夏の東北バスツアー(12) 第2日目(7月24日、その4)
鳥海山麓の元滝伏流水から、山麓を東にバスで30分ほど移動、鳥海自然休養林・中島台地区の駐車場に12時ちょっと前に到着しました。
ここから徒歩で、巨大なブナの奇形木(あがりこ大王など)や、獅子ヶ鼻湿原の鳥海マリモ、湧水地(出つぼ)などを見学します。下の案内図に黄色く書いた線が歩いた遊歩道で、①があがりこ大王、②が鳥海マリモ、③が湧水地です。
鳥海自然休養林・中島台地区
鳥海自然休養林は、鳥海山の北西山麓に位置し、中島台地区と祓川地区の2団地に分かれています。中島台地区一帯は独特の形態をしたブナ林、大小の湧水池、湿地などが点在し、自然庭園の趣があります。とりわけ大きなブナの巨木「あがりこ大王」、氷河期からの生きた化石「ムカシブナ」、清らかで豊富な湧水群の「獅子ヶ鼻湿原」、世界的に珍しいコケの群落「鳥海マリモ」など、遊歩道でめぐることができます。 (東北森林管理局のHPから)
まずは、あがりこ大王を目指します。途中までは左下のような道が整備されていますが、途中から木道に変わります。
アカソの茂みから伸びたトリアシショウマ(鳥足升麻、ユキノシタ科チダケサシ属の多年草)
花弁数が少ないようだが、ハナニガナ(花苦菜、キク科ニガナ属の多年草)でしょう。
ブナ林の中の木道を歩くと、早くも奇形のブナが登場。
途中、大きな赤いキノコを発見。直径が12、3cmほどありました。
→ タマゴタケで食べられるそうです。なおさん、ケン坊さん、ありがとうございます。
赤川は鳥海山の湧水を集めた川。水はとても冷たく、空気が冷やされて霧になっています。
坂川のほとりで咲いていたイワガラミ(岩絡み、
更に、ブナ林の中を進みます。
(つづく)
8日早朝より出かけます。頂戴したコメントへのレスポンスが遅くなることを、ご容赦ください。
この記事へのコメント
eko
ブナの大木あがりこ大王とはどんな巨木でしょう、楽しみです。
赤いきのこ、もちろん毒キノコですよね。
川の流れが凄く速く、水量も多いですね。雨の後ですか?
イワガラミ、初めて見ました。装飾花が白い葉のようですね。
長さん
トリアシショウマの名の由来は、花の形ではなく、若芽の頃に茎の先端から出る3枚の葉の閉じた姿が、鳥の足に似ることからと言われています。
あがりこ大王、奇形ブナなんですが、後日のお楽しみです。
こんなに赤いキノコは勿論毒キノコでしょうね。
湧水量が多いのですが、雨の影響もあるでしょうね。
イワガラミの装飾花は白い葉のようで、きれいです。
ポン太
長さん
点在する奇形ブナ、面白いです。
皮の水は7℃くらいと言いますから、かなり冷たいです。
岩がらみはヤマアジサイに似ていますね。でも装飾花の形が違うんです。
なおさん
ブナのあがりこ、有名ですよねえ。形もおもしろく被写体には楽しいですね。伐採されたところから芽吹いてこの形になったのだろう、ということらしいですが、造形の面白さですね。
赤いキノコはタマゴタケで、食用になる美味しいキノコです。武蔵野の雑木林でも普通に見掛けますね。
水量のある谷川の水も冷たそうで、暑い平地では見ているだけでもいいですねえ。
奥入瀬でもイワガラミはずいぶん見ましたが、まだ花のまえでした。
春夏冬
清流に弱い私、うっとり(⌒-⌒)ニコニコ...
ケン坊
赤川の流れの写真が素晴しいです(最後から3枚目)。渓流の流れそのものですね~
真っ赤なキノコはタマゴダケだと思います。以前、ケン坊が掲載したのと同じですね...
行ってらっしゃい。
信徳
寿々木
mori-sanpo
赤川の湧水とは思えないほどの水量の水しぶき、このような雰囲気での花たちは生き生きとしていますね。
nobara
ツルアジサイとの違いは装飾花?
これだと間違いようがないですよね~
横谷渓谷の温泉入り口に大きなのがありました。
水量が豊富ですね~
轟々と流れの音が一瞬聞こえてきましたよ。
長さん
トリアシショウマは川の対岸でしたが、白飛びしてしまいました。
あがりこ大王、ご存じでしたね。次回と、次々回に奇形ブナを取り上げます。
タマゴタケでしたか。色がいかにも毒キノコみたいですが、食用になるのなら採取してれば良かったかな(笑)。
イワガラミは冷たい渓流の傍でしたから、両性花が咲くのは遅いのでしょうね。
長さん
清流に弱いですか。ここは水がきれいですが、とても冷たかったです。
長さん
こういう渓流をスローシャッターで撮ってみたいものです。
これはタマゴタケですね。そう言えば以前ケン坊さんのブログで見たことを思い出しました。帰りに見たら、気の毒に踏みつぶされていました。
長さん
鳥海山の伏流水は豊富です。ここのブナ林にタップリ蓄えられたものが一緒に流れ下る様は見事です。
長さん
トリアシショウマは白飛びしており、近くで撮りたかったです。
伏流水とブナ林に蓄えられた水が流れてきています。涼味満点、イワガラミが色を添えてくれました。
長さん
赤川の水はとても冷たくて良い気持ちですが、手を浸けても10秒と持ちません。豊富な水分が植物をはぐくんでいるんですね。
長さん
ご期待に応えてイワガラミ登場(笑)。ツルアジサイやヤマアジサイと違って、萼片が1枚だけですね。
気持ちよい流れですが、水温がかなり低いので、水遊びには向きません(笑)。
コスモス
イワガラミはアジサイに似ていると思ったら、ユキノシタ科なんですね。白い装飾花が清楚な感じがします。
無門
坂川の清流
天然のクーラー
落ちたら危ないですね
shuuter
イワガラミ 岩に絡みついて咲くのでしょうか。
長さん
ここの湧水は7℃くらいだと聞きました。川にもやが出る位ですから気温との差が大きいです。
イワガラミはアジサイ科です。うっかりして古い図鑑を引用してしまいました。ご指摘ありがとう。
長さん
冷たい水は天然のクーラーです。
流れが速いから足を取られますね。
長さん
赤川の流れに近寄ると半袖では寒い位でした。
イwガラミの名の由来は、気根が岩に絡み付くからだそうです。