アレチウリ・・・可愛い花ではあるけれど

江戸川近くの田園地帯にて・・・その3

 江戸川近くの田園地帯を歩くと、田んぼのレベルより50cm~1mくらい土を盛った土地に古くからつづく民家が点在します。江戸川の氾濫により、家屋が浸水被害を受けないようにしたものと思われます。

 ここ数年、アレチウリを見かけませんでしたが、また繁殖する兆しが現れました。

アレチウリ (荒れ地瓜)

ウリ科アレチウリ属のつる性一年草。花期は8~9月
本州以南で見られる北米原産の帰化植物で、雌雄異花
日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている

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雄花の総状花序。雄花序は雌花序より茎が長い
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雄花は黄白色で、花弁に毛が生えている。花径は約1.5cm
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雄しべは合着して1本になっている。黄色い縞模様が葯
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こちらは雌花。花径は雄花の半分くらいで、花柱の先が3つに分かれる
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雌花はつぼみのうちから、実になる部分が分かる
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雄花序と雌花序を引っ張り合わせ、雄花と雌花を比較した
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膨らみ始めた実。短毛と刺が生えている
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刺は鋭く、痛い。衣類を突き刺すほどだとか


 ちょっとマニアックな報告になってしまったかな

 9月27日撮影。

この記事へのコメント

  • みっきい

    「アレチウリ」見た事がないですね。
    写真バッチリよく見えます。
    帰化植物ですか?可愛い花ですね!
    どんなウリが成るのか?興味津々です!
    2014年10月03日 16:39
  • 行き当たりばったり

    今晩は。雌雄異花、関東以なんでもみかけると思いますが--、というか、全国で見られるでしょうが、福島では当たり前に見られます。これらが悪さをするんですねぇ。花そのものに罪は無いのですが
    2014年10月03日 18:32
  • 信徳

    アレチウリ
    利根川堤防の草叢にイヤと言うほど蔓延っています。
    これが増えたら大変ですね。
    食べられるウリでも成ったら嬉しいのですが(笑)。
    2014年10月03日 19:32
  • shuuter

    アレチウリ 名前からして 荒れ狂っています。
    荒れ地にどんどん広がります。
    棘のある実 面白い形です。
    2014年10月03日 20:17
  • eko

    アレチウリはこちらでは見たことがありません、近くの河川敷にもあるのかもしれませんが、雑草がはびこっていて中までは入っていけません。可愛い花なのにトゲが凄いですね。
    2014年10月03日 20:29
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    小さな花なので、三脚を持ってじっくり撮ってきました。
    可愛い花なんですが、繁殖力が凄いので、困りものです。
    実は一番下の写真です。これよりもう少し大きくなるようです。
    2014年10月03日 20:57
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    本州以南ですから、福島でも当然蔓延っているでしょうね。
    ある研究によると、一株のアレチウリが25000個もの種をばらまく例があるのだとか。ねずみ算どころじゃないですね。
    2014年10月03日 21:00
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    アレチウリが蔓延りすぎて、対策に乗り出した自治体があるそうです。
    このあたりでも一時蔓延っていたので、市役所が処理したのかもしれません。
    2014年10月03日 21:02
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    こんなに蔓延る植物があると、本当に荒れ地になるかもしれませんね。
    アレチウリの実、初めて見たんですよ。
    2014年10月03日 21:04
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    アレチウリがまだ蔓延っていない地域があるんですね。花は可愛いのですが、侵略して欲しくない植物です。
    この棘、かなり鋭いです。素手でつかんだら肉に食い込んじゃいます。
    2014年10月03日 21:07
  • nobara

    これが蔓延ると厄介ですね~
    熊本の江津湖もこれに覆われた所があって
    折角の景観が台無しでした。
    駆除するのも大変ですね~
    種がおどろおどろしいですね。
    2014年10月03日 21:25
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    普通に刈り取っただけでは根が残るので、やがて再生してくるのだそうです。何度も抜き取るのが一番の対処法だと言いますが、蔓延ったら大変なことになりますよね。
    2014年10月03日 22:02
  • 小梨

    アレチウリ、毛だらけと思ったら棘なんですね。
    自宅付近ではまだお目にかかりません。 この間つどいの里で見たのが初めてです。 詳しい解説、ありがとうございました。
    2014年10月03日 22:33
  • mori-sanpo

