クロアチア旅行記(28) 8月31日(その3)
ザダルの旧市街を見学するため、城壁門の一つであるノヴァ門から入っていきました。古代ガラス博物館があるようです(左下、横断幕)。ヴァロシカ通りには土産物屋が並んでいます。石畳も昔から変わっていないのでしょうか。ピカピカ、スベスベです(右下)。
やがて、ナロドニィ広場(写真下)に出ますので、聖ミカエル教会(写真右)の前をシロカ通りへと右折します。
広場につきものカフェですが、何故か右側の店が人気。
シロカ通りを進むと聖ストシャ大聖堂の鐘楼(右)が迫ってきます(大聖堂の正面は鐘楼の反対側)。
鐘楼の左手には聖ドナト教会の円形の建物(下)が建っています。
この広場にも大きなカフェテリアがありました。
聖ストシャ大聖堂の正面です。12世紀からロマネスク様式で造られたましたが、1202年に第4次十字軍の攻撃を受けて建造が中断、その後造られた上部はゴシック様式となっています。
右下は大聖堂の内部です。
円形の聖ドナド教会は9世紀にプレ・ロマネスク様式で建てられたものです。使われている石材の一部はローマ時代の神殿などから転用したものと言います。
聖ドナド教会の南西側はフォーラムと呼ばれる紀元前1世紀~紀元3世紀に造られた90m×45mの広場です。ローマ時代の公共広場で、かつては神殿も建てられていたそうです。
下は、フォーラムの南東側に見えるのはルネッサンス様式の聖マリア教会兼修道院です。左端の建物は考古学博物館。
フォーラムの北西側に建つ1本の柱はローマ時代から残るもので、中世には罪人が縛られ、見せしめにされたので、「恥の柱」と名が付いています(左下)。フォーラムの南西側はアドリア海に至りますが、遺跡で使われていた石材が並べられていました。
お土産物の陳列と、店番をしながら、レースを編むおばあちゃん。
車に戻ってシベニクへ向かいます。
(つづく)
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この記事へのコメント
なおさん
カフェはやはり暑い時期は日陰の方が人気なのでしょうね。日向側は、サービスよくするか、値段の差をつけないと商売にならなそうですねえ。
日本も江戸時代なら晒しの刑がありましたが、そちらでも恥の柱なるものがあるのですねえ。
レース編みは楽しそうですが、目が疲れそうです。わんことあそぶこどもとおかあさんもイイですね。
hanasaku
ノヴァ門から下がる蔦が素敵です。
通りに金髪の美人発見しました!何か一生懸命見てる・・・
大聖堂の中はシンプルなので驚きました。
聖ドナト教会なんとなく右側に傾いてるような。
レース編みのおばあちゃん可愛いです。
長さん
古い歴史を肌で感じる旅は良いものですね。エジプトとか古代ローマに憧れみたいなものがあるのです。
日本にも「生き恥をさらす」という言葉がありますが、世界共通の考え方なのでしょう。
ザダルか30kmにあるパグ島のレース編みはユネスコの無形文化財に登録されているそうです。
eko
カフェ、日陰の方にたくさんの人が、暑いんでしょうね。
お土産屋さんにレース編みの商品がたくさん並んでいますね。まさかあのおばあちゃんが全部編んだなんてことは無いですよね。でも編んだのかしら?
長さん
石の隙間に根を下ろした蔦にも何故か歴史を感じてしまいます。金髪の女性はスタイルが良いですね。
カソリックは本来質素な教会らしいですよ。
聖ドナド教会はまっすぐ立っていますが、広角レンズの関係です。
長さん
世界史の教科書に出てくるような古い時代の建物ですよ。凄いです。石造だからこそ残ったんですね。
カフェはやはり日陰の方が良いですね。
このレース編み、全部とは言えないものの、おばあちゃんの作品もあるんでしょうね。
nobara
そうそう・・
クロアチアに出かけた花ともさんが
お嬢さんが学会に出てる間、散策したら
いろんなところでおばあちゃんが手際よく
レース編みしてるんですって!
お土産にそのレースのドイリーを戴いたんですよ。
そういう文化みたいですね~~~
長さん
クロアチアのレース編みは世界的にも非常に高い技術を持っているのだそうで、レポグラヴァ、パグ島(ザダルから30Km)、フヴァル島の伝統レース編みはユネスコの世界無形文化遺産に指定されている程です。
クロアチアのお土産物としては価値のあるものですよ。
火龍果
好い天気ですがやや肌寒い朝ですね。
建築物が完成するまでに、ヨーロッパ
らしい、歴史的な出来事が複雑に
絡んでいる事がとても面白いですね。
それにしても石畳が綺麗ですね。
無門
歴史のかけらが
モニュメントとして残り
時の流れを感じますね
右側の店の方が
日陰が多い分お客が多いのかな
長さん
古代遺跡の石材を利用するのは歴史的にもあちこちであったようですね。あの巨大なギザのピラミッドからも石材が持ち出されていますからね。
長さん
ローマ時代の神殿が残っていたら素晴らしいことでしょうが、今はわずかに残った柱に思いをはせるしかないですね。
暑かったですから、やはり日陰の方がいいですね。
信徳
長さん
クロアチアは観光客数が延びているようです。レストランとか土産物店はそれなりの期待があると思いますが、国民が観光頼みの生活をしているようには思えませんでした。
あいべん
残ってるのですね。
教会の有る所日本の門前町の様にどの国でも
お土産やさんが頑張ってますね。
ケン坊
本当に歴史のある街なんですね~
城壁門や教会、鐘楼...長さんは建築にも造詣が深いから、観光で見て回っても楽しさが我々が見るよりも数段多いでしょうね。
聖ストシャ大聖堂の紋? 菊の紋のように見えちゃいましたが...まさかですよね。
長さん
長い歴史の中で後世に残る建造物は巨大なもの、そして、宗教に関係するものが多いのでしょうね。小さなものは壊されて、新しい建物の材料になってしまうの無駄がない(?)。
人が集まるところには飲食関係と土産物屋はつきものですね。
長さん
古代建築物は写真に撮るだけでも楽しいですね。じっくり見たいですが、時間が足りない。
この明かり取りのデザインはゴシック様式の特徴のようですね。菊の紋章、案外そうかも知れません。
korochan
私が訪れた当時は、街中に古代ローマ時代の遺跡後が手つかず状態で遺跡の石がゴロゴロ転んだままでした。逆に当時そういう状態にビックリしたことを覚えています。共産時代はそれどころではなかったのでしょうね。
長さん
聖ストシャ大聖堂や聖ドナド教会の周囲から岸壁にかけて、かなり整備されたようですね。それは、初めて行ったものにも感じられることでした。
小梨
長さん
歴史を重んじるヨーロッパならではの風景ですね。