初夏の信州4人旅(11) 中禅寺 不思議な花

 5月23日、信州塩田平を散策しています。
 満願寺から車で10数分で、中禅寺に到着しました。途中、校外学習らしき中学生の団体を追い抜きましたが、前山寺まで抜きつ抜かれつでした(生徒たちは徒歩ですが、私たちは見学が長い)。
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 現在の本堂は亨保19年(1734)の建立、本尊は延命地蔵菩薩です。禅とついていますが、真言宗智山派のお寺です。
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 参道にまだシモクレン(紫木蓮)が咲いていました。
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これはなに菊? もしかして、ミヤマアズマギク? → アズマギクで良いようです。なおさん、nobaraさん、ありがとうございます。
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 薬師堂は鎌倉初期の建立と推定され、国の重要文化財です。中部日本で最古の建物と言われています。優しい形のかやぶき屋根ですね。内部に鎮座する薬師如来座像も鎌倉初期のものと推定され、国の重文です。
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 薬師堂の正面にある簡素な山門の中にある金剛力士像は平安後期のものと推定される貴重なもの(長野県の重文)。
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 境内で見た花たちです。アヤメ(菖蒲、文目、綾目、アヤメ科)
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 左下、ヤマガラシ(山芥子、アブラナ科)? 右下、ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星、ツツジ科)
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 ツツジ(躑躅、ツツジ科)   オオデマリ(大手毬、スイカズラ科)
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 茶店の裏に立つサルスベリ(百日紅、ミソハギ科)は樹齢300年以上だという。
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 不思議な花を発見しました。綿毛に覆われていますが、花だろうと思います。初めて見る形で、何科かも推定できず。お尋ねコーナーにお伺いしたところ、数日後に回答をいただきました。
 エゾノチチコグサ(蝦夷父子草、キク科エゾノチチコグサ属の多年草)、もしくは、その仲間であろうとのことでした。
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雌雄異株で、これは雌株と思われる。ピンクの部分は総苞片。
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エゾノチチコグサ
 ハハコグサの仲間で、日本では北海道の礼文島、大雪、阿寒、知床のみに分布。紅花もある。環境省の絶滅危惧IB類(EN)。別名キャットフット(猫の足)

 12時を回りました。今日も信州蕎麦を食べに行きます。
 (つつく)


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近所の花

マツバギク(松葉菊、ハマミズナ科の多年草)。やっと白花を見つけた
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こちらはマツバボタン(松葉牡丹、スベリヒユ科の一年草)
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フェイジョア(フトモモ科の常緑低木)
果実は食用になるが、花弁も甘くて美味しいらしい。
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この記事へのコメント

  • なおさん

    中学生の団体と、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げる?というのも、足袋?の楽しみかもしれませんが、どうせなら静かにお寺さんは拝観したいですよねえ。

     アズマギクの群落は2日に見ましたが、可憐な花ですよね。
     薬師堂もそのあたりで最古の建て物ですか。屋根の葺きかえも大変そうですが、維持しないといけませんね。
     金剛力士像も逞しいです。

     エゾノチチコグサらしい花も面白いですね。ふだん貧相なチチコグサモドキのようなものを見ていると、お父さんは哀れな?雰囲気なのですが、これはなかなかいい感じです。

     白いマツバギクはなかなか見ませんが、涼しげでいいですね。
    2013年06月08日 04:53
  • 信徳

    キャットフィット初めて見た花です。まさにネコの足ですね。フェイジョアの花も素敵です。
    2013年06月08日 06:37
  • tomi

    長さん;まだまだ 信州便りは続いていますね。
    このキャットフット 昨日 ボタニカルガーデンで似た花に出会いましたが、これは寒冷地に咲くようなのでこの暑いLAには咲きませんでしょうね。
    フエイジョア この花は見ますこちらでも そうですね
    果物中に入りマーケットなどにあります、偶に私も買い食べています。
    2013年06月08日 07:29
  • 寿々木

