8月21日に訪れた上三依水生植物園で見た花を記録しています。
ヤマトリカブトが沢山咲いていました
山鳥兜、キンポウゲ科トリカブト属の多年草。花期は8~10月
本州(東北~中部)の山林内や草原に生える
草全体に毒があるが、なかでも根は猛毒。天然物ではフグ毒に次ぐ
別名:ブス。不美人を指す「ブス」の語源となった(神経毒で無表情になるから)
名の由来は、舞楽に使う鳳凰の頭をした兜に似ているからなどの説あり
葉の様子とつぼみです。つぼみのころから怪しげな雰囲気
紫色の部分は萼。花弁はその中にあって、覗いても見えない
葉の形からすると、キクイモモドキらしい
菊芋擬き、キク科ヘリオプシス属。別名:ヒメヒマワリ
コバギボウシ (小葉擬宝珠、クサスギカズラ科ギボウシ属)
イワニガナ (岩苦菜) 初見
キク科ニガナ属の多年草。花期は4~7月。別名:ジシバリ(地縛り)
日当たりのよい山野に自生する
葉は6~20㎝のへら状楕円形で葉柄が長い
ハナケマンソウ (花華鬘草) 初見
ケシ科コマクサ属。ケマンソウよりも全体的に小型で花付きが良い
原産は北アメリカ西部なので、アメリカコマクサとも呼ばれる
花期は5~7月なので、咲き残りだろう。雨で傷んでいた
ツリガネニンジン (釣鐘人参、キキョウ科ツリガネニンジン属)
アジサイの間から伸びてきた釣鐘人参。右下は、イタドリの花らしい
山鳥兜、キンポウゲ科トリカブト属の多年草。花期は8~10月
本州(東北~中部)の山林内や草原に生える
草全体に毒があるが、なかでも根は猛毒。天然物ではフグ毒に次ぐ
別名:ブス。不美人を指す「ブス」の語源となった(神経毒で無表情になるから)
名の由来は、舞楽に使う鳳凰の頭をした兜に似ているからなどの説あり
葉の様子とつぼみです。つぼみのころから怪しげな雰囲気
紫色の部分は萼。花弁はその中にあって、覗いても見えない
葉の形からすると、キクイモモドキらしい
菊芋擬き、キク科ヘリオプシス属。別名:ヒメヒマワリ
コバギボウシ (小葉擬宝珠、クサスギカズラ科ギボウシ属)
イワニガナ (岩苦菜) 初見
キク科ニガナ属の多年草。花期は4~7月。別名:ジシバリ(地縛り)
日当たりのよい山野に自生する
葉は6~20㎝のへら状楕円形で葉柄が長い
ハナケマンソウ (花華鬘草) 初見
ケシ科コマクサ属。ケマンソウよりも全体的に小型で花付きが良い
原産は北アメリカ西部なので、アメリカコマクサとも呼ばれる
花期は5~7月なので、咲き残りだろう。雨で傷んでいた
ツリガネニンジン (釣鐘人参、キキョウ科ツリガネニンジン属)
アジサイの間から伸びてきた釣鐘人参。右下は、イタドリの花らしい
8月21日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
無門
トリカブトを初めて見たのは
2000m近い山に登った時
全然知らなかったけど
見た瞬間どこからか
トリカブトという言葉が
頭の中に降ってきました
後で調べて
トリカブトとわかって
不思議な気持ちがしました
目黒のおじいちゃん
触っただけだと大丈夫なんでしょうか?
春先に見られるジシバリ、通期咲いているのでしょうね。
すーちん
トリカブト使った事件
有りましたね、魅力ある
花です、昨年奥多摩で
見ました
shuuter
植物に関心を抱き 再確認いたしました。
種類も多いようですね。
長さん
トリカブトの花は見たことがない人も、猛毒の代表として名前だけは知らないうちに頭に入っているのでしょうね。独特な形ですから、それを見て古い記憶が蘇ったのかも知れませんね。
長さん
成分は猛毒で、食べたりすると中毒しますし、中執成分を煮詰めたりすると死に至るそうです。しかし、触ったくらいでは全く問題がありません。
ジシバリは葉にシミが出来ていますから、最後の花じゃないかと思いますよ。
長さん
昔、トリカブトの毒を使った保険金殺人がありましたね。
形が特異で、1度見たら忘れない花ですね。
長さん
トリカブトの毒はアイヌ人が毒矢に使っていたそうですから、それにヒントを得て事件を起こした人がいますし、推理小説のネタにも使われたのでしょう。トリカブトの種類によって毒性は異なるようですね。
みっきい
ビックリしました!
