クリスマスを彩る植物展(その2)

 夢の島熱帯植物館で「クリスマスを彩る植物展」が行われていました。今回はその2です。

< クリスマスを彩る植物たち >

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ポインセチア

 赤と緑の対比が鮮やかで、クリスマスと言えば誰でも思いつく植物ですね。
 原産地のメキシコでは「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれているそうです。
 トウダイグサ科。

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西洋ヒイラギ

 ケルト人や古代ローマ人の時代から聖なる樹とされてきた西洋ヒイラギは、キリスト教の時代には、葉はイエスの茨の冠を、赤い実はイエスの地を象徴するようになりました。
 別名クリスマスホーリー、セイヨウヒイラギモチ。
 モチノキ科(日本のヒイラギはモクセイ科)。

ローズマリーと西洋キヅタ(アイビー)

 ローズマリー(シソ科。左下)は、古くから神聖な植物とされ、エジプトの王墓からも発見されています。
 アイビー(ウコギ科。右下)は、真冬でも落葉しないので、永遠に続く生の象徴とされ、クリスマスでは不滅の象徴として飾られるそうです。
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シクラメン

 クリスマスを代表する鉢花と言えばシクラメンですね。
 花茎がくるっと丸くなる性質があり、ギリシャ語の「キクロス(円や輪の意味)」が語源です。
 球根を豚が掘って食べたことから、英名は豚のパン、和名はそれを豚のまんじゅうと訳しました。
 サクラソウ科。


< クリスマスの食卓を彩る植物たち >


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クランベリー

 アメリカでクリスマスの食卓に上る七面鳥料理にクランベリーの赤いソースが添えられます。
 クランベリーの和名はツルコケモモ(蔓苔桃)。ツツジ科。
 北欧では豚肉料理で、リンゴンベリーのソースが添えられます。リンゴンベリーの和名はコケモモ(苔桃)。

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サフラン

 スウェーデンでは、クリスマスの時期になるとルッセカットというサフラン入りの黄色いパンが店頭に並びます。
 ケーキではなく、ルッセカットでクリスマスを祝うのだそうです。
 アヤメ科。小さい写真はサフランのおしべ。

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ジンジャー

 欧米のクリスマスではジンジャークッキーが付きものです。生姜の他、シナモン、ナツメグ、アニス、クローブなどの香辛料を加えるので、体が暖まるお菓子です。日持ちがするので、ツリーの飾り付けにも使われます。
 写真は、ショウガ科のグロッバ(別名シャムの舞姫)。左下はグロッバの花。右下は咲き始め。
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 12月12日撮影。

 次回は温室に入ってみます。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • なおさん

    前はポインセチアというと、緑と赤のものばかりでしたが、この頃苞葉がクリーム色のものなども見掛けますね。
     うちのヒイラギモチは今年は実をつけていないです。雑木林ではコナラの幹などにフユヅタが目立っています。
     原種シクラメンのヘデリフォリウムも葉がヘデラ(ツタ)に似ているところからの名ということですが、この花茎もくるりとらせん状になり、サイクルという名にふさわしくなりますね。

     赤い実のは、チェッカーベリー、ゴールテリア(ヒメコウジ)などと呼ばれるもので、丈低く赤い大きい実が付くので人気のツツジ科のものですね。こちらの実は食べられるのかどうかは知らないのです。まあ、毒ということもなさそうですが。軽井沢で秋口に買ってきたコケモモジャムはまだ開封していません。

     日本でも冬はショウガ湯などは体をあたためるのでイイですよねえ。
    2013年12月15日 15:49
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    最近ポインセチアの苞葉の色は赤の濃淡や斑入り、ピンク、クリームなど、多彩ですね。金色を吹きかけてあるのも見かけますが、これは邪道ですよね。
    ヘデリフォリウムは観葉植物としても楽しめそうですね。
    コケモモの実は生でも食べられるそうですよ。
    2013年12月15日 16:53
  • 寿々木

    まもなくクリスマスですね。海外でのクリスマスの飾り付けは綺麗です。子供達が「トリック オア トリート」と言って各家のドアを叩きます。来るとお駄賃をあげるんですよ。
    2013年12月15日 17:41
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    海外でクリスマスを経験したことはありませんが、ニューヨーク・ロックフェラーセンターのものは凄いですね。
    「トリック オア トリート」と言って子どもたちが回るのは10月末のハロウィンでしたね。
    2013年12月15日 17:53
  • ポン太

    私もこの間花苗屋さんでポインセチアやシクラメンなどを見てきました。一枚目の写真のポインセチアが金色に光っているのです。後から着色したものかお店の方に尋ねればよかったと後から思っています。ごく自然に金色でした。
    セイヨウヒイラギ、いつも紅葉を見に行くところに木があったのですが今年は切ってしまったのか無くなってしまっていて残念でした。
    グロッパの花って面白い形をしていますね。
    2013年12月15日 20:29
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    金色が入るポインセチアができたら楽しいですが、あれは後からスプレーみたいなものを吹きかけてあるようです。
    セイヨウヒイラギ、赤い実がご覧になれたら良かったのにね。
    グロッバの花はカールしたしべの先端に星があるんですよ(これはちょっと萎れていますが)。
    2013年12月15日 20:40
  • shuuter

