飛騨古川の瀬戸川と白壁土蔵街を歩いた後は、一本南西側の通り壱之町を歩きます。散策マップには「匠の技が息づいている」と紹介されています。
格子戸や竹矢来が京都の町を思わせます。左下は、日野根美術館(&カフェ)。右下は、古里精肉店。
240年以上続く「生掛け和ろうそく」の老舗三嶋和ろうそく店です。NHKの連続テレビ小説「さくら」で、主人公の下宿先になった和ろうそく店のロケ地です。以来、売り上げが急上昇したとか。「鶴瓶の家族に乾杯」で森山直太朗さんが訪れていました。
七代目の三嶋順二さんは柔和な方です。八代目はとてもまじめそう。
建物は京町家と同様な構造でした。小さな和ろうそくと備前焼のろうそく立てを買い求めました。最近は、お祝い事用の赤や、白に赤模様も作り始めたのだそうです。
三嶋和ろうそく店の向かい側は、手織りの由布衣工房です。飛騨などで採取された薬効ある自然染料で染めた糸を用 いた手織り製品、手染め製品を展示、販売しています。
通りで見かけた花飾りです。
古川祭で使われる祭屋台を収納する蔵です(ここは鳳凰台のもの)。高山市内でも同じものを見たことがあります。
蒲酒造場です。創業は宝永元年(1704年)、家屋は国登録有形文化財です。杉玉が飾られています。
蒲酒造場の座敷ですが、雰囲気が良いですね。妻たちは酒粕をお買い上げ。
町で見かけたキキョウや
渡辺酒造店です。創業は明治3年(1872年)。こちらの建物も国登録有形文化財に指定されています。
玄関を入るとモダンなディスプレーが。道路の斜向いが小売りの店舗のようでした。
次は、弐之町を歩きます。
(つづく)
この記事へのコメント
shuuter
古い家が残っているのですね。
朝ドラに登場するのですから有名なお店と思いましたです。
私がスキーで訪れた時代は 車も数少ない時の話です。
一昔前というより浦島太郎の話 です。
nobara
こういうお店を覗くのは楽しみです。
建物園にもあるようなお宅ばっかり@@
実際にそこで生活して守って商ってですから
凄い事ですね~花のあしらいが工夫されていますね。
家族に乾杯や~連ドラもなかなかいいですね。
こうやって日本のいろんなところを取り上げて。
夫は造り酒屋は逃さないでしょうね (^o^)丿
長さん
和ろうそく屋さん、ご当主が7代目ですから、建物もかなり古いと思います。生掛けで作っているのは日本全国でも一桁しか残っていないそうです。
長さん
千本格子に板壁のたたずまい、良いですね。維持保存にはご苦労があると思います。我が家も少しばかりの買い物ですが、協力させてもらいました。
ここの造り酒屋さんは試飲もさせてもらえるようです。
hanasaku
吹き抜けの天井に驚きました。
木造の家は気持ちが和らぎます。
三嶋和ろうそく店のすごく大きなロウソクも本物・・・ですか?
手染めの糸も綺麗な色ですね!
菜の花
街全体が綺麗なたたずまいですね。
花もあちこちに飾られているのですね。ハギと呼ばれたコマツナギも主役で可愛いです。
小梨
火龍果
街並似合うものいいですね・・
盆栽が何とも言えない味ですね・・
ご自宅に持ち帰った和ろうそうはどのように
お楽しみになるのでしょうか??
長さん
このような町屋は奥行きが長いため屋根が高くなります。また採光が悪いので吹き抜けが多いようです。
巨大なろうそく、勿論本物ですよ。手染めの布は柔らかな色合いですね。
長さん
「さくら」で、教頭先生は笹野高史さんが演じたんでしたね。私は長澤まさみばかり見ていましたけど(笑)。
ハギじゃなくコマツナギでしたね。早速訂正します。ご指摘、ありがとうございます。
長さん
建物だけでなく、こうした花や盆栽でも景観作りをしていて、観光客への気遣いが感じられますね。
eko
格子の建物が風情がありますね。町全体の雰囲気が昔ながらの日本の風景ですね。この建物を維持していくのは大変でしょうね。
長さん
住民の景観作りへの意識の高さが感じられる町でした。
和ろうそく、早速お盆の期間中、仏壇で線香用に使いましたよ。
長さん
観光案内所で頂戴したリーフレットにも三寺まいりの時の和ろうそくの写真が掲載されていました。一体何本の和ろうそくが必要なんでしょうね。
千本格子の町並みはとても雰囲気が良いですね。
なおさん
長さん
壱之町は景観が維持された町並みだけでなく、そうした家々で商う店を巡り歩くのも楽しかったですよ。
「鶴瓶の家族に乾杯」で伝えていましたが、由布衣工房のある屋敷もかなり古く、今年、国の重要文化財に答申されたそうです。
無門
昔より綺麗になったかもね
きめ細かな町の保全
現代アートを感じさせる町並み
並々ならぬ
努力を感じます
信徳
長さん
次回報告しますが、古川観光協会では新築の家屋を対象に景観デザイン賞をつくっており、住民も景観を維持する励みになっているようです。
長さん
この通りでは、2軒の造り酒屋のほかに、由布衣工房の屋敷も、今年、国の重要文化財に答申されたそうですが、世界文化遺産となるとハードルは厳しいかも…。
あいべん
長さんは伝統職人の和蝋燭のお店職人さんを
旨く取り入れて町並みを説明されて居ます。
古い町並みの保存も大切ですが職人の技も
残して欲しいですね。
今は京都でも職人さんが段々減ってます。
生活出来るだけの仕事が無いのですね。
嫌な時代になりました・・。
長さん
景観保存と職人の技を続けていくのは大変なことだと思います。ここは、町ぐるみで取り組んでいることに凄さを感じます。
京都も古都保存法(だったかな)があるので、住み人たちにとっては色々と制約があるのでしょうね。