3月21日15時頃、茨城県天心記念五浦美術館(HPはこちら)に到着しました。あと5Kmほど走ると福島県の勿来の関があるという、茨城県の最北部です。五浦はいづらと読みます。
五浦は岡倉天心が住んでいたことでも知られていますが、この地に茨城県が、「岡倉天心をはじめとする五浦の作家を顕彰し、日本美術の情報の発信基地とする」等の目的で、平成9年11月に開設したのがこの美術館です。
まず、岡倉天心記念室を見学しました。室内は撮影禁止のため、入り口に掲げられた天心のレリープを係員の許可を得て撮影しました。
記念室では、書簡や遺品など貴重な資料によって、近代日本美術の発展に大きく貢献した岡倉天心の業績が紹介されているほか、横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山ら五浦の作家たちの作品も紹介されてています。
記念室の様子です(美術館のHPから)。
美術館の北向きの窓からは小名浜港方面が見渡せます。
企画展では、「生誕100年 佐藤太清展」が開催されていました。
佐藤太清は、戦後の日本画壇を代表する作家として活躍した人で、平成4年(1992)に文化勲章を受章しました。
ここも撮影禁止なので、企画展のチラシ表裏と、買い求めた絵はがきを貼り付けておきます。
(表面) 「雪つばき」(部分)は佐藤太清の代表作の一つ。
(裏面)左上の「かすみ網」は、昭和18(1943)年、新文展で初入選した作品。その後、花鳥風景画という新分野を確立しました。
美術鑑賞の後、天心邸や六角堂がある、茨城大学五浦美術文化研究所を訪ねます。
(つづく)
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水戸市植物公園の鑑賞大温室にて(1)
3月21日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
shuuter
野花の写真にも自分お気持ちがでるものを撮りたいと思って努力しているのですが、難しいです。
何事もやりだすと 奥が深いです。
長さん
茨城県としてはかなりの資金をつぎ込んだ施設だと思われます。
ここは海面よりかなり高いですが、六角堂は基盤を残して流されてしまいました。次々回に報告します。
長さん
佐藤太清は戦後日本を代表する画家だけに、その作品は素晴らしいものが展示されていました。
野の花や木の花は咲いている位置が低かったり、高かったり、また、小さくて風に揺れたりで、なかなかうまく撮らせてくれませんよね。
みっきい
いづらとは読めません。
企画展では、「生誕100年 佐藤太清展」戦後を代表する画家との事ですが、お名前は知りません…。
美術館にも関心を持っていますが、知らないことばかり…。
植物の名前も知らないという、今まで何を見てきたのだろう?と思います…反省。
温室の『カトレア』の次の『エピデンドラム』が、13日にわが家へ嫁入りしてきてくれて、今目の前に花があるというのがうれしいことです!直立しています。
不明と言う花ですが、調査中なのね?
見たことがあるような気がします。
勿論名前はわかりません!!
長さん
五浦はいつうらが訛っていづらになったようです。
私も日本画には疎く、この旅行の企画を作るときに佐藤太清の名を初めて知りました。
エピデンドラム、お嫁入りしてきたんですよね。
ランの花の写真から名前を調べるのは、じつは大変なんです。何しろ種類が膨大なのですから…。
ポン太
黄昏龍
ゆきつばきの絵良いですねぇ~
天上の雲のすきまで、雀が遊んで
いるように見えるから面白いですね。
nobara
エピデンドラムはそれだけでブーケみたいで可愛い蘭ですよね。結構好きな子です☆
最後のもなんだか見た事あるような~
アスコフィネティア?フウランとの交配?みたいな。
葉っぱは見えてるポトスみたいなのだったら全くの見当外れですね~
長さん
天心は五浦に日本美術院を移し、橋本雅邦、横山大観、下村観山、菱田春草らを呼び寄せたそうです。
佐藤太清の日本画は大作が多く、圧倒されました。
長さん
「雪つばき」の図は、雪の周囲をぼかすことで椿を浮き出させていますが、雲がかかっているようにも見えますね。
eko
五浦(いづら)とは読めませんね。岡倉天心、横山大観はじめそうそうたる作家さんたちを輩出しているんですね。
「雪椿」は見たことがありますが佐藤太清さんのお名前までは知りませんでした。
エピデンドラム、可愛いですね。最後のラン、見たことがあるような気がしますが、名前はもちろん知りません。
長さん
岡倉天心ってすごい人物だったんですよね。今回、記念室の展示を観て、改めて学習しましたよ。
佐藤太清の名と作品は今回の旅行企画で初めて知りました。
エピデンドラムは小さな花が長い花茎の上にまとまって咲くので、切り花にしてブーケとして使っても面白そう。
ランは属による特徴が頭に入っていればすぐに分かるかも知れませんが、まだまだ勉強が足りません。
長さん
この美術館の近くの五浦温泉に泊まったことがあるのですが、この美術館の存在を知らず、もったいないことをしました。六角堂には行ったんですけどね。
佐藤太清は今回初めて知りました。昔、油絵を描いていたので、どちらかというと洋画が好きだったんですよ。
ランの名前はなかなか覚えられません。
ケン坊
震災の前の年に行ってきました...美術館は残念ながら休館日で入れませんでした。
1年後の震災で六角堂が流されたと知り残念に思いましたが、その後復旧したようですね。レポを待ちたいと思います。
菜の花
長さんの幅の広さに圧倒されながら拝見しております。
mori-sanpo
「自然が見せる美の瞬間」の作品、見てみたくなりました。
長さん
美術館が休館日だったとは残念でしたね。
六角堂は創建当時の姿に蘇りました。詳しくは、次々回に報告する予定です。
長さん
デンドロビウム・キンギアナムに間違いないようです。さすが、菜の花さんですね。
難にでも興味を持つ悪いヘキを持っているんです。広く浅くで、自慢できるものはないのですが…。
長さん
今まで、日本画を見る機会は多くなかったのですが、こういう名画をたくさん見られるのはとても良いことですね。まだ会期は続きますので、お薦めします。
すーちん
五浦は何時か行ってみたいと
思っている処です、
六角堂は被害受けたんですね
長さん
五浦美術館や天心遺跡は訪れる価値があります。行く機会があったら良いですね。
六角堂は東日本大震災の津波で流されてしまいました。