伝通院は、宗慶寺の回でちょっと紹介したように、極楽水の地にあった無量山寿経寺を、慶長8年(1603)、徳川家康の生母於大の方(法名傳通院殿)の埋葬に際し、現在地に移して再興されました。
真新しい山門は昨年3月、戦災後67年ぶりに再建されたものです。
右下は、本堂に向かう途中、左手にある鐘楼です。長い撞木の反対側に30cmほどの短い撞木が吊してあるのですが、何のためなんでしょう?
現在の本堂は、昭和63年(1988)に再建(戦災から2度目)されたものです。本尊は阿弥陀如来です。
本堂の左手奥に位置する墓地には、於大の方の他に、千姫(二代将軍徳川秀忠の長女)や、孝子(三代将軍徳川家光の正室)など、多くの徳川家の子女たちが埋葬されるようになりました。
民間人では、清河八郎(処静院住職)、佐藤春夫(作家)、柴田錬三郎(作家)などの墓があります。
左下は、墓地を見学する参加者。右下は孝子の墓の付近で見かけたネリネ(ダイヤモンドリリー)です。
伝通院の隣に建つ淑徳学園は伝通院寿経寺が創立した学校だそうです。
次回は、毘沙門天の源覚寺に向かいます。
1月9日撮影。
(つづく)
我が家の近くの「ゆりのき通り」で、ユリノキの種を拾いました。
この実には種が13個、傘状に並んでおり、中心の花柱は固く、刺さったら痛いくらいに尖っていました。
この記事へのコメント
なおさん
ネリネがまだ咲いていましたか。寒さにめげずにがんばっていますね。
ユリノキの実殻を拾いましたか。木の上では花のようにも見えますね。種子はくるくるまわりながら落ちるので、風に飛ばされてやや離れたところにも飛ぶのでしょうね。
武蔵丘陵森林公園にもあちこちで実生苗を見掛けます。
ケン坊
鐘楼の短い撞木は何なんでしょうね? 最初は子供用かと思いましたが、離れすぎていて仮に紐が下がっていても無理でしょうね?
ネリネは今の季節に咲く花? まさか冬じゃないですよね。
ユリノキの実殻の尖った部分は凶器にもなりそうです。先日も真岡で沢山見かけましたが、足でサッカーボールのごときに蹴飛ばしながら遊んできました>笑<
黄昏龍
伝通院歴史的にも興味
深いお寺さんなので一度
訪ねてみたいと思っています。
参考になりました。
長さん
伝通院はこの辺りで最も有名なお寺ですから、素通りするわけには行きません。境内は広く、有名な割にはひっそりしていました。
ネリネは咲き残りでしょうが、まだ色は良かったですよ。
ユリノキの種はくるくる回りながら落ちてくるようですね。これは花柄が折れて一つ丸ごと落ちていました。
長さん
超短い鐘木、何のためでしょうね。
ネリネの花期は10月下旬~12月初旬ですから、ちょっと遅い開花です。露地栽培には適さない植物なので、何故墓地で咲いているのかの方が興味があります。
街路樹のユリノキは強剪定されて花があまり咲かないので、種を拾ったのは始めてでした。
長さん
伝通院の歴史を調べて見て回るのは良いですね。
有名人の墓もありますから、探して歩くのも良さそうです。
信徳
長さん
ネリネは見つけましたが、ボケの実は同行者に教えてもらいました。
淑徳学園、お寺さんのやっている学校としては規模が大きいですね。バレーボールの他にも卓球が強いそうです。
ポン太
多くの徳川家の女性たちのお墓に混じって佐藤春夫のお墓などもあるのですね
長さん
伝通院の名は妻でも知っているくらいですから、名の通ったお寺なんですね。時代劇にも登場しているようです。
徳川家の女性たちのお墓、みんな同じデザインでした。それなりの格式があるのでしょうね。
eko
鐘楼の短い撞木は鐘の響きを増幅させるため(?)なんて考えましたが、違いますよね。
伝通院は徳川家女性のゆかりの寺院なんですね。
淑徳学園、名古屋にも同じ名前の高校、大学あります。
ネリネ、まだ頑張って咲いていますね、綺麗です。
ユリノキの種、こんな感じなんですね~。
長さん
再建には時間がかかったようですが、徳川家縁の寺だけあって、立派な山門と本堂がありました。
この淑徳学園は、正確には大乗淑徳学園といい、愛知淑徳学園とは関係が無いそうです。
ネリネが路地植えで咲いていました。花茎が上がったものを植えたのかも知れません。
あいべん
東京にもお寺さんが集中してる場所があるのですね。
長さんらしく最後にユリノキの種で上手に閉めて
いますね(^^)。
説明文随分詳しく調べたのでしょうね。
shuuter
ボケの実 匂いがありますか。
庭にボケの実がありますので嗅いでみます。
百合の木の種 見逃しませんですね、こんな形ですね。
nobara
形が決まっていたのかしら?
似ていますよね~~丸い石が特徴?
いい場所で永遠の眠りにつかれてるのね~
ネリネ(ダイヤモンドリリー)欲しい一つです。
遅咲きのタイプが欲しいので
ネットで探してみます。
お向かいのお宅のボケ、たくさんついてます。
今度匂いを嗅いでみましょう。
ユリノキ、花殻、観察できましたね☆
長さん
何故かこのあたりお寺が多いです。江戸時代の人々は武家も町民も宗教心に篤かったのでしょうね。
お寺の説明はネットで探せばすぐ入手できます。便利な世の中です。
長さん
将軍家の子女の墓であれば、それなりの格式があるのでしょうね。どれも立派なものですが、風化や倒壊の危険性もあるようです。
ボケの実は匂いますね.今回初めて知りました。
ユリノキの種、そっくりそのまま落ちていたんですよ。
長さん
徳川時代初期の格式ある墓の形なんでしょうね。丸い石が使われているのは女性だからでしょうかねー。
ネリネは夏の管理が大変そうですが、nobaraさんならバッチリですね。
hanasaku
鐘楼の撞木が2つあるの不思議です。
しかも片方が30㎝しかない・・・謎ですね。
有名人のお墓が沢山あるのですね。
千姫のお墓まであるのにびっくりです。
本当に居たんだって変な感激しています(笑)
あ~ユリノキの種欲しいです!
長さん
長短2本の撞木がある・・・なぞですねー。時間があれば、関係者に聞いてみたかったです。
幼くして政略結婚させられた千姫、映画やドラマに何度も登場していますね。
ユリノキの種をまいたら10m以上の高木になるから止めた方が良いのでは(笑)。
りりい
長さん
都内にもお寺の多い地域はあちこちにあるようです。
伝通院は徳川家の庇護の下、広い境内を有していますが、本堂や山門は太平洋戦争の空襲で焼け落ちたそうです。
寿々木
長さん
ネリネの花期は12月初旬くらいまでですから、かなり遅咲きですね。
花咲か爺
長さん
将軍家の関係するお寺なら、当時は相当の勢いがあったのでしょうね。
ユリノキの実は、普通はばらばらになって舞い落ちるようです。実ごとそっくり拾えたのはラッキーかも。