昭和9(1934)年に天然記念物として指定された「忍野八海」は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池で、昭和60(1985)年、環境庁より全国名水百選に選定されている。
富士信仰の古跡霊場や富士道者の禊ぎの場の歴史や伝説、 富士山域を背景とした風致の優れた水景を保有する「忍野八海」は、平成25(2013)年、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定された。その認定要素は、
○富士山域を背景とした風致の優れた水景
○富士山を水源とする地下・地上の豊かな水系
○富士講と元八湖の再興(忍野元八湖霊場)
の3つとなっている。 (忍野村のHP・リーフレットなどより)
先ずは、忍野八海の略図をご覧いただきます(忍野村役場のHPより)
車を預けた土産物屋の前(上の略図の中央)にある湧池(17=世界遺産構成資産番号、以下同じ)から見学です。透明度が高いです。
湧池から北に向かうと、左手に大きな池があり、その中に更に池があります。右下は、左下の反対側から見たところです。
これは中池と呼ばれ、湧水口の水深は8mあります。個人所有のためか、周りの池を含めて、世界遺産には指定されていません。
更に北に進むと鏡池(19)があります。風がない日には富士山を映す鏡になります。中央上が富士山ですが、雲に隠れています。
更に北にある菖蒲池(20)です。昔は、池の周囲に菖蒲が茂っていたそうです。
更に北へ、神社があるので行ってみました。途中で見た、二重ギキョウと八重ヒマワリです。
忍草浅間神社と言い、創建は不詳ですが、鎌倉時代の座像が国の重文に指定されています。境内に自生しているイチイの巨木16本が山梨県の天然記念物になっています。
この辺りは大きなお屋敷が多いです。右下は、桐の木とオミナエシです。
再び湧池まで戻り、西側にある濁池(18)を見に行きました。写真の奥が濁池で、湧水は濁池に流れ込む川の水と共に、手前に流れます。湧池は右奥の方向です。
残りの湧水池を見に行きましょう。
(つづく)
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
このままでは世界遺産やオリンピックで内外からくるお客様に失礼をしてしまうかと懸念されます。
隠居GG
あっちこっち大変ですね・・
目黒のお爺ちゃんの言うとおり・・初めて行く観光客も騙されることが多くなりがっかりすることも多々ありますね。
海外から1000万人が日本にやってきます。
どんどん増えると思いますが悪徳商売の餌食にだけはさせたくないですね。
長さん
昔の忍野八海を知らないのですが、人気スポットなのでかなり俗化、というか商業化が進んでいるようですね。中池は混雑する土産物屋の中を歩かなければなりませんでした。それでも、中国系の観光客で溢れていました。
長さん
一度旅行に行くとそれを細切れにして報告しているので、ずっと外出したままということはありません(笑)。
ここも世界遺産に指定されたと言うことで、地元資本も張り切っているのでしょうが、それに便乗して観光客を欺くのはいけませんね。
なおさん
富士からの伏流水が湧きだして、澄んだ水のなかを鱒などが泳ぐさまは見ているだけでも楽しいですよね。
忍野というと、ハリモミ純林が有名でしたが、今はどうなっているんでしょうねえ。
長さん
現在の忍野八海しか知りませんが、かなり俗化しているようです。富士山のよく見える場所は私有地で、資料館として有料になっていました。次回にご紹介します。
忍野村の中山湖寄り、桂川の上流がハリモミの純林だそうです。国有林の管理が行き届かず、枯れ死したハリモミもあるそうですよ。
nobara
忍野八海は一度行ったら、もういいかという気になるほど、酷いですね~ もっと以前は素朴な感じが佳かったのでしょうが・・20数年前でも腹に据えかねた対応がありましたから。富士山を回るついでの一見さんだけになるのかもしれませんね。どげんかせんといかん。ですね。
やっぱり中国のお客さんが多いですか?
