この日は白馬村から再度大町市まで南下し、白馬山岳博物館が近くにある「塩の道ちょうじや」(旧塩の道博物館、HPはこちら)を尋ねました。
長野県松本市から新潟県糸魚川市に至る千国街道は、通称「塩の道」と呼ばれます。江戸時代、松本藩は軍事的な事情などから、太平洋側から塩を運び込むことを禁止、大阪や能登などから北前船で運ばれた塩を千国街道経由で運び込ませたので、この名があります。
「敵に塩を送る」の故事で有名になった「上杉謙信の義塩」もこの塩の道を通って運ばれたのです。
塩の道ちょうじやは、江戸時代の庄屋で塩問屋を営んだ平林家の建物(火事で焼失したため、明治23年に再建)を利用した館内に、当時の牛方(この地方は馬より牛を多く使っていた)や歩荷の運搬道具、旅装や弁当箱、沿線住民の生活道具、古文書などを展示しています。
左下、店先で下ろした塩を、奥の蔵へ大八車で運び込むのに便利なように、通り土間になっている(妻撮影)。
右下、帳場と2階へ上がる箱階段。
2階の展示の一部
左下、店の奥ある蔵(左奥が店)。右下、文庫蔵(大量の什器類、布団や衣類、書画骨董などを保管)。
左下、漬物蔵(平林家では味噌や漬物を作って小売もしていた)。右下、塩蔵。
塩蔵の内部。運ばれてくるのは粗塩で、空気中の水分を吸って「にがり」が出てくる。それを溜める瓶が残っているのは、全国的に見ても希だという。
塩の道ちょうじやの敷地内には「流鏑馬会館」があったので、覗いてみました。
(つづく)
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尋ね花
ラ・カスタナチュラルヒーリングガーデンで見た花で、名前が分からないものです。
ご存じの植物がありましたら、教えてください。
① ブルーキャットミント(シソ科) ②
③ ④
①はnobaraさんに教えていただきました。感謝。
出かけております。
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この記事へのコメント
無門
塩の売買は
洋の東西
過去現在
重要な産業だったんだよね
花咲か爺
赤穂や瀬戸内のものも有ったかも知れませんね。
長さん
塩がなければ人間は生きていけなかったので、紀元前4,000年の記録にあるほど、重要な物資だったのですね。サラリーの語源としても有名ですね。
長さん
新潟県では殆ど塩を生産しておらず、主に赤穂など瀬戸内海沿岸で採れた塩を北前船で日本海側に運んでいたのだそうです。江戸末期になると能登半島産のものも運ばれたそうです。
eko
生きていく上で塩は重要な物資、様々な苦労があったのでしょうね。
隠居GG
松本から山越えすることも多かったのですか、懐かしく思います・・お正月にはブリの頭が干してある様子を思い出します・・塩と同じように魚もこのへんに運ばれたと聞きます。
今は道も良くなって走りやすいでしょうね。
Tomi-
まだ、20代だったころ、信濃大町から入って安曇野に行った事を思い出します。
少年サッカーの指導者をしていました。
その「塩の道」と言われるすぐ近くの民食に1週間ぐらい合宿でした。
歴史探訪に花の観察いいですね。
今度の、お出かけは、どこなのか楽しみにしています。
shuuter
ブログ名 (Ⅱ) 里山の写真日記に変更いたしました。
http://88838892.at.webry.info/
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
shuuter
行き当たりばったり
長さん
松本藩の政策のため太平洋側から塩を運ぶことを禁じられたので、塩を運ぶには大変な日数と労力を必要としたんですね。
長さん
塩の道を魚も運ばれたそうです。生や塩漬けの魚を松本まで運んだのですが、その速さ(鮮度)で値段が変わったようです。
国道148号線ですね。1車線ですが、走りやすかったですよ。
長さん
少年サッカーの指導者をなさっていたんですか。大変でしたでしょう。
花巡りの旅行のだけでは変化に乏しくなりがちなので、こうしたところも見るようにしています。
今回は富士・箱根方面に行ってきました。
長さん
早速、livedoor Readerに登録しました。
長さん
当時は蔵がたくさんあり、塩問屋だけではなく大地主でもあったそうです。
信徳
長さん
私もこの辺りのスキー場には何度も行きました。
その頃は花に興味がなかったのは同様です。
すーちん
建物も素晴らしいですが
内部の調度品も素晴らしそう
ですね
長さん
私には骨董品の値打ちが分かりませんが、お宝鑑定団が来たら意外な高値が付くかもしれませんよ(笑)。
はるる
若いころはあまり関心がありませんでしたが、年を経るごとに興味が出てきました。旅先でみかけると私も覗いてきます。
長さん
旅行に行った先で、その地の文化や歴史を学ぶというのも良いことだと思います。最近はなるべく取り入れるようにしています。
なおさん
長さん
旅行前に塩の道関係の情報を漁りましたが、バスツアーの一部に組み込まれていたりするようですね。小谷村では8つのモデルコースを案内していました。
nobara
かなり変貌を遂げているのでしょうね。
子どもたちが幼いころは白馬のペンションをよく利用していました。大きなブランコがありお気に入りでした。
?① ブルーキャットミントあたりは?
?② ダイコンソウの仲間?白花?草丈などは・・・
?③ ヤハズソウは?それとも園芸種ですか?
?④ ベロニカでしょうね~葉の様子から・・
長さん
白馬のペンションなんて素敵だったでしょう。
①はブルーキャットミントで当たりですよ。その他は、サゼッションを元に改めて探してみます。ありがとうございました。