時折、ガスが薄くなるのですが、尾根の南側(下の写真では左側)から次から次へとわき上がってきます。
八方尾根には347種類もの高山植物が確認されていますが、その中で「ハッポウ」と名がつく固有種があります。ハッポウタカネセンブリ、ハッポウワレモコウ、ハッポウアザミ、ハッポウウスユキソウなどですが、花期の関係でハッポウウスユキソウだけ見ることができました。
ハッポウウスユキソウ(八方薄雪草、キク科)
ミネウスユキソウの変種で、細い葉が斜め上に伸びる
左下、石神井ケルン(八方山ケルン、標高1974m)で小休止
右下、第2ケルン(標高2005m)を越えて振り返る
第2ケルン(近くにトイレあり)付近で見た花です
テガタチドリ(手形千鳥、ラン科)らしい
ツマトリソウ(褄取草、サクラソウ科)
和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その
色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため
八方ケルン(標高2035m)で一休み ハイマツ(這松、マツ科)の雄花
左下、タカネバラ(高嶺薔薇、バラ科)
右下、チングルマ(珍車、稚児車、バラ科)
左下、イブキジャコウソウ(伊吹麝香草、シソ科)らしい
右下、シラネセンキュウ(白根川芎、セリ科)らしい
第3ケルン(標高2080m、右上)経由で、八方池(同2060m)に11時頃到着
ガスの晴れ間に雪渓が見えた
残雪を踏んで帰路につく
キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪、スミレ科) ちょっと遠い
ヒロハツリバナ(広葉吊花、ニシキギ科)
ミネウスユキソウの変種で、細い葉が斜め上に伸びる
左下、石神井ケルン(八方山ケルン、標高1974m)で小休止
右下、第2ケルン(標高2005m)を越えて振り返る
第2ケルン(近くにトイレあり)付近で見た花です
テガタチドリ(手形千鳥、ラン科)らしい
ツマトリソウ(褄取草、サクラソウ科)
和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その
色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため
八方ケルン(標高2035m)で一休み ハイマツ(這松、マツ科)の雄花
左下、タカネバラ(高嶺薔薇、バラ科)
右下、チングルマ(珍車、稚児車、バラ科)
左下、イブキジャコウソウ(伊吹麝香草、シソ科)らしい
右下、シラネセンキュウ(白根川芎、セリ科)らしい
第3ケルン(標高2080m、右上)経由で、八方池(同2060m)に11時頃到着
ガスの晴れ間に雪渓が見えた
残雪を踏んで帰路につく
キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪、スミレ科) ちょっと遠い
ヒロハツリバナ(広葉吊花、ニシキギ科)
途中、宿で用意してもらったおにぎりを食べ、ゆっきり下山。白馬連峰の稜線は望めませんでしたが、多くの花を見ることができ、満足でした。
まだ、2時半なのでどこか美術館にでも立ち寄りましょう。
(つづ)
この記事へのコメント
Tatehiko
這松の雄花にはこんな鮮やかな色をもっているのですね。
コスモス
ツマトリソウが美しいですね。葉と花が同じような形をしていますね。
mori-sanpo
ハッポウウスユキソウ、初見ですが魅力的な花ですね。
ツマトリソウは吾妻山で見ましたが、小さな小さな可愛い花ですね。
寿々木
目黒のおじいちゃん
自分たちの足で歩かないとこういう体験はできませんよね。
ケルンは道標としてより遭難した友への追慕として石積みをしたことがありますので、そんな思いで眺めてしまいます。
すーちん
聞いた事も無い様な
お花が一杯ですね
347種も確認されてるとは
吃驚デスネ
デコウォーカ
なおさん
賽ノ河原のようにただ石を積み上げただけではすぐにくずれてしまいますので、ケルンはよほど上手く積むか、セメントなどで固めないと長くは持ちませんね。
無門
今年は例年になく
どこも残雪が多い感じですね
冬の影響なのか
それとも
でも
夏山にとっては
気持ち良い風景になりました
長さん
今年は例年より残雪が多いそうです。
ハイマツの雄花の色は雌花より更に鮮やかなのです。
長さん
347種類も調査した人がいるんですね。一般の人は登山道や木道を外れることは御法度ですから、実際に目に出来、かつ花が咲いているのは一割に満たないでしょう。ツマトリソウの名の由来を追記しておきました。
長さん
ここはせいぜい2000mの尾根ですからガスに巻かれても何とか降りられますが、北アルプスの山脈ではガスの発生は恐れの対象でもありますね。
ハッポウウスユキソウ、手抜きしてコンデジだったものですから、ピンが甘いでしょう?
