18時半、再びイェラチッチ広場に私たちは夕食のレストランに向かいますが、その前にミロゴイ墓地を訪ねます。
ミロゴイ墓地はイェラチッチ広場の北、約2.5Kmにあり、路線バスに乗っていきます。聖母被昇天大聖堂の尖塔を見ながら、バス停に向かって坂道を登ります。
聖母被昇天大聖堂の前の噴水です。オーストリアの彫刻家フェルンコルン(1813-1817)の作による、金メッキされた聖母マリアと4人の天使の銅像が輝いていました。噴水の背後は、アッパータウンと呼ばれる旧市街です。
聖母被昇天大聖堂については、後日ご紹介します。
左下は、噴水の先にあるバス停です。カエデの実がなっていました。
バスは15分ほどでミロゴイ墓地に着きました。写真は、その正門とドームです。
ミロゴイ墓地は19世紀に造られた、ヨーロッパで最も美しい墓地の一つと言われます。アーケード、パビリオン、ドームは、ドイツ出身の建築家ヘルマン・ボレによって造られた。墓地でありながら、美しい公園であり、オープンギャラリーとしても機能している。
城壁を思わせる。、ツタの絡まるアーケードの外壁はネオ・ルネッサンス様式。ツタには青い実がなっていました。
アーチとモザイクが美しいアーケード。左下は北側部分、右下は南側部分。
敷地はかなりの広さです。
生花や造花、キャンドルに飾られた墓。
左下、夕日を浴びるドーム。右下、ドームの近くの一等地には、クロアチアの初代大統領フラニョ・トゥジマン(1922-1999)の墓がありました。
ミロゴイ墓地の正門を出たのは19時40分頃。レストランに向かいたいのですが、終バスは出たばかりだし、最寄りのバス停は遠いとのこと。流しのタクシーは全く通りません。もともと流しのタクシーは少ない上、夜の墓地にタクシーで乗り付ける人もいません。
幸い、景三さんが携帯電話を持っていたので、レストランに電話をして、タクシーを2台配車してもらいました。
(つづく)
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今回のおまけ
今日、労組OB・OG会の仲間と行った居酒屋の洗面所にかけてあった「親父の小言」です。
なるほどと思える教訓が並んでいました。
この記事へのコメント
小梨
ところで、日本から持って行った携帯が使えたのですか?
パソコンもご持参でしたか?
長さん
スイスのツェルマットで見た墓地も綺麗でしたが、この墓地はそれを遙かにしのぐものでした。
最近は日本製の携帯も海外で使えるような機能が付いたものがあります。ただ、通話料が高いのが難点です。私のものはその機能がないのです。
今回はどのホテルでもインターネットに繋ぐことが出来ましたので、ラップトップを持って行きました。
ポン太
おまけの教訓、しっかり読みました。
長さん
日本人とキリスト教(クロアチアはローマ・カトリックが9割近く)の多いヨーロッパでは、死後の世界のとらえ方が違いますから、日本の墓地のような陰気さはないです。
教訓、面白でしょう。
hanasaku
美しい建物が並んでます!
う~ん・・・おもちゃの国みたいに綺麗です。
通りが広いのに驚きました。
あのカフェテラスに座りたいな~
お墓はちょっと怖い・・・土葬ですよね・・・バイオハザード思い出しちゃった。
親父の小言、耳が痛い!