何となく怪しい雰囲気の花ですね。
ハナケマンソウは終わりの花かもしれませんが、その横のほおずきが少し赤くなってきてますね。
我が家のほおずきもまだ赤くなっていません…。
長さん
トリカブトの花、初めてご覧になりましたか。見るからに怪しげな色と形ですね。
ホオズキが赤くなると、これで遊んだ子供の頃を思い出します。
eko
猛毒と言われると何故か見たくなる花です。
ツリガネニンジン、飛び出したシベが特徴的で可愛い花です。
小梨
このトリカブトは山荘の庭のものとは、葉がちょっと違いますね。
行き当たりばったり
なおさん
狂言の附子は「黒うどんみりとしたうまさうなもの」ということで黒砂糖ですから、いくら食べて死のうとしても死ねません。
本物のトリカブトは致死量以上食べるとタイヘンなことになりますね。見る分には何の問題もなく、うちでは以前種子をいただいて播いて花を見ていました。トリカブトの葉はけっこう虫に食われるのですが、虫は平気なのもいるようですね。
ツリガネニンジンは可憐なベルのようで、涼しげでいいですよねえ。花のふちが緑色がかっているのもあり、面白いですよね。こちらも種子から播いて育てるのもいいものです。
長さん
イブキトリカブトは今朝見せて頂きましたが、イブキトリカブトの方が優しい感じを受けますね。猛毒と言われると、怖いもの見たさですかね。
ツリガネニンジンはソバナと対比される花ですね。
長さん
ジシバリはニガナの仲間なので、イワニガナが標準和名らしいです。
トリカブトは葉の変異が多いことでも知られているそうですよ。
長さん
ヤマトリカブトも「綺麗なものには毒がある」の一種ですね。
ツリガネニンジンが「コンフリーなんて新参者と一緒にしてくれるな」と怒りそうです(笑)。
長さん
狂言にも造詣が深いのですね。昔は黒砂糖が貴重品だったので、使用人に舐めさせないよう、附子と偽った話ですよね。
トリカブトの毒は使いようによっては薬となるのですから、触ったくらいでは死にませんよね。
花の縁が緑色がかったツリガネニンジンですか。そう言われれば、紫色のつぼみの先端が緑色のものを、ネットで見たことがあります。
mori-sanpo
私が見ましたのは9月の中旬でしたが、その時はもう盛りを過ぎた感じでした。毒々しくて思っていたより大きな花だと感じました。
長さん
私がトリカブトを最初に見たのは箱根湿性花園で、品種名が特定されていない白花でした。それは小さな花の品種でしたから、後に、つくば植物園でヤマトリカブトを見た時は大きいなーと感じましたよ。
一昨年だったか、近所でハナトリカブトという毒性の殆どない花を見かけたことがあります。
ケン坊
ヤマトリカブトの濃い紫の花が凄いですね。紫の部分は萼でしたか? 言われて見ればナルホドと思います。別名”ブス”には笑っちゃいました。
種類が同じかどうか判りませんが、古峰ヶ原高原にも群生地があります...咲いているかな~ 週末にでも覗いてきます。
信徳
ヤマトリカブトの花は近くにいると毒々しい臭いがしそうな雰囲気です。
拡大して中まで見られたのですね。
隠居GG
草全体が毒で特に根が猛毒ですか・・どこにでもある植物ですか、街で見かける「ブス」には毒はないのかもしれませんが、今度からブスを見ると「トリカブト」だと思うことにします。
長さん、今日から9日まで田舎に行きます。
ブログもお休みしますので帰ったらまた始めます。
よろしくお願いします。
寿々木
トリカブトの根を蒸して弱毒化したものを附子(ブシ)といい漢方で使われます。
長さん
トリカブトは猛毒ですが薬にもなります。薬に使う部分はブスではなく、ブシと呼ばれるそうです。
昨年、古峰ケ原のトリカブトを見せてもらいましたが、あれもヤマトリカブトでしょう。トリカブトは変異が多い植物として知られていますから、シロバナもヤマトリカブトの変異ではないかと思います。
長さん
トリカブトは怪しい雰囲気ですよね。鼻が鈍感なのか、トリカブトの花から匂いはしませんでした。
花の中を写すために、妻に花茎を持ち上げてもらいました。
長さん
街中にも時折ブスが出没するようですね。花と同様、ブスなものはなるべく見ないようにしています(笑)。
田舎でゆっくりしていらしてください。
長さん
キクイモモドキの別名としてヒメヒマワリと書いてあるHPが多いようです。ヘリオプシスがこれですが、別種のヘリアンサス属もヒメヒマワリと呼ばれれることがあるようです。
漢方薬でもブシは有名ですね。
Tomi-
あのトリカウトですね。
花は可憐で美しいですよね。
山野草の世界は、凄いんですね。
説明に、また納得。拍手です。
長さん
そうです、毒草で有名なヤマトリカブトです。特異な形をした花ですから、これを美しいとみるか、妖しいとみるか、意見の分かれるところかも知れません。
山野草も種類が多いので、「山草図鑑」なんてものを買っちゃいましたよ。
はるる
でも色といい、とってもきれいです。
人を誘うような姿なんでしょうか。
今度実際に見てみたいです。
長さん
ヤマトリカブト、人を誘うような姿に見えますか。その猛毒が人を誘うのかも知れませんよ(笑)。