昼食後、御幸ヶ原から男体山を周回する自然研究路を歩きたかったのですが、途中崩落した場所があるとのことで、現在は周回出来ないそうです。やむを得ず、自然研究路を右手に少し進んだあたりで小さな花を探しました。
今回はその中から、ナデシコ科の花を取り上げます。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)
ナデシコ科ミミナグサ属の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物
名の由来は、対生する葉をネズミの耳に例えたとするのが通説
菜は食べられるから。オランダはヨーロッパ産だから
花径は7~8mm。花弁は浅く2裂し、柱頭は5裂する
ミミナグサの花柄はオランダミミナグサより
ずっと長く、茎や岳の部分が暗紫色である
ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属(ウシハコベ属)の越年草(多年草)
ハコベより大きいので、ウシハコベと名付けた
花径は8~10mm。花弁は深く2裂し、花柱が5本ある
(コハコベやミドリハコベの花柱は3本)
ノミノフスマ(蚤の衾)
ナデシコ科ハコベ属の一年草(越年草)
名の由来は、小さな葉をノミの夜具にたとえたもの
衾は平安時代などに用いられた古典的な寝具の一種
花径は5~10mm。花弁は深く2裂し、柱頭は3裂する
花弁が萼片より短いノミノコブスマというのもあるそうだ
ツメクサ(爪草)
ナデシコ科ツメクサ属の一年草(越年草)
名の由来は、細くて曲がった葉を鳥の爪に見立てたもの
花径は4mmほど。花弁は卵形、雌しべの先端は5裂する
花はノミノツヅリに似るが、葉の形が全く異なる
御幸ヶ原から見た北側の風景です
ナデシコ科ミミナグサ属の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物
名の由来は、対生する葉をネズミの耳に例えたとするのが通説
菜は食べられるから。オランダはヨーロッパ産だから
花径は7~8mm。花弁は浅く2裂し、柱頭は5裂する
ミミナグサの花柄はオランダミミナグサより
ずっと長く、茎や岳の部分が暗紫色である
ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属(ウシハコベ属)の越年草(多年草)
ハコベより大きいので、ウシハコベと名付けた
花径は8~10mm。花弁は深く2裂し、花柱が5本ある
(コハコベやミドリハコベの花柱は3本)
ノミノフスマ(蚤の衾)
ナデシコ科ハコベ属の一年草(越年草)
名の由来は、小さな葉をノミの夜具にたとえたもの
衾は平安時代などに用いられた古典的な寝具の一種
花径は5~10mm。花弁は深く2裂し、柱頭は3裂する
花弁が萼片より短いノミノコブスマというのもあるそうだ
ツメクサ(爪草)
ナデシコ科ツメクサ属の一年草(越年草)
名の由来は、細くて曲がった葉を鳥の爪に見立てたもの
花径は4mmほど。花弁は卵形、雌しべの先端は5裂する
花はノミノツヅリに似るが、葉の形が全く異なる
御幸ヶ原から見た北側の風景です
(つづく)
この記事へのコメント
ミキ
つかないですが、こんなに鮮明な画像を
見ると違いが判りますね。ことに爪草は
初めて見ました。
筑波山へは以前登りましたが、今は
とても無理だなぁと感じました。
長さん
小さい花だったのでマクロレンズを使って、何枚も写真を撮りました。オランダミミナグサ以外は、初めて認識した植物なので、これだけでも筑波山に歩いて登った甲斐がありましたよ。
nobara
そこらあたりで見かけるお花ですが・・・
筑波山で見た?のが、誇れますね((((^Q^)/
私はノミノフスマやノミノツヅリは好きなお花です。
ミミナグサが素晴らしく撮れていますね☆
長さん
今回取り上げた花たち、オランダミミナグサ以外はお初なんですが、山でなくても見られるのですよね。登山者が多いから、知らず知らずに靴か何かに種が付いて持ち込まれたのかも知れませんね。
私がしつこく写真を撮っているので、妻は呆れて先に御幸ヶ原に戻ってしまいました(笑)。
目黒のおじいちゃん
新宿の伊勢丹屋上の件、先刻nobaraさんのコメント欄お借りして書いておきましたが、あそこは元々教えて頂いた庭園でした。東京を離れておられる間スピーカーになってました。
shuuter
再度確認しておく必要があるようです。
探しに出てみます。
みっきい
きれいな写真で説明してくださいますが、私には
恥ずかしながらみんな同じに見えてきます。
小さい可愛い花ですね!