長さん
3枚目の写真の建物ですね。この辺りはオールドタウンともいわれる地区で、建物も古い様式のようです。
この国はどこに行ってもカフェテラスが多いです。
このお墓は土葬、火葬、自由だそうです。広くて深い石室が多いようですから、火葬が多いのかもしれません。
親父の小言、なるほどなーと思えるものが多いですね。
なおさん
日本では土葬も通常は出来ないでしょうが、国により、さまざまなのですね。
人生訓やさまざまな戒めなど、たまに見掛けますよねえ。
火龍果
綺麗な墓地には驚きですね・・
最後の親父の小言も成程ですが・・
なんとなく文化の比較違いを
感じるようでとても面白かったですよ~
無門
これはこれは立派な墓地
憧れなんでしょうね
ここに入るのは
墓に着物を着せてるみたいだ
寿々木
長さん
日本の陰気な墓地とはかなりイメージが違いますね。最近増えつつある公園墓地と行った雰囲気です。
土葬、火葬、どちらでも良いそうですが、圧倒的に石造りの火葬用墓地が多かったです。
長さん
この墓地は、所変われば何とやらの典型でしょうか。大地に眠ると言うより、天に召されたという思想だからでしょうね。
長さん
この墓地、とにかく広いこともあって、誰でも利用可能らしいです。
墓に着物は着せられぬとは、親孝行したいときには親はなしという意味らしいです。
長さん
まさに公園墓地ですね。売り出し中かどうかは分りませんが、石造りの大きな墓室が見えるようになったものがありました。かなり広かったです。
shuuter
歴史を物語る素晴らしい墓地ですね。
アーケードの下通ってみたいです。
hiro
まるで自分が見ているみたいで楽しいです。
美しい墓地ですね。公園の中に墓地があるって感じですね。こんな墓地が日本にあれば少々遠くても入りたいって思ってしまいます。死生観、宗教観の違いなのでしょうか。
りりい
まるで修道院の回廊のようで美しいです。お墓というより美術館にでも入っていくような気分です。
クロアチアで唯一の飛び地であるドブローニクへ行くとき、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを通りますが、私たちのツアーは大回りして世界遺産のモスタルという町へ足を伸ばしました。貧しい町でありましたが、お墓は立派な石で造られ、きれいなお花が飾られていたのが印象に残っています。
長さん
こうした雰囲気の墓地はヨーロッパの方が歴史があるし、美しいですね。
アーケードのモザイクタイルの下がお骨を収める石室ですから、ちょっと歩くのをためらいます。
長さん
公園墓地ですが、日本とはスケールが違いますね。墓石も大きなものが並んでいました。日本のように陰気ではないところが良いですね。
長さん
アーケードの壁面にはめ込まれた墓石を見て歩くのも良いですよ。
私たちは海岸線を走って、ボスニア・ヘルツェゴビナを通過しましたが、モスタルの古橋地区に回られたんですね。世界遺産ですから見たかったです。
nobara
この頃は都心の墓地はそうでもないようですが・・
我が家の墓所、谷中のあたりも新しい管理契約はしないようで・・順次、整理しながら公園化していってるようです。
桜の花の頃以外は・・やはり墓地だと思います。
宗教の違い? お墓の文化がそもそも違いますねー
映画などでもよく登場しますもんねーーー
あいべん
感じがしますがヨーロッパの墓地には余り
暗さは感じませんね。
旅に出て墓地を廻った事は余り無いの
ですがそんな雰囲気感じます。
eko
ケン坊
とても墓地とは思えない施設ですね。アーケードがる墓地なんて日本にはあるのかな?
公園とギャラリーとしても機能しているんですか。公園は日本でも徐々に増えてきましたが...ギャラリーは無理でしょうね!
詳細なレポご苦労様です。
長さん
近頃、日本でも宗教不問の公園墓地が売り出されていますが、恐らく西洋の明るい感じを見習ったのでしょう。昔ながらの陰気な墓地は若者世代には人気が薄れているせいなのでしょうか。
長さん
日本と西洋とは宗教観とか文化とかの違いが墓地のあり方にも現れているのでしょう。とにかく明るい墓地が多いです。
長さん
最近、公園墓地が日本でも多くなっているようです。核家族化で、先祖とのつながり意識が薄れている反映でもあるのでしょうね。
長さん
墓石や十字架が並ぶ風景は良く見ますが、こんな風な豪華な墓地は初めて見ました。
日本でギャラリーというと画廊という意味が強いようですが、回廊形式の建築という意味もあるんです。