前山寺のくるみおはぎを味わって、緩やかな参道を下る途中、トチノキ(栃の木、土地の帰化の落葉高木)に花が咲いていました。
参道の途中、右手に信濃デッサン館があります。コンクリート打ちっ放しの建物にツタが絡みついていました。

内部は撮影禁止なので、ツタが透けて見える窓の写真を載せておきます。
一匹の猫が中を徘徊していました。nobaraさんも書いておられましたが(こちら)、付近に数匹の猫が生息しており、入れ替わりのように館内に入ってくるとか。
こちらは近くにある別館・槐多庵で、村山槐多の作品(絵画・彫刻)が展示されています。
こちらは槐多庵の隣に建つシルヴィア・ミニオ=バルウエロ・保田&晴彦記念展示室です。無人で、ステンドグラスや素描、彫刻などが展示してありました。
槐多庵の前で見かけたオドリコソウ(踊子草、シソ科の多年草)です。
こちらはクサノオウ(瘡の王、草の王、ケシ科の一年草)に止まったバッタ。クサノオウの蕾は毛むくじゃら。
槐多庵から徒歩10分ほどの所に建つ無言館です。無言館は窪島誠一郎氏により、信濃デッサン館の分館として平成9年に開館した美術館です。第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画や作品、イーゼルなどの愛用品を収蔵、展示しています。
記憶のパレットと刻まれた石碑(収蔵された画家の氏名が彫られています)。石に写真を表現する手法があるのですね。
こちらは無言館の第二展示館・傷ついた画布のドーム(オリーブの読書館)です。館内の膨大な書籍は窪島誠一郎氏の蔵書で、自由に閲覧できます。
移動時間も含め、1時間半ほど芸術に親しみました。写真は槐多庵近くから見た塩田平です。手前の花はクサノオウ。
鹿教湯温泉に向かいましょう。
(つづく)
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近所の花
この記事へのコメント
なおさん
信濃デッサン館、ツタの絡まる感じが良いですね。秋も見事でしょう。いろいろ展示もご覧になりましたか。
クサノオウは毒ですが、バッタには平気なのでしょうね。ヤマブキソウの花を食べるバッタも、武蔵丘陵森林公園ではしばしば見ています。
白いオドリコソウは清楚な雰囲気でまた良いですね。
一番下のパンジーはほんとにひとの顔に見えてきます。かえるさんも覗いていますね。
寿々木
クサノオウも群生するのですね、これも初めてです。クサノオウは北海道の林内など冬寒いところで見たことがあります。
長さん
栃の実を栃餅にするにはかなり大変なそうですね。
塩田平は紅葉の頃も素晴らしいと思います。妻がまた行きたいと言っています。
バッタがクサノオウを食べていたかどうか分かりませんが、止まりやすかったのかな。
フリンジ咲きパンジー、確かに人が笑っているみたいです。
長さん
トチノキの花、低い枝だったので大きく撮れました。
クサノオウはこの地に合っているのでしょうか、あちこちでたくさん咲いていました。
mori-sanpo
オドリコソウやクサノオウの花が鮮やかです。
信徳
長さん
塩田平は信州の鎌倉と名乗って恥ずかしくないだけの歴史と文化があるのですね。窪島誠一郎氏も良い土地を選ばれたと思います。
長さん
塩田平をゆっくり見て歩くと一日では足りない感じがしました。紅葉の頃、再訪したいところです。
小梨
shuuter
拡大してじっくり花 見ました。
nobara
何かのドラマでも使われたことがあるような・・
この頃、入場者が少なくなって閉館の憂目にあっていましたが、また復活したのですよね~
何とか残してほしいと思います。
クサノオウは信州は至る所で見かけました。
気候が合っているんでしょうか・・・
白いオドリコソウ、生で見たかったです。
デッサン館の道路脇でおばさまが山菜の小屋を張ってなかったですか?あそこのヤマノイモが美味しかったです。
ペチュニア・ジュリエット、
異彩を放っていますね~