    江戸川近くの田園地帯にもアレチウリが繁茂していますか。
     坂川旧河口付近の孤立した藪に、アレチウリとカナムグラが大繁茂していますが、両者の開花時期に時間差があるようで、アレチウリが咲き終わると、カナムグラが一斉につるを伸ばして花を咲かせています。
     今日も見てきましたが、アレチウリの花や実が姿を隠し、カナムグラの葉と花ばかりが目立っています。
     これは、おそらくつる類の棲み分けというか、共存共栄のようにも思えました。
    2014年10月03日 23:01
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    アレチウリの実には短い毛が生えていますが、目立つのは長い棘です。
    住宅街では見かけませんね。
    2014年10月03日 23:09
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    坂川旧河口付近でも繁茂していますか。
    アレチウリとカナムグラが花期を変えて共生しているというのは面白い現象ですね。在来のカナムグラがアレチウリに駆逐されないで残って欲しいですね。
    2014年10月03日 23:17
  • 隠居GG

    タイムスリップで2008年の世界へ行ってきました。
    お孫さん可愛いですね・・
    そしてあれから6年の歳月が流れています。
    月日のたつのは早いと思いますが、私も6年後はどうしているのやら~少し興味を持ちました。
    長さんいつもありがとうございます。
    2014年10月03日 23:37
  • 長さん

    隠居GGさん、コメントありがとうございます。
    6年前の記事、ご覧いただきましたか。恐縮です。
    この孫は今、小学3年生です。この後、孫娘が生まれ、来年小学校に入学です。
    2014年10月03日 23:48
  • ミックン

    大きく見せていただきましたので、名前の通り、凄んでしまいそうですこんなのが増えると、川に近寄れなくなりそうです。荒川にも咲いていると思いますので、探してみます。
    2014年10月04日 01:39
  • 寿々木

    アレチウリは凄い繁殖力で、他の植物の上に乗ります。当地河畔にも生えています。
    2014年10月04日 08:20
  • 長さん

    ミックンさん、コメントありがとうございます。
    一株のアレチウリから出来る種は膨大な数になるそうで、こんなのな蔓延ったら大変なことになりますよね。荒川のような一級河川は雑草を定期的に刈っているようですが、アレチウリが見つかるかもしれません。
    2014年10月04日 09:45
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    そちらでも蔓延っていますか。
    アレチウリは日に当たろうとして蔓が上に伸びてきますよね。
    2014年10月04日 09:46
  • すーちん

    お早うございます
    アレチウリ、見た事有ります
    ウブゲの様なのが一杯で
    繁殖力旺盛そうですね
    2014年10月04日 09:48
  • Tomi-

    ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます。
    アレチウリですか、珍しい植物みたいですが、良く知っている方は見つけられるのでしょうね。
    私なんかでは、散歩していても、注意深く見てないものですから無理でしょうね。
    実がつかないのでしょうか。
    2014年10月04日 09:53
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    嫌われ者のアレチウリですが、良く見ると可愛い花だと思います。でも実は棘だらけで、出来る種も半端な数ではないとか。これが繁殖力の源らしいです。
    2014年10月04日 09:56
  • 長さん

    Tomi-さん、コメントありがとうございます。
    アレチウリは住宅街では殆ど見かけません。名前のように手入れがされていない荒れ地などで繁殖します。最後の写真が実です。
    2014年10月04日 09:58
  • なおさん

    アレチウリは猛烈な勢いで繁茂しますよね。アレチウリに比べると、ヤブガラシなどまだ可愛げ?があるほうだなあ、と感じてしまいます。
     小憎らしいくらい蔓延るので、なかなかじっくりと見たことはないのですが、良く見るとなかなか面白い形ではありますね。

     セイタカアワダチソウやらヒメジョオンやらと並び、アメリカの外圧の象徴??とでも言えそうなアレチウリの勢いですねえ。
    2014年10月04日 11:09
  • 無門

    こんにちは

    川の氾濫は
    肥沃な大地を作る
    エジプト文明が栄えたのは
    ナイルのたまものですよね
    今は肥料を施さないと
    作物はできないという
    2014年10月04日 11:46
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    数年ほど、このあたりでは見かけなかったのですが、今回小規模ながら繁茂しているところを見つけました。
    結実性が良い上に、種の数が半端じゃないことが蔓延る原因らしいです。
    ヒメジョオンは可愛いから良いですが、セイタカアワダチソウも一頃猛威を振るいましたね。セイタカアワダチソウは自滅する性質があるらしいですが、アレチウリはそういう報告はないようです。
    2014年10月04日 15:27
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    江戸時代初期、江戸の人口が急激に増えたため、この地域での干拓が進み、江戸町民から上質な米が喜ばれたそうです。
    2014年10月04日 15:29
  • はるる

    悪い草なんですね。
    繁殖率がすごいということは、どこにでも見られるのですか。今度探してみたいと思います。棘があるのは触ると痛いので、手は出せませんね。
    2014年10月04日 19:50
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    蔓延ったら困る草なんですよ。荒れ地ならどこにでも生える可能性がありますが、見つからないことを祈ります(笑)。
    2014年10月04日 22:01

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