サネカズラの実 & 南イタリア旅行記(29)

目黒・自然教育園にて(4)

 今日は「立冬」、暦の上では冬ですね。朝晩寒さを感じるようになりました。

サネカズラの実
 皆さんのブログで拝見していましたが、実物は初めて
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サネカズラとムラサキシキブの実
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 11月4日撮影
 (つづく)


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南イタリア旅行記(29) 10月1日(月) その4

 世界遺産シラクーザ オルティージャ島のアレトゥーザの泉

 昼食後、シラクーザのネアポリス考古学公園から南東方向へ約2Kmにあるオルティージャ島に向かいました。
 シラクーザは紀元前8世紀、ギリシア人が入り込んでから栄えた町で、アテネと同じくらい繁栄したと言われます。オルティージャ島はその中心地。天才数学者アルキメデス誕生した町でもあり、太宰治の小説「走るメロス」の舞台ともなりました。
 島の手前でバスを降り、橋を渡ってオルティ-ジャ島に入ります。10月なったのに気温はまだ高いです。
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 橋を渡るとこんな遺跡が現れます。島の西側に出るとマリーナ門があります。島は城壁で囲まれていたのでしょうか。
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 フォロ・イタリコと名付けられた並木道です。右手は港になっており、周囲はイオニア海です。
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 オルティージャ島の海岸線です。左端の男性が旭日旗に日本列島をあしらったTシャツを着ているのが面白い。
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 やがて「アレトゥーザの泉」に至ります。この泉は真水であるため、ギリシア人が住み着く理由にもなったそうで、「川の神アルフェウスから逃れようと、妖精アレトゥーザが泉になった」という伝説があります。
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 泉にはパピルスが茂り、魚(淡水魚?)やアヒルがのんびり泳いでいました。左下は、ガイドの説明を聞く一行です。
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 付近にはパピルスの製品を扱う土産物店が並びます。
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 左上の店でパピルスから紙を作る工程を説明してくれました。
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 パピルスの茎の皮をむく→芯の部分を薄くスライスする→水に浸して柔らかくする→井桁に編んで圧力をかけ、乾燥させる。そして、できあがり。
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 こんな道を歩いてドゥオーモ広場へ向かいます。
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 (つづく)

この記事へのコメント

  • コスモス

    サネカズラと聞き、百人一首を思い出しましたが、やはりそのようですね。「名にし負はば逢坂山のさねかづら…」
    ムラサキシキブと写っていて、古歌つながりですね。
    オルティージャ島は走れメロスの舞台になったところですか。青い空、紺碧の海が素晴らしい!
    2013年11月07日 20:06
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    サネカズラは万葉集にも歌われているそうです。一方のムラサキシキブは源氏物語の作者の名が先で、植物名としては江戸時代からと言うのが通説だそうです。
    太宰治の「走るメロス」は読んだことがないのですが、シラクスの町として描かれているようですね。
    2013年11月07日 20:49
  • ポン太

    サネカズラ、百人一首で名前は知っていたけれど見るのは初めてです。赤い実が目立つ季節になりましたね。
    「走れメロス」の舞台はこんな所だったのいですか。何度か読んだと思うのですがオルティージャ島というところが舞台なんて知りませんでした。パピルスで紙を作るのは何かで読んだ覚えがあります。
    2013年11月07日 22:00
  • eko

    もう立冬なんですね。ひと月のうちに季節が一気に進みました。明日はこの秋一番の冷え込みだそうです。
    サネカズラの実、初めて見ました。真っ赤なんですね。木々の実が目立つようになりました。
    オルティージャ島「走れメロス」の舞台なんですね。紺碧の海、バビルスの緑が綺麗です。
    バビルスから紙を作る工程、和紙を作るより簡単そうです。
    2013年11月07日 23:17
  • りりい

