野口雨情の生家・資料館、国民宿舎鵜の岬

春の茨城温泉旅行(7)
 3月21日、茨城県北部を旅行しています。
 五浦(いづら)の天心遺跡から車で10分少々、野口雨情の生家と資料館に立ち寄りました。見学は15時までなので、ダメかなと思ったのですが、幸いにも見学のOKが出ました。
 2階建ての建物が野口雨情の生家で、明治時代の初めに建てられています。
画像

 冠木門をくぐって見た生家の南面です。
画像

 水戸光圀がこの家を訪れた際、海がよく見えたので「観海亭」と名付けたそうです。
 東日本大震災の津波によって床上浸水し、それを機に基礎や土台を含めて大改修が行われたそうです。
 中を見せていただきました。
画像画像

画像
 野口家は水戸藩郷士の家柄。雨情の父親は廻船業でしたが、船が沈没し、積み荷を補償するため財産を失います。
 雨情は栃木の資産家の娘と政略結婚させられるも、うまくいかず、職を転々。事業にも失敗。一時は冠木門の銅や門の脇に植えられたサルスベリの名木(写真右)も売ろうとしたくらい貧乏だったとか。
 雨情の名が全国に知られるようになったのは大正8(1919)年、37歳の頃からだそうです。その後、数多くの童謡などを世に出したのはご存じの通りです。

 生家の隣に野口雨情資料館があります(平成11年に新築)。館長(雨情の孫娘)のご主人が資料などについて詳しく解説してくれました。内部は撮影禁止です。
画像

 茨城県立国民宿舎「鵜の岬」(HPはこちら)への到着は17時45分頃。
 部屋は広めのツインルームです。1泊2食付きで1名11,000円前後(夕食のコースによる)という安さですから、かなりの人気です。
画像画像

 夕食前にゆっくり温泉に浸かります。写真は撮れなかったので、.パンフレットの写真です(女性用の展望風呂)。
画像

 本日はお疲れさまでした。先ずは乾杯。料理はBコースです。
画像

 夕食後撮影した、ロビーの生花です。キク、シンビジウム、レンギョウ、グラジオラス、コボウズオトギリの実、コデマリなど。
画像

 (つづく)


~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

水戸市植物公園の鑑賞大温室にて(4)

パキスタキス・ルテア  和名はウコンサンゴ(鬱金珊瑚)
キツネノマゴ科の低木。原産は中南米・西インド諸島
画像

コダチヤハズカズラ (木立矢筈蔓)
キツネノマゴ科の蔓性常緑低木。 原産地は西アフリカ
画像

タンドク (檀特、曇華)
カンナ科の多年草。原産はカリブ諸島、熱帯アメリカ
画像
タンドクの実
画像

 3月21日撮影。

この記事へのコメント

  • 寿々木

    春に温泉旅行、優雅ですね。国民宿舎、申し込むのが大変でしょ、お料理立派ですね。
    2014年03月31日 17:21
  • 無門

    こんにちは

    名家に生まれながら
    苦労された雨情
    その中で
    感性が磨かれていったのでしょうね
    2014年03月31日 17:25
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ここは露天風呂がないのが玉に瑕なんです。
    シーズン中はハガキによる抽選なのですが、それ以外は電話でOKになることが多いです。
    2014年03月31日 18:18
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    裕福な家柄からどん底まで味わった雨情ですから、詩にも深みが出来たのかもね。
    2014年03月31日 18:19
  • shuuter

    野口雨情 くろうしたのですね。

    童謡にも その経験がいい形で出たのでしょかね。
    人生順風のみで終わることは少ないですね。
    2014年03月31日 18:50
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    雨情は満州に渡って一旗揚げようと思ったのですが、ここでも失敗したそうです。苦労した人が心温まる童謡で子供たちを幸せにしたんですから、人生経験が生きたのでしょう。
    2014年03月31日 20:56
  • 黄昏龍

    今晩は~
    鵜の岬にお泊りにならえてたのですね・・
    なかなかこの国民宿舎は予約が取れにくい
    と聞いておりますが・・・
    羨ましい限りです。
    野口雨情の童謡はいつ聞いてもよいですよねぇ~
    2014年03月31日 21:05
  • なおさん

    五浦には行ったことがないのですが、野口雨情の生まれた家と資料館があるのですね。サルスベリの樹はなかなか大きいもののようですから、花時に行くと見事でしょうね。

     長良川などの鵜飼の海鵜は鵜の岬の断崖で捕獲して馴らすのだそうですね。TVで捕まえるところを見たことがあります。
    2014年03月31日 21:21
  • eko

    野口雨情、苦労をされているんですね。その経験が素晴らしい作品を生み出す力になったのでしょうね。いつ聴いても雨情の童謡は良いですね。
    鵜の岬の国民宿舎、人気のお宿でしょう。お食事も豪華で美味しそうです。
    2014年03月31日 21:22
  • 長さん

