初夏の信州４人旅（１３） 前山寺 重文・三重塔

　　５月２３日、信州塩田平を散策しています。
　中学生の団体は龍光院からあじさいの小道を辿りますが、私たちは車で先回り。
　前山寺（ぜんさんじ）は、傍らにケヤキの巨樹が立つ冠木門を入り、ケヤキや松の並ぶ参道を進みます。
　１００ｍ程先、シャクヤクやツツジの咲く石段を登ると薬医門で、白く獨股山と書いてあります。


　鐘楼の西側でヒトツバタゴ（一つ葉田子、モクセイ科の落葉高木、別名ナンジャモンジャの木）が満開でした。左下は、前山寺縁起です。


　目指す三重塔は更に石段を登ります。石段の左手はイチョウ、右は珍しいモクゲンジ（木患子、ムクロジ科の落葉高木）の樹です。写真右下は逆光で見たモクゲンジの葉です。


　「未完成の完成の塔」とも言われる国の重要文化財・三重塔です。三間三重で、高さ19.5メートル、屋根は柿葺（こけらぶき）。背後の山は前山寺の奥の院がある独鈷山です。

　建立は建築様式などから、室町時代と考えられています。
　三重の塔の木組みです。右の写真をクリックすると、未完成と考えられる理由などが書かれた説明文が表示されます。


　庫裡でくるみおはぎが味わえるそうです。予約はしていませんが、ちょっと伺ってみましょう。
　（つづく）

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近所の花

宿根スイートピー（マメ科レンリソウ属の多年草）
花弁がうっすらピンクで、“ピンクパール”という品種らしい。


ハナツルソウ（花蔓草、ハマミズナ科アプテニア属の多年草）


オカトラノオ（丘虎の尾、サクラソウ科の多年草）

Comments

[ミキ]

前山寺は３度ほど出かけています。
藤の花の咲くころや、銀杏の落ちる頃です。
ことに三重塔が素晴らしいですね。
ずっと眺めていたい…そんな三重塔です。
クルミ餅もいただきました。(^^♪

[なおさん]

前山寺では中学生を出しぬきましたか。静かに拝観したいですよねえ。
　薬医門も立派な門のようで良いですね。モクゲンジは小石川植物園で見た記憶があります。
　三重塔も見事です。未完とも言われているのですか。くるみおはぎというのも美味しそうです。

　ご近所の花めぐりも楽しみですね。オカトラノオ植えてあるうちがありましたか。なかなかの通ですねえ。

[信徳]

素敵な三重の塔です。このような重要文化財が長野県には多いですね。宿根スイートピーは胡蝶蘭のようです。

[寿々木]

街中にオカトラノオが咲いてましたか、珍しいですね。
ハナツルソウ初めてです。

[ポン太]

「未完成の完成の塔」という三重塔が美しいですね。説明を読むまでどこが未完なのかわかりませんでした。
スイトピーにも宿根というのがあるのですね。上品でかわいい花ですね。

[長さん]

ミキさん、コメントありがとうございます。
前山寺に3回も行かれましたか。春も良いですが、秋も良いでしょうね。
とてもスマートな三重塔で未完成には見えませんね。
くるみおはぎは美味しかったですか。

[長さん]

なおさん、コメントありがとうございます。
前山寺では中学生とずっと一緒でした。
薬医門もかなり古いものらしいです。三重塔と同じ頃と考えても良いかも知れません。三重塔も素朴ながら、均整がとれて美しいです。
町中にオカトラノオが咲いているとは思いませんでした。

[長さん]

信徳さん、コメントありがとうございます。
信州にも古いお寺が多いですが、塩田平は集中して文化財が残されているように思います。
スイートピーからコチョウランを連想されましたか。

[長さん]

寿々木さん、コメントありがとうございます。
町中にまさかのオカトラノオです。この家の方は山野草がお好きなんでしょう。ハナツルソウ、多肉植物ですが、良く目にしますよ。

[長さん]

ポン太さん、コメントありがとうございます。
未完成の三重塔と言われるのは、コーナー部分をアップで撮った写真（最下段左）を見ていただくと、貫柱があちこちから飛び出している状態であることからだそうです。
スイートピーは主に切花で楽しむものですから、宿根のものもあるのを知りませんでした。

[サヤ侍]

三重塔すばらしいものですね！これで未完成とは驚きです廻廊など無い方が合っていますね

[mori-sanpo]

