今回は中国の陶磁器その3です。 (解説は美術館の案内板より)
五彩 獅子唐草文 壷 (ごさい ししからくさもん こ)
古赤絵 景徳鎮窯 明時代 16世紀

肩部にみられるような三角形に区切られた上部の窓に、細かい地文を埋め、
その下に蓮のような花を描き、周りを赤で塗り込めるなどの手法に、金襴手
に共通する文様構成が見られる。
古赤絵 景徳鎮窯 明時代 16世紀
肩部にみられるような三角形に区切られた上部の窓に、細かい地文を埋め、
その下に蓮のような花を描き、周りを赤で塗り込めるなどの手法に、金襴手
に共通する文様構成が見られる。
古赤絵
明時代・萬暦期(1573~1620)以前の景徳鎮民窯で焼造された五彩磁を、日本で古赤絵と呼ぶ。
青花を併用せず、濃い赤を主として緑、黄などを用いており、賑やかな色彩が自由自在に躍っている。中国国内だけでなく、東南アジアへの輸出向けとして皿、鉢、合子壷などが量産された。
五彩 帆船図 大盤 (ごさい はんせんず おおばん)
呉州赤絵 漳州窯 明時代 17世紀

見込み中央に羅針盤と、その包囲を放射状に描き、西洋の帆船・巨大な
魚・上部は異国の大陸か、蓬莱山か、建造物が並ぶ陸地がある。
皿の縁周りには丸文の中に「近悦遠来」の4文字、楕円の窓にあるのは、
オウム(?)を左右に添えた西洋の紋章らしきものと、大きな花を中心に
葉やつぼみを配した文様がついに描かれている。
呉州赤絵 漳州窯 明時代 17世紀
見込み中央に羅針盤と、その包囲を放射状に描き、西洋の帆船・巨大な
魚・上部は異国の大陸か、蓬莱山か、建造物が並ぶ陸地がある。
皿の縁周りには丸文の中に「近悦遠来」の4文字、楕円の窓にあるのは、
オウム(?)を左右に添えた西洋の紋章らしきものと、大きな花を中心に
葉やつぼみを配した文様がついに描かれている。
呉州手
明時代末期から新時代初期にかけて主に福建省の漳州(しょうしゅう)地域で輸出用に焼かれた青花磁(呉州染付)、五彩磁(呉州赤絵)や、白泥で文様をあらわす「餅花手」を総称した日本での呼び名で、中国南方(呉)から来た焼き物という意味。欧米では汕頭港から輸出されたとして、「スワトウ・ウエア」と呼ばれた。
以下は、1階の常設展示からです。
衣を脱ぐ
ジャコモ・マンズー(イタリア、1908-1991) 1881年 ブロンズ

菩薩半跏思惟像
灰色片岩 ガンダーラ 3世紀頃

松岡美術館所蔵のガンダーラ仏教彫刻は、質・量ともに国内屈指のガンダーラコレク
ションとして知られている。中でも、この「菩薩半跏思惟像」はその代表的な作品である。
籐の台座に腰掛け、右足を左膝に上にのせ、左手に蓮華を持つその思索する姿は、
衆生をいかに救済するべきかを熟慮している姿だといわれ、類品中もっとも優美な
半跏思惟像となっている。
我が国の広隆寺や中宮寺にある国宝の菩薩半跏像の源流と考えられ、
東アジアの仏像のルーツを探る上で貴重な作品となっている。
ジャコモ・マンズー(イタリア、1908-1991) 1881年 ブロンズ
菩薩半跏思惟像
灰色片岩 ガンダーラ 3世紀頃
松岡美術館所蔵のガンダーラ仏教彫刻は、質・量ともに国内屈指のガンダーラコレク
ションとして知られている。中でも、この「菩薩半跏思惟像」はその代表的な作品である。
籐の台座に腰掛け、右足を左膝に上にのせ、左手に蓮華を持つその思索する姿は、
衆生をいかに救済するべきかを熟慮している姿だといわれ、類品中もっとも優美な
半跏思惟像となっている。
我が国の広隆寺や中宮寺にある国宝の菩薩半跏像の源流と考えられ、
東アジアの仏像のルーツを探る上で貴重な作品となっている。
今回で、松岡美術館所蔵品の紹介を終わります。
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シンビジウムのつぼみ
ウッドデッキに置いてあるシンビジウムに水を遣ろうとしたら、つぼみが出ているのに気付きました。戸外では気の毒と思って、居間に取り込みました。
固形の置き肥料をしてあるせいか、細い葉ですが、勢いがあります。
これが成長の早いつぼみ。
花茎は3本。他の花茎にもつぼみが見えてきました。


