姪石苑(めいしえん)を過ぎると、前方にお寺が見えてきますが、これが月の名所といわれる長楽寺です。
ズームアップします。中央に大きな石がありますが、展望台らしいので、後刻登ってみます。
左下は境内の案内図です。大きな石は姨石というようです。右下は「姨捨十三景」の案内板。ここで多くの歌人が和歌や俳句を残しているそうです。
山門と月見堂です(左下)。山門脇に芭蕉翁面影塚がありました。右下は観音堂です。境内には多くの句碑や歌碑が立っていました。
本堂と月見殿です。
姨石に登ってみると、2人のボランティアガイドさんが1人のお客さんに説明をしておられましたので、私たちも一緒にお伺いしました。
姨捨と姥捨
ガイドさんのお話によると、ここは「姨捨」(おばすて)で、年老いたおばあさんを捨てにいく「姥捨」(うばすて)ではないとのこと。私たちは両方を同じ意味(後者)ととらえていたようです、。
お話に寄れば、世をはかなんだ「姨」(妻の姉妹)がこの岩から身を「捨」てたということで、肥沃な善光寺平では、口減らしのために姥を捨てに行くほど貧困ではなかったのだそうです。
姨石から見た、先ほど歩いた棚田と姪石苑(平屋建て)の方向です。
四十八枚田といわれる棚田(横縞のように見える)の方向です。
今晩の宿泊地、別所温泉に向かいます。
(つづく)
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近所の花
スモークツリー(ウルシ科の落葉小高木)
赤紫に見えるのが花です。別名けむりの木、ハグマノキ(白熊の木)
雌株の花後、花柄が長く伸びて、もわもわとした羽毛のようになり、煙のように見える。
この木は鉢植えで、矮性品種の‘リトルルビー’らしい。
赤紫に見えるのが花です。別名けむりの木、ハグマノキ(白熊の木)
雌株の花後、花柄が長く伸びて、もわもわとした羽毛のようになり、煙のように見える。
この木は鉢植えで、矮性品種の‘リトルルビー’らしい。
この記事へのコメント
nobara
どうしても、同じようなところばかりに行ってしまいます。参考にさせて頂きます。
素敵な佇まいですね~
スモークツリーも不思議です。
もわっと煙のようですもんね~
長さん
このお寺は棚田の遊歩道の続きなんですよ。満月の夜は良い眺めだそうで、西行法師の歌も残されていました。
スモークツリー、これから白いもわもわ状態になるんですね。
ケン坊
長楽寺に芭蕉の句碑や歌碑がありましたか~
姨捨SAにも芭蕉と一茶の句碑が何個かあって、長楽寺へと続く歩道がありました。
もちろん田毎の月の案内板や姨捨のことも...
長さんのブログを見てて、やはり一度は行ってみたいなという思いが強くなってきました>無理と思うが<
偶然にも、ケン坊もスモークツリーを今日のブログに掲載しました。気持ちもモヤモヤ?
寿々木
沖縄の東南植物楽園では白花の群落でしたね。芳香がしました。
mori-sanpo
確かに、以前に車窓からの棚田に映る数多くの月を見ました時など、棚田から受ける印象はロマンに満ちていて、姥捨ての悲惨な印象とは結びつきませんでした。
長さん
芭蕉って、信州はくまなく歩いているような感じがしますね。このあたりは宇都宮なら日帰り圏内でしょう。その気があればいつでもいけますよ。
ケン坊さんのアップしたスモークツリー、これから拝見します。
長さん
姨捨と姥捨、どちらも同じだと思っていましたが、説明を聞いてなるほどと思いました。
東南植物楽園にもスモークツリーが咲いていましたか。その時期には行っていないのです。
長さん
確かに説明を聞くと、穀倉地帯だし、山はそれほど高くないし、ここでは口減らしなんて考えられませんよね。
月夜の棚田も素晴らしいでしょうね。
行き当たりばったり
地元の方にお話を聞くのが一番「当たり」のようですね。
tomi
よく覚えていられて説明がとてもご親切で分かります。
オバステ なのですね、なんで姉妹の方が身を投げるのでしょうか、この肥沃な土地でしたら どうにか生きていけるのに とは現代私達の考えですね。
棚田はいかにも日本らしい風景です、この場所ですか
田ごとの月の名所は?。
eko
姨石からの眺めが良いですね。日本らしいいい景色です。
スモークツリー、散歩道に見つけて撮ってきました。
hanasaku
緑に囲まれた中にひっそりお寺があるのですね。
松尾芭蕉も訪れたのですね。
山が迫ってくるようです。
姨捨と姥捨は字が違うだけかと思っていました。
どっちもお婆さんを捨てたのかと・・・
あ~スモークツリーだ!
見てみたいナンバーワンなんです。
無門
てっきり
ウバステもオバステも
一緒だと思っていました
言われてみれば
なるほどですね
関係はないかもしれないが
語源には
何らかの関連を感じますね
長さん
山岳信仰と結びついて山の入口にお寺を建てるところが多いですね。信州は山ばかりですから、眺めの良いところに極楽を求めたのかも知れませんね。
shuuter
ウルシ科野の植物ですか。
花後に花柄が伸びて黙々とけむりのようになるのですか、面白いです。
煙の状態見てみたいです。
長さん
日が経つと忘れますから、忘れないうちに記事にしました(笑)。貧困故ではなく、堪えられない事情があったのでしょう。
東南アジアにも棚田の風景がありますね。
長さん
姥捨てと姨捨、てっきり同じだと思っていました。
中国やインドネシアでも棚田を見ましたが、やはり日本の棚田風景が一番です。
スモークツリー、見つかりましたか。
長さん
スモークツリーは変わった咲き方をします。もわもわと捕らえどころがないですね。日本産ではないし、流通するのは雌株だけですので、苗木を買わないとなりません。
長さん
姥も姨も同じだと思っていました。ネットで調べてみると棄老伝説は実話ではなかったというのが大勢のようです。
長さん
スモークツリー、ウルシ科の異端児ですね。かぶれることもないようです。今は花の時期で、煙になるのはもう少し先らしいです。
りりい
棚田は観光化されてきていますが、作業はすごく大変。
私の住む安城市は、水田が多いですが、平野ですし、機械化が進んでいるので、作業そのものは楽だと思います。
実家では、私が子供の頃、まだ山際に小さい田んぼがあったので、耕耘機で耕し、手植えでした。稲刈りも鎌で刈っていたので、作業のつらさは嫌と言うほど分かります。
小学校の頃、田植えや稲刈り、はざ架けも、よく手伝いました。
今では、棚田のオーナー制度を取り入れている地域も多くなったそうですね。
長さん
棚田の農業は大変ですね。ここでもご多分に漏れずということで、オーナー制度を導入していました。写真にもある姪石苑がオーナーの人たちの休憩所みたいでした。
花咲か爺
長さん
姨捨と姥捨が違うのだとは、今回の初めて知りました。
同じ歩調でと言っていただけると嬉しいですが、詳しすぎて飽きられています(笑)。
あうら
棚田の田植えは全て手作業で大変だと聞きました。
我が家の周りの水田もそろそろ田植えが終盤です。
長さん
私も姥捨てと姨捨は同じ多と思っていました。
棚田の田植えは機械が入らないので大変ですね。田植えが終わっても雨が降らないので、農家はお困りでしょうね。