前山寺縁起を興味深く読ませていただきました。
　新義真言宗という耳慣れない言葉が、和歌山県の根来寺で結びつきました。
　根来寺の院主さんに、高野山から独立した覚鑁上人のお話をうかがい、｢和｣という色紙を頂いたことがありました。

[長さん]

サヤ侍さん、コメントありがとうございます。
この三重塔は未完成と言われますが、すっきりと均整がとれていています。余計なものを作らなかった理由が分かるような気がします。

[長さん]

mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
新義真言宗は空海が広めたらしいですね。根来寺ですか。ネットで調べたら、新義真言宗の総本山とも言われているそうですね。

[nobara]

重文・三重の塔、素晴らしく撮れています。
こんな風に撮ってあげなきゃーいけませんね。
くるみおはぎ、中学生が予約していませんように
私は添えてあったしそ梅もgetしてきました。
中庭や池周りの野草もよいですよね～
宿根ｽｲﾄﾋﾟｰ、これは蘭？みたいに見えますね。
ｽｲﾄﾋﾟｰのほんわかよりきりりとしています。
ﾊﾅﾂﾙｿｳとﾏﾂﾊﾞﾎﾞﾀﾝの競演は面白い？

[長さん]

nobaraさん、コメントありがとうございます。
近くで撮る三重塔はこの角度がスマートに見えるようです。
中学生たちは課題を消化したらすぐ次に移っていきました。課題の一つが、次回に紹介する、本堂の唐破風に書かれた（焼き込まれた）文字だったようです。
エンドウ豆の花にしては色が違うし、宿根スイートピーと判断しました。
ハナツルソウの花はマツバボタンの赤ちゃんみたい（笑）。

[shuuter]

格調高い三重の塔ですね。

オカトラノオがはや咲いているのですね。
市街地は早いのかもしれませんです。

[無門]

こんにちは

とても未完成には見えない
三重塔
計算ずくなのか
それとも
何かあったのか
その辺の秘密も
推測する楽しさがありますね

[長さん]

shuuterさん、コメントありがとうございます。
日本の三重塔の原点とでも言えるような、すっきりした三重塔でした。
まさかオカトラノオが咲いているとは思いませんでした。平地は早いのですね。

[長さん]

無門さん、コメントありがとうございます。
これより後に作られた塔との対比で未完成と見なしたのでしょうが、当時はこれで完成形だったのかも知れません。

[ケン坊]

こんにちは。
国の重要文化財・三重塔が素晴しいですね。コレで未完ですか？
屋根の杮葺きというのが興味を持ちました。ネットで確認してみようと思います。
ハナツルソウ？　多分、初めてだと思います。

[長さん]

ケン坊さん、コメントありがとうございます。
スマートな均整がとれた三重塔ですね。
屋根はこけら葺きです。こけらの字はつくりの縦棒を最後に書きますが、柿（かき）の方のつくりは市（いち）で、上が点です。従って、柿（かき）の方が一画多い。
こけらとは薄い木片のことで、こけら落としの語源になったものです。
ハナツルソウは多肉植物で、我が家の辺りでは結構見かけます。

[eko]

重要文化財の三重塔が素敵ですね。「未完成の完成の塔」説明文を読んで理解できました。窓や扉、廻縁などない方がすっきりして良いですね。
宿根スイートピー、花色がきりりとして可愛いですね。
ハナツルソウとマツバボタンが競演していますね。
オカトラノオもう咲いているんですか。

[hanasaku]

こんばんは
モクゲンジは珍しい木なのですね。
とても美しい花が咲くのですね。
三重塔もとても美しいです。
複雑な木組みにびっくりしています。
此処は古い歴史を持っているのですね。
人の暮らしやすい所だったのでしょうか。
ナンジャモンジャが満開なのですね。
くるみおはぎ！
食べたいです。

[長さん]

ekoさん、コメントありがとうございます。
素朴な三重塔ですが、すっきりして良いですよね。国の重文だけのことはあります。
宿根スイートピー、他の色も探しているんです。
ハナツルソウやマツバボタン、ekoさんのブログにも登場していましたね。オカトラノオ、山ではまだでしょうね。

[長さん]

hanasakuさん、コメントありがとうございます。
モクゲンジは夏に黄色い変わった花を咲かせるそうです。
三重塔の複雑な木組み、釘などなかった時代によく考えられていますね。
上田盆地は農業も盛んで、暮らしも豊かだったのでしょうね。
くるもおはぎ、果たして食べられたのでしょうか。今晩のお楽しみ。