トラノオスズカケ

目黒自然教育園にて(3)
 今回の目的の一つはトラノオスズカケの花を確認することです。前回(7月6日)は早すぎてつぼみすら確認できませんでしたが、今回はバッチリでした。

トラノオスズカケ (虎の尾鈴懸)
オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クガイソウ属の多年草。
この地に、平賀源内が移植し、1932(昭和7)に牧野富太郎博士が発見したとされています。その後、絶滅かと思われていましたが、2007年に生き残りが発見されたのです。現在では自然教育園が育てた苗の子孫があちこちで元気に育っているとのこと。
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花の下に何かが隠れています。蜘蛛かな?
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つる性であちこちに伸びていきます。
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ノシラン(熨斗蘭)はまだ殆どつぼみだった。
キジカクシ科(←ユリ科)ジャノヒゲ属の常緑多年草。
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アブラチャン(油瀝青)の実
クスノキ科クロモジ属の落葉低木。花は見たことがありません。
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植物名は分かりませんが、こんな奇妙なものを見つけました。
1枚目の下側が葉で、蔓がくねくねと肥大しているのです。
→ これはカラスウリのツルに寄生したウリウロコタマバエと呼ばれるハエの幼虫の仕業だとわかりました。小梨さん、ありがとうございました。
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 8月15日撮影。
 (つづく)

この記事へのコメント

  • 行き当たりばったり

    今晩は。トラノオスズカケ、非常に貴重な花のようですね。植物園にはこのように貴重種を育て広め、保護する役目も期待されている。最後の、蔓は、なんなのでしょう???
    2013年08月27日 23:14
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケは絶滅危惧種に指定されているそうですから、機長ですね。
    最後の肥大した蔓、葉から植物名が分かると良いのですが。
    2013年08月27日 23:35
  • 長さん

    小梨さん、ありがとうございます。
    ドンピシャでしたよ。カラスウリに寄生したウリウロコタマバエと呼ばれるハエの幼虫の仕業だったんですね。
    2013年08月28日 00:16
  • なおさん 

    絶滅したと思われていたものの生き残りが見つかり、今ではずいぶんと繁茂していますよね。何度か行っていますが、ばっちり花の見頃の時期には行ったことがないのですが、今頃がいいのですね。可愛らしいものです。
     ノシランは花もいいですが、瑠璃色の実も綺麗ですね。ジャノヒゲと同じ色ですが、この方が実が上の方に生りますから目立ちます。
     アブラチャンの実も面白い形ですよね。花は透きとおるような黄色で早春の山で見るとうれしいものです。

     虫こぶもいろいろ面白いものがありますよね。カラスウリの蔓にできたのをご覧になりましたか。
    2013年08月28日 04:50
  • ポン太

    トラノオスズカケ、平賀源内が移植師牧野富太郎博士が発見し2007年に生き残りが発見された大変貴重なものなのですね。ノシランは見たことがあります、最後のくねくねした蔓何でしょうね、葉はふつうの葉っぱなのに、。
    2013年08月28日 06:26
  • 寿々木

    トラノオスズカケですか、珍しい物を見せて頂きました。
    2013年08月28日 07:29
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケの花は9月上旬まで見られるようです。国立科学博物館付属の植物園ですから、増やしたものをあちこちに配布したのではないかと思います。
    ヤブランもノシランも、ここでは咲き始めと言ったところでした。
    アブラチャンの花は春告げ花なんですね。一度見たいものです。
    この虫こぶ、植物の生育には影響がないのだそうです。
    2013年08月28日 07:46
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケ発見の2年後に見に行ったことがありますが、その時は囲いがしてあって貴重品扱いでしたが、現在はかなり繁茂していますから、他の植物と同じ扱いでした。
    ツルにできたクネクネは虫こぶとわかりました。
    2013年08月28日 07:49
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケは絶滅危惧種だそうですから、ここも種からかなり育成したと聞きます。
    2013年08月28日 07:51
  • 信徳

