朝8時に宿を出て、標高770mの八方駅から、ゴンドラリフト(左下)と4人乗りリフト(右下)で登りますが、ガスが濃くなってきたのは心配です。
4人乗りリフトは積雪時より低い位置に設定され、足下に咲く花がよく見えます。下は、2本目のリフトに乗り継ぐ時、鎌池湿原で見たタニウツギ(谷空木、スイカズラ科)とハクサンタイゲキ(白山大戟、トウダイグサ科)です。
左下、カラマツソウ(唐松草、キンポウゲ科)。
右下、オオタカネバラ(大高嶺薔薇、バラ科)
八方駅からおよそ40分ほどで八方池山荘(標高1830m)に到着です。晴れ間が見えてきました(山荘の写真は帰りに撮ったもの)。
八方尾根は、白馬連峰の唐松岳から四方八方に尾根が伸びていることからの命名で、八方尾根自然研究路は、八方尾根のうち、鎌池湿原がある黒菱平から八方池までの間を指します。ガイドマップはこちらです。
八方池山荘を右に見て、左の尾根道を登っていきます。雲の間から、白馬連峰の稜線がちらりと見えました。
左下の写真で、右上の赤い屋根が八方池山荘、その左がリフトの終点。右下の写真は、散策路で花を見るTadao夫人(手前)と私。いずれも妻撮影。
それでは、自然研究路で見た花を順次、ご紹介しましょう。
左下、白っぽいけれど、多分、ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、ツツジ科)
右下、コバイケイソウ(小梅蕙草、ユリ科)
ミヤマアズマギク(深山東菊、 キク科)
左下、キジムシロ(雉莚、雉蓆、バラ科)
右下、イワカガミ(岩鏡、イワウメ科)
キバナイカリソウ(黄花碇草、メギ科)
ユキワリソウ(雪割草、サクラソウ科)
左奥はタテヤマリンドウ
雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもある
ハクサンチドリ(白山千鳥、ラン科)
左下、白っぽいけれど、多分、ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、ツツジ科)
右下、コバイケイソウ(小梅蕙草、ユリ科)
ミヤマアズマギク(深山東菊、 キク科)
左下、キジムシロ(雉莚、雉蓆、バラ科)
右下、イワカガミ(岩鏡、イワウメ科)
キバナイカリソウ(黄花碇草、メギ科)
ユキワリソウ(雪割草、サクラソウ科)
左奥はタテヤマリンドウ
雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもある
ハクサンチドリ(白山千鳥、ラン科)
(つづく)
この記事へのコメント
無門
冬季は雪の下の植物群
短い夏を精一杯飾ってくれますね
自然状態が一番美しい
コスモス
かわいい花ばかりですね。雪割草もまだ咲いているんですか。ハクサンチドリもいいですね。
目黒のおじいちゃん
それにしてもこのあたり昔はシロウマと呼んだのに今はハクバ。このほうが恰好いいのでしょうか。
あをによし
1時間程度じっとしていたことがあります、
ガスの山は、本当に怖いですね、
すーちん
植えられた草花より
自生の方が興味でますね
イワカガミ見て見たいです
りりい
それに比して、雪割草の可愛いこと!
【可憐】という言葉は、こういうときに使う言葉かなと再認識しました。
ウラジロヨウラクという花、初めて見ました。名前も初めてです。
shuuter
3,4回生の春 黒菱小屋に一週間宿泊して春スキーを楽しんだのです。
黒く日焼けした顔が自慢で友と二人でニヤニヤしていました。
長さん
八方尾根の上部は3~4mも雪に埋もれるそうですから、植物たちは短い初夏から秋までが輝くときですね。
長さん
実は、八方尾根にこんなに花が咲いているとは思っていなかったんですよ。ユキワリソウは、早春の花として一般に知られる雪割草とは違うんですよ。ハクサンチドリも立派な和蘭です。
長さん
ハクサンチドリを見るのはこれで5回目ですが、何度見ても良い花ですね。
本来は代掻き馬ですからシロウマなんですが、今では山の名前がシロウマ、地名はハクバになってしまいましたね。
長さん
山の天気は変わりやすいというのは本当のことですね。今回は良い方向に変わって、晴れてくれないかなと思ったのですが…。
長さん
やはり、植えられた花より、自然の中で自生する花を見るのが一番ですね。イワカガミは白馬あたりなら高いところまで行くのは簡単ですから、ちょっと歩くだけで見ることができますよ。
長さん
八方尾根の景色を楽しむのなら8月が良いのですが、高山植物を楽しむのなら今頃の方が良いのです。サクラソウ科の花は可憐なものが多いですね。ユキワリソウの花期も7月までです。
ウラジロヨウラクは次回に再登場しますので、ご覧下さい。
長さん
お若い頃はスポーツマンだったんですね。私も冬はスキーで、夏は水泳で年中黒い顔をしていました。
みっきい
八方池山荘(標高1830m)は又高い山ですね!
