松岡美術館 中国と日本の陶器(3)

 松岡美術館で展示されていた「松岡コレクションでめぐる旅」(2013/10/3~12/23)の「やきものどこへ行く」で見た中国と日本の陶磁器を紹介しています。
 今回は中国の陶磁器その2です。 (解説は美術館の案内板より)

青花 牡丹唐草文 水注 (せいか ぼたんからくさもん すいちゅう

景徳鎮窯 明時代 永楽期 15世紀
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青花 噴水図 水注 (せいか ふんすいず すいちゅう

「大明嘉靖年製」銘 景徳鎮窯 明時代 16世紀
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欧米で「魔法の噴水」と呼ばれる図柄で、これも中近東に類品が見られる。


五彩金襴手 人物図 仙盞瓶
ごさいきんらんで じんぶつず せんさんびん

「富貴佳器」銘 景徳鎮窯 明時代 16世紀
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金襴手
 織物の金襴からついた日本での呼称。赤を主体とした五彩磁に金彩を加えた豪華さと緻密な文様が、元禄時代(1688~1704)の富裕な商人たちに好まれ、茶道具としてももてはやされた。手にとって賞玩するにふさわしい作品といえよう。
 これらは明時代の嘉靖期(1522~1566)から萬暦期(1573~1620)にかけて景徳鎮民窯で作られ、東南アジアやイスラム圏に渡っているが、特に日本人が好んだようである。


青花 龍唐草文 天球瓶 (せいか りゅうからくさもん てんきゅうへい

景徳鎮窯 明時代 永楽期 15世紀
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 次回は常設展からお届けします。
 (つづく)


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シコンノボタン

 昨年12月22日に一輪だけ咲いた我が家のシコンノボタンです。白かったしべが紫色を帯びてきましたが、寒い中、まだ咲き続けています。
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 寒さに強いプリムラ・ジュリアンも元気です。
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 1月6日11時撮影。

この記事へのコメント

  • だるま

    明けましておめでとうございます(*^_^*)

    日本と中国の陶磁器を同時に展示され、観られるのはいいですね(^^)黄色が皇帝の色ですか、貴重な原料で色を出す事が難しかったのでしょうか。その時代にイスラム圏に渡っていた事にもビックリしました。持つところが細いのがこの時代の流行り?
    私が握ると(握力あるので)折れないかと心配してしまいます(~_~;)
    シコンノボタン、鮮やかな色で綺麗~、
    可愛い姿ですね。
    2014年01月06日 15:59
  • 花咲か爺

    本年も宜しくお願い致します。
    磁器の絵付けなども400年ほど昔の物と思えぬほどのモダンな物がありますね。
    寒い中で1輪凛として咲くシコンノボタン、健気ですね。
    2014年01月06日 16:44
  • shuuter

    3番め 紅い色は伊万里の色にも通ずるものがありますね。
    壺の形もそれぞれ独特で 王宮で使われたものですか。
    2014年01月06日 17:12
  • 寿々木

    露地でシコンノボタンが咲いているのですか。寒さよけの対策はどうしてみえるのでしょうか。
    2014年01月06日 17:22
  • 長さん

    だるまさん、今年もよろしくお願いします。
    黄釉の説明は肝心の写真が抜けていまして、申し訳ありません。
    水差しの把手の細さ、即ち、技巧の高さと言うことでしょうか。普通に持つだけなら壊れないと思いますよ(笑)。
    シコンノボタンの花期は12月までなんですが、まだ咲いていて嬉しいです。
    2014年01月06日 17:51
  • 長さん

    花咲か爺さん、今年もよろしくお願いします。
    銘品のデザインというのは時代を超えても新鮮さが感じられますね。
    最初に咲いた一輪がまだがんばってくれていますが、寒さのせいでしょうか、次が続かないのです。
    2014年01月06日 18:05
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    この時代の赤絵や五彩は日本人が好むものだそうで、伊万里焼もそうした好みに合わせて発展したのではないでしょうか。
    黄釉の説明の中で王宮で使われたと書きましたが、該当作品の写真がないので、囲み部分を削除しました。申し訳ありません。
    2014年01月06日 18:10
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    シコンノボタンは耐寒性に難がありますが、南関東以南なら越冬可能と聞いています。今のところ元気なのですが、鉢植えなので、もっと寒くなったら室内に取り込みます。
    2014年01月06日 18:12
  • suikoushiya

    明けましておめでとうございます。
    今年も宜しく御願い致します。
    長さんの多彩な話題を楽しく拝読させていただいております。
    日本の文化の原流はやはり!西の大陸、半島 と感じます。
    されど、複雑な思いもよぎりますが・・・。
    当時は「芸術家・作家」では無く、陶工という一般の工人の手に寄るものが殆ど。作意の無い作風は正に「民芸」の粋。
    文化は混ざり合って触媒となり新たな物が生まれる。
    この世界だけには純粋な思いだけで繋がりたいものです。
    2014年01月06日 18:21
  • 長さん

    suikoushiyaさん、今年もよろしくお願いします。
    中国の絵画や書はきちんと芸術として評価され、名前も残っていますね。それに対して、陶磁器はあまりにも身近なため、芸術として評価されない時代があったのでしょうね。
    芸術の世界は国の思惑や政治姿勢にかかわらず交流を持ちたいですね。
    2014年01月06日 18:34
  • 目黒のおじいちゃん