私は今年は小輪系にしてみました。
花咲か爺
りりい
毎年夏に高山へ行く我が家では、よくお土産に買ってきます。
半八重咲きジュリエットの濃い紫は豪華ですね。紫は高貴な色と言いますが、まさに文字通りな感じがします。
ポン太
この記事を読ませていただいてぜひ行きたいとまた思っています。トチノキってこんな花が咲くのですね。
ブラックペチュニア存在感がありますね。
Tatehiko
リタイア後の寛解期に始めて友の会のバスツアーに参加させていただいてここに行きました。
eko
信濃デッサン館の蔦素晴らしいですね。紅葉も綺麗でしょうね。
無言館の絵具パレット、写真まで写しこまれているんですね。
ブラックペチュニア、見事ですね。一重は見たことありますが、八重は初めてです。
フリンジ咲きのパンジーのお顔が面白いです。
長さん
フリンジ咲きのパンジー、初めて見つけました。蛙と一緒にご機嫌です。
長さん
トチノキの枝が下まで伸びていて、ラッキーでした。面白い花ですよね。
長さん
信濃デッサン館や無言館は是非多くの方に訪れて欲しい美術館です。
クサノオウ、信州は多いですね。気候が合っているのでしょう。オドリコソウも大きくなっていました。
デッサン館の駐車場の向かいに小屋がありました。その周りで猫ちゃんがウロウロしていましたよ。
長さん
クサノオウほどではありませんが、白いオドリコソウ、結構見かけましたよ。
栃の実からとち餅を作るのは大変な手間が必要なんですってね。
長さん
とち餅は食べたことがあるのですが、栃の実せんべいは未体験です。期待があったら食べてみましょう。
色の濃い半八重のペチュニアは最近開発された品種らしいです。
長さん
デッサン館や無言館は見応えがありますよ。窪島氏の周年みたいなものを感じます。
トチノキの花は面白いでしょう。
近所を徘徊すると、時々珍しい花に出会います。
長さん
無言館にいらっしゃいましたか。若くて才能がある若者が沢山戦争の犠牲になったのですね。平和憲法、維持しなければ。
長さん
トチノキの花を初めてご覧になりましたか。何かとても複雑な形なんですよ。
塩田平の紅葉、見てみたいですね。
ブラックペチュニアの半八重は新商品らしいです。
パンジーの模様は顔だと言われると、そうしか見えない(笑)。
ケン坊
トチノキが長さんのブログに登場...嬉しいです。
飛騨にもトチノキが多いって知りませんでした。しかもトチノミ煎餅があるなんて...
ところで、白い”オドリコソウ”って初めて見ましたが、コレって普通なんですか?
hanasaku
トチノキの花が咲いていたのですね。
不思議で綺麗なお花です。
信濃デッサン館の蔦が絡まった姿が素敵です。
無言館の石のパレットに写った記憶に胸がいっぱいになります。
戦争の記憶が残る土地なのでしょうか。
パンジーの中の蛙ちゃんに思わずほっとしました。
長さん
トチノキは栃木県の県木でしたね。皆さんのコメによると、飛騨にも多いようですね。
オドリコソウには白とピンクがあるそうですが、両方混在していることは稀なんだそうです。栃木にはピンクが多いのでしょうね。
長さん
トチノキの花は面白い形ですね。いまだに花の構造がよく分からない。
デッサン館、ツタが紅葉する頃は綺麗でしょうね。
無言館の絵を見ながら、涙する方もおられるとか。美術館を建てた地と戦争は無関係のようです。
蛙のピンが可愛いですね。
ミックン
4人衆の信州への旅路、楽しく拝見しています
今回の「無言館」、数年前に行きました
無言の叫び声に胸が詰まりました
ミキ
無言館へ出かけました、ずいぶん昔の話です。
その後に吟行で出かけあらためて素晴らしい
ところだと思っています。
蔦の絡まるデッサン館、風格を感じます。
長さん
無言館にいらっしゃいましたか。若者の絶筆とも思えるような絵で、心にぐさりとくるような感じを受けました。
長さん
塩田平に2回いらしたのですか。コスモスの咲く頃というと夏の後半~秋口の頃でしょうか。紅葉の頃も素晴らしいのではないかと感じました。