    オルティージャ島が「走れメロス」の舞台とは、全く知りませんでした。作家というのは、ここまで知っていて本を書くのですね。
    パピルスの説明をしている女性がとてもエキゾチックです。
    2013年11月07日 23:40
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの実は面白いですね。赤い粒の中に種が入っているそうです。
    メロスが親友と我が身を助けるため走って戻ってきたのがこのオルティージャ島かも知れません。
    パピルスは結構太い茎でした。
    2013年11月07日 23:49
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    昨日の朝も寒かったですが、明朝も寒いようですね。体が追いつかないで風邪を引かないようにしましょう。
    サネカズラは緑の小さな粒が大きくなるにつれて真っ赤になるようです。
    パピルスは古代エジプト時代に、もう使われていたそうです。
    2013年11月07日 23:52
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    走れメロスという小説も知りませんでしたから、当然、この記事を書くに当たって発見したことなんです。太宰治がこの地を知っていたなんて驚きです。
    パピルス作りの女性、美人でしょう。
    2013年11月07日 23:58
  • 行き当たりばったり

    今晩は。場所がいいと、誰もがそこに住みたいですから当時も奪い合いですね。だからこそ、城壁を作って防衛していたのでしょう。真水があったのも住み着く理由ですね。
    水を求めて---。
    2013年11月08日 00:06
  • なおさん

    ビナンカズラ(サネカズラ)がムラサキシキブに絡まっていましたか。いいところが撮れました。なかなかこういう組み合わせも見ようとしても見られないですよね。うちのも実が色付いてきました。
     
     かの「走れメロス」の舞台は此処でしたか。空が青く、いい感じのところですね。
     泉にはパピルスが生えて居ましたか。僕は温室の池でしか見たことないのです。
     韓国が難癖をつける旭日旗のデザインのTシャツ姿の男性もいましたか。日本びいきのひとですかねえ。
    2013年11月08日 05:21
  • 寿々木

    サネカズラの実、真っ赤になっていますね。ブツブツと実が生まれ出る様子は他の木ではあまり見られません。
    2013年11月08日 07:28
  • 長さん

    i行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    小さな島だと飲料水の確保は重要なことですから、この天然の真水はありがたかったでしょうね。
    2013年11月08日 07:59
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    サネカズラとムラサキシキブのツーショット、願ってもない機会でした。
    走れメロスはこの島を支配していた王様に一人で挑んだ男の話だそうですね。海に突き出すような形の島で、景色が良いです。
    感じと旭日旗のデザイン、このイタリア人は分かっているのでしょうかねー。
    2013年11月08日 08:06
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの実は独特な形をしていますね。万年青に実にちょっと似ているかな、とも思いますが…。
    2013年11月08日 08:11
  • nobara

    世界街歩き、してるようです。
    異国情緒、たっぷり!
    とても楽しいです。
    パピルス、どっかにお土産が有った筈!

    サネカズラの実、お初でしたか?
    実のなりようがおもしろいですよね。
    花も肉厚な感じでしたね。
    2013年11月08日 08:48
  • すーちん

    ティ―シャツの青年、メロスと
    親近感湧きますね(笑)
    2013年11月08日 09:49
  • 無門

    こんにちは

    サネカズラ
    90歳になった短歌の先輩が
    ミナンカズラと言って
    教えてくれました
    遠い日を思い出すように
    2013年11月08日 10:06
  • 信徳

    サネカズラの実が赤くなってきました。もう少し寒さが増すと蕩けるように赤くなってきます。この時期の赤いもの目立ちますね。
    2013年11月08日 11:00
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    最近、BSの旅番組をよく見ていますから、調子が似てきたのかも(笑)。
    サネカズラの実を初めて見ました。実は、花もまだ見ていないんですよ。雌花は既に好みを予測させる雰囲気があるようですね。
    2013年11月08日 14:35
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうござます。
    Tシャツの男性、果たしてこのマークを理解しているのでしょうか。それとも地中海の太陽をイメージしたのかな。
    2013年11月08日 14:36
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの別名はビナンカズラ(美男葛)と言います。昔、つるから粘液をとって整髪料に使ったからだそうです。
    2013年11月08日 14:38
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの実で全部がぷっくりと赤くなっているものを捜しましたが、まだ少々早いようでした。もっと熟すと鳥たちがやってくるでしょうね。
    2013年11月08日 14:40
  • shuuter

