ツルマメ、ナンバンギセル、コバノカモメヅル

目黒・自然教育園にて・・・9

 9月5日に訪れた自然教育園の花です。もう2週間も経過していますので、そろそろ終わりにしなければと思ってはいるのですが・・・。

 水生植物園の茂みの中に、小さなマメ科の花を見つけました。これは初めて目にします。

ツルマメ (蔓豆)

マメ科ダイズ属のつる性植物で、ダイズの原種とされる。花期は7-9月
本州、四国、九州の野原や路傍、荒地等に生える

画像

花径は5~8mmほど。 別名:ノマメ(野豆)
画像
日本でも縄文時代にはツルマメの栽培種が作られていたらしい


ナンバンギセル (南蛮煙管)

ハマウツボ科ナンバンギセル属。ススキなどの根に寄生する一年草
日本各地、アジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて生育する
花期は7-9月だが、ここで11月初旬に見たことがある

画像

名の由来は、花の姿を南蛮渡来の煙管(キセル)に見立てたもの
画像
万葉集では、尾花(ススキ)と一緒に「思い草」の名で登場する


コバノカモメヅル (小葉の鴎蔓)

ガガイモ科カモメヅル属の蔓性多年草。花期は7~9月
関東、中部、近畿地方、低地~山地の草地や林縁などに生える
暗紫色の星形に咲く花は直径1cm前後

画像
和名の由来は、対生する葉を翼を広げたカモメに例えた
カモメヅルと言う植物はないので、小葉のと付く由来は分かっていない


ツルボ (蔓穂)

ユリ科ツルボ属(シラー属)の多年草。花期は8~10月
日本各地の日当たりが良い草地に生える
蔓性の植物でもないし、名の由来は分かっていない

画像

まだ、先端まで咲ききらないのに、実が出来ていた
画像
別名:サンダイガサ(参内傘) 宮中に参内するとき貴婦人が
使った柄の長い傘を畳んだ形に見立てたものとされる


 9月5日撮影。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • 無門

    こんにちは

    ツルマメ
    大豆の原種ともなれば
    昔の人たちは食べていたんだろうね
    2014年09月20日 14:05
  • なおさん

    ツルマメは大豆の原種、ヤブツルアズキはアズキの原種ということですが、いずれも小さくて歯の隙間にはさまってしまいそうなほどですので、これで味噌やあんこを作ろうとすると、気がとおくなってしまうでしょうが、改良を重ねて大きくするのにもかなりの時間がかかったことでしょうね。
     ごくちいさな花ですが、ばっちり撮れているのは素晴らしいです。良く見ると可愛らしいですよね。

     ナンバンギセルの花も見頃でしたか。今年はうちのものしか見て居ないのですが、3、4花咲いてくれました。

     チョコレート色のコバノカモメヅルの星型の花も面白いですよね。草に絡みついて咲くさまがいいものです。
     ツルボの花も穂になって咲くさまが可愛らしいものです。
    2014年09月20日 15:25
  • 目黒のおじいちゃん

    流石流石と申し上げます。同じ園で撮っても全く違います。
    花がお爺ちゃんのと別物に見えます。
    コバノカモメヅルに出逢えましたか。よかったです。
    2014年09月20日 16:20
  • 寿々木

    ナンバンギセル、私も撮りました。ススキや芝に寄生するようです。当地堤防でも見たことがあります。
    2014年09月20日 16:59
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    縄文時代の土器に残ったものからヤブマメも栽培されていたのではないかと言うことです。
    2014年09月20日 18:33
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ツルマメやヤブツルアズキは栽培によって大きな実(種)になっていったのですね。それには長い長い年月が必要だったことでしょう。小さい花なので、ピンが合っているものをトリミングしました。
    ナンバンギセルもお宅で育てているんですか。ビックリしましたよ。
    コバノカモメヅルは鼻の状態が良いものがなく、これ1枚のみです。
    2014年09月20日 18:42
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    花が別物といことはないと思いますが、今回はちょっと気合いを入れて撮りました。
    コバノカモメヅルは気付かずに通り過ぎそうになりましたよ。
    2014年09月20日 18:44
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ナンバンギセルって面白い花ですよね。寄生している草より大きくなるんじゃないかと思うと不思議な植物です。
    2014年09月20日 18:49
  • shuuter

    今日 ヤブマメの写真をとったのですが、蔓豆まだ出会えません。
    絡まりながら咲く姿が面白いですね。
    頑張って探してみるかな。
    2014年09月20日 21:00
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ヤブマメが見つかりましたか。私は、今年、日光植物園で初めて見ました。
    ツルマメと分布域は重なりますから、見つかる可能性はあるでしょうね。
    2014年09月20日 21:34
  • りりい

    ツルマメの実は、どんな実(豆)なのでしょうか?
    うちの母は、エンドウ豆のことを「ツルマメ」と呼んでいますが、エンドウに似ているのかしら?
    ナンバンギセルがよく見つかりましたね。すごいです。
    2014年09月20日 22:05
  • eko

    写真で名前は知っていても実際にどれも見たことがありません。
    ツルマメは大豆の原種なんですか。歴史の古い植物なんですね。
    ナンバンギセルは一度見たいものです。
    2014年09月20日 22:37
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    ツルマメは大豆の原種なのですが、その実はとても小さく、4mm位だそうです。エンドウの花は大きいし、派手目ですよね。
    ナンバンギセルは5年前もここで見ていますし、名札も出ているんですよ。
    2014年09月20日 22:37
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ツルマメは縄文時代から食べられていた痕跡が土器から見つかっているそうです。
    ナンバンギセルは面白い花ですが、寄生された植物は枯れてしまうかも知れないそうです。
    2014年09月20日 22:45
  • mori-sanpo