すーちん
一度行った事有ります
個人所有の土地なんでしょうね
昔、カメラマンの事故が有りました
長さん
昔の忍野八海を知りませんから、観光地としてはこんなものかなという感想ですが、確かに話の種に1回行けば良いかなと言う感じですね。
ネットにも中国系の観光客が多いと書いてありましたが、その通りでした。
shuuter
鏡池 富士が写るとの絶好のシャッター ポイントですね。
人気が出ると あくどい商売も増え オリンピックも控え 対策が必要ですね。
長さん
昔、行かれましたか。この写真を当時と変わってるのではないですか。
TVカメラマンの死亡事故は1987年、冒頭の湧池を潜水取材したときのことだったそうです。
長さん
俗化した観光地という印象ですが、湧水の透明度はとても高く、美しかったです。今回の見学では、あくどい商売をしているようには見えませんでしたが、今後注意が必要かも知れません。
無門
忍野八海の冷たい湧水に
夏の暑さも吹っ飛びます
私たち河口湖から歩き
わざわざ山越えで到着し
帰りは国道を使って帰りました
富士山一周歩きの一コマでした
ケン坊
忍野八海は素晴らしいところですよね。数年前にブロ友の写真を見て一度は行きたいと思ってましたが...
良く考えるとケン坊のネタにはならないと思って迷っています。(何故?:ケン坊には長さんのような写真が撮れないという理由は至って簡単明瞭...)
だから行くとしても内緒ですね>笑<
りりい
逆さ富士がきれいに映っているのを見た記憶があります。
その年は、例年になく水不足の年でしたので、同僚が何人かペットボトルにおいしい湧き水を買っていました。
この水でコーヒーを入れるとおいしいとか、ウイスキーの水割りに合うとか言っていました。
私は家に井戸水(ポンプで汲み上げる)があったので、買いませんでした。
先日TVでも放送していましたが、当時は今ほど有名でもなかったのか、店の様子や人出具合がかなり違っていました。
でも、水がきれいなのは、依然と変わりなかったです。
長さん
河口湖からの山越えというと、忍草浅間神社の西手に降りてきたんでしょうか。富士山一周となると、距離がばかになりませんね。
湧水は複数の土産物屋で引用が可能なようにしてありましたよ。
長さん
ここは結構俗化してしまって、世界遺産という感じはしませんが、一度は見に行った方が良いでしょう。
ケン坊さんも良いカメラを持っているんですから、大丈夫ですよ。
長さん
20年前に行かれましたか。今は有名になってしまったので、観光客が多く、かなり俗化した印象でした。
水は今も綺麗で、やはり名水百選だけのことはありますね。湧池や中池ではわき水を自由に持って帰ることが出来るようでした。
mori-sanpo
長さん
世界遺産に指定されたせいか、観光客が多かったです。それも、湧池や中池辺りが一番混んでいました。こうした自然遺産を、昔のままで伝えていってもらいたいです。
寿々木
長さん
最近、ヒマワリの園芸種はいろいろなものが出来ています。二重ギキョウは写真で見たことはあったのですが、実物を見たのは初めてです。紫色も見たかった(笑)。
Tomi-
昔、小学校の移動教室の引率で、何回ともなくいっていましたが、そこの見える湧き水には、子供たちも歓声を上げていたことを思い出します。
ゆっくりと行って見たいところですね。
長さん
小学校の先生をしていらしたんですか。
忍野八海は当時の状況とかなり違っているのではないでしょうか。かなり俗化が進んでいるように見受けました。
fujisan
長さん
仰る通りですね。朝霧高原から箱根に行く途中で立ち寄ったのですが、こう観光客が多いと忍野八海の本来の良さみたいなものが薄れてしまいます。
はるる
キキョウとヒマワリ八重もあるんですね。
違う花に見えてしまいます。
蕎麦の種をもらって花が見られたので、先日ひまわりの種を今度は公園でもらいました。来年まいてみたいです。
長さん
以前に行かれましたか。水は今でも綺麗でしたよ。
八重ヒマワリは最近のものでしょうが、八重キキョウは家紋にも使われているので、古くからあったようです。
ヒマワリも色々な種類がありますから、来年が楽しみですね。
一蔵
長さん
世界遺産に指定された以降、観光客がうなぎ登りですからねー。