    サネカズラの赤い実 さがすのですが、自生の物にであえません。植物園の物は見たことあります。

    花も実を自生の物見ていませんので 探し続けています。
    2013年11月08日 17:12
  • mori-sanpo

    サネカズラの実、赤色が鮮やかですね。
     たしか、市川万葉植物園で標示板だけは見たような気がしますが、赤い実は初めて見るような感じがしますので、また出かけてみたいと思います。
     オルティージャ島の空と海は青くてきれいなようですね。
    2013年11月08日 17:26
  • まさちよ

    こんばんは!
    マムシグサ、名前ありがとうございました
    サネカズラの実、不思議です。
    中央にボールのような物があって、そのボールに丸い実が付いている?これは大きな木なのでしょうか?ビックリです
    パピルス、学生の時に習いましたね~。
    古代エジブト?忘れました…
    2013年11月08日 18:10
  • みっきい

    南イタリアの旅行記は知らないことばかりです。
    オルティージャ島のアレトゥーザの泉と言っても聞いたこともなく、パピルスのことも知りませんでした。
    ペイパーの語源であり、古くからあったのですね。
    羊皮より和紙より作りやすいようですね。
    古い歴史のある南イタリアなのですね!!
    2013年11月08日 20:02
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    サネカズラは、関東地方以西の丘陵地や山地の樹林内で普通に生えるとありますから、そちらの里山でも見つかって不思議ではないですよね。
    2013年11月08日 21:16
  • shizuo

    なんと、紀元前8世紀。
    シラクーザはアルキメデスが誕生した町なんですね。
    歴史のある街、よかったですね~、長さん。
    まだ散策してるような錯覚を覚えるのでは。
    まさかこの地で、「旭日旗に日本列島をあしらったTシャツ」を^^。

    さぁ、明日からまた連休。
    どこ行きましょうか~♪
    2013年11月08日 21:16
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの実は葉に隠れるようになっているようです。背を低くしたら、いや、視線を低くしたら見つかるかも(笑)。
    オルティージャ島では快晴で暑い日でしたから、空や海が綺麗に見えました。
    2013年11月08日 21:19
  • ケン坊

    こんばんは。
    サネカズラの実って変わっているように見えましたが、ケン坊の勘違いでしょうか?
    赤い実の中心に茶色のやや大きめの実のようなものが見えますが? 違いますかね~(錯覚かも...)
    ムラサキシキブとのコラボが面白いです。
    2013年11月08日 21:28
  • 長さん

    みっきいさん、コメントありがとうございます。
    パピルスから紙を作る方法は古代エジプトで発明され、古代エジプトの最重要輸出品だったとか。繊維を縦横にして、たたきつぶして乾燥させたものですから、正確には紙ではないのです。
    2013年11月08日 21:29
  • 長さん

    shizuoさん、コメントありがとうございます。
    アルキメデスが誕生した町だったなんて、帰国後調べて分かったんですよ。
    旭日旗をあしらったTシャツを着たお兄ちゃんに親しみを感じましたが、本人はそれと知って着用しているんですかねー。
    2013年11月08日 21:32
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    サネカズラの実って、丸い芯からつぶつぶが膨らんできて、かなり独特の形ですね。丸い芯は花托と言って、めしべの根元部分が肥大したものなんですって。だから、表面のつぶつぶが実ということになります。
    思い出しました。ランタナの実もこんな形です。赤じゃなくて黒ですけど。
    2013年11月08日 21:38
  • We-Keaw

    こんばんわ。
    紺碧の海、真青な空、綺麗ですね。
    旭日旗と日本列島をあしらったデザインのT-シャツを着た青年。
    とある国だと、袋叩きか拘束されますね。(^o^)
    どうか、そのT-シャツを着て、とある国に行かないようにと祈るばかりです。(^o^)
    2013年11月08日 21:43
  • 長さん

    We-Keawさん、コメントありがとうございます。
    旭日旗のデザインは昔からあったらしいですが、第2の国旗として帝国陸軍や海軍が盛んに使ったため、軍国主義の象徴とみられているようですね。この青年がかの国に行ったら大変だ(笑)。
    2013年11月08日 22:44

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