    エゾノチチコグサですか、珍しい花です。初めて見ます。以前礼文島を訪れたときは気がつきませんでした。今度行けたら探してみたいです。
    白いマツバギクも初めて見ます。
    2013年06月08日 07:35
  • mori-sanpo

    エゾノチチコグサ、北海道に居ました頃には大雪、阿寒、知床は良く歩きましたが、当時は高山植物の美しさだけに見とれていましたせいか気がつきませんでした。
     魅力的な花ですね。
    2013年06月08日 08:40
  • nobara

    中学生の団体、
    できることならまきたいですよね(*^-゚)⌒☆
    ゆっくり鑑賞できませんもんね。
    ミヤマアズマギクというよりアズマギク?
    ミヤマは海岸?あたり
    蝦夷のチチコグサ、キャットフット、まんまですね。
    鹿教湯のもそうなってるのかしらん?
    2013年06月08日 09:37
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    鎌倉初期の建物が残っているなんて、塩田平恐るべしという感じですね。
    エゾノチチコグサとしてネットに載っているものの中には、これと殆ど同じものもありました。猫の手みたいで面白いです。
    白いマツバギク、町内でやっと探し当てました。
    2013年06月08日 10:15
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    エゾノチチコグサ、面白い花です。ふわふわした綿毛が猫の足を思わせますね。
    フェイジョアはすぐ花弁が丸まってしまうので、咲きたてを見つけるのが大変。
    2013年06月08日 10:17
  • 長さん

    tomiさん、コメントありがとうございます。
    キャットフットは、ユーラシアの寒帯や北米大陸北部にも分布しているそうで、暖かいLAでは無理でしょうが、植物園ならありそうですね。
    フェイジョアの実はこちらのスーパーにはあまり置いていないようです。
    2013年06月08日 10:22
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    エゾノチチコグサの写真をネットで検索すると、ハハコグサに似た形態や赤い花が多いようです。ご覧になったかも知れませんね。
    白いマツバギク、あまり見かけませんよね。
    2013年06月08日 10:25
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    エゾノチチコグサは面白い花ですね。北海道にお住まいでしたか。大雪山や阿寒、知床を歩かれていたのでしたら、この仲間に会ったかも知れませんね。
    2013年06月08日 10:29
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    この団体さん、何しろ人数が多いものですから避けられませんでした。
    これはアズマギクで良いですか。
    キャットフットの別名、なるほどです。鹿教湯温泉でご覧になったのは赤花でしたね。雌雄異株とのことなので、同じものかも知れませんね。
    2013年06月08日 10:37
  • だるま

    こんにちは

    エゾノチチコグサ、何だかかみそうなお名前ですね♪
    ホントに猫の足にそっくりです(笑)肉球みたいな形がユニークです。絶滅しないで欲しいですが…
    マツバギクの白色は初めて見ました、綺麗ですね^^
    2013年06月08日 11:48
  • tomi

    長さん;こんばんは。
    私の別のブログをお知らせします。
    これは ameba なんですがめったに使用していないですと久しぶりに使用してみました。
    下記に URL 貼り付けます見えますでしょうか?。

    http://ameblo.jp/ustomi
    2013年06月08日 14:41
  • りりい

    フェイジョア、すごく久しぶりに見ました。かれこれ20年ぐらい前に見て以来です。
    南国育ちの花でしょうか。
    信州は涼しいからか、モクレンを初め、こちらでは4~5月の花が、まだ咲いているんですね。
    2013年06月08日 14:50
  • 無門

    こんにちは

    さすが信州
    古い建物が残されていますね
    仁王様も
    平安期のものは
    珍しいですね
    2013年06月08日 15:09
  • eko

    エゾノチチコグサ、別名のキャットフットの方がぴったりですね。そのままに見えます。
    白のマツバギク、見れて良かったですね。
    フェイジョア、初めて見ます。蕊が長くて可愛い花ですね。花弁が甘いとのこと、一度食べてみたいですね。
    2013年06月08日 17:42
  • shuuter