ツマトリソウの色つきを探したのですが、見つかりませんでした。
長さん
コマウスユキソウにそっくりですか。ハッポウウスユキソウは、葉が細く、反り返らずに斜上するのが特徴だそうです。
ツマトリソウはうまくピントが合いました。セリ科は同じようなものがあって困りますね。
長さん
ハクサンチドリやテガタチドリ、接写レンズでじっくり狙いたいところですが、対億劫になってしまって…。山登りは疲れますが、登っただけの甲斐があります。
ケルンには墓標のようなプレートが埋め込まれていました。
長さん
ここは国立公園ですから、環境省などの許可を得て植物調査が実施されたのでしょうね。
長さん
唐松岳に登られましたか。先日は北岳に登るなど、まだ登山は現役ですね。私はもうその元気はありませんよ。
長さん
八方美人の花を見ることができましたが、ガスがかかって白馬連峰が見えませんでした。晴れの続く8月は高山植物の花も少なくなるでしょうから、いつ行くかが問題ですね。
ここは3~4mも積雪があるそうですから、ケルンはコンクリートで固めてありましたよ。
長さん
先の冬は全国的に積雪が多かったようですから、ここも例外ではなかったようです。梅雨が明ければ各峰峰がよく見えるようになることでしょう。
eko
たくさんの高山植物良いですね。347種類もあるんですね。
ハッポウウスユキソウ、ツマトリソウが素敵ですね。
ハイマツの雄花は色鮮やかですね。
shuuter
ケルン雪山ではいい目印になるのですよね。
白馬塾に参加した時は第3ケルンまで上がりましたね。
ガイドが花の説明をしてくれました。当時はまだうわの空で聞いていました。
長さん
北アルプスの峰々が映り込んだ八方池を撮りたかったんですが、花も風景もというわけにはいきませんでした。
八方尾根の固有種を見ることができただけでもよしとしましょう。
長さん
ここでしか見ることのできないハッポウウスユキソウです。私よりお年を召されたように見える方まで登っていらっしゃいましたから、shuuterさんももう一度如何ですか。
小梨
nobara
やはり上から見る景色も必要ですもんね、はぁ~
テガタチドリなどはなかなか見られませんよね。
ハッポウウスユキソウは端正なお花ですね。
八方を冠してるなんて、やはり宝庫なのですね~
お山の上で頂いたお弁当、
さぞや、美味しかったでしょうね~
行き当たりばったり
長さん
ハイマツの色鮮やかな雄花です。雌花はこれから出てくるようです。
長さん
八方池でガスが晴れるのをしばらく待っていたんですが、写真のもの以上には晴れませんでした。
テガタチドリやハッポウウスユキソウは、登山の時デジイチをリュックに収納したので、コンデジで撮った手抜きです。もっとしっかり撮っておけば良かった。
お弁当は海苔のお握りに、キュウリ、自家製味噌。美味しかったですが、味噌を付けすぎてのどが渇いた(笑)。
長さん
高山植物は現地でしか見られないものが多いですから、登った人だけが味わえる楽しみ(笑)。
ハイマツは風媒花ですから、虫を誘う必要がないのに鮮やかですね。紫外線対策でしょうか。
ケン坊
ガスの晴れ間の雪渓写真...良いですね~
こんな山に憧れますが歩くのは臆病なんで無理です>笑<
ミネウスユキソウの変種は綺麗ですね。花芯部分がはっきりしていて好きになりそう。
長さん
八方池から雪渓が見えたのは一瞬でした。高い山は上昇気流があるので天候が変わりやすいですね。
ハッポウウスユキソウの花は、ご存知でしょうが、黄色い部分です。
信徳
八方池の景色が素敵です。
ケルンまでは冬も夏も上がった事が有るのですが八方池までは有りません。山野草を愛でながらの登山は格別ですね。
長さん
お孫さんのお相手、お疲れさまでした。
八方池の周りに30分ほどいたんですが、ガスが晴れたのはこの1枚だけなんですよ。でも、高山植物を生で見ることができたので、満足した登山でした。
隠居GG
そしていつもコメントありがとうございます。
本当に素敵な写真ですね~
こちらに訪問するのが楽しみです。
ツマトリソウ気にいりました・・花蓮で綺麗ですね。
名前も覚えさせていただきますが、脳次第です。
長さん
O型人間なんですが、A型に間違われます。
ツマトリソウは花径が15~20mmくらいの小さな花です、輪郭がはっきりとして、黄色い葯がポイントになっていますね。
はるる
雪が残る山々、俗世間を忘れさせてくれるようです。
可愛い花たちが魅力的です。
長さん
宿の女将さんのすすめで登ったのですが、本当に良いところでした。
これで快晴だったらそれこそ天国に登ったようだったでしょうね。
春夏冬
雪渓、残雪を踏む。なんと涼しげな!
八宝菜を食べたくなりました。
長さん
残雪と八宝菜の関係は?あっ、そうか、八方池と八宝菜ね(笑)。