目黒・自然教育園にて・・・その1
9月5日、目黒の自然教育園(正確には、国立科学博物館附属 自然教育園)に行ってきました。
目黒と書きましたが、JRの最寄り駅が目黒駅でして、正確には港区白金台5丁目にあります。なお、目黒駅は品川区にあります。ややこしい
秋口に行くのは、トラノオスズカケの花を見るのが目的のひとつだったのです。
トラノオスズカケに添えられた説明板です(クリックで大きくなります)。名の由来や、発見の経緯、平賀源内との関係、2007年、50年ぶりに再発見された経緯などが書かれています。
この文章は、2008年に書かれていますので、「昨年秋」とあるのは2007年のことです。
以上は、9月5日撮影。
上記の文章中、名の由来について、「スズカケは山伏の衣装の鈴掛にたとえたもの」と書かれていますが、鈴掛(正確には鈴懸)は袖が付いた白い衣装のことです。
その上に身につける結袈裟(ゆいげさ、写真右=ネットから借用)に似ているので、これを鈴懸と誤認したのではないかと言われています。
ちなみに、スズカケソウ( 鈴懸草)はこんな花です。
ゴマノハグサ科クガイソウ属のつる性多年草。原産は不明だが、岐阜県、鳥取県、徳島県に分布し、林の中に生える。絶滅危惧種。2013年6月28日、小石川植物園にて。
(つづく)
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この記事へのコメント
nobara
お話聞いていて頭の中がシャッフルしました。
鈴懸なんて可愛らしい名前ですね~
山伏さんのグッズ?にしては(笑)
結袈裟というのですね~袈裟の一種なんですね。
クガイソウ属というのがピンときません。
葉も暗め色なんですねーーー
鈴懸草も可愛いお花で、華奢な感じです。
寿々木
みっきい
春にまいた種が発芽せずに、ずっと遅れて芽が出て今頃夏の花が付いているのがあります。こちらは遅れただけですが。
すーちん
50年眠っていたんですね
平賀源内今でいえば何方で
しょうね
なおさん
スズカケノキも丸い鈴懸にそっくりですよね。
埋土種子は宝箱のようなもので、絶滅したと思われていたものが復活するようなこともありますので、楽しみなことですよね。
長さん
目黒駅が品川区にあるのが問題なのかな(笑)。
山伏は結袈裟をつけてホラ貝を持っていないと様にならない?
長い花穂のクガイソウと同属とは思えませんよね。葉の色はクガイソウよりずっと濃い色です。
長さん
昨年も投稿したのですが、1年も経てば忘れちゃいますよね。私もそうですから。
長さん
古代エジプト時代のハスの種が発芽したなんてこともありますが、植物の生命力には驚きますね。さすれば、半年遅れくらいは常識の範囲内?(笑)。
長さん
Wikipeidaによると、平賀源内は「江戸時代の天才。本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家」として紹介されています。こんなに幅広い分野で活躍する現代人はいるでしょうかねー。
shuuter
有難う。
長さん
トラノオスズカケはスズカケソウよりかなり遅れて咲きますので、私も7月に見に行ってがっかりしたことがあります。
スズカケノキのイガイガの実も結袈裟のボンボンに似ていますよね。
埋土種子、どこかで新たな発見があると面白いですね。
長さん
このトラノオスズカケの子孫が日本各地の植物園に配られたそうですよ。
mori-sanpo
植物の中にも面白い歴史があるもんですね。
長さん
小さな花ですから、トラノオスズカケが貴重な植物とは知らずに、ちょっと見て通り過ぎる人が多いようです。この写真を撮った後、通りがかった中年のご夫婦、通りすぎようとしたので、珍しい花だから是非見ていって下さいと声をかけました。
ミックン
トラノオスズカケは気になる花でしたが、じっくり拝見し謎が解けそうです。さすが自然教育園ですねところで、昨今のデング熱、自然が残されている教育園は大丈夫なのかなァ
長さん
トラノオスズカケの再発見から7年、かなりしっかりした一群へと成長していました。ここだけでなく、別途栽培をしているとのことです。
風向きから見て、代々木公園の蚊がここまで飛来することは考えられず、来園者も多くはありませんから、大丈夫だと思いますよ。
eko
50年の時を経て休眠種子が生育したのですか。植物の不思議な生命力に驚かされます。
スズカケソウも初見ですが、岐阜県に分布しているのですか。見てみたいですね。
小梨
信徳
初見です。
Tomi-
トラノスズカケですか、絶滅危惧種なんですね。花の由来といい、種類等も大変勉強になりました。
珍しい花を求めて、散策をする長さんに拍手です。
長さん
平賀源内の業績が現代に蘇ったなんて面白いです。
長さん
長い年月を経て蘇るなんて等物には出来ないですね。植物の不思議を感じます。
スズカケソウは、岐阜県の場合、美濃地方の大垣市及び垂井町で確認記録があるのみだそうですが、江戸時代から園芸種として知られているので、出会う機会があるかも知れませんね。
長さん
松平讃岐守の下屋敷の敷地が保存されていたということもトラノオスズカケの奇蹟の復活に大いに関係しています。
長さん
この植物園は最寄り駅から遠くなく、しかも、65歳以上は入園無料なので、年に何度も訪れています。
はるる
出会ってみたいです。
どこにでもあるような花ではないですね。
前記事のお月さま見せていただきました。
目黒のおじいちゃん
長さん
トラノオスズカケは恐らく植物園でしか見ることができないのではないかと思います。
満月はいつ撮っても同じ顔をしていました(笑)。
長さん
昨日はもう花がありませんでしたか。それは残念。
9月5日も、最後の花穂というような感じでしたからね。