    トラノオスズカケ珍しい草花ですね。一体虎の尾に鈴を掛けるのは誰なんでしょう?
    2013年08月28日 08:31
  • mori-sanpo

    数年前の9月上旬に自然教育園に出かけたことがありました。
     その時、トラノオスズカケの花は見ましたが、平賀源内が移植したものということはすっかり忘れていました。
     ノシランがきれいに咲いていたのを思い出しました。
    2013年08月28日 08:47
  • nobara

    目黒のお爺ちゃんがよくご紹介して下さっていましたよねe---- ばっちり、お花の時期に見られて佳かったですね。 私も熊本の菊池渓谷の開けた林で見たんでした。本来なら関東には居ない子?みたいですね~
    でも、そこでは育てていらっしゃるんですね。
    ノシランも咲き始めましたか・・・
    これも熊本のyokobachiという居酒屋さんの庭にあったのを思い出しました。
    心当たりもあるので探しに行ってみます。
    2013年08月28日 09:13
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケは九州と四国の一部で自生する絶滅危惧種ですから、関東では珍しいです。
    鈴懸は山伏の衣装のことで、金属の鈴ではないのです。
    2013年08月28日 10:25
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    数年前の9月というと私と同じ頃かもしれません。当時はロープで囲ってあって、説明板に、平賀源内が薬園を作った記録があるので、彼が植えたのだろうという意味の記載がされていましたね。
    2013年08月28日 10:37
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    目黒のお爺ちゃんは毎年のように確認に行かれていましたよね。お爺ちゃんのブログ、休止されて6ヶ月になりますが、再開してほしいものです。
    写真のものは再発見された株ですが、種から育てた苗が他の植物園などに配布されているらしいです。
    2013年08月28日 10:45
  • eko

    トラノオスズカケ、貴重な植物を見せて頂きました。絶滅危惧種が少しずつ増えると良いですね。
    ノシランも咲き始めましたね。
    肥大して蔓のようなものウリウロコタマバエの幼虫の仕業でしたか。どうしてこのような形になるんでしょうか。不思議ですね。
    2013年08月28日 16:51
  • ケン坊

    こんにちは。
    トラノオスズカケは珍しいんでしょうね。(小さな花が)燕の雛が餌を欲しがってるように見え面白いです。
    ノシランは何度か見てますが今の季節なんでね。忘れてました。
    2013年08月28日 17:11
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    再発見されて7年、これが絶滅危惧種?と思える位、ここでは繁茂していました。
    撮影してから2週間、ノシランもかなり咲いていると思います。
    虫こぶは色々な形になりますが、蔓に寄生するのは初めて見ました。
    2013年08月28日 17:43
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    燕の雛がえさをほしがっているように見えましたか。虎の尾のようには枝垂れませんが、花穂はもう少し長くなります。
    ノシラン、咲いてきましたよ。
    2013年08月28日 17:46
  • hanasaku

    こんばんは
    トラノオスズカケを初めて見ました。
    大きな葉に可愛い花が咲くのですね。
    アブラチャンの花は小さなクロモジの花と良く似た花が咲くけど実は初めて見ました。
    探してみます!
    2013年08月28日 18:47
  • 無門

    こんにちは

    平賀源内由来でしたか
    野山に昔見られた花も
    乱獲や開発で
    で絶滅したものも
    見受けられます
    今の時代で保護していきたいですね
    2013年08月28日 19:07
  • 長さん

    hanasakuさん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケはスズカケソウの花とはちょっと違った雰囲気で可愛いです。
    アブラチャンは、今年の3月に雨に濡れた雄花を投稿されていましたよね。あれから雌株は見つかりましたか。
    2013年08月28日 21:38
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    トラノオスズカケは九州と四国の一部にしか分布していなかった植物で、今では絶滅寸前とも言われています。
    2013年08月28日 21:40

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