    エラーが出てコメント 打てませんでした。

    爺さん婆さんには クリスマスはpassです。
    ポイントセチアや西洋ヒイラギ クリスマスには活躍いたしますね。
    シクラメンの鉢植えの部屋にあればクリスマスを盛り立てますね。

    クリスマスに爺さん婆さんにも プレゼントがあれば別ですけれど。
    2013年12月15日 22:28
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    爺婆だけの家ではクリスマスと言われたって特段何かをするわけではありませんね。でも、ポインセチアやシクラメンなんかは飾ってみたい気がします。
    2013年12月15日 22:34
  • 電光オズマ

    美しい植物の画像を楽しませていただき、ありがとうございます。
    私も植物の写真を撮り貯めています。写真の技術はまだまだですが、そのうち私も植物の記事もアップできればと思っています。
    また、拙ブログに画像のサイズの件で貴重なアドバイスをいただきましてありがとうございました。
    2013年12月15日 23:40
  • 信徳

    ポインセチア、シクラメンが園芸店に並びクリスマスムードを盛り上げています。孫達は電話ででプレゼントを要求して来ています。
    2013年12月16日 07:02
  • すーちん

    お早うございます。
    ポインセチア、短日操作
    したのですが、余り効果なく
    結局買ってしまいました(笑)
    寒さも影響するんでしょうね
    2013年12月16日 07:34
  • 長さん

    電光オズマさん、コメントありがとうございます。
    植物や花がお好きですか。私は退職後数年してから草花にきょうみをもつようになりました。探してみると、近所でも多くの種類があることが分かります。
    ブログの作り方でご質問があれば、メッセージでお尋ねください。
    2013年12月16日 07:46
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    我が家の近くの園芸店でもポインセチアやシクラメンがてんとうにならんでいます。Xmasプレゼントはパパママの役目なんですけどねー。
    2013年12月16日 07:48
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ポインセチアの短日処理は9月末ごろから40日間毎日確実に実施しなさいとネットに出ています。また、4月初めの切り戻しも大切なんだそうです。我が家はこれを知らず、赤くならないと捨ててしまったことがあり、以来買っていないんです。
    2013年12月16日 07:52
  • nobara

    クリスマスホーリー、かわいらしいですね~
    ぎざぎざの葉っぱもアクセントになっていますね。
    近所の生垣にヒイラギの花が満開で・・
    いい香りを放っていましたので・・
    夕暮れ時でしたが取って返してパチリしてきました。
    ポインセチア、見る分にはいいんですが
    私も敬遠気味?
    ショウジョウソウのようなのがまだいいかな?
    2013年12月16日 08:02
  • mori-sanpo

    クリスマスを彩る花たちはいずれも華やかですね。
     昨日、国府台の木内ギャラリーの近くで、セイヨウヒイラギの独得の葉と赤い実を見ました。別名、クリスマスホーリーですか。
     その近くで、ローズマリーとアイビーを見かけました。

     その近くで、
    2013年12月16日 09:05
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    常緑の葉に赤い実はよく目立ちます。西洋ではクリスマスホーリーが一番手に入りやすかったのではないでしょうか。
    ヒイラギの白い花は香りが良いですね。
    妻はまたぞろポインセチアに色目を使っています。また失敗するぞと言うと、「一年持てばいい」ですって。
    2013年12月16日 09:43
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    クリスマスには赤と緑のコントラストが好まれるようです。
    リースマリーやアイビーがクリスマスにちなむ植物とは知りませんでしたよ。
    2013年12月16日 09:44
  • 無門

    こんにちは

    クリスマスを祝うこと
    世界各地で
    それぞれの特徴を生かして
    楽しんでいるのですね
    2013年12月16日 11:14
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    クリスマスはキリスト教と共に広まったものですが、それぞれの地域の慣習と結びついて変化していったもののようです。
    2013年12月16日 12:06
  • ケン坊

    こんにちは。
    ポインセチアはクリスマスの花というイメージが完全に定着しましたね。
    そろそろ孫たちがくるので何かアイデアを考えたいですが毎年だとネタが枯れてしまって...
    2013年12月16日 16:32
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    園芸店も心得たもので、この時期になるとポインセチアやシクラメンが店頭に並びますね。
    お孫さんたち、爺婆の企画内容より、クリスマスをやってくれることだけで嬉しがる筈です。
    2013年12月16日 17:47
  • りりい

    夏に北欧へ行ったとき、ミートポール料理にベリーのソースがつきました。日本ではスイーツにクランベリーソースといおうイメージがありますが、料理のソースとしても甘酸っぱくて、とてもおいしかったです。
    2013年12月18日 15:19
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    国によって料理の仕方が違うように、ソースもその国の特色が出ているのでしょうね。
    2013年12月18日 21:17

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