最後の写真、やはり1000メートルは高い山ですね!!
信徳
小さな花シリーズですね。
小さな花は探す苦労、撮る苦労、二重苦です。綺麗に撮れていますね。
長さん
おじいちゃんも奥方からブーイングがあるほど写真を撮られるのですね。好きなものを撮るにはじっくり時間を掛けなくちゃねー。
Iガーデンはnobaraさんがご推奨だったのですか。妻が興味を示していました。
長さん
ノミノフスマはウシハコベかと思って撮影したものです。画像を拡大して、花柱の様子が違うのに気付いたのですよ。shuuterさんもルーペを持って行って、ノミノフスマかウシハコベか、確認してみて下さい。
長さん
こうして小さい花も画像を拡大して丹念に観察してみると、違いが分かってきて面白いです。
筑波山は回りに高い山がないので見晴らしは良いですよ。
長さん
他にめぼしい花がなかったので、目についた小さい花を探して写真を撮りました。マクロレンズで這いつくばるようにして撮りましたが、私にとっては初めてのものがあって嬉しいです。
ポン太
長さん
デジタル一眼にマクロレンズを付けて撮影しています。これだと花にかなり接近して撮影出来ますので、小さな花を撮るときは便利です。でも、ピントが合う範囲が狭く、手ぶれにも注意しないといけないので、時間を掛けて何枚も撮らなくては、なりません。下手な鉄砲何とやらの世界です(笑)。
eko
並べられていると違いが良くわかりますが、別々に見たら悩みますね。
ノミノフスマ、ツメクサは初めて見ます。ほんとに小さな花ですね。
春夏冬
長さん
別々に見たら多分違いに気づかないでしょうね。特に、ウシハコベとノミノフスマはそっくりですから。私も画像を見て分かったのです。
長さん
マクロレンズは、肉眼では見えないものが見えてくるから面白いですよ。
なおさん
ケン坊
今回は小さな花に的を絞ったような...どんな花でも花弁がありシベがあり、観察のポイントによっては結構楽しめるかも知れませんね。
すーちん
ミミナグサという名も
初めて知りました
小さい花可愛いですね
mori-sanpo
ツメクサ、初めて拝見しました。可愛い花ですね。
長さん
めぼしい花がないので苦肉の策みたいなところがありますが、こうして小さな花をマクロの目で観察すると、違いが分かってきて面白いです。
長さん
小さな花を目にしていてもこんなに近くにして見ることはないですから、しべの先端の違いなんかも分かってきて、結構楽しめることは事実です。
長さん
オランダミミナグサやハコベの仲間は結構身近なところで咲いているのですが、そこまで目が行かないのが日常でしょうね。
長さん
登山するのに三脚は重いですから持って行きませんでした。小さい花をマクロで手持ち撮影するのは一苦労です。
りりい
大きいカメラを持って登山することからして大変なことです。私には、やっぱりコンデジが似合っています。
長さん
デジイチに、交換レンズ、ペットボトルなど、全部で3kgほどありますから、結構疲れました。でも、可愛い花が撮れましたから、満足です。
はるる
私などには名前も違いもわかりませんが、立派な一つの花として美しいと感じます。
このたびは気持ち玉をいただきましてありがとうございます。
長さん
小さな花もマクロレンズを向けると、それぞれ美しいものなんだと分かってきて、面白いです。