夏の東北バスツアー(10) 第2日目(7月24日、その2)
鳥海山の伏流水はあちこちから流れ出ていますが、これから見学する元滝伏流水は滝のように流れ落ちているのだとか。
元滝伏流水までは10分と書いてありますが、花の写真を撮りながら行ったので15分ほどかかりました。道の右手は別の湧水からの流れです。
シダの間に白い花を発見。ツレサギソウ(連鷺草、ラン科ツレサギソウ属)ではないだろうか。
伏流水からの流れの元滝川です。水温はかなり低い(7℃位)ので、流れの近くの空気が冷やされ霧になっており、あたりはひんやりと感じられます。
鳥海山の地中に染み込んだ水分が80年を経て、高さ5m、幅30mの岩肌一帯から湧き出しています。湧出量は毎日5万トンです。これは滝の左半分で、右半分は霧のため見えません。
こちらが右半分で、左半分は同様に霧で見えません(3枚を合成)。
霧が出ていなければ、このように見えます。
実は、この上流200mのところに元滝(落差20m)があるのですが、現在は通行止めになっています。
帰りは遊歩道ではなく、林道を下ります。途中に、伏流水を汲める場所があり、妻がペットボトルを用意しました(妻撮影)。柔らかで美味しい水です。元滝伏流水の水は「平成の名水百選」に選出されています。
次回は、往復で見た花の続きを投稿します。
(つづく)
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この記事へのコメント
shuuter
元滝伏流水 湧き出ている滝 迫力満点です。
霧が張っているのもまた効果的です。
ポン太
長さん
ツレサギソウだと思うのですが、長い距を持っているようです。
この伏流水の流出量は天候によらず一定だそうで、かなり白陵があります。あたりは天然のクーラーが入っているかのように寒かったです。
長さん
この日は曇りで、しかも湧水の冷気で夏の暑さを忘れさせてくれました。写真的には霧がない春か秋が良さそうです。紅葉の頃は良いでしょうね。
行き当たりばったり
なおさん
毎日5万トンもの湧水があるというのは凄いですね。水に冷やされた空気がもやとなり、水面にただようさまも幻想的でイイ感じです。マイナスイオンたっぷりのミスト効果で良さそうで、暑さ知らずでいられますねえ。
竹を渡して水を汲めるところもあるのですね。流しそうめんなどしてみるのもおもしろそうだなあ、という気がしました。「流しカワウソ」が見られる動物園もあるそうですねえ。
ケン坊
元滝川への階段も登りはきつそうですね~
でも、この写真から霧に霞む滝まで、幻想的で非常に雰囲気が良いですね。
滝も水量があり”迫力”を感じます。また岩肌を舐めるように落ちる水が良いですね~
水温が7℃というのは結構低温に思えますが...天然クーラーの表現はピタリかも。
滝に一番近付いて撮ってるのが長さんかな? そんな気がしますが>笑<
寿々木
トリアシショウマをご覧になりましたか、ヤマブキショウマに似てますが花の穂先が違いますね。
流れ落ちているのは伏流水ですか、凄いです。
長さん
崖の途中から水が激しい勢いで湧き出しており、まさにここが源流です。水が気温よりはるかに低く、空気が冷やされてたなびく様はまさに幻想的です。湧水は美味しかったですよ。
のぶちゃん
nobara
尾瀬の白い虹のような雰囲気もありますね。
天然のミストで体によさそうです。
トリアシショウマは鳩待峠に向かう道端にもいっぱい咲いていました。
伏流水、美味しそうですネ☆
mori-sanpo
水に冷された空気で清涼感たっぷりですね。そのため、トリアシショウマやツレサギソウも生き生きとしているように感じます。
長さん
毎日5万トンもの湧水、初めて見ました。また、冷水のためミストが出来るというのも初体験です。水温が高いと生じる川霧と反対の現象ですね。
「流しカワウソ」なんてウソみたいな話ですが、隣の市川市動植物園でやっているそうです。
長さん
伏流水までの道は緩やかな登りで、一カ所だけ写真のような階段がありました。流れ出る水の量と音、発生するミスト、まさに天然クーラーが効いた谷間でした。
滝の近くで撮っているおじさん、なかなかどいてくれなくて困りました。桐の中、カメラにも悪影響です。
長さん
鳥海山は海岸に近いところに山頂がある2000m級の火山として知られているのだそうです。周辺はこの美味しい伏流水が水道の水源になっているという、羨ましいところです。
トリアシショウマとヤマブキショウマ、葉の形の違いでも見分けられますね。
長さん
NHKで紹介していましたか。富士の白糸の滝を見たことがありますが、この元滝伏流水の水量は凄いですよ。
秋田の岩牡蠣は夏が漁解禁なんだそうですね。
長さん
崖から蕩々と流れ出る伏流水、冷たすぎて空気まで冷却されてしまうんですね。都会の暑さと比べると別天地でした。写真的にはミストがかからない春や秋の方が良いようです。
トリアシショウマやヤマユリが咲いていました。
長さん
鳥海山は東北第2の高山で姿も良いですね。あちこちで伏流水が見られ、ここと、これから向かう獅子ヶ鼻湿原の湧水が名水百選に選ばれています。
ツレサギソウはもっと近くで撮りたかったのですが、渓流の向こうなのでこれが精一杯でした。
無門
白糸の滝同様
ここも伏流水が源流ですね
そのまま飲料水にできる
豊かな水の国
水不足がうそのよう
Tatehiko
涼しくて、湧水が育むガスが漂う近辺には、珍しい植物が発見できそうですね
ツレサギソウもこの地ならではのものではないのですか?
eko
名水百選に選ばれている美味しい水、飲んでみたいです。
トリアシショウマ、ツレサギソウも白色で涼しげです。
長さん
富士山の白糸の滝の水も美味しいでしょうね。
我が家は江戸川の水を浄化した水なので美味しくありませんから、羨ましいですよ。
長さん
霧が発生する特殊な地域ですから珍しい花はないかと探しましたが、新発見とは行きませんでした。
ツレサギソウは「日本の低山の草地に散見するラン科の地生ラン」とあり、むかしはどこでも見られたらしいですが、絶滅が危惧されているようです。
長さん
2000m級の山ですから伏流水が山麓まで到達するには80年もかかるんですね。霧が出て、見る分には幻想的で良いのですが、カメラにとってはあまり良い環境ではありません。数年前、雨の中で写真を撮って、ズームレンズが故障したことがあります。湧水は美味しかったですよ。
春夏冬
美しいです!
私の地域では石鎚山系かな~伏流水?
規模は小さいですが高縄山系の水が峠かな?
長さん
伏流水は涼味満点。夏を忘れられますよ。
石鎚山系では、西条市の「打ち抜き水」が名水百選になってるそうです。