    黄昏龍さん、コメントありがとうございます。
    この国民祝は、ハイシーズンは予約が取りにくいですが、平日宿泊だと空いていることがあります。今回は2ヶ月以上前に予約しました。
    雨情作詞の童謡は誰でも歌ったことがありますよね。
    2014年03月31日 21:48
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    雨情の生家には大きなサルスベリが2本ありました。雨情が売ろうと思ったくらいですから、古木なんでしょうね。
    ウミウは保護鳥ですから原則捕獲禁止なのですが、唯一鵜の岬で必要数に限って捕獲が許可されているそうです。
    2014年03月31日 21:51
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    雨情の経歴を知ると、彼が作った詩は改めてその良さが分かるような気がします。シャボン玉の二番は早世した雨情の子供を偲んで作ったのだと説明がありました。
    旅館の食事は多すぎるので、この位が適当だと思います。
    2014年03月31日 21:58
  • ポン太

    合唱で雨情の歌を歌うことがありますが「シャボン玉」が夭折した子どもへの鎮魂の歌ということくらいしか知りませんでした。いろいろな人生を生きた人なのですね。
    国民宿舎、どこも人気があるようですね。鵜ノ岬の国民宿舎、お部屋も展望風呂も料理もロビーの花もいいですね。
    2014年03月31日 22:15
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    シャボン玉の詩は早世した子供を偲んたものだそうですが、七つの子は雨情の息子さんが7歳の時に作ったのだそうですよ。
    この国民宿舎は休前日はかなり混んでいるようです。私たちリタイア組は平日が狙い目なんです。
    2014年03月31日 22:31
  • 信徳

    お早うございます!
    ♪からす何故無くの、からすの勝手でしょ・・・を思い浮かべてしまいます(笑)。
    海鮮料理が美味しかったでしょう。
    2014年04月01日 05:48
  • ケン坊

    おはようございます。
    雨情の生家は残念ながらまだ見てません。前回は道に迷い結果的にスルーしちゃいました。
    宇都宮には住んでた家とお墓はありますが...
    国民宿舎は最近数は減りましたが、海岸を前にしたお風呂も海の料理も最高ですね。
    2014年04月01日 06:43
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    からすの勝手でしょ、なんて替え歌にされちゃって、雨情が天国で怒っているでしょうね。
    料理は以前泊まった時は多すぎたので、今回はBコースにしました。
    2014年04月01日 08:16
  • nobara

    野口雨情は合唱をしてる人にとっては
    とてもお世話になってる方ですね。
    恋多き方だったらしいので
    そういう感性が豊かでいらしたのかしらね。
    写真撮影はNGなんですか?
    休暇村とか国民宿舎とか
    この頃企業努力?なさってて
    お安く地域のお料理など素晴らしいです。
    九州の休暇村は制覇しました(笑)
    お料理も活け花も豪華ですね~
    2014年04月01日 08:38
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    6号線沿いに雨情の生家の案内板があるのですが、ちょっとくすんでしまって見難いです。今度行かれる際は、北茨城市歴史民俗資料館を目標にしてください。
    宇都宮に住んだのは亡くなるまでの1年間ほどだったそうですね。
    この国民宿舎、値段もリーズナブルで良いですよ。
    2014年04月01日 09:11
  • すーちん

    お早うございます。
    国民宿舎大いに利用すべき
    ですね、広い立派なお風呂
    お料理も選べるんですね
    2014年04月01日 09:20
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    野口雨情の詩が良いのに加え、中山晋平が曲を付けたので、一気に有名になったようです。最初の結婚は雨情の意に沿わないものだったそうで、後に協議離婚しています。再婚したのは3年後だそうです。
    この国民宿舎は夕食が選べるので、たくさん食べられない私たち年寄りには好都合な宿です。
    2014年04月01日 09:21
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    1泊2食というと豪華夕食がセットになった旅館が多いですが、ここは事前に選べるので、とてもリーズナブルです。
    写真は女性用の浴室で、眺めはとても良く、太平洋から昇る朝日が拝めます。
    2014年04月01日 09:24
  • mori-sanpo

    野口雨情の生家は茨城県北部でしたか。
     雨情の童謡は、いつどこで覚えたのか定かではありませんが、かなりの数の歌詞を憶えています。童謡とはそんなものなんでしょうね。
     海に面した露天風呂のある国民宿舎は、なかなか良さそうですね。
    2014年04月01日 09:57
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    雨情の童謡は、歌詞を伝えられれば、ああこれもかと思うものがたくさんありますね。
    男性の浴室は北方向しか見えませんが、それでも8階からですからとても良い眺めです。お薦めの宿の一つですよ。
    2014年04月01日 12:18

この記事へのトラックバック