アグリジェント神殿の谷で紀元前5世紀頃造られた神殿遺跡を見てきました。エルコレ(ヘラクレス)神殿(左下)を振り返りつつ、次の神殿に向かいます。
やがて、大量のがれきが並ぶ遺跡が見えてきます(右下)。
これはジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿で、その基壇部分です。
ジュピター神殿からヘラクレス神殿を見たところです。
ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿
紀元前480~470年遺構に建造されたが、未完のうちに前406年、カルタゴによって破壊され、その後の地震でがれきの山になった。完成していれば、ギリシャ時代に建てられた神殿の中で、最も大きいものとなったに違いない。
神殿の規模 横56m x 縦113m 柱の高さ 17m 柱の本数 7x 14本
(地球の歩き方・南イタリアとマルタ編などより)
ジュピター神殿の柱の一部で、梁を支えていたテラモーネ(人像柱)。左下のものはレプリカ。
ジュピター神殿を見学するツアー一行です。
ジュピター神殿の更に西に、エヒオスクロイ(カストール・ボルックス)神殿が望めました。これも瓦礫から復元したもの。
エヒオスクロイ(カストール・ボルックス)神殿
紀元前5世紀末に建造された小規模な周柱式ドーリア式神殿。カルタゴによって破壊され、修復されたものの、地震によって倒壊。瓦礫の山と化していたが、1832年半、周辺の断片を利用して復元された。
神殿の規模 横16m x 縦34m 高さ ?m 柱の本数 6 x 13本
(地球の歩き方・南イタリアとマルタ編などより)
パレルモに戻るバスから、コンコルディア神殿(左下)とヘラ神殿(右下)を望んだものです。それにしても、ギリシア人たちは一つの町にどうしてこれほど多くの神殿を造ったのでしょうか。
復路は往路より時間がかかりましたが、何とか想定時刻に到着。フリータイムを楽しんだ方たちと一緒に夕食です。
赤ワインのハーフボトルを妻とシェア。右はTADAO三が頼んだビール。前菜はインゲン、ポテト、ツナ、オリーブなどの煮物。
続いて、マカロニ。メインはローストポークのトマト添え。
デザートは甘いケーキ。右下は私たちの部屋です(当日写真を撮り忘れ、翌日、出発前にベッドカバーを整えたもの)。
明日はツアー5日目、シチリア島の東端、世界遺産の町・シラクーサに向かいます。
(つづく)
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日比谷公園ガーデニングショー2013(6)
ハンギングバスケット部門の作品を紹介しています。
左下、「大和の愛季(あき)」。 右下、「神有月」
(つづく)
この記事へのコメント
りりい
以前8月下旬に、ローマのフォロ・ロマーノを歩いたとき気温は40℃。日差しは強く、ガイドさんの説明は聞きたいけれど、暑さに負けそうで、内容をしっかり記憶できないぐらいでした。それでもガイドさんは、職務上、一生懸命説明してくれました。
神殿の上空の青空と白い雲が似合っています。
ハンギングバスケットは、赤のイメージとか、白のイメージなどで寄せ植えされているのでしょうか。展示の時期に合わせて,上手に育てるのは,大変でしょうね。
ポン太
ジュピター神殿って完成していれば一番大きかったのですね。距離的にそんなに離れていると思えないところにどうしてそんなにたくさんの大きな神殿を作ったのでしょう。その昔、簡単に作れるものでもないのに。
なおさん
ハンギングバスケットもこの時期は秋色の紅など上手く使って雰囲気を出していますね。
寿々木
長さん
夏のいたりあはあついですね。今回は9月末から10月始めですから、涼しいと思いきや、結構暑いのです。雲が多くて助かりましたがピーかんならもっと暑かったでしょう。
ハンギングバスケットは大きさ以外は特に制約はなさそうでした。裏を覗かなかったので、根付きか切花か分かりませんでした。
長さん
10日間と日程が長いので、ゆっくりしたいというニーズもあるのでしょう。このかいしゃのツアーはスケジュールびっしりで、忙しいのがなんてんです。しかし、オプションで行って大変良かったです。
宗教心と言ってしまえばそれまでですが、これだけ多くの神殿を作る必要性がどこにあったのか、分かりません。
長さん
攻めてきたカルタゴも神殿を破壊するのは大変な作業だったと思います。爆薬なんかないでしょうから、全て人力ですよね。
ジュピター神殿は当時から未完成ですから復元のしようもありませんね。
長さん
ジュピターやヘラクレスはギリシア神話に出てくる神様ですね。これらの神様を崇める気持ちが大変強かったのでしょう。
nobara
日本の神話の里紀行も面白いから
宗教の違いが出て興味深いですね~
威光を表にしたのでしょうか・・
お料理に興味があります。
こんな時、ワイン呑めたらいいですね。
私はカクテル少々しかいけません。
ハンギング、鑑賞する時期にどんなになる?と考えながら組み込んでいくのでしょうね~ 観葉がやはりポイントになるのでしょうか・・寄せる作業好きです。
コスモス
遠くまで見渡せて、壮大な景色ですね。
イタリアは未知の世界なので、まるで絵画を見ているような感覚です。
長さん
これらの神殿はギリシアの人々のためだけでなく、異民族を支配するために威光を表したのかも知れませんね。
料理の中で、カボチャとあるのはジャガイモの間違いでした。
私たち夫婦もお酒はいける口ではありませんが、グラスワイン2杯より、ハーフボトルの方が安いのです。
ハンギングバスケットは切り枝、切り花がメインなんですかね。
すーちん
毎回行かれた場所キチンと整理され
感心してしまいます、ズボラな私と
しては(笑)
長さん
こんなに神殿を作る情熱というか信仰心というか、現代では考えられないことですね。
イタリアは北も南も良いですよ、一度は行ってみるべきでしょう。
長さん
写真をたくさん撮ってくると、それをきっかけに色々思い出すものです。ガイドブックやネット情報もとても役立ちます。
無門
ギリシャ建築も
独自の発展を遂げましたが
そのルーツは
やはりエジプトにあるのでしょうね
eko
ハンギングバスケット、金賞作品やはり素敵ですね。
長さん
古代ギリシア建築のルーツは紀元前2000年頃のミノア文明、および紀元前1400年頃のミケーネ文明(いずれも地中海)と考えられていますが、更にさかのぼれば古代エジプト文明ということになるでしょうね。
長さん
カルタゴによって破壊されたジュピター神殿は、再建するには巨大すぎたのですね。そのうち、地震に遭って放置されたと言うことでしょう。
こんなに多くの神殿が神々に捧げられたと言うことは、ギリシア人にとって神々の信仰心が異常に強かったためでしょうか。神殿の谷は起伏がそんなになかったので、さほど疲れませんでした。
shuuter
幾つも神殿が造られたのも 驚きですね。
西洋の歴史はふるいのですね。
行き当たりばったり
ハンギングは、審査員に、構想を評価されるものなのでしょうね。素晴らしいとしか言いようがありません。
長さん
アテネなどの神殿は有名ですが、シチリア島の神殿は世界史の教科書にも載っていた記憶がありません。
日本でもお寺はたくさん建てられましたが、これほど巨大なものをいくつもというのは例がないですよね。
長さん
ギリシア建築のルーツが出来たころ(紀元前8世紀)から紀元前6世紀頃は木造だったらしいですよ。
ハンギングバスケット部門は作品名が生かされているかどうかも審査されているのかも知れません。