    蝦夷のチチコグサ ハハコグサのなかまですか、猫の足に似ていますね。
    礼文島に分布ですね。憶えておきたいです。
    2013年06月08日 18:16
  • 長さん

    だるまさん、コメントありがとうございます。
    蝦夷の父子草と漢字で書いた方が読みやすいですね。白い部分を猫の肉球と見ましたか、なるほどね。
    マツバギク、普通見かけるのはピンクですよね。
    2013年06月08日 18:29
  • 長さん

    tomiさん、お知らせありがとうございます。
    「from LosAngeles」ですよね。RSSリーダーに登録してあります。しかし、現在、Amebaがシステムエラーを起こしているようです、アクセスできません。後刻、細トライしてみます。
    2013年06月08日 18:39
  • 長さん

    りりいさん、コメントありがとうございます。
    フェイジョアは南米(ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部など)亜熱帯性地帯が原産ですが、耐寒性もあり、日本の気候にも合うようです。
    信州の春は遅いですね。私たちが行く2~3週間位前まで桜が咲いていたそうです。
    2013年06月08日 18:43
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    信州上田は地理的には不便じゃないかと思うのですが、平安末期から栄えていたとはびっくりです。
    2013年06月08日 18:48
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    キャットフットとはうまい名前をつけましたね。エゾノチチコグサなんて覚えるより、覚え易い。
    白いマツバギク、ekoさんのブログで見て、探してみたんです。意外にも5ブックほど先の町内に咲いていました。
    フェイジョアはしべが固くてピンと伸びているのが特徴です。
    2013年06月08日 18:55
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    エゾノチチコグサはハハコグサの仲間ですが、この花は全く似ていませんね。ネットで探すと、他の形態の花も見つかりますが、そちらの方がハハコグサに似ています。検索してみて下さい。
    2013年06月08日 18:58
  • hanasaku

    こんばんは
    歴史のあるお寺が沢山あるのですね。
    お寺と花の旅!
    エゾノチチコグサはとても可憐です。
    可愛い姿にノックアウトされました。
    大好きフェイジョアまで咲いてる!
    嬉しいです!
    2013年06月08日 19:02
  • 長さん

    hanasakuさん、コメントありがとうございます。
    平安末期の作と推定される金剛力士像まで登場するほどの歴史があるんですね。
    エゾノチチコグサ、猫パンチでノックアウトですか(笑)。
    フェイジョアは赤いおしべが美しい花ですね。
    2013年06月08日 19:18
  • ケン坊

    こんばんは。
    エゾノチチゴグサは初めてですね。これは可愛いというか猫の肉球にソックリ?
    うん? ハハコグサにも何となく似てますね。
    フェイジョアも初めてですが”フトモモ科”というのに反応しちゃいました>笑<
    フトモモって太腿のことなんでしょうか?
    全く無知を曝け出しちゃって恥ずかしいですが...
    2013年06月08日 19:20
  • 長さん

    ケン坊さん、コメントありがとうございます。
    ハハコグサを拡大して、毛深くしたらこんな形になるかも。
    そっちのフトモモを想像しちゃいましたか。中国語の蒲桃(プータオ)」が沖縄方言で「フートー」となり、「フトモモ」となったそうです。
    2013年06月08日 21:38
  • ポン太

    エゾノチチコグサ、ハハコグサの仲間というのも面白いです。本当に猫の足そっくりですね。
    さすが信州、シモクレンなどこちらでは三月ごろ咲いたのではないかしら。ほかにもオオデマリなどもとっくに終わっています。
    2013年06月09日 14:14
  • 長さん

    ポン太さん、コメントありがとうございます。
    エゾノチチコグサは猫の手みたいで面白い花ですね。
    春が遅い信州、シモクレンが咲き残っていたり、クサノオウが満開だったりでした。
    2013年06月09日 16:07
  • 小梨

    エゾノチチコグサですか。 珍しい花を見つけられましたね。
    2013年06月12日 11:42
  • 長さん

    小梨さん、コメントありがとうございます。
    とても変な花を発見しました。猫の手とは面白いネーミングです。
    2013年06月12日 18:38

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