南イタリア旅行記(19) 9月30日(月) その3
シチリア島のパレルモから南西約8Kmの郊外にあるモンレアーレの町にやってきました。
こんな道(左下)を見ながら、現地ガイドに従って進み、ヴィットリオ・エマヌエーレ広場(右下)に到着したのは9時35分。
この広場に面して、ドゥオーモが建っています。1174年、ロマネスクとビザンチンが合体した「シチリア・ノルマン様式」 で建てられており、内部は金地モザイクの宗教画や彩色模様が見事だといいます。
正面から見て左側の柱が並んだ奥に入り口があります(写真左下)。右下は、列柱内部にある、ドゥオーモを聖母マリアに捧げる「グリエルモ2世」の銅像(右)と、ドゥオーモを受け取る「聖母マリア」の銅像(左)です。
内部は旧約・新約聖書にちなんだモザイク画で埋め尽くされており、入ったとたんに息を呑みました。
特に、祭壇正面上の、手を広げたキリストのモザイク画には圧倒されます。
これがまだ世界遺産には指定されていないのですから、イタリア恐るべしですね。
ドゥオーモの隣にある回廊付きの中庭も一見の価値ありとのことですが、有料でもあり、今回は見ることができませんでした。
次回は、モンレアーレで見た風景や植物などをご紹介します。
(つづく)
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この記事へのコメント
行き当たりばったり
ものすごい迫力、圧倒されますね。
長さん
仏教の場合は壁画や曼荼羅なんかがこれに当たるのかも知れませんが、日本にはこんなに大きく迫力ある仏画はないでしょうね。
なおさん
室内では広角域のレンズが活躍しますね。
寿々木
あをによし
しかし、観光客は、どんどん押しかけるのは、やはり、
壁画の凄さなのでしょうね、
長さん
いやはや驚きました。すごいものを建てたものです。イスラム人を追い出したノルマン人の支配の下、キリスト教の影響力を高めようという狙いもあったのでしょうね。大きすぎて、広角レンズでも入りません。
長さん
当時のシチリア島はイスラム勢力を追い出したノルマン人がしはいしていました。古代ローマ帝国の時代よりローマの支配地はかなり狭くなっていたようです。
長さん
このドゥオーモのモザイク画は素晴らしいです。この迫力は多くの観光客を魅了しています。一見の価値ありです。
mori-sanpo
また、キリストのモザイク画は聖書そのものにちなんだ絵のせいか、ユダヤ人の雰囲気を濃厚に感じますね。
nobara
モザイク画など迫力あるでしょうね~
世界遺産ってどういう基準?なんでしょ。
鎌倉なども、年代のモノが少ないとか?
キリスト教由来のモノは宗教に関係ないと
芸術品として見てしまいますね。
異文化に触れる?って事なんでしょうね。
ポン太
これが世界遺産でないなんてイタリアは奥が深いですね。
長さん
この二つの銅像はしわの表現が独特で面白いですね。
モザイク画からユダヤ人の雰囲気を感じられましたか。ノルマン人が統治した時代ですが、シチリアには色々な文化が流れ込んだ関係で、多様な様式が混淆しているのだそうです。
長さん
宗教画で表現されるキリスト像はある程度制限があるのが一般的ですが、このキリスト像は実にリアル、それでいて厳かなものを感じます。まさに異文化ですね。
世界遺産の基準は「顕著に普遍的な価値を有していることが大前提」だそうで、ただ古いだけではダメなようです。
長さん
外観は古さを感じさせる建物ですが、中に入ったらものすごい迫力で、これが900年近くも前に造られたとは思えないような見事さが残っていました。
shuuter
壁面全体がモザイク画ですね。
素晴らしいものですね。実際に見たら印象に残るでしょうね。
無門
世界遺産的観点から見れば
イタリアにはいたるところに
ありますよね
そういえば
シチリア島のエトナ火山が26日
噴火したそうですね
eko
世界遺産に登録されていないのですか。基準が分かりませんが、これ以上のものがたくさんあるということでしょうね。奥が深いですね。
長さん
金地と彩色のピース(タイル)を壁に埋め込んでいった訳で、大変な時間がかかったでしょう。これを見た感動は忘れられないですよ。
長さん
イタリアのユネスコが登録申請したら認定されそうな遺産がゴロゴロしているのと思って良いでしょうね。
エトナ山に新たな噴火口ができたようですね。
長さん
外観からは想像もできない世界が広がっていました。興奮して写真を撮りまくりました。本当はもっとたくさん写真を投稿したかったんです。
イタリアの歴史的遺産の多さは、恐るべしです。
すーちん
余りの素晴らしさに言葉も
有りませんね
眩いばかりの金の輝きですね
長さん
素晴らしいですよね。絵を描かれる方ならお分かりだと思いますが、正面のキリスト像が心に迫ってきますね。
りりい
奈良の高松塚古墳の壁画のように、保存状態はよかったのに、発見されて、外気に触れて傷んでしまったものもありますから、公開は難しいことも多いのですね。
モザイクの技術も相当進んでいたこと、宗教勢力が強大だったこともこのような歴史的建造物が残っているのでしょう。
長さん
日本のお寺なんかは拝観料を取っていながら、撮影禁止のところが多いですから、こういう素晴らしいモザイク画を写真で記録できるなんてありがたいことです。
日本は湿度が高いですから、壁画なんかの保存は難しいですよね。
korochan
何年か前にシチリアへ行きましたが、モンレアーレのモザイクは圧巻でした。
2011年10月9日のブログに記事にしましたのでよろしかったら見てください。
シチリアは面白いところですね。
長さん
過去記事を見させていただきました。本当に息を呑む美しさですよね。キリスト像の背景はわざと乱反射するようにモザイクが配置してあるんですね。
パラティーナ礼拝堂にもいらしたんですね。両方を見られたのは良かったですね。
アグリジェント観光は10月31日から投稿します。