    ツルマメは、坂川旧河口の岸辺にかなり繁茂しています。このまゝではフジバカマの生育にも支障が出そうです。
     ナンバンギセルがきれいに咲いていますね。昨年9月中旬頃見ました時は萎みかけたような雰囲気でした。
    2014年09月20日 23:04
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    里見公園の近くにもツルマメが繁茂していますか。フジバカマを残すべきか、自然の成り行きに任せるか、難しい問題ですね。
    この日、ナンバンギセルは生きの良いものが数カ所で確認出来ました。
    2014年09月20日 23:31
  • 信徳

    ナンバンギセル
    茨城にドライブに行った時の事です。
    トイレが見つからず、人にいないカヤ場の奥に入って小便
    やれやれとホットして辺りを見ればナンバンギセルの群生。後日茨城の山野草の友に連絡、その場所は知らなかったそうで一つ良い事をしました。思い出ある植物です。
    2014年09月21日 07:00
  • nobara

    野の豆のお花もいろいろあって面白いです。
    ヤブマメ、ノアズキ、タンキリマメ、それぞれですが。
    ちっちゃなお花なのにとても綺麗に撮れていますね~
    ここのナンバンギセル、コンパクトですね~
    しっかり育ってるという感じです。
    ツルボさんと狐の孫ちゃんが寄り添ってますね♪
    2014年09月21日 07:19
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ナンバンギセルは、人知れず咲いていることが多いのでしょうね。群生すると雑草を枯らすので、雑草対策に利用することが考えられているそうですが、稲も枯れてしまうのが難点だとか。
    2014年09月21日 07:39
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    今年は日光植物園でヤブマメに出会い、ここでツルマメに出会いました。18日に東御苑に行ったら、タンキリマメが見つかりました。
    ナンバンギセルは目黒のおじいちゃんに咲いたとお知らせがあり、見に行きました。ここはどちらかというとミニサイズですね。
    ツルボの左はシロバナのキツネノマゴですね。
    2014年09月21日 07:50
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。ツルマメは、まさにマメ科の花の特徴が出ています。ナンバンギセルは、まだ実物を見ていないと思います、いいですねぇ~。コバノカモメヅル、ツルボもいいもんです
    2014年09月21日 08:13
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    ツルマメの花はとても小さいですが、マメ科そのものの形ですね。
    コバノカモメヅル以外は、そちらでも見つかる可能性がありますね。
    2014年09月21日 09:22
  • 隠居GG

    こんにちは・・
    昨夜久しぶりに午前様になりました。
    家に帰ったのは2時過ぎだったと思います。
    夜の繁華街に出るのは数年ぶりのこと・・若いころを思い出して楽しく飲んでいました。
    コメントがピントはずれですみません。
    2014年09月21日 11:10
  • 長さん

    隠居GGさん、コメントありがとうございます。
    午前様になったとは、まだまだお若いですね。
    私は飲む方は苦手で、大ジョッキ2杯が致死量かな(笑)。
    2014年09月21日 12:02
  • すーちん

    今日は
    ナンバンギセル、ステキ
    な名前ですね、異国情緒
    タップリです
    2014年09月21日 13:40
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    ナンバンギセルという名はいつ頃着いたんでしょうね。南蛮渡来の植物と間違われそうです。
    2014年09月21日 14:15
  • Tomi-

    ~~~ヾ(^∇^)今晩はー♪
    珍しい花ばっかりですね。
    どの花もよく撮れていてひきつけられてしまいました。
    豆の名前がつくのですから、やっぱり食べられていたのですね。
    2014年09月21日 18:53
  • 長さん

    Tomi-さん、コメントありがとうございます。
    ツルボは埼玉県でも公園などで見られると思いますが、その他の3種は珍しいですよね。植物園ならではです。
    縄文時代は食べられるものは何でも採取したんでしょうね。
    2014年09月21日 19:04
  • はるる

    ツルボは今時期ですね。お墓参りに実家へ行きましたら、たくさん咲いているのに出会いました。
    ナンバンギセル、これはいい色です。
    豆の花って似ていますね。
    コバノカモメヅル おもしろいそして珍しい花ですね。
    2014年09月22日 20:21
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ツルボは、今年、私にとって当たり年で、あちこちで見ました。
    ナンバンギセル咲き始めたばかりのようでした。
    コバノカモメヅルはガガイモの仲間とは思えない花でした。
    2014年09月22日 21:03
  • 藍上雄

    ツルボの由来ですが、ちょっと興味あったので、ネットで調べて見ました。http://www.ctb.ne.jp/~imeirou/soumoku/s/turubo.htmlのアドレスの記事ですが、興味深い事が書かれています。最後まで読んでみましたが、ちょっと推測的な感じがしますが、参考になるかもしれませんよ。
    2014年09月22日 23:09
  • 長さん

    藍上雄さん、コメントありがとうございます。
    ツルボの由来についてですが、ご案内のHPは見たことがあります。
    独自な研究で面白いと思いましたので、拙ブログの8月27日の記事で、ツルイイボ説を紹介しています。
    2014年09月22日 23:48

この記事へのトラックバック