間薬として有名ですが、花はどこにでもあるわけでは無いから、実物を見るのは初めてでした。
    パンパスグラスの雌株の花穂には長い毛があり、観賞価値が高くなるとネットに書いてありました。
    2014年11月01日 22:35
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    良薬は口に苦しということわざは、センブリから来たのかもしれませんよ。花は小さくて可愛らしいものでした。
    2014年11月01日 22:36
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    センブリは日本各地の野山で見られたそうですから、ポピュラーな花だったのでしょう。歯を噛んでみましたか。苦いものの、後味は悪くないそうですね。
    2014年11月01日 22:39
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    へー、センブリの苦さは、馴れると後を引きますか。そうでなければ民間薬としての確固たる地位は築けないですよね。
    2014年11月01日 22:42
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    センブリが薬として愛用されてきたのは、身近なところにも生えていたからなのでしょうね。最初に健胃薬としての効果を見いだした人は凄いですね。
    2014年11月01日 22:45
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    センブリの名は昔から知っていて、花の写真も見たことはあるのですが、実物の花に出会えたのは今回が初めてです。
    パンパスグラスは姿が良いので、公園などにはうってつけでしょう。
    ギンギツネはエノコログサよりチカラシバに近いのだそうです。
    2014年11月01日 22:50
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    センブリの花、お好きですか。アケボノソウにイメージが似ていますね。調べたらセンブリとアケボノソウは同属でした。
    2014年11月01日 22:52
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    センブリは、つくば植物園では今頃咲いていますが、もう少し早く咲くようですよ。実物を見たことがなかったので、もう少し大きな花かと思っていました。
    2014年11月01日 22:54
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    センブリや、ゲンノショウコ、ドクダミの経験者でいらっしゃいますか。奈良も配置薬が盛んだったのですか。それは知りませんでした。
    加味逍散料は知りませんでしたが、調べたら10種類の生薬が含まれているそうですね。
    2014年11月01日 23:00
  • 小梨

    センブリって、こんなきれいな花なんですね。
    2014年11月01日 23:18
  • ケン坊

    おはようございます。
    センブリは子供の頃に採りに行かされました。親や祖父からも頼まれたり、学校に拠出(?)して資金の一部にしていたような記憶が...
    当時は花が咲く前に採ったり興味も無かったので花は知りませんでしたが、今、この花を見ると何とも言えない可愛い花・綺麗な花ですよね。
    2014年11月02日 06:30
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    苦い味のする植物のイメージとは異なる可愛い花でした。
    2014年11月02日 08:20
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    センブリは売れたんですね。花の咲く前に採集ですか。細い葉が対生し、すらりとした草姿ですから、慣れれば子供でも見分けができたのですね。
    花に紫の筋が入っているのがポイントですね。
    2014年11月02日 08:24
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。10年ぐらい前、ある小山でたまたま足元に咲いていた小さな花、一株。これがセンブリとの出会いでした。その後は、ブログと図鑑の上でしかあっていませんこれだけあると見応えがあります。
    2014年11月02日 09:16
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    民間薬になるくらいですから、昔は野山のあちこちで咲いていたんでしょうね。こぼれ種でどんどん増えるようですが、生育する環境が少なくなったのでしょう。
    2014年11月02日 10:11
  • Tatehiko

    センブリノ花は懐かしいですね。
    生家の畑の傍によく見かけましたが、最近ではさっぱり見つけることが出来なくなりました。
    胃腸薬として、食欲の落ちた時などに飲まされて“良薬・口に苦し”などと諭されたことを思いだします。
    2014年11月03日 09:42
  • 長さん

    Tatehikoさん、コメントありがとうございます。
    センブリは相当苦いようですね。私は経験が無いのですが、苦くても後味が残らないそうなので、くせになる苦さなのかな(笑)。
    2014年11月03日 10:15

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