    すばらしい展示にワクワクしています。昔台湾の故宮博物館へ行って感激してからもう一回行きました。展示が変わるので全部見るには一生涯かけても足りませんね。
    文明の先進国には謙虚に学ぶことが多いと思います。
    2014年01月06日 19:00
  • 無門

    こんにちは

    龍唐草文
    三本爪の龍ですね
    寺院に奉納されたのかな
    素晴らしいものばかり
    目の保養になりますね
    2014年01月06日 19:12
  • なおさん

    細い持ち手ですと、ポロリと欠けそうで、なんだか持つのもコワイですよねえ。やはり庶民には100円ショップで売っているような安いモノのほうが精神的にも安心??できます。貧乏性にできているのです。

     うちでも花屋さんで買ってきたプリムラは可愛く咲いています。この頃は薔薇咲きのようなものもあるのですね。
    2014年01月06日 19:15
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    故宮博物院の所蔵品は膨大な数だそうですね。一度は行ってみなければと思っています。北京の方もですが、今は時期が悪いですね。
    2014年01月06日 20:54
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    龍唐草文、三本の龍の爪がはっきり描かれていますね。
    松岡清次郎氏はロンドンやニューヨークのオークション等で入手されたようです。
    2014年01月06日 20:59
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    これだけ持ち手が細いと、実用品と言うより観賞用と言うべきですね。
    陶磁器は現代作家のものでも大変高価です。庶民には手が出ません。
    プリムラはいろいろ園芸種がでているようで、バラ咲きも目にしました。
    2014年01月06日 21:03
  • ケン坊

    こんばんは。
    シコンノボタンがこの時期に咲いているとは驚きですね~
    わんぱく公園の恐竜館で咲いているのを良く見かけますが、先月末は見かけなかった...
    やはり長さんちのほうは暖かいんですかね?
    2014年01月06日 21:28
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    シコンノボタンの屋外での冬越しは南関東以南だそうです。我が家はOKなんですが、いかんせん日当たりが悪い。ですから、開花が遅いのです。
    2014年01月06日 21:43
  • eko

    中国と日本の陶磁器が同時に見られるのは良いですね。
    持ち手の細いのが頼りなげに見えますが、当時の流行りのデザインだったのでしょうか。何世紀も前のいい作品は目の保養になります。
    シコンノボタン、まだ元気に咲いているんですね。可愛いし、シベのクルクルカールが面白いです。
    プリムラはお庭が華やかになっていいですね。我が家のも元気に咲いています。
    改めまして、本年もどうぞよろしくお願い致します。
    2014年01月06日 23:00
  • 長さん

    ekoさん、今年もよろしくお願いします。
    持ち手が細いのは、恐らく観賞用だからではないでしょうか。倒れたら割れそうなので、テグスで固定してありました。
    シコンノボタン、寒いと花持ちが良いのかもしれません。この花の次の花がなかなかさきません。もう室内に取り込まないとダメかもしれません。
    2014年01月06日 23:17
  • nobara

    景徳鎮の青絵は私の好きな
    ロイヤルコペンハーゲンと雰囲気が一緒です。
    西洋に影響を及ばしたのかなと思います。

    シコンノボタン、健気ですね~
    寒さに震えてる感は否めませんが・・
    日当たりがよさそうで羨ましいです。
    プリムラは可愛い~ですね☆
    2014年01月07日 09:16
  • 信徳

    お早うございます!
    こう言うものを見ていると中国の歴史が如何に凄いか良く分かります。その凄さを今に生かされていないのが残念ですね。面子だけは凄いのですが・・・
    2014年01月07日 09:55
  • すーちん

    お早うございます。
    繊細な構造ですね、手に取るのが
    怖い様です(笑)
    プリムラは之からずっと咲いて
    くれますね
    2014年01月07日 09:56
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    中国の陶磁器は世界に広まっていますね。日本の陶磁器も中国の技術を継承していますものね。
    シコンノボタン、今朝見たら花弁が2枚しかありませんでした。これが最後の美しさだったようです。
    シコンノボタンもプリムラもバルコニーの日当たりが良いところに置いています。
    2014年01月07日 10:14
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    中国の陶磁器は官窯となった窯で焼かれ、厳しい検査に合格したものが後世に伝えられているようですね。勿論、民窯で造られたものも良いものが残っているでしょうが・・・。
    2014年01月07日 10:18
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    細い持ち手は繊細さを感じます。実用品ではなく、解説にもあるように、「手にとって賞玩する」ものなのでしょうね。
    プリムラは寒い時期、嬉しい花です。
    2014年01月07日 10:20
  • 夕顔とひまわり

    遅ればせながら
    明けましておめでとうございます
    陶器も、中国の物はきらびやかですね~。
    どちらかといえば、日本の陶器が好きですが~。
    といっても、今、中国、韓国の歴史にはまっていますが~。
    今年も御健勝と、御多幸をお祈りいたします。
    2014年01月07日 10:36
  • 長さん

    夕顔とひまわりさん、今年もよろしくお願いします。
    中国の陶磁器も日本の陶磁器も同じかも知れませんが、歴史と伝統を重んじながら、その時代の文化や流行などによって文様が変わるのではないでしょうか。
    2014年01月07日 18:44
  • ミルキー

    綺麗な色に見惚れ
    400年もの過去から・・・・
    こんなにモダンな物を・・・・
    最高です。
    観ているだけで時間の経つのを
    忘れますね。
    2014年01月11日 17:41
  • 長さん

    ミルキーさん、コメントありがとうございます。
    陶磁器に詳しくない私でも、その銘品はやはり違うなーと言う感じがします。
    2014年01月11日 21:15

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