青空も見え白馬連峰の稜線がちらりと見えたそうですね!
こんなにたくさんの自生の花々を撮影できたのは、さすが長さんですね!名前もちゃんとついているので尚更感心いたします。多分私なら見逃してしまうでしょう。
長さん
山は本来ガスの発生が少ない早朝に登るのが理想ですが、年寄りはそうもいきません。
自生の花には名札がありませんから、登る前にリフトの売店などで花図鑑などの資料を買い求めるのです。それと見比べながらだと覚えやすいです。
ケン坊
キバナイカリソウ(右)が本当に綺麗に撮れてて羨ましいですね。
それとユキワリソウですがイメージが違っちゃいました。いろんな種類があるんですね。
ポン太
私なら見過ごしてしまいそうな花もちゃんと撮影して名前がついていますね。さすがですね。
花も素敵ですが景色がとっても美しくさわやかです。
今日はこちらは変なお天気の1日でした。
長さん
キバナイカリソウの写真は、拡大してご覧になれば分かりますが、どちらもピントが後ろにずれている失敗写真です。右側の写真は横顔ではなく正面の方、黄色いしべにピントを合わせたかったのです。
このユキワリソウは、ケン坊さんがイメージしておられるであろう新潟などに自生するキンポウゲ科のものとは全く違う植物です。
eko
自生のユキワリソウ、ハクサンチドリなど可愛い高山植物を見られて良かったですね。
山の天候は変わりやすく気まぐれ、いい方向へ変わって良かったですね。青空がとても綺麗です。
長さん
自生の高山植物に出会えるのは嬉しいことです。花の名前は現地で‘あんちょこ’を仕入れているので、それに出ていないものだけ調べました。
長さん
八方尾根に登るゴンドラリフトは宿から歩いて20分ほど。真っ先に登るべきでしたね。ユキワリソウはハクサンチドリよりずっと沢山咲いていて、目の保養になりました。
青空が見えたのは歩き始めた頃。高度が増すに従って、湧いてくるガスが濃くなりました。
ミックン
居ながらにして、高山植物の世界を満喫させていただきました。色が鮮やかで、「ここにいますよ」と自己主張しているのでしょうか自生する花はナイスこんな時期に、「ユキワリソウ」とは…さすが八方尾根ですね。
なおさん
オオミスミソウの方の雪割草ならおなじみなのですが、サクラソウの仲間の方のユキワリソウはまだ自生のは見たことがないのです。ハクサンチドリより沢山さいていましたか。
霧や雲がたちこめる山も幻想的でいいのですが、景色をみたいひとには残念ですよねえ。
寿々木
長さん
昔は麓から歩いて登らないと見ることができなかった高山植物が手軽に楽しめるようになったのは嬉しいことです。
ここのユキワリソウは雪割草として知られているオオミスミソウなどとは別の科の植物です。
長さん
計画では登る予定ではなかったのですが、いってよかったです。
ユキワリソウはあちこちで咲いていて、八方池の近くでも見ることができました。
景色を楽しむなら梅雨明け以降、8月ごろが良いでしょうね。
長さん
ユキワリソウは私もここで初めて見ました。ハクサンチドリは側萼片の先端が尖っています。
mori-sanpo
イワカガミ、ユキワリソウ、ハクサンチドリなどしばらくぶりに自然状態の花を見させていただきました。
行き当たりばったり
nobara
我が家には雨男?『嵐を呼ぶ男?』を抱えてるので
やっと登った先は視界2メートルもなく
強風で?立っているのがやっとの場所を
体験してきました(笑)
ゴンドラで登って、お山気分も満喫でしたね。
ユキワリソウ、ハクサンチドリなど
ごくごく自然に見られてよかったですね~
やはり地元の女将さんはよく御存じですね。
長さん
女将が進めるだけあって、各種の高山植物に出会えた自然研究路は素晴らしいところでした。これでガスが発生していなければ最高だったのですが…。
長さん
やはり自生のランは現地で活きの良いものを見るのが一番ですね。
長さん
私たちの中には雨男、雨女がいなかったようで、この日もガスがかかったとはいえ、花を見るのは何の支障もありませんでした。女将のお勧め通り、素晴らしいところでしたよ。
はるる
長さん
八方池山荘に泊まりながら、雨だったとは残念でしたね。7月初旬が一番花が多い時期らしいです。この時期で晴れの日なら最高です。
春夏冬
転校がコロコロ変化しますね?
キバナイカリソウが面白い。
長さん
よく言うでしょう、山の天気と女心は変わりやすいって(笑)。
イカリソウって、和船の碇に似ている故の命名です。