この記事へのコメント
みっきい
陶磁器は全然わかりませんが、見ているだけですばらしいものであることはわかります。
勉強させていただきました。
クンシランにつぼみが出てきたのですね!
お部屋に取り込んであげたのですね!
私の知っているクンシランは、このような形のつぼみではなかったように思います。
無門
美術品でもあり
歴史の大切な証人ですね
色々なものが
読み解けるのでしょう
bunko
毎日楽しみに美術品拝見しています。
クンシランはシンビジュームの勘違いでは?実は、我が家のシンビジュームも2本、同じような花茎が立ち上がっています。
shuuter
シンピジウム そだてていますか、蕾が膨らんできましたね。楽しみですね。
長さん
ロンドンやニューヨークのオークションで入手したものが多いそうですが、銘品揃いですね。
つぼみが出てきたのはクンシランではなく、シンビジウムの間違いでした。お恥ずかしい。
長さん
中国の陶磁器は色と文様だけでも制作された時代が分かるそうですね。門外漢には美術館の案内板は助かります。
長さん
ご指摘、ありがとうございます。何故シンビジウムをクンシランなんて書いちゃったんでしょう。私もボケ始めたかな(笑)。
長さん
陶磁器は使用中に割れたりするでしょうから、時代を経たものはそれだけで値打ちがあるようです。
このシンビジウム、頂き物ですが、丈夫で毎年咲いてくれます。
ポン太
nobara
私は青絵が好きなんですよね。
とはいいつつ、お正月の器は古赤絵みたいな骨董を使っていますが。やはり決まりごとがあるのですね。
シンビジウム、見事な花芽ですね~
お花が咲くからといって環境を変えるのはどうなんでしょう? 室内においてこのまま咲いてくれるといいですね。でも何年も咲かせていらっしゃるようだから大丈夫なんでしょうか・・・
なおさん
シンビジウムは蕾が見えてから咲くまでが長くまだかまだかとずいぶんシンボウするようですね。まちどおしいことでしょう。
eko
時代を経た陶磁器も素晴らしいですね。説明文で勉強させて頂きました。
シンビジュームに花芽がついて咲くのが楽しみですね。
我が家のもつぼみが付いています。咲いたら撮りますね。
長さん
広隆寺や中宮寺の半跏思惟像はとてもスマートですが、このポーズはよく似ていると思います。お顔の方は民族によって理想のモデルが違うのでしょう。
長さん
nobaraさんは青絵がお好きなんですよね。お正月の器はやはり少し華やかな方が良いのかも知れません。
シンビジウム、毎年、つぼみがつくと室内に取り込んでいるんですが、環境を変えない方が良いですか。なんだか可哀想な気もするんです。
長さん
シンビジウムは、今年は蕾が付くのが早いような気がしており、例年より早く咲くのでは、と期待しています。
長さん
もともと仏教はインドが発祥の地ですから、仏教彫刻もここがルーツということになりますね。
赤絵や呉州手、お宝艦艇では良く出てくる名前ですが、こうして解説板がついているとよく分かりますね。
我が家のシンビジウムは花が小さいし、色も良くないので、お見せ縷々ほどのものではないのです。
ケン坊
おぉ~ シンピジウムの花芽が元気そうですね~
少し早いような気もしますが...我が家は見る人ばかりでいつの間にか姿を消しちゃいました>笑<
やはり生き物ですから手間をかけないと、綺麗な花を毎年咲かせるのは難しいですよね。
長さん
1月始めにこんなに蕾が見えたのは初めてです。
特に手間をかけているわけではないのですが、毎年咲いてくれます。しかし、花の大きさはイマイチなんです。
寿々木
長さん
今年は蕾が出てくるのが早いような気がします。これも戸外に放置してあったのですが、蕾を見たので部屋に取り込みました。花が咲くまで戸外で放置した方が良いですか?
信徳
長さん
故宮博物院を30分くらいですか。国宝クラスのものを厳選してみてももっとかかりそうな気がしますが。私は目利きが出来ないから端から見ていくしかありません。
tomi
今年もよろしくお願い致します、先日お聞きしたのは「松方コレクッション」でしたね、こちらは 松岡コレクッションですか、何方の寄付でしょうか 松岡さんは。
シンビジュウム咲き始めましたね、我が家の一番乗りは外に出しっぱなしの紫です、今 ゴールド色が芽を出し始めています、これからホワイトやなにやら種々咲くのですが根分けをしないので ステーム短くなって何とかしなければと思っては時期を逃しています。
長さん
松岡美術館は松岡地所の創業者で、78歳頃から本格的に書画骨董収集し始めた方です。個人の所蔵品ですが、多くの人に見てもらうべきとの考えで美術館を創設されました。写真撮影可となっており、日本の美術館としては異例と言うべきです。
我が家のシンビジウムは丈夫で長持ちするタイプですが、花はちょっと見劣りがするのです。
すーちん
シンビジウムは放りっぱなしです(笑)
立派な蕾付いてますね、折れやすい
ので添え棒をしてあげると良いかも
しれませんね
長さん
シンビジウムの花茎は斜め上に伸びるので、毎年支柱を立てています。
過去に、ものが当たっただけで折れたことがありますよ。
ミルキー
ございました。
シンビジウム=可愛い蕾が付いていますね。
春が楽しみですね。
長さん
シンビジウムの花茎はあまり伸びませんが、今は3本ともつぼみがたくさん見えてきましたよ。