パレルモのホテルに荷物を預け、「アグリジェント神殿の谷観光」というオプションに参加しました。
アグリジェントはパレルモから100数十Km南、シチリア島の反対側の海側にあり、バスで2時間ほどかかりました。
途中の風景です。シチリア島は石灰岩質で森は見かけません。殆どは牧草地で、時折羊や牛が草を食んでいる光景を見かけました。ここでも風力発電が盛んです。
トイレ休憩はアグリジェントに着いてから(レストラン兼土産物店の地下)。左下の写真で山の上に見えるのがアグリジェントの町。紀元前5世紀頃には30万人もの人が住んでいたとか(現在は6万人)。
近くで見かけた花ですが、左下はハタケニラ、右下はイタドリのようです。
ちょっとの距離ですが、バスで「神殿の谷」といわれる考古学地区の入り口へ。遠くに神殿の列柱が見えます。右下は入場券売り場。
アグリジェント神殿の谷とは(Wikipediaより)
シチリア島南部アグリジェントに残る考古遺跡である。古代ギリシア人が植民した南イタリアおよびシチリア島における芸術と建築に関する最高傑作の部類に属する遺跡群で、イタリアの国定史跡にもなっている。1997年には、ユネスコの世界遺産リストに登録された。
神殿の発掘や修復の大部分は、考古学者ドメニコ・アントニオ・ロ・ファゾ・ピエトラザンタの尽力によるものである。
「神殿の谷」と呼ばれるけれども、「谷」という語は不正確で、アグリジェント郊外の尾根に存在している。
遠くに見えたのは「ヘラ神殿(ジュノーネ・ラチニア神殿)」です。右下は、神殿の建つ丘に登る途中にあったオリープの木ですが、樹齢1,000年だとか。
ヘラ神殿(ジュノーネ・ラチニア神殿)
神殿の谷の東端にある。紀元前460年~440年の神殿跡。紀元前406年、カルタゴの侵攻に遭って炎上。中世の地震で全壊した。25本の柱とアーキトレーブ(柱の上の横材)の一部が残っている。いまは凝灰岩が丸出しだが、建てられた当時、基壇や柱は白い漆喰が塗られており、その上部は赤、黄、青などで彩色されていたという。ヘラ神は最高神ゼウスの正妻。
神殿の規模は横17m、縦38m、高さ15m、柱の本数6×13本。
(「地球の歩き方・南イタリアとマルタ編」などより)
(現在の姿は残骸をくみ上げて復元したものだと思われる)
次の神殿遺跡まで800mほど歩いて行きます。
(つづく)
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日比谷公園ガーデニングショー2013(3)
コンテナガーデン部門の続きです。
「秋彩モダン」 「バスルームから愛を込めて」
コンテナガーデン部門とハンギングバスケット部門で見かけた実です。白とピンクがありますが、同じ植物のようです。名前をご存じの方はいらっしゃいますか?
→ シンフォリカルポス(スイカズラ科セッコウボク属の落葉低木、北米原産)の実だそうです(和名セッコウボク=雪晃木)。なおさん、菜の花さん、ありがとうございました。
次回から、ハンギングバスケット部門の紹介です。
この記事へのコメント
行き当たりばったり
長さん
ギリシア人は植民都市を核とする度に、その地に神殿を建てたようです。ここは特に大きいものがあるようです。
「バスルームから愛を込めて」なんて、大黒摩季の同名の歌からの発想ですね。
なおさん
日比谷公園のコンテナガーデンも面白いものがいろいろですね。
あをによし
いつも、説明有難うございます。
よく記憶されているのは、感心します。
長さん
当時のギリシアの発展ぶりは大変なものだったようです。この神殿は大理石ではありませんが、漆喰で塗り固められた綺麗なものだったようです。
長さん
書かれたことを全部記憶しているわけではありません。写真を見て思い出したことにガイドブックやネットで集めた情報を基に書いています。
寿々木
ポン太
mori-sanpo
ギリシャ神話は、聖書の世界とは異なり、人間味があふれていて親しみを感じます。
信徳
すーちん
ですね、他国で見るイタドリ
も違う花のように見えますね
長さん
オプションで、往復4時間かけていきましたが、行っただけのことはありました。神殿はこれだけではないのです。
長さん
バスで往復4時間ですから、途中寝てれば良いものを、余り寝なかったものですから、後になって影響が出てきましtが。
ローマ帝国が繁栄する前、ギリシア人の活躍はめざましいものがあったようです。
長さん
ギリシア神話に出てくる神々はとても人間味に溢れていて面白いですよね。
当時のギリシア人はカルタゴと闘いながら地中海に勢力を延ばしていったようですが、30万人も住んでいたから大きな神殿も必要になったのでしょう。
長さん
古代エジプト、ギリシア、ローマ帝国と文化が発展していくわけですが、いずれも巨大な建築物を造った時代ですね。
ガーデニングショーの出品作、こった作品名が多いようでした。
長さん
イタドリは東アジアが原産なのですが、繁殖力が高く、世界の侵略的外来種100に選定されています。ここにもあるのかと思いながら写真を撮りました。
shuuter
気温も高いようで夏姿ですね。
素晴らしい旅が続きますね。
長さん
石灰岩質で土地がやせているため、牧畜やオリープ、武道くらいしか産業がないようです。イタリアでも一番南ですから、暑かったです。
eko
オプションで100キロ移動するのは疲れますね。でも行った甲斐はありましたね。
コンテナガーデンどれも素敵です~。
無門
現在より過去の方が
人口が多いというのも
不思議な感じがしますね
長さん
地中海の東半分の覇権を握っていたギリシア人の繁栄ぶりがうかがえる人口数ですね。西半分を制覇していたカルタゴとの戦争にも勝ったのです。
イタリアは都市間を結ぶ自動車専用道路が整備されており、走行は快適でした。
長さん
かつて交易で栄えたとは言え、現在の主たる産業は農業ですから、イタリアでは貧しい地方なのです。
ケン坊
前回も言いましたが作品のネーミングが面白いですね。もちろん出展者が名付け親なんでしょうが...
最近では、食べ物でも人目を惹く”キャッチコピー”が多く、その影響というか文化を受け継いでいるように思います。
ヘラ神殿ではないかも知れませんが、大昔、ケン坊の教科書に似た写真が載っていたのを思い出しました。
こういう遺産は後世に残しておいて欲しいですね。
長さん
こういうデザインは園芸家が考えているのか、凝った作品名が多いようです。食べ物の場合は、あまり長いネーミングは好まれないようです。
列柱式の神殿は古代エジプトやギリシアのものが有名ですね。シチリア島にも神殿遺跡が多いとは今回初めて知りました。
菜の花
長さん
白い実の写真だけでよくお分かりになりましたね。さすがです。
一見、サネカズラと思ったのですが、実の付き方が全く違うので、お手上げでした。
シンホリカルボス、和名はセッコウボクと出てきました。