クロアチア旅行記(30) 8月31日(その5)
シベニクの旧市街に着く前にガソリンを補給しました。セルフサービスのスタンドで、給油後、事務所に行って料金を支払うシステムでした。ガソリンの単価は10.25クーナ(約154円)。輸入なので、クロアチア国民にとってはかなり高価といって良いでしょう。左右とも妻撮影。
シベニクの旧市街を望む海岸道りで、15時過ぎにバスを降りました。
こちらは岸壁の北西側です。昼食前に通過したアーチ橋が見えます。
こちらは岸壁の東南方向です。アーチ橋から見えた巨大な客船の埠頭は正面の建物の裏側のようです。
海を背にして左手の丘の上に見えるのは聖ミカエル要塞(別名聖アン要塞)です。ヴェネツィア共和国(7世紀~18世紀)の時代に整備されたものですが、周囲からは先史時代の痕跡も発見されているとか。
海岸通りからドームとかまぼこ形の屋根が見えますが、これが世界遺産に登録された聖ヤコブ大聖堂です。
大聖堂の右手の建物がシベニク市立博物館で、かつては市を守る城壁として造られ、ヴェネツィア共和国時代には宮殿として利用されていたと言います。上の写真は、博物館の入口。
右上は、博物館の隣に建つゴシック様式の聖バルバラ教会。時計は24時間表示です。
海岸通りから階段を上ると聖ヤコブ大聖堂の正面に至ります。
聖ヤコブ大聖堂は15世紀から16世紀に建造されたカトリックの教会で、建材に木やレンガを一切使わない石造建築としては世界最大です。使用された石材も、米国のホワイトハウスに使われているものと同じ、上質のものです。
当初はゴシック様式で造られましたが、途中からルネッサンス様式に変更。建築の指揮を執ったユライ・ダルマティナツの像が大聖堂の正面を見るように立っています(写真左上)。
次回も、聖ヤコブ大聖堂を紹介します。
(つづく)
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この記事へのコメント
なおさん
堂々として、素晴らしいたたずまいです。
あいべん
日本でもそうですが世界遺産も各国増え過ぎて
居て最近は何でも世界遺産?そんな感じがしますが
長さんの眼から見てどうでしたか?
私の町でも醍醐寺三宝院が世界遺産ですが
少し基準が甘すぎる?。
石造建造物日本には無いだけに風格を感じますね。
eko
どっしりとして風格がありますね。
長さん
古代エジプト時代から古代ローマ時代をへで、綿々と伝わる石造文化・技術の集大成なのでしょうね。コツコツと石を刻む労力は大変なものだったでしょう。
長さん
次回は、大聖堂の側面や内部を紹介しますが、間近で見ると圧倒されます。
世界遺産が増えすぎるということで、ユネスコでは年間の登録数を制限しているそうです。
京都の世界遺産は神社仏閣と二条城ですが、ユネスコの基準をクリアしているので、甘いと言うことはないと思いますが…。
長さん
ヨーロッパの石造文化の歴史は長いですから、凄い技術の蓄積があるんですね。素晴らしかったです。
hanasaku
今日もブログが不調で何度やってもコメントが入らずです。
せっかく美しい大聖堂を見せて頂いたのに・・・
窓の色がとても素敵です。
長さん
今日も夕方以降、断続的にログインできませんね。困ったものです。
窓の鎧戸が青緑に塗られていて綺麗ですね。
りりい
ケン坊
先ずは”木やレンガを使わない”という「聖ヤコブ大聖堂」の建築にびっくりです。機材の無い頃にコツコツと削り刻んだ労力は大変なものだったんでしょうね。
ヨーロッパの聖堂はいかにも聖堂という雰囲気のする形・色彩ですね。
無門
上質な木材
上質な石材
建築物を長く保ちますね
日本もそうですが
城づくり要塞づくりは
住民を団結させるのかもしれませんね
長さん
良質の石材で作った白亜の大聖堂、出来上がったころは白く輝いていたでしょうね。この外観は多分クリーニングしたものでしょうね。写真は下手の横好きなのです。きっと、もっと良いアングルがあるでしょう。
長さん
良質な石材を一つ一つ積み上げて作るなんて、気の遠くなる作業ですね。しかも、見事な彫刻まで施すのですから、100年以上かかるのは当然ですね。
長さん
日本にも立派な神社仏閣の建物がありますが、宗教の力というのはすごいものを造りますね。
信徳
長さん
あの姫路城は8年でできたと言いますから、それに比べると途方もない期間をかけた建物なんですね。
クロアチアは付加価値税(消費税)が25%ですから、かなり高率ですね。
shuuter
慢性的になりましたね。
静かな街ですね。人が少なく ゆったりと時が流れる ようですね。
ごたごたした大阪にいると 特に思いますね。
若者の歩みが 長閑です。
長さん
ログインできないのは困ったものですね。お陰で記事のアップも出来ません。
シベニクは他の観光地より訪問客が少ないせいか、のどかな感じがありました。